「くしゃみ大連発で鼻水がとまらない!」「目がかゆくて真っ赤!」——花粉症の人には、とてもツラい時期ですよね。
「つらい花粉症を改善できるツボを知っていれば、自分でコントロールできるのに」など、
改善できるツボを知りたくはありませんか?
本記事では花粉症に効くツボついて以下の点を中心にご紹介します。
- 花粉症に効くツボの効果は
- 花粉症に効くツボにお灸をする時に注意することとは
- 即効性のある花粉症に効くツボ
- 花粉症の鼻水を止めるツボの場所
- 花粉症に効く足のツボ
花粉症に効くツボついて理解するためにも参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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花粉症とは
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となってくしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
花粉症のピークは、一般的に2月~4月と思われていますが、量も種類も多いのが5月です。
鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多いです。
また、のどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が表れることがあります。
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花粉症を和らげるツボの効果とは
花粉症に効くツボについてどのような効果があるのか各項目ごとに説明していきます。
症状を和らげる
ツボを押すことで症状が和らぐことがあります。
ツボは、東洋医学の「気」の概念に基づくものです。
気は、体内に張り巡らされている「経絡(けいろ)」を通って、臓腑や筋肉、皮膚に働きかけます。
経絡には気の出入り口である「経穴(けいけつ)」があり、これがいわゆるツボです。
ツボは経絡に沿って、全身に点在し、ツボを刺激することで経絡を流れる気を調整できます。
気の流れがスムーズになると、経絡とつながる臓腑が活性化されていきます。
よって、体調が整うというわけです。
手軽にできる
ツボの場所を知っていればすぐに実践できます。
特に手と足のツボは、いつでもどこでも押すことができる手軽さも魅力があり、覚えておくと安心です。
様々な部位に行える
ツボは、神経を通して内臓をはじめとする全身のさまざまな部位とつながっています。
このため身体に不調があると、特定のツボに痛みや硬さ、冷えや赤みとなって現れて、身体や心が疲れていることを知らせてくれるのです。
不調のサインに気づいたら、痛みのあるツボをゆっくりと押してみましょう。
ツボに適切な刺激を与えると痛みが和らぎ、体調改善に役立つのです。
花粉症に効くツボにお灸をする時の確認事項
花粉症に効くツボにお灸を試す際に確認することについて各項目ごとに説明していきます。
いつ頃から受けるのが良い?
初期治療は、花粉が飛び始める4週間前から始めるのが良いタイミングです。
花粉は2月、3月に飛ぶと思われていますが、わずかながら冬のあいだに飛び始めています。
12月〜1月に治療を開始し、あらかじめ体の免疫力を向上させIgE抗体の産生を抑制すれば、花粉症のシーズンはバッチリです。
どれくらいかかる?
大多数の方は花粉症がひどくなり、日常生活がかなり不快になった状態で来院されます。
そのような方には不快な症状に対して即効性のあるツボを利用します。
また、免疫力向上の治療を施すことにより2~3回の治療でかなり症状が改善されます。
お灸の効果
治療効果は人それぞれですが、より快適なライフスタイルを送れるようになることを実感できます。
また、花粉症の治療をすることによって、ホルモンバランス、肩こりなどの改善も可能です。
鍼灸治療によって、全体的に下記の通り、健康な体へと体質が改善されていきます。
- 症状の出始めが遅くなる
- 症状が軽くなる
- 花粉シーズン中に薬を飲む量や回数が減る
- その他の症状(腰痛、肩こり、眼精疲労 など)も一緒に良くなる
- 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤(お薬)からくる眠気やだるさがない
即効性のある花粉症に効くツボの紹介
花粉症に効くツボで即効性のあるツボがあります。
各項目ごとに説明しています。
迎香(げいこう)
鼻の諸症状によく使うツボは、小鼻(鼻柱の左右のふくらみ)の脇にある迎香です。
鼻水、鼻づまりのツボとしては定番ですが、「香りを迎える」という名前が付いているように、臭いがわからない臭覚異常にも用います。
ツボとしての認識がなくても、無意識のうちに押さえていることも多いと思います。
実際に押してみるとわかりますが、まっすぐ指を下ろすと皮膚の下にすぐ骨を感じます。
押す時は両脇から鼻を挟むように押さえてください。
リラックスした状態で静かに3秒押したら6秒休むくらいのテンポで、3回程度押すのが目安です。
