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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>頭痛の原因や対処法と我慢すると危険な頭痛について解説!

頭痛の原因や対処法と我慢すると危険な頭痛について解説!

頭痛にはさまざまな種類があります。
頭痛のなかには我慢していると命にかかわる危険な頭痛もあります。

頭痛にはどのような種類があるのでしょうか?
頭痛が起こる原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

本記事では頭痛について以下の点を中心にご紹介します。

  • 頭痛の種類について
  • 頭痛の原因について
  • 我慢すると危険な頭痛について

頭痛について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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頭痛の種類

頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2種類に分けられます。
それぞれの頭痛について以下にご紹介します。

一次性頭痛

一次性頭痛は以下の3つのような、病気を原因としない慢性頭痛のことをいいます。
それぞれの頭痛についてご説明します。

片頭痛

片頭痛は女性に多く見られる頭痛です。
ズキンズキンと脈打つような痛みがあるのが特徴です。

片頭痛は左右どちらかの頭が痛む場合と、両側が痛む場合があります。
症状は頭痛に加えて、強い吐き気やおう吐を伴うなど日常生活に影響を及ぼす場合もあります。

緊張型頭痛

頭痛の中で最も多いのが、生活習慣からくる緊張型頭痛です。
緊張型頭痛が起こる原因は、頭から首、背中にかけて筋肉のコリやハリです。
筋肉のコリやハリが神経を刺激して、頭痛を引き起こすものと考えられています。

群発頭痛

群発頭痛はとりわけ男性に多いのが特徴です。
年齢としては、20〜40歳代の方に多く起こる頭痛です。

目が充血したり、涙や鼻水が止まらなかったりなどの症状が1〜2時間続きます。
群発頭痛の症状は、顔の片側だけに起こるのも特徴の1つです。

二次性頭痛

二次性頭痛は、何らかの病気を原因として起こる頭痛のことをいいます。
以下に頭痛を伴う疾患についてご紹介します。

くも膜下出血

くも膜下出血は脳卒中の1つです。
くも膜下出血は激しい頭痛が突然起こり、吐き気やおう吐を伴います。
ときには意識障害を伴うこともあります。

くも膜下出血で起こる頭痛は、ほとんどが脳動脈瘤の破裂による頭蓋内疾患の頭痛です。
くも膜下出血は致死率の高い疾患です。

脳出血

脳出血で起こる頭痛も脳卒中の1つです。
脳の血管が破れて起こる頭蓋内疾患の頭痛で、頭蓋内の圧が急速に亢進して

  • おう吐
  • 意識障害
  • 神経症状

などの症状を伴います。

脳梗塞

脳梗塞も脳卒中の1つです。
脳梗塞は、何らかの原因で脳の血管が詰まって、血液が流れなくなるために起こる疾患です。

脳梗塞の分類の中に心原性脳塞栓症があります。
心原性脳塞栓症は、心臓でできた血栓が脳へ飛び、血管が閉塞して激しい頭痛を起こします。

脳腫瘍

脳腫瘍で起こる頭痛は、頭蓋内の圧が亢進することで起こります。
脳腫瘍の頭痛は明け方に症状が強いことが特徴です。

急性水頭症

急性水頭症の頭痛も、頭蓋内の圧が亢進することで起こります。
急性水頭症のほとんどは、くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍に続いて二次的に起こります。

静脈洞血栓症

静脈洞血栓症による頭痛は、頭蓋内の太い静脈(静脈洞)が血栓で閉塞して起こります。
静脈洞が血栓で閉塞することで、脳にむくみが起こるのが原因です。
頭痛の他に意識障害や神経症状を伴います。

髄膜炎

髄膜炎による頭痛は、頭蓋内の細菌やウイルスによって起こる炎症が原因です。
発熱を伴う頭痛が特徴です。

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頭痛の原因

以下に頭痛の種類を5つ挙げます。

  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 三叉神経・自律神経性頭痛
  • その他の一次性頭痛
  • 二次性頭痛

