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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>口内炎はうつる病気なの?感染の有無や感染経路などを紹介

口内炎はうつる病気なの?感染の有無や感染経路などを紹介

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口内炎はうつるのかについて

口内炎ができても自然に治るまで放っておくという方も多いでしょう。
実は口内炎は、放っておくと人にうつることがあります。

人にうつる口内炎とは、どのようなものなのでしょうか。
本記事では、口内炎はうつるのかについて以下の点を中心にご紹介します。

口内炎は本当に人にうつるのか
人にうつる口内炎の種類
口内炎を人にうつさないための方法

口内炎はうつるのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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口内炎とは

口内炎とは、口内の粘膜に炎症が起きている状態を指します。
特に発生しやすいのは、免疫力が低下したときです。

口内炎にはいくつかの種類があり、症状はそれぞれ異なります。
一般的には、痛みを伴う潰瘍・粘膜の腫れなどがみられます。

口内炎はキスするとうつる?

口内炎は、他人にうつるのでしょうか。
まずは、口内炎がうつるのかどうかを解説していきます。

口内炎は感染する

口内炎は、他人にうつる場合があります。
他人にうつるのは、感染性のウイルス・菌が原因で発生する口内炎です。

口内炎の主な感染経路は、接触感染です。
たとえば、

  • キス
  • 口移し
  • オーラルセックス

など、唾液を介する行為が該当します。

間接的な接触で口内炎がうつることもあります。
代表的なのは、菌が付着したタオルや食器の使い回しなどです。
あるいは、唾液以外の体液(血液など)を介して口内炎がうつることもあります。

特に口内炎が感染しやすいのは、子供です。
子供は、大人に比べると体力・免疫力が低いためです。
ただし、大人同士でも口内炎がうつることはあります。

うつらない感染症もある

口内炎には、他人にうつらない種類もあります。
他人に感染しにくいのは、感染性のウイルス・菌以外が原因で起こる口内炎です。

たとえば火傷・矯正器具の刺激などで発生した口内炎が代表的です。
栄養不足・疲労・睡眠不足などで起こる口内炎も、基本的に他人にうつりません。

口内炎の種類

口内炎の代表的な種類を、うつる可能性があるもの・ないものに分けてご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

人にうつる口内炎

人にうつるのは、次のような口内炎です。

  • ヘルペス性口内炎
  • ヘルパンギーナ
  • 手足口病

心当たりがある場合は、伝染を防ぐためにも、他人とのむやみな接触を避けることが望ましいです。

ヘルペス性口内炎

代表的なうつる口内炎が、ヘルペス性口内炎です。
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染することで起こります。

単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、多くの方が幼少期に感染するとされています。
ヘルペスウイルスは、一度感染すると生涯を通じて体内に潜伏するのが特徴です。
普段は眠っていますが、免疫力が低下したときに活性化して口内炎などを引き起こします。

ヘルペス性口内炎の主な症状は、口内の粘膜にできる小さな水ぶくれです。
5〜6個の水ぶくれが固まってできやすいのが特徴です。
ヘルペス性口内炎は、強い痛み・高熱を伴うことも多いです。
症状の出現中は特に感染力が増すため、他人にうつりやすくなります。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、夏風邪の1種です。
主な原因は、コクサッキーウイルスへの感染です。

ヘルパンギーナでは、口内に小さな水ぶくれ状の発疹が発生します。
高熱が出やすいのもヘルパンギーナの特徴です。
発症は、特に5歳以下の幼児に目立ちます。
ヘルパンギーナは唾液のほか、ウイルスが含まれる排泄物から感染することもあります。

手足口病

手足口病は、夏風邪の1種で、例年7月頃にピークを迎えます。
原因は、次のウイルスへの感染です。

  • コクサッキーウイルス
  • エンテロウイルス

主な症状は、手・足・口にできる水くぶれ状の発疹・潰瘍です。
しばしば発熱を伴いますが、ヘルパンギーナほどの高熱は出にくいとされています。
手足口病は唾液などの体液のほか、大便などの排泄物を介して他人にうつります。

