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健達ねっと>健康お役立ち記事>健康診断>脳ドックは保険適用される?脳ドックの費用面について徹底解説!

脳ドックは保険適用される?脳ドックの費用面について徹底解説!

40歳を超えると、脳卒中のリスクが高まるといわれています。
そこで、注目されているのが脳ドックです。
脳ドックは保険適用になるのでしょうか。

本記事では脳ドックの保険適用について以下の点を中心にご紹介します。

  • 脳ドックは保険適用されるのか
  • 保険適用外の脳ドックの費用はどれくらいなのか
  • 脳ドックには補助金や助成金はあるのか

脳ドックの保険適用について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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脳ドックとは

脳ドックは、脳の病気や異変、病気のリスクを見つけ出すことを目的としています。
発見できる病気には脳血管疾患、脳腫瘍、認知症などがあります。
とくに、脳血管疾患である脳卒中は、日本人の死亡原因の4位になっている怖い病気です。

脳卒中は、発見・治療が遅くなればなるほど、命の危険や後遺症が残ります。
その後の人生に大きな影響を与えることになります。
脳ドックを受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。

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脳ドックは保険適用がされる?

ほとんどの方が社会保険や国民健康保険に加入しています。
保険に加入していれば、1~3割負担で治療を受けることができます。
では、脳ドックは保険適用になるのでしょうか。

基本的には自由診療のため保険適用されない

脳ドックは、検査や予防を目的としている診療です。
あくまでも、治療のための検査ではありません。
そのため、脳ドックは保険が適用されない自由診療となり、全額自己負担になります。

医師の判断で脳ドックが必要になった場合は保険適用される

脳ドックは、基本的に保険適用外です。
しかし、すべての脳ドックが保険適用外というわけではありません。

たとえば、手足がしびれる、物忘れが激しい、ろれつが回らないなどの症状があった場合、
脳ドックで検査が必要になります。
医師の指示で脳ドックの検査を行った場合は、保険適用となります。

脳ドックを行った結果で異常が見つかった時は保険適用される

とくに身体的な症状もなく、予防のため脳ドックを受けるという方も多いでしょう。
ところが、たまたま脳ドックを受けたら、異常が発見されたというケースもあります。
そのような場合には、脳ドックは保険適用されます。

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脳ドックが保険適用されない時の費用は?

脳ドックには、基本コースと精密検査コースがあります。
それぞれ検査内容が異なります。
保険適用されない場合の、検査費用の相場をご紹介します。

基本コース

脳ドックの基本コースでは、脳血管疾患の発見を目的に検査が行われます。
以下で詳しくご紹介します。

MRI/MRA

MRI/MRAは、磁気共鳴を利用した検査方法です。
MRIは脳の断面を撮影して脳腫瘍、脳梗塞、脳出血の有無を調べる検査です。
MRAは脳血管を撮影し、脳動脈瘤、脳血管狭窄、奇形の有無を調べます。

MRI/MRA検査の費用は保険適用外で30,000~70,000円前後が相場です。

頸動脈エコー

頸動脈エコーは、頸動脈の血液の状態を視覚化します。
頸動脈エコー検査によって、動脈硬化の状態を把握します。
動脈硬化が悪化していると、脳血管疾患、虚血性心疾患のリスクが高まります。

頸動脈エコー検査の費用は保険適用外で3,000~6,000円前後が相場です。

CT検査

頭部CT検査は、X線による画像診断検査です。
X線を使うので、MRI/MRAと違って「被ばく」のリスクがあります。
CT検査は、すぐに検査結果が出るというメリットがあります。
過去に、閉所恐怖症などでMRI/MRAが受けられないという方などは、CT検査を行います。

CT検査の費用は保険適用外で20,000~40,000円前後が相場です。

精密検査コース

精密コースでは、脳血管疾患のリスク要因や認知症の兆候も詳しく調べます。
以下で詳しくご紹介します。

心電図検査

体に検査器具を装着し、心臓の筋肉に流れる電流をチェックする検査です。
不整脈、真菌症、心筋梗塞といった脳血管疾患のリスク要因の有無を検査します。
所要時間は15~30分です。

心電図検査の費用は保険適用外で2,000~3,000円前後が相場です。

ABI検査

ABI検査は、足首、腕の血圧を測定し、血圧の差を比べる検査です。
血管の詰まり具合や硬さを調べるのが目的です。
動脈硬化の進行具合を調べることによって、脳血管疾患リスクの有無を確認します。

ABI検査の費用は保険適用外で1,000~2,000円前後が相場です。

認知機能検査

MRIで撮影した画像を照らし合わせて、脳の萎縮程度を調べます。
早期のアルツハイマー認知症では、海馬付近に萎縮が見られることがほとんどです。
アルツハイマー型認知症などの早期発見が可能になります。

認知機能検査の費用は保険適用外で5,000~8,000円前後が相場です。

血液・生化学検査

血液・生化学検査では、貧血、肝臓、腎臓、高脂血症、糖尿病のリスクの有無を調べます。
これらの検査結果によって、脳血管疾患のリスクを確認します。

血液・生化学検査の費用は保険適用外で5,000~8,000円前後が相場です。

尿検査

尿蛋白、尿潜血、尿糖などを検査します。
とくに糖尿病のリスクに対しての判断材料になります。
また、腎機能の低下には、高血圧や動脈硬化が原因となっている可能性もあります。