それぞれの頭痛の特徴と起こる原因についてご紹介します。

片頭痛

片頭痛は、脳の視床下部が関係して起こるものと考えられています。
視床下部には

  • ホルモンや体温
  • 心臓の機能

を調整・維持をする重要な役割があります。

視床下部に変化が起こると、三叉神経の炎症・血管の拡張が起こります。
三叉神経の炎症や血管の拡張による神経の刺激が片頭痛の痛みとしてあらわれます。

片頭痛を誘因するものは以下のようなものです。

月経・排卵出産後や更年期の不調
寝不足・寝すぎ空腹
ストレスまぶしい光・強いにおい
人込みや喧噪、騒音天候の変化
温度の変化・高い湿度飲酒

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、生活習慣が関係して起こる頭痛で、誰にでも発症の可能性があります。
緊張型頭痛は、心理面のストレスや長時間のデスクワークを続けるなどによって起こります。

首や肩の筋肉が緊張することで、頭痛を引き起こします。
同じ姿勢を長時間とることで血行が悪くなり酸素や栄養分の供給が不十分になるからです。

生活習慣によるものとして以下のようなものがあります。

  • 長時間同じ姿勢を続ける
  • 悪い姿勢
  • 不適切な枕
  • 運動不足

三叉神経・自律神経性頭痛

三叉神経・自律神経性頭痛は、群発頭痛といわれるもので脳の視床下部が関係しています。
群発頭痛の起こる原因は以下のようなものです。

  • 脳の視床下部が刺激を受けて三叉神経が痛みを感じる(目の奥の激痛)
  • 三叉神経とつながる自律神経の副交感神経が興奮する(目の充血、涙・鼻水など)

群発頭痛の症状が顔の片側だけに起こるのは、三叉神経が頭の左右に分布しているためです。

その他の一次性頭痛

片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛以外の頭痛は、「その他の一次性頭痛疾患」としてまとめられています。
その他の一次性頭痛には以下のようなものがあります。

一次性咳嗽性頭痛一次性運動時頭痛
性行為に伴う一次性頭痛一次性雷鳴頭痛
寒冷刺激による頭痛頭蓋外からの圧力による頭痛
一次性穿刺様頭痛貨幣状頭痛
睡眠時頭痛新規発症持続性連日性頭痛