人にうつらない口内炎

次のような口内炎は基本的に人にうつりません。

  • アフタ性口内炎
  • カタル性口内炎
  • カンジダ性口内炎
  • ニコチン性口内炎

ぜひチェックしてみてください。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、口内炎の中でも最も数が多いタイプです。
発症原因はハッキリ解明されていません。
ただし、

  • 栄養不足
  • 睡眠不足
  • 疲労

などによる免疫力の低下で起こりやすいと指摘されています。

アフタ性口内炎は、粘膜にできた傷などから細菌が感染して起こります。
アフタ性口内炎を引き起こす細菌は、もともと身体に存在していた菌です。
ヘルペスウイルスのような強い感染力はありません。
そのため、キスや回し飲みのような唾液を介する行為をしても、他人にうつることはほとんどありません。

カタル性口内炎

カタル性口内炎は、物理的な刺激が原因で起こる口内炎です。
たとえば火傷や、矯正器具の金具が口内を傷つけてできる口内炎が該当します。
カタル性口内炎は、口内にできた傷に細菌などが取りついて起こります。
カタル性口内炎の原因菌の多くは、ヘルペスウイルスなどに比べると感染力がありません。
そのため、キスなどの行為で他人にうつることは稀です。

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎は、カンジダ菌に感染して起こる口内炎です。
「細菌だからうつるのでは?」とお思いの方もおられるでしょう。
カンジダ菌は、もともと人間の身体に常在している菌です。
つまり、ほぼすべての方が持っている菌なのです。

さらにカンジダ菌は、身体が健康であればあまり悪影響を与えない菌でもあります。
そのため、キスや回し飲みなどをしても他人に口内炎がうつることはほぼありません。
ただし、カンジダ性口内炎の伝染の確率はゼロではありません。
特に免疫力が極端に低下している方は、カンジダ菌による口内炎が起こりやすくなります。

そのためカンジダ性口内炎がある方は、念のため他の方との接触は避けるのが無難です。
風邪を引いている方・睡眠不足の方へのキスなどは控えてください。

ニコチン性口内炎

ニコチン性口内炎は、タバコが原因で起こる口内炎です。
ウイルス・菌が原因ではないため、他人にうつることはほとんどありません。
ニコチン性口内炎の具体的な原因は、ニコチンによって起こる口内の血流障害です。
タバコの煙による乾燥・熱や、ヤニによる口内環境の悪化も指摘されています。

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口内炎の主な感染経路

口内炎がうつる経路をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

接触感染

口内炎の代表的な感染経路は接触感染です。
具体的には、次のような行為でうつることがあります。

  • キス
  • 食器・タオルなどの使いまわし
  • 回し飲み
  • 1つの料理を複数人で食べる
  • 排泄物の片づけ

口内炎は、感染性のウイルスを含んだ唾液に触れることで他人にうつります。
ウイルスは唾液だけでなく、血液などの体液・大便などの排泄物にも含まれます。

飛沫感染

口内炎は飛沫からうつることもあります。
飛沫とは、ウイルスを含んだ唾液などが空気中に飛び散ったものです。

代表的な経路は次の通りです。

  • くしゃみ

空気中に散らばった飛沫に触れたり、浴びたりすることで口内炎の原因ウイルスに感染します。

薬の使い方

口内炎をうつさないためには

感染性の口内炎を他人にうつさないためのポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

接触を避ける

口内炎の主な感染経路は接触感染です。
口内炎がある方は、できる限り他人との接触は控えましょう。

具体的には、唾液に直接触れるような行為は避けてください
たとえば、次のような行為が該当します。

  • キス
  • 性交渉
  • 頬ずり

間接的な唾液・体液への接触も避けましょう。
風邪や花粉症などで咳・くしゃみをすると、ウイルスを含んだ唾液が飛散しやすくなります。

口内炎がある方は、マスクをしてくしゃみ・咳による唾液の飛散を防ぎましょう。
周囲の方も、口内炎がある方とはできる限り距離を取るなどの対策が必要です。

ウイルスは、大便などの排泄物を介して伝染することもあります。
おむつを替えるときは使い捨ての手袋をしたり、こまめに手を洗ったりすることが大切です。

物を共有しない

口内炎は、物などを介して間接的にうつることもあります。
代表的なのは、唾液がつきやすい食器・タオルです。
もちろん1つの飲食物を複数人で回して口に入れるのもNGです。

