花粉症の鼻水は、異物の刺激から鼻の粘膜が反応しています。
また、鼻水の色・粘着性から、花粉症であるか判断できます。
花粉症の鼻水はどんな方法で止められるのでしょうか?
薬はどのような効能があるのでしょうか?
本記事では、花粉症の鼻水について以下の点を中心にご紹介します。
- 花粉症の鼻水を止める方法
- 花粉症の鼻水が出る原因
- 花粉症の鼻水と合わせて起きる症状
花粉症の鼻水について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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花粉症で鼻水が出る原因
花粉症で鼻水が出る原因については、以下のとおりです。
- 鼻に入った花粉を出そうとするため
- 異物の刺激に対して反応するため
- 他の病気になっている可能性もある
まずは、それぞれの詳細を解説していきます。
鼻に入った花粉を出そうとするため
花粉症の鼻水の原因は、鼻腔内に付着した花粉によるものです。
浮遊している花粉が、鼻の粘膜に付着すると「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」などの防衛反応として現れてきます。
つまり、鼻に入った花粉を異物として、鼻水で出そうとしているのです。
異物の刺激に対して反応する
鼻の粘膜は、異物の刺激に対して反応します。
刺激要因は花粉のような季節性と、ハウスダスト・ペットによる通年性があります。
花粉症の鼻水は、花粉を異物と認識して反応を起こしているのです。
花粉以外にも、ハウスダストやペットの体毛などで反応を起こすこともあります。
そのため、サラサラした水っぽい鼻水が出続ける場合は「刺激物を避ける、マスクを付ける」などの対処が必要です。
他の病気になっている可能性もある
鼻水が出続けるからといって、アレルギー性鼻炎と決めつけられません。
なぜなら、花粉症シーズンは季節の変わり目も多く、他の病気でも鼻水が出るからです。
たとえば、風邪、寒暖差アレルギーなどの可能性もあるので体調の確認も必要です。
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花粉症の鼻水の特徴
花粉症は多くの人々が春の訪れとともに悩まされる症状の一つです。
特に鼻水は、花粉症の代表的な症状として知られています。
しかし、花粉症の鼻水は通常の風邪などで出る鼻水とは異なる特徴があります。
透明でサラサラ
花粉症の鼻水は、風邪などで出る黄色や緑色がかった粘性のある鼻水とは異なり、水のようにサラサラとした透明のものが特徴です。
これは、鼻の粘膜が過敏に反応して大量の液体を分泌するためです。
鼻水と他の症状の併発
花粉症の鼻水だけでなく、鼻づまりやくしゃみも同時に現れることが多いです。
これらの症状は、鼻の粘膜が花粉に反応して腫れ上がることで起こります。
特に、鼻づまりは鼻の通り道が狭くなることで、口での呼吸が増え、それに伴い口の渇きや咳などの症状が出ることもあります。
花粉症の鼻水の色と他の病気との違い
花粉が原因かどうかは、鼻水の色からでも確認できます。
ここからは、花粉症の鼻水の色、他の病気での鼻水の色について解説していきます。
透明な色
花粉症の鼻水は、透明な色をしています。
鼻の粘膜がアレルゲンに反応することで、透明の鼻水が出てくるのです。
他にも、ハウスダストを原因とする通年性アレルギー性鼻炎でも、透明な鼻水が出ます。
鼻水を軽く捉えずアレルギー性鼻炎の兆候であることも認識しておきましょう。
黄色
黄色の鼻水は、ウイルスと身体が戦っている際に出やすいといわれています。
ウイルスによる風邪や、細菌に反応して炎症を引き起こしている状態です。
病気の初期段階では、透明の鼻水が出ます。