それぞれの特徴は以下の通りです。

【主な「その他の一次性頭痛」の特徴】

その他の一次性頭痛
特徴
一次性咳嗽性頭痛

咳嗽やいきみによって瞬時に出現する頭痛
両側性で後頭部に鋭く刺す痛みあり

一次性運動時頭痛

持続的で激しい身体的運動で誘発され拍動性の頭痛

一次性穿刺様頭痛

鋭く刺すような短時間(3秒以内)の痛みがでる一過性の頭痛だが自律神経症状はない

性行為に伴う一次性頭痛

性行為中にのみ誘発されて起こる頭痛

睡眠時頭痛

睡眠中にのみ起こる頭痛で覚醒の原因になる

一次性雷鳴頭痛

突発する重度の頭痛で痛みは1分未満にピークに達し5分以上持続する

新規発症持続性連日性頭痛

発症から連日性にみられる持続性の頭痛
痛みの症状は片頭痛様あるいは緊張型様、又は両方様があり3ヵ月を超えて持続する

二次性頭痛

二次性頭痛は、病気が原因で起こる頭痛です。
二次性頭痛は前述した頭蓋内の疾患も含め以下のような病気によって起こります。

くも膜下出血脳出血
脳梗塞脳腫瘍
急性水頭症静脈洞血栓症
髄膜炎高血圧
低酸素血症頭蓋骨・頸の病気
眼・耳・鼻・副鼻腔の病気歯・口の病気

我慢すると危険な頭痛

以下のような頭痛の症状がある場合は、我慢すると危険な頭痛です。
早急に受診した方が良い疾患について以下にご紹介します。

くも膜下出血

我慢すると危険な頭痛の代表格がくも膜下出血です。
くも膜下出血は、脳動脈瘤(血管のこぶ)が破裂して起こる病気です。

今までに経験したことのないような激しい頭の痛みがあります。
頭痛とともに吐き気を伴い、意識障害を発症することもあります。

脳出血

脳出血は脳梗塞、くも膜下出血と並ぶ脳卒中の症状の一つです。
脳出血は脳内の血管が破れて出血し、以下のような状態になります。

  • 血液があふれだす
  • 血液が固まって血腫になって周囲を圧迫する

脳内で出血することで、脳出血は脳細胞を破壊してさまざまな症状を引き起こします。

脳梗塞

脳梗塞は、何らかの原因で脳の血管が詰まって血液の流れがなくなり脳が壊死する病気です。
脳梗塞は、

  • 片方の手足の麻痺やしびれ
  • 呂律が回らない
  • 言葉がでてこない

などさまざまな症状が突然あらわれ、多くの場合後遺症が残る疾患です。

脳動脈解離

急に後頭部に比較的強い痛みを感じる頭痛で、脳動脈の解離を原因とします。
症状からはくも膜下出血と区別がつきにくく、脳出血や脳梗塞を起こしていることもあるので注意が必要です。

脳腫瘍

脳腫瘍の頭痛は、突発性はなく数週間〜数ヵ月にかけて徐々に強くなる傾向があります。
悪性の脳腫瘍の場合は、手術が必要です。
気になる症状があるときは早めの受診が重要です。

髄膜炎

脳やせき髄の髄膜に炎症が起きる病気で、原因は細菌やウイルスの感染によります。
風邪のような症状ですが、進行して炎症が脳まで行くと重篤な症状を引き起こします。
今までに経験をしたことのない頭痛や咳、歩くだけで響くような頭痛がします。

下垂体卒中

脳内の下垂体腺腫のなかに出血や梗塞が起こり、さまざまな症状が突然出現します。
症状は

  • 頭痛
  • 視力低下
  • 吐き気
  • 意識障害

などで、くも膜下出血との判別がつきにくい病気です。

高血圧脳症

高血圧脳症は急激な血圧の上昇(異常高血圧)によって脳に障害が起こる病気です。
症状は

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 視力障碍
  • けいれん
  • 意識障害

などの中枢神経症状が多くあらわれます。

あなたの頭痛はどのタイプ?

頭痛には以下のようなタイプがあります。
頭痛のタイプごとに症状の特徴をご紹介します。

片頭痛タイプ

片頭痛の症状の特徴は以下の通りです。

  • ズキンズキンと脈打つような強い痛み
  • 光や音に敏感になったり吐き気を伴う
  • 頭を動かすと、頭に響いてさらに痛くなる傾向がある
  • 頭痛の前兆としてチカチカした光が見えることがある
  • 月に1~2回起こる

緊張型頭痛タイプ

緊張型頭痛の症状の特徴は以下の通りです。

  • 痛みの強さは軽症から中等症程度
  • 頭全体がギューッと締め付けられるような重い痛み
  • 慢性化すると毎日のように絶え間なく一定の鈍い痛みが続く
  • 肩や首のコリを伴う
  • パソコンを使った後に痛む
  • 軽いめまいを伴うことがある
  • 温めると楽になる

群発頭痛タイプ

群発頭痛の症状の特徴は以下の通りです。

  • 目の奥のあたりをえぐられるような激痛
  • 痛みは必ず頭の片側に起こる
  • 1~2ヵ月間、毎日頭痛がする
  • 目の充血
  • 涙や鼻水が止まらない
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頭痛のタイプ別対処法

頭痛には以下のタイプ別に対処法があります。

  • 片頭痛タイプ
  • 緊張型頭痛タイプ
  • 群発頭痛タイプ

それぞれの対処法をご紹介します。

片頭痛タイプ

片頭痛タイプの対処法は、冷やす・血流を抑えることです。
片頭痛が起きているときにやってはいけないことは

  • 入浴
  • 運動
  • マッサージ

など血管を広げてしまうことです。

片頭痛が起こるのは、血管が拡張して三叉神経を刺激することで痛みがでるのが原因です。
血管を拡張するようなことをして、神経を刺激することは逆効果になります。
片頭痛が起きたときは、横になって静かに休むことが基本の対処法です。

