「眼精疲労」は、目の疲れや痛み、肩こりなど、さまざまな症状を引き起こします。
眼精疲労の症状が出ている方の中には、眼科に行った方がよいのかと悩んでいる方もおられるかもしれません。
眼精疲労が気になっているけれど、忙しくて眼科に行く暇がないという方もおられるでしょう。
そこで本記事では、眼精疲労で眼科に行くべきかについて以下の点を中心にお伝えします。
- 眼精疲労で眼科に行くべき基準とは
- 眼精疲労で眼科に行くべきメリットとは
- 眼精疲労で眼科に行くべき人とは
眼精疲労について理解するためにも、参考にしていただければ幸いです。
眼科に行く前に、自宅でできる治療法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
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眼精疲労とは
眼精疲労とは、目を使い過ぎることによって引き起こされる、さまざまな症状のことです。
眼精疲労になると目の症状だけでなく、全身にも日常生活に支障をきたすような症状が出ます。
単なる目の疲れは、休憩したり、一晩寝れば症状がよくなります。
しかし、眼精疲労は少し目を休めたり、一晩寝たくらいでは改善しません。
具体的な眼精疲労の症状と、眼精疲労の原因は以下の通りです。
症状
目の症状
- 目が重い、痛い
- 目がかすむ
- 充血する
- 目が乾燥する
- 目がしょぼしょぼする
- まぶしく感じる
- 涙が出る
全身の症状
- 頭痛
- 肩こり、首こり
- 倦怠感
- イライラ
- めまい、ふらつき
- 吐き気
原因
- 目の使い過ぎ
- メガネやコンタクトレンズが合わない
- 緑内障、白内障などの目の病気
- ドライアイ
- 目以外の身体の不調、病気
- 精神的なストレス
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眼精疲労で眼科に行くべき基準
眼精疲労で眼科に行くべきか、どのように判断すればよいのでしょうか。
眼科に行くべきかどうか、以下の判断基準でチェックしてみましょう。
眼精疲労の症状が出ている
前述の通り、眼精疲労にはさまざまな目の症状や全身症状があります。
目や全身に眼精疲労の症状が出ているなら、眼科を受診しましょう。
すぐに治るだろうと放っておくと、悪化してしまうこともあります。
症状が重くならないうちに、眼科に行きましょう。
頭痛や首と肩や手足等に気になる症状がある
頭痛や首こり、肩こりなども眼精疲労の症状です。
頭痛や肩こりなどの症状に思い当たる原因がなければ、眼精疲労が原因で症状が出ているのかもしれません。
眼精疲労の自覚がなくても気になる症状があれば、眼科を受診してみましょう。
目は疲れるが休むと治る
目の疲れを感じることはあるけど、少し休めば症状が治まるという方もいらっしゃるでしょう。
休めば治る一時的なものなら心配する必要はありませんが、目の疲れが頻繁に起こるなら注意が必要です。
目の疲れが繰り返し起きているのは、眼精疲労だけでなく、他の病気の前兆かもしれません。
悪化しないうちに眼科を受診するようにしましょう。
眼精疲労で眼科に行くべきメリット
眼精疲労で眼科に行くと、どんなメリットがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
眼精疲労用の治療を受けられる
眼科では、まず問診や検査で、眼精疲労の原因を調べることから始まります。
眼精疲労の原因が分かれば、症状に合った適切な治療が受けられます。
前述の通り、眼精疲労にはいろいろな原因があります。
メガネやコンタクトレンズが合わないために症状が出ている場合は、視力に合わせて調整してもらいます。
目薬や内服薬の処方や、眼精疲労を引き起こしている生活習慣を整えるためのアドバイスを受けることもできるでしょう。
クリニックの中には、眼精疲労外来という眼精疲労の治療を本格的に行う治療室を開設しているところもあります。
眼精疲労外来では、高濃度酸素吸入やツボ押しマッサージなどで目やその周辺のこわばった筋肉をほぐし、血行をよくする治療が行われます。
眼精疲労を治しやすくなる
眼精疲労は、自分でも症状を軽くすることはできます。
市販の目薬や治療薬を使ったり、温めたり、ツボを押したりする方法です。
しかし、症状が多少軽くなったとしても根本的に治療することはできません。
眼精疲労の原因を究明して、適切に治療しなければ眼精疲労の症状はなかなか改善されないでしょう。
眼科を受診すれば眼精疲労の原因に合った治療が受けられるので、自分でケアするよりも眼精疲労を治しやすくなります。
眼精疲労が原因でない場合の確認もできる
眼精疲労の原因は、目の使い過ぎだけではありません。
目の病気や、目以外の体の病気が原因で、目の症状が出ていることもあります。
また、メガネやコンタクトレンズが合わないために眼精疲労の症状が引き起こされている場合もあります。
眼精疲労の原因が何かを自分で判断するのは難しいですが、眼科で問診や検査を受ければ、眼精疲労の原因を見極められます。
眼精疲労で眼科に行くべき人
眼精疲労で眼科に行くべきなのは、以下に当てはまる人です。
- 眼精疲労の症状が気になる人
- 目薬や市販の薬を飲んでも症状が治らない人
- 眼精疲労を早く治したい人
当てはまるものがあるか、チェックしてみましょう。
眼精疲労の症状が気になる人
眼精疲労の症状が気になっているなら、まずは眼科に相談してみましょう。
不快な症状をがまんしたり、何かよくない病気かもしれないと心配しているとストレスになります。
ストレスがあると、さらに眼精疲労の症状を感じやすくなります。