尿検査の費用は保険適用外で5,000円前後が相場です。

脳ドックで保険適用できない時の補助制度

脳ドックは保険適用外になるのは、病気になる前の予防として受けるためです。
しかし、積極的に予防検診を受けることで、病気の早期発見・治療につながります。
そこで国や自治体では、補助制度を設けて予防検診の普及を目指しています。

保険の種類によって受けられる物が異なる

補助金や助成金は、保険の種類によって異なってきます。
保険には大きく分けて「国民健康保険」「社会保険」「後期高齢者医療制度」があります。

国民健康保険の場合

国民健康保険に加入しているのは、個人事業主、自営業者、年金受給者などです。
すべての自治体が補助制度を設けているわけではありません。

たとえば、東京都荒川区では、40歳以上で保険料の未納がない人の場合は、脳ドックの費用の2分の1、上限で2万円の補助金が出ます。
大阪府高槻市の場合は、30~74歳が対象で、保険料の未納がない人の場合は、脳ドックの検査費用の8割、上限3万円の補助金が出ます。

社会保険の場合

社会保険に加入しているのは、会社員、公務員などです。
健康診断に関しては、法律で決められている検査内容で企業が費用を負担します。
しかし、脳ドックにはそのような法的な規制はありません。

脳ドックの助成・補助を行っている健康保険組合や協会も多くあります。
助成・補助金は、各保険組合や協会によって、条件や金額が異なります。

生命保険の場合

民間の生命保険に加入している場合、提携している医療機関で割引を受けられることもあります。
加入している生命保険会社に、脳ドックの割引サービスがあるかどうか確認してみましょう。

健達ねっとECサイト

脳ドックは保険適用がなくても受けるべき

脳ドックは、保険適用がないため受診率が低く、2割未満といわれています。
脳の疾患は多くの場合、発症すると命の危険や後遺症が残ることが多いものです。
40歳を過ぎたら、脳ドックは保険適用がなくても受けることをおすすめします。

重大な病気がないか調べる

脳ドックは保険適用がないため、費用面で躊躇してしまうかもしれません。
しかし、脳の病気には重篤な病気が隠れていることがあります。
中には命にかかわり、一刻を争う病気もあります。

病気にかかると莫大な治療費が必要になる

厚生労働省の統計では、脳の病気で入院した場合、1日にかかる医療費は4~5万円です。
入院日数の平均は、17~19日となっています。

さらに、脳の病気は後遺症の多い病気です。
その後の通院・リハビリなど、長期に渡る治療が必要になります。

定期的に脳ドックを受けておけば、リスクに対する予防もできます。
脳ドックは、発症後の莫大な治療費よりも、保険適用でないとしても大きなメリットがあります。

検査の時間は決まっているが治療だと何度も通院しなければならない

脳ドックの受診は、あらかじめ日時を予約してから受診するものです。
忙しい人でも、1カ月先、2カ月先にスケジュールを組むことは不可能ではありません。

しかし、治療となるとそうはいきません。
決められた日時に、何度も通うことになります。

脳の病気は、退院後のリハビリがメインとなります。
後遺症が重ければ重いほど、通院回数は多くなります。

薬の使い方

脳ドックと合わせて受けたい人間ドック

人間ドックは全身を検査します。
しかし、脳は基本検査には含まれておらず、オプションになっています。

全身を調べることができる

脳ドックと合わせて人間ドックを受けることで、体のすみずみまでリスクをチェックすることができます。
人間ドックを受けたからと安心せず、脳ドックを加えて全身をチェックしましょう。

人間ドックも保険適用はないため出費が一度に出しやすい

人間ドックも脳ドックも保険適用ではありません。
脳ドックと人間ドックを別々に受けると、費用も当然かかります。
オプションとして脳ドックを加えることで、費用面や時間も節約することができます。

人間ドックはできるなら一年ごとに受ける必要がある

人間ドックは、基本的に1年に1回受けることが推奨されています。
一方、脳ドックは2~3年ごとが推奨されています。
2~3年に1度、人間ドックを受けるタイミングで脳ドックを受けると、時期を合わせやすいでしょう。

脳ドックで見つかる病気の仕事との両立は?

脳ドックでは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった重篤な病気が見つかる可能性があります。
脳ドックでこうした病気が見つかった場合、手術や治療を行います。
このとき、最も心配なのが仕事との両立ではないでしょうか。

後遺症が残った場合など、今までと同じ仕事ができないこともあります。
また、通院・リハビリなどで、会社を休まなくてはならないこともあります。
したがって、心身ともに不安な時期を過ごすことになります。

仕事と治療・リハビリを両立するためには、会社への報告が大切です。
病状への配慮が必要であれば、その気持ち、状況を上司や人事に具体的に伝えましょう。

仕事がしやすい配置転換、勤務時間の短縮、安全配慮などを求めることができます。
同僚や上司など、関係者とコミュニケーションを取ることが両立のキーワードです。

また、脳の病気があった際の仕事との両立については、厚生労働省からガイドラインが出ています。
ぜひ参考にしてください。

出典:厚生労働省【治療と仕事の両立について】

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脳ドックの保険適用のまとめ

ここでは、脳ドックの保険適用について紹介してきました。
その要点を以下にまとめます。

  • 脳ドックは保険適用はされず、自己負担100%の自由診療扱い
  • 保険適用外の脳ドックの費用は、基本コースで3~5万円程度
  • 脳ドックには、保険組合や自治体からなどの補助金や助成金が出る場合がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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