健康診断は、各医療機関で料金が異なります。
また、自治体や年齢によっては補助金が出る場合があります。
そもそもなぜ健康診断の料金は異なるのでしょうか?
健康診断は誰が負担するのでしょうか?
本記事では健康診断の料金について以下の点を中心にご紹介します。
- 健康診断の料金が定まっていない理由
- 健康診断の料金について
- 健康診断の料金を抑える方法
健康診断の料金について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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健康診断の料金が定まっていない理由
健康診断の料金は、各医療機関や検査項目数で変動します。
健康診断の料金が定まらない理由について、以下で説明していくので参考にしてください。
自費診療になるため
健康保険は、けがや病気の治療が必要な場合に適用されます。
健康診断は病気を早期に発見することが目的であるため、自費診療になります。
受ける項目を選ぶことができるため
健康診断は一般的な検診項目に追加して受けられます。
検査項目が増えるため、がんや心筋梗塞などを早期から予防できます。
病気の早期発見や生活習慣病を予防できるため、非常に重要になってきます。
また、検査項目が多くあるので料金にばらつきが見られます。
病院によって検査項目が受けられない可能性があるため
医療機関によっては、設備上の問題で受けられない検査があります。
検査料金も変わってくるため、事前に受けられる検査項目について確認を行いましょう。
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健康診断の料金の値段
健康診断の料金は、検査項目によって費用が変わってきます。
一般的な検査項目と追加オプションを加えた場合の料金について、以下を参照ください。
基本項目のみ
健康診断には一般的な検査項目があります。
検査項目は4つあり、費用が5,000〜1万円が相場と言われています。
検査項目については、以下の内容です。
診察
医師による問診や触診、聴診によって健康状態を確認します。
気になる症状や既往歴について、医師へ伝えることが大切です。
血液検査
血液を採取して、各臓器の健康状態について調べます。
脂質異常症の有無や肝機能、腎機能、糖尿病のリスクなど総合的な検査ができます。
心電図
体に電極をつけて、波形を調べる検査です。
不整脈や心房細動などの病気を早期に発見できます。
胸部レントゲン
胸部レントゲンを行い、肺や気管支の状態を調べる検査です。
肺炎やがんなどの病気を発見できます。
血液検査、アレルギー検査等の追加項目
一般検査に加えて、血液検査やアレルギー検査を追加で行えます。
血液検査は約2,000〜3,000円、アレルギー検査は約1万5,000〜1万7,000円必要になります。
追加で検査が行えるかを、事前に確認しましょう。
年齢ごとに受ける必要がある項目
35歳になると、一般的な検査以外にバリウムや胃カメラの検査を受ける必要があります。
胃カメラは一般的な検査項目外であるため、別途料金がかかります。
年に1度の健康診断は受けていますか?つい面倒で、しばらく受けていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。健康診断は、病気の早期発見や予防に欠かせません。 本記事では健康診断について以下の点を中心に[…]
健康診断を安い料金で受けるには?
健康診断は、生活習慣病を予防する上で必要になってきます。
少しでも料金を抑える方法について、以下で解説していきます。
会社負担で受けられるようにする
会社員の方は、健康診断を会社負担で受けられる場合があります。
アルバイトやパートの方も、勤務時間により会社負担で検査を受けられます。
自費で検査を受ける前に、勤務先で事前に確認しましょう。
自治体の制度を利用する
各自治体によっては、健康診断の料金を補助してくれるため、安く健康診断を受けれます。
自治体のホームページなどで事前に確認することをおすすめします。
検診を安く受けられるクリニックを探す
各医療機関で健康診断の料金が変わってきます。
検査項目数でも料金が変わってくるため、複数の医療機関を比べることをおすすめします。
健康診断の料金は就職の際に誰が負担する?