専門医を受診するのは、月に2回以上片頭痛が起こるのを目安にすると良いでしょう。
片頭痛が起きたときの対処法を以下にまとめます。

  • こめかみを抑えて血流を抑える
  • こめかみを冷やす
  • 静かな部屋で横になって休む

緊張型頭痛タイプ

緊張型頭痛タイプの対処法は、温める・血流を良くすることです。
緊張型頭痛が起こる原因は、さまざまなストレス(身体的・精神的)にあります。

ストレスで血流が悪くなり、首や頭の筋肉の緊張から頭痛を引き起こすのです。
したがって、緊張型頭痛タイプは片頭痛タイプと逆に筋肉の緊張をほぐすことが必要です。
緊張型頭痛が起きたときの対処法を以下にまとめます。

  • 蒸しタオルなどで首を温める
  • 同じ姿勢を続けず適度な運動を心がける
  • 適切な枕を使用する
  • ストレッチをする

簡単な首ストレッチの例を以下にご紹介します。

【首を左右に倒すストレッチ】

  • 右手を頭の左側に添える
  • ゆっくり右側に倒す
  • 反対側も同じように行う
  • 左右5回ずつ繰り返す

【首を回転させるストレッチ】

  • 正面を向く
  • 左後ろを見るように首をゆっくり回して戻す
  • 右後ろを見るように首をゆっくり回して戻す
  • 左右5回ずつ繰り返す

群発頭痛タイプ

群発頭痛タイプの対処法は、まず専門医を受診することをおすすめします。
群発頭痛は、眼の奥がえぐられるような激しい頭痛です。
また一度発症すると1〜2ヵ月の間、毎日のように頭痛があらわれます。

激しい痛みは、別の病気が原因の場合もあるので我慢して放置するのは危険です。
群発頭痛タイプの対処法を以下にまとめます。

  • 専門医を受診する
  • 禁酒禁煙(痛みがあらわれている時期は控える)
  • 生活習慣の改善
薬の使い方

頭痛に効くツボの紹介

頭痛に効くツボを以下に3つ挙げました。

  • 頭のツボ
  • 手のツボ
  • 足のツボ

それぞれの具体的なツボをご紹介します。

頭のツボ

頭のツボとして以下の2つをご紹介します。

  • 攅竹(さんちく)
  • 百会(ひゃくえ)

攅竹

攅竹は片頭痛、眼精疲労などに有効なツボです。
眉間にあるツボをつまんで、ゆっくりとマッサージするように刺激します。

百会

百会は片頭痛を和らげるツボとして有名です。
頭の頂上にある百会のツボを垂直に下へ適度な力で押します。
適度な力で呼吸に合わせて3〜5分押し続けると良いでしょう。

手のツボ

手のツボとして以下の2つをご紹介します。

  • 合谷(ごうこく)
  • 片頭点(へんとうてん)

合谷

合谷は、体全体の痛みを和らげる万能ツボです。
頭の血流改善、めまい、胃腸の不調改善、肩コリ解消などに有効です。
合谷は親指と人差し指の骨が交差するあたりにあるツボです。
適度な力で3秒程度押すのを数分間繰り返してください。

片頭点

片頭点は、ズキンズキンとした片頭痛に効果が期待できます。
片頭点は薬指の第2関節あたりにあるツボです。
親指と人差し指でつまむようにして刺激を与えます。

足のツボ

足のツボとして以下の2つをご紹介します。

  • 足臨泣(あしりんきゅう)
  • 崑崙(こんろん)

足臨泣

足臨泣は、こめかみ付近(側頭部)が痛い場合に有効です。
足の薬指と小指の間の足の甲を足首に向かってなぞっていって止まるところがツボです。
少し強めの力でギュッと押すようにします。

崑崙

崑崙は頭の後ろ(後頭部)が痛い場合に有効です。
足のくるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあるツボです。
足臨泣と同じように少し強めの力でギュッと押すようにします。

頭痛薬の上手な使い方

頭痛薬の使い方には注意が必要です。
頭痛薬を使いすぎることで引き起こす弊害があるからです。

ひどい頭痛で困っている人は以下のような負のスパイラルに陥る傾向があります。

  • またつらい思いをする不安がある
  • 不安から自己判断で薬を飲む
  • 次第に薬の回数・量が増える
  • 薬の飲みすぎによる痛みの感受性が変化する
  • より痛みに敏感になって頭痛の頻度が増える
  • 頭痛が複雑化して薬が効かなくなる