しかし、発症から時間が経過すると、粘り気が増え淡黄色に変化することが特徴です。
緑色
鼻水には、緑色に変化するパターンもあります。
基本的には、花粉症以外の症状の鼻水である可能性が高いといわれています。
花粉症でも長引いて副鼻腔炎になると、緑色になることもあるので注意が必要です。
花粉症の鼻水と関連する合併症について
花粉症は、多くの人々が春に特に悩まされる季節性のアレルギー疾患です。
この疾患の三大症状として、クシャミ、鼻水、鼻づまりが挙げられます。
これらの症状が放置されると、さまざまな合併症を引き起こす可能性が高まります。
後鼻漏の増加
花粉症の鼻水は、通常、無色透明でサラサラとしています。
しかし、鼻粘膜が腫れて鼻がつまると、鼻水が前方に出るのではなく、鼻の奥から喉へと流れる「後鼻漏」という症状が増加します。
後鼻漏には炎症物質が含まれており、喉の痛みや炎症の原因となることがあります。
副鼻腔炎と中耳炎
鼻粘膜の腫れにより、副鼻腔や耳管への通路が塞がれることがあります。
これが原因で、副鼻腔炎や中耳炎という合併症が発症する可能性があります。
特に、目の奥やほほの痛み、黄色や緑色の鼻汁、発熱などの症状が現れる場合、これらの疾患の可能性が高まります。
ぜん息や肺炎のリスク
鼻炎の治療が適切に行われないと、ぜん息や肺炎のリスクが高まることが知られています。
特に、鼻漏が気管支や肺に影響を及ぼすことで、これらの疾患が発症する可能性が考えられます。
口呼吸による腹部の症状
鼻がつまると、口呼吸が増加します。
これにより、食事時に口から吸った空気が食道を通って胃に入り、腹部の症状、例えば腹部膨満感やゲップ、胸焼けなどの症状が現れることがあります。
突然のくしゃみと鼻水が止まらない経験、皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか。このような鼻水の症状は、ただの風邪やアレルギーだけでなく、意外にも「自律神経の乱れ」が関係していることが考えられます。鼻水やくしゃみが止まらない[…]
花粉症の鼻水を止める方法
花粉症の鼻水を止めるには、以下のような方法があります。
- 鼻うがいをする
- 薬を飲む
- 鼻水を止めるツボを押す
- 温める
1つずつ、詳細を解説していきます。
鼻うがいをする
鼻うがいをすると、花粉症による鼻水を止められます。
鼻の奥に付着した花粉を直接取り除けるからです。
花粉のほとんどは鼻の奥に付着しているので、他のアプローチでは根本的な問題を取り除いているとはあまりいえません。
鼻うがいは、鼻腔内の花粉を除去するので症状を直接軽減できます。
薬を飲む
花粉症に効く薬を飲むことは、鼻水にも効果的です。
薬局に行くと、飲むタイプのタブレット薬が販売されています。
薬の効果が持続している数時間は、鼻水を止められます。
他の方法と違い薬のコストがかかりますが、有効な方法のひとつです。
鼻水を止めるツボを押す
鼻水を止めるために、有効なツボがいくつも存在しています。
ツボを刺激することで、鼻水を止められます。
鼻水を止めるツボについては、以下の6つがあります。
- 迎香(げいこう)
- 睛明(せいめい)
- 外鼻(がいび)
- 内鼻(ないび)
- 腎上腺(じんじょうせん)
- 内分泌(ないぶんぴ)
上記のツボは、花粉症の鼻水を抑えることに効果的といわれています。
温める
蒸しタオルのようなタオルで温めると、鼻水を止められます。
温めると自律神経の正常化、血行不良の改善などが期待できるからです。
花粉症は免疫機能と関連しているので、自律神経ともつながりがあるのです。
首、手首、足首、鼻などの部位を蒸しタオルで温めてみましょう。
鼻水を止める以外にも、花粉症にありがちな鼻づまりも解消するのでおすすめです。
花粉症の鼻水を市販薬で止めるには?
