自律神経失調症の症状の1つに、動悸があります。
誰でも緊張したり走ったりすると心臓がドキドキします。
しかし激しい運動をしたり、興奮したりしたわけでもないのに動悸が起こると不安になりますよね。
そこで本記事では自律神経失調症の動悸について以下の点を中心にお伝えします。
- なぜ自律神経失調症で動悸が起こるのか
- 自律神経失調症の動悸はどのように治すのか
- 自律神経失調症の動悸が起きた時の対処法とは
自律神経失調症の動悸について理解するためにも参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、自律神経が乱れることによって起こる様々な症状のことです。
自律神経には、アクセルに例えられる交感神経とブレーキに例えられる副交感神経があります。
通常は交感神経と副交感神経がバランスよく働いて、体の調子を整えてくれます。
しかし何らかの原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、身体面や精神面に不調があらわれます。
自律神経失調症の症状には以下のようなものがあります。
- 全身症状(だるい、眠れない、疲れがとれないなど)
- 器官的症状(頭痛、動悸、めまい、立ちくらみなど)
- 精神的症状(情緒不安定、イライラ、不安感、うつなど)
自律神経失調症の症状は、他の病気と見分けるのが難しいと言われています。
検査しても特に異常がない場合は、自律神経失調症が疑われます。
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自律神経失調症でなぜ動悸が起こる?
自律神経失調症の症状で動悸が起きるのはなぜなのでしょうか。
自律神経と動悸の関係について、3つの点を見ていきましょう。
①自律神経の仕組みが関係している
自律神経の役割は内臓の働きをコントロールすることです。
心臓も自律神経によって制御されます。
そのため、自律神経が乱れることによって動悸の症状があらわれることがあります。
②過剰なストレスを受けやすくなっているため
自律神経失調症の症状が出ているということは、身体的、精神的苦痛でストレスを受けていると言えます。
ストレスを受けると、ストレスホルモンが分泌されます。
ストレスホルモンは血液量を増やしたり、心拍数を上げたりする作用があります。
ストレスホルモンが過剰に分泌されると、動悸が起こります。
③ストレスや自律神経が乱れた結果筋肉が緊張して脈拍が早くなるため
ストレスや他の原因で自律神経が乱れ、交感神経が高まると筋肉が緊張します。
筋肉が緊張すると、脈拍が速くなり動悸が起きます。
「何となく疲れやすく体調が悪い。」「イライラしたり、気持ちが落ち込んだりする。」気になって病院で検査しても異常がないと言われる。それはもしかすると、自律神経失調症かもしれません。ストレス社会では、自律神経失調[…]
自律神経失調症の動悸の治し方
自律神経失調症の動悸を根本的に治すにはどうすればよいのでしょうか。
早めに以下の方法を試してみてください。
病院で診てもらう
まずは病院を受診するようにしましょう。
自律神経失調症には様々な症状があるので、動悸が起きることについてきちんと医師に伝えておくことが大切です。
生活習慣を見直す
自律神経が乱れる原因には、生活習慣が関係していることがあります。
規則正しい生活をすることやストレスを発散するように心がけると、自律神経を整えることができます。
自律神経が正常に機能するようになれば、動悸も起こりにくくなります。
薬や漢方を試すto自律神経失調症の治療には薬や漢方が使われることがあります。
自律神経に直接働きかける薬や、自律神経のバランスを整えるための漢方薬などです。
また自律神経失調症の症状を改善するための薬や漢方を服用することによって、身体的また精神的な苦痛を減らし、ストレスを軽減させるという効果も期待できます。
ストレスが減り自律神経が整えば、動悸も起きにくくなっていきます。
自律神経失調症の動悸ですぐにできる対処法
自律神経失調症の動悸には、すぐにできる対処方法もあります。
根本的な治療と合わせて行ってみてください。
首とおなかを温める
首やおなかには自律神経が集中しています。
首やおなかを温めることで、自律神経を整えることができます。
カイロや湯たんぽ、蒸しタオルなどでじんわり温めるようにしましょう。
深呼吸をする
自律神経が乱れている時は、呼吸が浅くなり体が緊張した状態になっています。
ゆっくりと深い呼吸をすると、自律神経を整えることができます。
息を吸うことよりも、吐くことに意識を集中すると深く呼吸することができます。
ウォーキングを行う
ウォーキングには血流を良くしたり、免疫力を高めたりする効果があります。
体調がよくなることで体がリラックスした状態になり、自律神経を整えることができます。
またウォーキングには様々な病気を予防する効果も期待できます。
自律神経失調症以外の要因で動悸が発症するのを防ぐことができます。
自立神経失調症の動悸を診るには何科?
自律神経失調症の動悸は何科で診てもらうのがよいのでしょうか。
症状に合わせて受診する診療科を選ぶようにしましょう。
循環器内科
循環器内科では、動悸などの心臓にかかわる症状を主に診てもらうことができます。
自律神経失調症の症状の中でも特に動悸の症状が強い場合は、循環器内科を受診するようにしましょう。
心療内科
心療内科ではストレスが原因であらわれる身体的な症状を治療できます。
自律神経失調症もストレスが原因で症状があらわれます。
他の診療科では症状が改善しない場合には、心療内科を受診してみましょう。
内科
自律神経失調症の症状には、頭痛やめまい、便秘や下痢などもあります。
全身に様々な症状があらわれている場合は、まずは内科を受診してください。
婦人科・産婦人科
自律神経失調症は、月経不順など婦人科関連の症状が出ることもあります。
動悸と婦人科関連の症状が合わせて出ている場合は、婦人科や産婦人科で診てもらいましょう。
自律神経失調症の動悸には生活改善が優先
自律神経失調症の動悸が起きるのを抑えるためには、自律神経を整えることが必要です。
生活習慣が乱れると、自律神経のバランスも乱れてしまいます。
自律神経を整えるためには、規則的な睡眠と食事が最も大切です。
睡眠の質を改善するためには、スマートフォンやパソコンなどの電子機器の使用にも注意しましょう。
夜寝る前に電子機器を使っていると、夜中に交感神経が優位になり副交感神経が働かないので体を十分に休めることができません。
睡眠時間を十分にとることに加えて、睡眠の質を高めることも心がけて自律神経を整えるようにしましょう。
またバランスの良い食事で栄養を摂取することも必要です。
カフェインやアルコール、刺激の強い食べ物は交感神経を促進させます。
食事で自律神経が乱されることがあるので、注意するようにしましょう。
自律神経失調症の動悸のまとめ
ここまで自律神経失調症の動悸についてお伝えしてきました。
自律神経失調症の動悸の要点を以下にまとめます。
- 自律神経失調症で動悸が起こる原因は、ストレスや自立神経が乱れるため
- 自律神経失調症の動悸を治す方法は、生活習慣の見直し、薬や漢方を服用することなど
- 自律神経失調症の動悸の対処法には、首やおなかを温めることや、深呼吸、ウォーキングがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。