可能であれば、伝染性の口内炎の方が使った部屋・物はこまめに消毒するのがベストです。
唾液がついた手で壁などを触ると、ウイルスが付着し、他の方にうつる可能性があるためです。

口内炎ができてしまったら

伝染性の口内炎の多くは、放っておいても自然に治ります。
そのため、特別な治療は不要とされています。
ただし、染性の口内炎はできれば治療するのがベターです。
ほかの方への感染リスクをできる限り下げるためです。

特に症状が出ている間は、ウイルスの感染力が増していることが多いです。
他の方へうつさないためにも、治療して回復を早めるのがベターです。

代表的な治療法は、次のようなウイルスの活動を抑える薬物療法です。

  • 塗り薬
  • 貼り薬
  • 飲み薬

痛みや発熱がある場合は、鎮痛剤・解熱剤を用いることもあります。
口内炎の治療薬などは、病院で処方してもらえるほか、市販でも購入できます。

一般的には、処方薬のほうが治療効果が高めです。
すぐ口内炎を治したい方は、病院で治療を受けましょう。

口内炎の治りを早くするには、生活習慣の見直しも大切です。
たとえば栄養バランスのよい食事・十分な休養を心がけてください。
免疫力向上につながるため、口内炎が鎮まりやすくなります。

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口内炎を防ぐには

うつる口内炎の多くは、生活習慣の見直しによって発症リスクを下げられます。
口内炎の予防方法をご紹介します。

栄養バランスに気をつける

口内炎を予防するには、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
きちんと栄養を摂ると、免疫力が向上しやすくなるため、口内炎のリスクが下がります。

口内炎予防で特に意識して摂取したいのはビタミン類です。
たとえばビタミンA・C・Eには、強い抗酸化作用があるため、免疫力アップが期待できます。

ビタミンB群は、粘膜を健やかに保つ作用があります。
ビタミンB群は口内炎予防だけでなく、できてしまった口内炎を治すときにも役立ちます。

十分な睡眠を取る

口内炎予防のためには、睡眠をしっかり取りましょう。
身体をしっかり休めることは、免疫力の向上につながるためです。

睡眠は、量だけでなく質を高めることも大切です。
睡眠の質が悪いと、たとえ時間が十分であっても疲労が回復しないことがあります。

たとえば就寝1時間前は、PC・スマホなどの使用は控えましょう
スマホなどから発せられるブルーライトは、脳を興奮させて眠りを浅くするためです。

就寝前はリラックスできる環境を整えるのも有効です。
部屋の照明を落としたり、アロマを焚いたりする方法があります。
就寝の2時間前を目安にぬるめのお風呂に入り、身体を温めておくのもおすすめです。

口腔ケアを行う

口内炎予防には、口内を清潔に保つことが大切です。
口内環境が悪化すると、雑菌が繁殖して口内炎が起こりやすくなるためです。

具体的には、丁寧な歯磨きを心がけましょう。
必要があれば、歯間ブラシやフロスなどを活用してください。
殺菌作用のあるマウスウォッシュ・うがい薬の併用もよい方法です。
虫歯・歯周病などがある方は、歯科クリニックで治療しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスの予防・発散は口内炎を防ぐ上で重要です。
ストレスがかかると、自律神経が乱れやすくなるためです。