外鼻(がいび)
耳の付け根あたりには、外鼻という鼻炎のツボが集中しています。
もみほぐせば鼻がスッキリしてくるので、ぜひ続けてみましょう。
「外鼻」は耳の穴の手前にある小さなふくらみの中央、顔寄りにあります。
押し方は、耳の穴に人差し指を入れ、外側から親指ではさむようにして2~3分間ずつもみほぐします。
魚腰(ぎょよう)
魚腰は、別名を眉中(びちゅう)とも言い、眉の中央にあるツボです。
上に向けて押すのが効果的です。眉毛をほぐすように、小さな円を描くように刺激するのもおすすめです。
下記のような時におすすめです。
- 目の充血
- まぶたのひきつり
- 眼瞼下垂
花粉症の鼻水を止めるツボの場所
花粉症の鼻水を止める効果のあるツボについて各項目ごとに説明していますのでご覧ください。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の付け根のVの字になっている部分にツボがあります。
合谷は鼻づまりなどをはじめ、花粉症の症状によく効くといわれています。
印堂(いんどう)
眉間の中央部分にあります。
ほんのわずかのくぼみがポイントです。
押し方は、
人差し指か中指の腹で刺激します。
気持ちいい程度の力で指圧します。
5~10秒ほどかけてゆっくり押して、同じようにゆっくりと離します。5~6回ほど行いましょう。
鼻の通りをよくする効果があります。
大堆(だいつい)
大椎は首の付け根付近にあるツボで、首を前に倒したときに、首と背中の付け根に飛び出る骨(第7頚椎)の下となります。
ゆっくりと押して刺激したり、お灸などで温めると効果的です。
鼻の不快な症状を緩和する効果があります。
花粉症に効果がある足のツボ
花粉症に効果のある足のツボについて各項目ごとに説明していきます。
足三里(あしさんり)
健康長寿のツボとして有名な足三里ですが、足三里にお灸をし続けると、アレルギー性鼻炎の酷い症状や、季節性の花粉症が治まってくるから不思議なものです。
足三里には胃の湿気を乾かしたり、上気を下に引き下げてバランス調整する効果があるようです。
上気とは気が胸から上に上がった状態のことで、頭痛や首肩こり、眼精疲労が代表的なところです。
花粉症特有の鼻水くしゃみ、眼のかゆみや充血も含まれます。
小児の足三里へのお灸は身長が伸びにくくなるという言い伝えがあります。
小児は避けたほうが無難でしょう。
太白(たいはく)
大都や太白は胃症状と関連した花粉症の予防に効果的なツボです。
花粉症のシーズンだけでなく、一年を通してお灸を続けると花粉症が軽くなっているかもしれません。
太白の場所は足の親指側の側面、出っ張った骨のすぐ後ろに位置します。
大都(だいと)
大都や太白は胃症状と関連した花粉症の予防に効果的なツボです。
大都の場所は足の親指側の側面、出っ張った骨のすぐ前方にあるくぼみに位置します。
ツボ押しと民間療法
ツボは民間療法の1つと思われがちですが、実は民間療法ではありません。
民間療法とは、医師が指導する医療以外の医療のことであり、その多くは化学的に作用機序が検証されていませんが、ツボは世界的にも科学的に作用機序が認められている治療方法です。
民間医療の調査報告をみると、通常の治療に対しての効果が不十分な患者が医療を求める傾向が強いことが示されています。
最近は、お茶、乳酸菌、いわゆるサプリメントなどにも花粉症の症状の緩和作用が指摘されています。
盲検試験でも効果が認められた報告もありますが、その結果はわずかです。
有用性の確認にはまだまだ検討の積み重ねが必要です。
花粉症の有効な治療への近道は、自分の症状を医師に相談することです。
また、治療法について医師から十分な説明を受け、症状に合わせた治療を受けることです。
花粉症に対する主な民間療法と効果の有無を下記の表にまとめました。
効果あり | 効果なし | |
漢方 | 50% | 35% |
甜茶 | 14% | 51% |
鼻スチーム療法 | 46% | 44% |
鼻洗浄療法 | 46% | 54% |
クロレラ | 8% | 44% |
ハリ | 44% | 44% |
花粉グミ | 29% | 64% |
シソジュース | 18% | 36% |
シジュウム茶 | 40% | 40% |
出典:厚生労働省【花粉症の民間医療について】
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花粉症に効果があるツボのまとめ
ここまで花粉症に効くツボについてお伝えしてきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 花粉症に効くツボの効果は症状をやわらげること
- 花粉症に効くツボにお灸をする時は、2~3回の治療で症状が改善されてくる
- 即効性のある花粉症に効くツボは迎香・外鼻・魚腰
- 花粉症の鼻水を止める効果的なツボは合谷・印堂・大堆
- 花粉症に効果のある足のツボは足三里・大都・太白
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。