会社員や学生は、健康診断を年に1回受ける義務があります。
学生や会社員によって、検査料金の負担の有無が変わってきます。
下記にて料金負担の有無について、紹介していきます。
基本的には会社負担になるとされている
会社員の方は、法律上で健康診断を受ける義務があります。
労働安全衛生法があり、会社員の方は健康診断を受ける義務があるとされています。
料金についても、会社負担になることが多いです。
自己負担になる可能性もある
健康診断を受けた時期によっては、自費になる可能性があります。
労働安全衛生法では、3ヶ月前の診断結果が必要とされています。
3ヶ月以上前の結果は受理されないため、受ける時期に注意が必要です。
大学生の場合は自己負担の可能性が高い
新卒の方は、入職前に企業から健康診断を受けるように依頼される場合があります。
料金は自己負担になりますが、あとで企業へ申請すると費用が返ってきます。
事前に健康診断を受ける際は、一度入職する会社へ確認をしましょう。
健康診断の個人で受け方や料金
35〜74歳になると、事業用健診以外に生活習慣病健診を受けることができます。
生活習慣病健診は、心電図や血液検査以外に胃がんや肺がんなどの検査を受けられます。
各検査項目で料金が変わるため、下記を参照しながら確認しましょう。
一般検診
一般健診の検査項目について以下の表を参照ください。
診察(問診や聴診など) | 尿検査 | 血圧測定 |
身体計測 | 血液検査 | 心電図検査 |
便潜血反応検査 | 胸部・胃部レントゲン検査 |
費用は協会けんぽから補助金が配布されるため、最高7,169円で受けられます。
バリウム・胃カメラ
バリウムは一般健診の費用で行うことができます。
バリウムから胃カメラへ変更すると、別途5,500円の料金が必要になります。
検査を行う際には、事前に胃カメラへ変更した際の料金を確認しましょう。
胸部レントゲンのみ
生活習慣病健診の検査項目には胸部レントゲンがあり、一般健診の料金で受けられます。
胸部レントゲンのみで検査を行う場合は、約1,800〜3,000円の間で受けられます。
その他の追加検査
一般検診には、胃がんや肺がん、大腸がんの検査が含まれています。
乳がんや子宮頚がんなどの女性特有の検査があり、約1,700〜1,100円の費用で受けられます。
健康診断を国保の人が受ける場合の料金
国民健康保険の方も特定健診という健康診断を受けることができます。
特定健診とは、40〜74歳までの国民健康保険に加入している方が対象です。
費用は、自治体によっては無料で受けることができます。
健康診断を安い料金で受けるために(福岡)
例えば福岡県では、30歳以上の方を対象に健康診断を安く受けることができます。
各種コースを受ける際の注意点について、下記を参照していきましょう。
検診コースがあるクリニックを選ぶ
検診を受ける際は、まずは健診が可能なクリニックを選びましょう。
その上で各医療施設で対応しているコースを確認することをおすすめします。
検診を受ける際にはFukuokaCityけんしんナビを活用してみてください。
FukuokaCityけんしんナビはWEB上にあり、検査の対応施設や予約状況を確認できます。
気になる症状があれば、FukuokaCityけんしんナビで予約をとってみましょう。
ふくおかワンコインメニューを利用する
福岡市は、30歳以上を対象に500円で健康診断を受けられる制度があります。
事業用検診や協会けんぽとほぼ同じ内容の項目を受けることができます。
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労働中の健康診断の受診は賃金が入る?
健康診断は、一般健康診断と特殊健康診断に分けられます。
一般健康診断は、労働者の雇入れ時と、雇入れ後1年以内に行う健康診断です。
一般健康診断は、事業者の実施義務と業務遂行に直接関連していません。
受診中の賃金に関しては、円滑な受診を考慮して事業者が支払うことが望ましいです。
特殊健康診断は、有害業務を行う労働者が受ける健康診断です。
体への健康被害を考慮して、受診に要した時間は賃金の支払いが必要になります。
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健康診断の料金のまとめ
ここまで健康診断の料金についてお伝えしてきました。
健康診断の料金の要点をまとめると以下の通りです。
- 健康診断は自費診療のため料金が定まっていない
- 健康診断の検査項目によって、料金が変わってくる
- 健康診断の料金は、自治体や各保険が補助してくれる場合がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。