悪循環になってしまう前に、早めに眼科を受診するようにしてください。
目薬や市販薬を飲んでも症状が治らない人
目薬や市販薬で症状が改善する人もいます。
しかし、しばらく使用しても症状が治まらないなら、眼科に行くべきです。
眼科で眼精疲労の原因を特定してもらい、適切な治療を受ければ症状は改善していくことでしょう。
眼精疲労を早く治したい人
市販薬の服用で治療する場合、一時的にはよくなってもまた症状があらわれることがあります。
完全に治せないので、症状が長く続くことになり、悪化してしまう可能性もあります。
病院に通うのは面倒だ、と思うかもしれませんが、眼科を受診すれば自分で治すよりも早く眼精疲労を治せます。
眼精疲労で眼科は症状があるなら行くべき
眼精疲労の症状がある場合は、眼科を受診すべきです。
なぜそう言えるのか、眼科に行くべき理由を見ていきましょう。
短期間ですぐに症状が落ち着く場合
休憩したり、一晩寝れば症状が治まるなら、単なる疲れ目なので問題ありません。
しかし、症状が何度も繰り返して起きるなら、眼科に行くべきです。
休めば治ると放置すると、どんどん治りにくくなっていく可能性があります。
疲れ目が眼精疲労に発展したり、他の病気が隠れていることもあります。
また視力が悪くなってしまうこともあるので、早めに眼科を受診しましょう。
眼精疲労は自然には治りにくい
眼精疲労は治療をしたり、生活を改善しなければ自然に治ることはありません。
目の使い過ぎが眼精疲労の原因となる場合が多いですが、なるべく目を使わないようにしようと思っても無理かもしれません。
特に仕事でパソコンを長時間使用しなければならないという人にとっては、目を使わないようにするのは難しいでしょう。
眼科で目の症状と共に自分の生活スタイルについても話して、アドバイスを受けるようにしましょう。
眼精疲労ですぐに眼科に行けない場合の対処
何らかの理由で眼科に行きたくてもすぐには行けないという時は、どうすればよいでしょうか。
自分でできる対処方法として、
- 市販の薬を使う
- メガネやコンタクトレンズを見直す
- 目の周りを温める
といったものがあります。
1つ1つ見ていきましょう。
市販の薬を使う
眼精疲労に効く市販薬には、主に目薬と飲み薬があります。
眼精疲労にはビタミンB群がよいとされていて、目薬にも飲み薬にもビタミンB群が配合されているものが多くあります。
目の症状が強く出ている時には、目薬が効果的です。
しかしその効果は一時的で、長くは続きません。
長期的に目の症状が出ている場合は、飲み薬と目薬を併用するのがよいでしょう。
目薬でも飲み薬でも、パッケージをよく見て自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。
メガネやコンタクトを使っている場合は見直してみる
メガネやコンタクトが視力や用途に合っていないと、目に負担がかかり眼精疲労になってしまいます。
眼科にすぐに行けないときは、メガネ専門店で相談してみましょう。
メガネやコンタクトレンズは視力に合わせるだけではありません。
どんな用途でメガネを使うことが多いかによって、メガネの合わせ方が違ってきます。
特に仕事でパソコンを使うことが多い場合は、パソコン用のメガネを作るのがよいかもしれません。
メガネやコンタクトレンズが自分の視力や生活スタイルに合えば、眼精疲労の症状も軽くなっていくでしょう。
目の周りを温める
目の周りを温めると血行がよくなります。
血行がよくなると目の使いすぎで緊張していた目の周りの筋肉が緩んで、眼精疲労の症状が和らぎます。
目を温める方法としては、ホットタオルや市販のホットアイマスクがあります。
ホットタオルは電子レンジで作れます。
蒸気が出るタイプの使い捨てアイマスクなら、手軽に目の周りを温めてリラックスできるでしょう。
目を温めながらマッサージができる電動のアイマスクもあり、眼精疲労にさらに効果が期待できます。
予算や好みに合わせて、選んでみてください。
眼精疲労で眼科に行く回数を減らすために
眼精疲労の原因の多くが、パソコンやタブレット、スマートフォンなど電子機器の使い過ぎです。
仕事上どうしてもパソコン等を長時間使わなければならない場合は、以下の点に注意しましょう。
- 一連続作業が1時間を超えないようにし、次の作業までの間に10~15分の休止時間を設ける
- 一連続作業内に1~2回程度の小休止を設ける
- ディスプレイから、おおむね40cm以上目を離した位置で作業する
適度な休憩をとることや、作業環境を整えることで眼精疲労を予防したり、軽減できます。
パソコンの使用方法に注意して、なるべく眼科に行く回数を減らせるようにしましょう。
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眼精疲労で眼科に行くべきのまとめ
ここまで眼精疲労で眼科に行くべきかについてお伝えしてきました。
眼精疲労で眼科に行くべきかについての要点を以下にまとめます。
- 眼精疲労で眼科に行くべき基準には、眼精疲労の症状が出ているか、頭痛や肩こりなどの症状が出ているか、目はつかれるが休めば治るのかというものがある
- 眼精疲労で眼科に行くメリットには、眼精疲労用の治療を受けられること、眼精疲労を治しやすくなること、眼精疲労が原因でない場合の確認もできることがある
- 眼精疲労で眼科に行くべきなのは、眼精疲労の症状が気になる人、目薬や市販の薬を飲んでも症状が治らない人、眼精疲労を早く治したい人
これらの情報が少しでも眼精疲労で悩んでいる皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。