自律神経は、身体の働きを調整する神経系です。
免疫機能も自律神経によって管理されています。

自律神経はとても繊細で、ささいなストレスでも大きくバランスを崩すことがあります。
ストレスを感じやすい方は、休養・趣味に打ち込むなどして解消に努めましょう。

口呼吸は控える

口呼吸をすると、口内が乾燥しやすくなります。
口内の乾燥は、雑菌の繁殖を招き、ひいては口内炎の悪化につながります。
口呼吸の癖がある方は、意識して鼻呼吸に切り替えましょう。

鼻が詰まって呼吸しにくい方は、鼻づまりの原因を解消することが大切です。
たとえば花粉症・風邪の方は、適切な治療を受けましょう。

そのほかの口内乾燥予防対策としては、こまめな水分補給があります。
定期的に水分を口に含むことで、口内が潤いやすくなります。
水分補給すると体液が増えるため、唾液の増加も期待できます。

唾液を増やすには、ガムを噛む・飴を舐めるなども有効な方法です。
唾液が出にくい方は、唾液腺マッサージなどをしてみましょう。

【唾液腺マッサージのやり方】

上の奥歯の辺りの頬に人差し指をあてる
指全体でやさしく押すor円を描くように優しく刺激する

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乳幼児への口内炎の感染

伝染性の口内炎が目立つのは、特に乳幼児です。
乳幼児が口内炎を発症すると、痛みから食事・水分が摂れなくなることがあります。
場合によっては、栄養失調・脱水につながりかねません

乳幼児への口内炎の主な感染経路をご紹介します。
乳幼児の口内炎を予防するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

乳幼児への口内炎の感染経路

乳幼児の口内炎の代表的な感染経路は、キス・頬ずりなどです。
菌を保有している大人が乳幼児に唾液をつけることで、感染が起こります。
食器・タオルなどの使い回しが原因になることもあります。

乳幼児の口内炎の確認方法

乳幼児は、口内炎ができても周囲にうまく伝えられないことも多いです。
口内炎の有無を確認するには、周囲が積極的に口内をチェックすることが大切です。

代表的なのは、歯磨き中のチェックです。
口内に水ぶくれができていないか、歯肉が腫れていないかなどを目で確認してください。

口を痛がったり、食事を摂らなくなったりするのも乳幼児の口内炎のサインです。
ご自身での判断が難しい場合は、小児歯科などで確認してもらうのもよい方法です。

乳幼児の口内炎の治療法

乳幼児口内炎を治すには、病院で治療を受けることが望ましいです。
伝染性の口内炎は、免疫力が低い子供では悪化するおそれがあるためです。

小児歯科での治療は、次のようなウイルスの活動や炎症を抑える薬物療法が中心です。

  • 塗り薬
  • 貼り薬
  • 飲み薬

痛み・発熱などの症状には鎮痛剤・解熱剤が処方されることもあります。
回復を早めるために、ビタミン剤などが出ることもあります。
ビタミン剤には免疫力を高め、粘膜を保護する作用が期待できます。

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口内炎ができたらどうしてる?

口内炎は身近な口内トラブルで、決して珍しい病気ではありません。
そのため、口内炎ができても特に治療しないという方も多くおられます。
実際に厚生労働省の調査では、口内炎の治療をすると回答したのは14人中1人でした。

たしかに口内炎の多くは放置しても自然に治ります。
しかし中には、放置すると人にうつる口内炎もあります。

他人へのむやみな感染を避けるためにも、口内炎は適切に治療することが大切です。
口内炎を治療すると治りが早くなりやすいため、痛みなどの症状の軽減にもつながります。

出典:厚生労働省【令和3年度 健康実態調査結果の報告

口内炎はうつるのかについてのまとめ

ここまで口内炎はうつるのかについてお伝えしてきました。
口内炎はうつるのかの要点を以下にまとめます。

  • 口内炎は種類によっては本当に人にうつる
  • 人にうつる口内炎の種類はヘルペス性口内炎・ヘルパンギーナ・手足口病など
  • 口内炎を人にうつさないための方法は、接触感染や飛沫感染を防ぐ

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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