花粉症の鼻水を市販薬で止める際は、抗ヒスタミン薬、血管収縮薬がおすすめです。
ここからは、薬の特徴について解説していきます。
抗ヒスタミンの薬を選ぶ
花粉症の鼻水を止める薬として、抗ヒスタミンの薬がおすすめです。
神経伝達物質のヒスタミンは体内でアレルギー反応を引き起こすからです。
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの働きを抑制できます。
花粉シーズンを把握しておき、花粉が多い期間は薬を飲み続けると症状を緩和できます。
薬の種類が多いので「飲む回数、効果、眠気」などを基準に選びましょう。
鼻づまりも改善したい時は血管収縮薬を選ぶ
鼻づまりにお困りの方は、血管収縮薬を選ぶと改善できます。
鼻づまりの原因は、鼻粘膜の腫れによるものだからです。
血管収縮薬は鼻の粘膜の腫れた部分の血流を減少させて、腫れを軽減できます。
血管収縮薬は抗アレルギー薬との併用が、より効果的です。
点鼻薬を選ぶ
内服薬のみではなく、鼻腔内に注入するタイプの点鼻薬もあります。
鼻の粘膜に直接吹きかけると、腫れを解消できます。
ただし、常用すると鼻づまりに効かなくなることがあります。
ですので1日の使用回数と頻度を守るようにしましょう。
花粉症の鼻水と同時に咳も出やすくなる理由
花粉症の鼻水が出ている時に咳も出やすくなる理由は、以下のとおりです。
- 免疫機能が落ちているため
- 咳喘息の可能性がある
それでは、1つずつみていきましょう。
免疫機能が落ちているため
花粉症の鼻水が出ている時は、免疫機能が落ちているサインでもあります。
なぜならアレルギー反応がある時点で、なんらかの不調を示しているからです。
免疫機能が衰えると、喘息、風邪などの病気にかかりやすくなります。
つまり、別の病気が原因で咳も出やすくなるのです。
咳喘息の可能性がある
花粉症が原因で咳喘息になることはありません。
なぜなら、花粉によるアレルギーとは異なるからです。
ただ喘息と性質が似ているため、喘息持ちの人で3分の2の方は、花粉症などのアレルギーを併発しているといわれています。
つまりアレルギー性鼻炎の方は、咳が出る咳喘息も持つ可能性があるため注意が必要です。
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花粉症の鼻水へのセルフケアとは
花粉症の鼻水に対するセルフケアとして、以下の3つの方法があります。
厚生労働省が推奨している方法をご紹介します。
1つ目は、花粉の防御具を装着して、眼や鼻をガードすることです。
装着するだけで、鼻や眼に入る花粉の数は半分以下に抑えられます。
また、花粉症専用のアイテムを使用すれば、より花粉の侵入数は減りますよ。
2つ目に、マスクを付けて花粉をガードしましょう。
市販のマスクを使用するときは、湿ったガーゼを挟み込むとなおよしです。
3つ目は、家のなかでは、花粉と接触しないように避けることです。
花粉の飛散が多い時期は、窓を開けずに洗濯物、布団を干さないようにしましょう。
出典:厚生労働省【花粉症の正しい知識と治療・セルフケア】
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花粉症の鼻水に関するよくある質問
花粉症の鼻水は、なぜ出るのですか?
花粉症は、花粉がアレルゲンとして体内に入ると、免疫システムが過剰に反応してヒスタミンなどの物質を放出することで起こります。
これらの物質が鼻の粘膜を刺激し、鼻水やくしゃみの原因となります。
花粉症の鼻水と風邪の鼻水はどう違いますか?
花粉症の鼻水は、通常、透明で水のような質感があります。
一方、風邪の鼻水は、色がついていたり、濃い、粘り気があることが多いです。
また、花粉症は主に春に症状が出ることが多いのに対し、風邪は年間を通して発症することがあります。
花粉症の鼻水を止めるための方法は?
花粉症の鼻水を止めるためには、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬の服用、鼻スプレー、鼻洗浄などが有効です。
また、外出時にはマスクやサングラスを着用し、帰宅後はすぐに洗顔や髪の洗髪を行うことで、花粉を取り除くことも効果的です。
花粉症の鼻水が出る期間はどれくらいですか?
花粉症の鼻水が出る期間は、主に花粉の飛散する時期に依存します。
日本では、スギやヒノキの花粉が主な原因で、その飛散期間は2月から4月頃までがピークとなります。
しかし、他の植物の花粉や、地域によっては異なる時期に症状が出ることもあります。
花粉症の鼻水以外の症状は何がありますか?
花粉症の主な症状には、鼻水の他にも、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや充血、喉のかゆみや痛みなどがあります。
重症の場合、頭痛や倦怠感、気分の落ち込みなどの全身的な症状も現れることがあります。
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花粉症の鼻水についてまとめ
今回は、花粉症の鼻水についてご紹介しました。
花粉症の鼻水についての要点を以下にまとめます。
- 花粉症の鼻水を止める方法は、セルフケアや抗ヒスタミン薬、血管収縮薬を使う
- 花粉症の鼻水が出る原因は、花粉が鼻腔内に入り込み、鼻の粘膜がアレルギー反応を起こしているから
- 花粉症の鼻水と合わせて起きる症状は、咳喘息を併発する可能性がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。