頭痛の負のスパイラルに陥らないためには、

  • 医師の診断を受けて頭痛が起きたときに服用する別の頭痛薬の処方を受ける
  • 薬を頭痛の予防的に使うことを避ける
  • 頭痛ダイアリーの活用(頭痛薬の使い過ぎていないかのセルフチェック)
  • 薬をなるべく使わない工夫(マッサージやツボ、生活習慣の見直しなど)

など、頭痛薬の上手な使い方を工夫しましょう。

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頭痛を緩和し体質改善できる漢方薬

頭痛を緩和して体質を改善することができる漢方薬を5つ挙げます。
肩コリ・眼精疲労・冷え性・ストレスなど、頭痛の原因になる体質を改善する漢方薬です。
それぞれの漢方薬の特徴や適している症状などについてご紹介します。

呉茱萸湯

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、ズキンズキンするような片頭痛に効果が期待できる漢方です。
呉茱萸湯はお腹を温めて冷えを解消し「気」や「血」のめぐりを改善します。

葛根湯

葛根湯(かっこんとう)は、肩こりなどが原因の緊張型頭痛に効果が期待できる漢方です。
葛根湯は身体を温めて発汗させる作用があり、筋肉の緊張をほぐし頭痛を改善します。

桂枝人参湯

桂枝人参湯(けいしにんじんとう)は、胃腸障害を伴う頭痛や動悸に効果が期待できる漢方です。
桂枝人参湯は、お腹を温めて胃腸の働きを整える作用があります。
体が冷えたときに頭痛の症状がでる人におすすめです。

五苓散

五苓散(ごれいさん)は、低気圧の日に頭が痛くなる場合に効果が期待できる漢方です。
五苓散には、水分の循環改善・無駄な水分の除去作用があります。
水分循環改善・無駄な水分除去の作用は頭痛、むくみ、めまいなどに効果が期待できます。

釣藤散

釣藤散(ちょうとうさん)は、高血圧に伴う頭痛に効果が期待できる漢方です。
釣藤散は気の上昇を抑え、気と血のめぐりを整えることで頭痛の改善を図るものです。

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子どもの頭痛の特徴と対処法

子供の頭痛の特徴と対処法について説明します。
頭痛は小さな子供にも起こりうる病気ですが、上手く症状を表現できないこともあります。

子供の頭痛は大人の頭痛と違いがあるのでしっかり見極めて適切な対処が必要です。
子供の症状と病気の可能性を以下に挙げます。

  • 発熱を伴う頭痛:風邪などの感染症
  • おう吐が伴う頭痛:髄膜炎など
  • けいれんや意識障害が伴う頭痛:脳炎など
  • 発熱がない頭痛:モヤモヤ病や脳腫瘍、まれにくも膜下出血

症状によっては二次性頭痛の可能性があるので、医療機関を受診する必要があります。
二次性頭痛には、重い病気が原因になっている場合があります。
大人が症状や緊急性をしっかり見極めて受診をするようにしましょう。

子供の片頭痛と緊張型頭痛の誘因と対処法を以下にそれぞれ説明します。

片頭痛

子供の片頭痛の最も多い誘因とされるのは睡眠不足です。
睡眠不足以外にも

  • 強い光
  • 気圧の変化
  • 人混みやにおい
  • 食べ物(チーズ、揚げ物、ヨーグルトなど)
  • 遺伝(母親の遺伝を受けやすい)

などが片頭痛の誘因となる場合があります。

子供の片頭痛の対処法は

  • 基本は日々の正しい生活習慣
  • 正しい姿勢
  • 十分な睡眠
  • 誘因となる光やにおい、食品などを避ける

など、薬に頼らない非薬物療法から始めることがおすすめです。
非薬物療法で改善が見られない場合は、鎮痛薬による治療に進みます。

緊張型頭痛

子供の緊張型頭痛の誘因となるのは

  • スマートフォンや電子メディアの長時間使用による肩や背中のコリ
  • 学校や塾、友人関係などのストレス

などです。

症状の特徴は

  • 片頭痛のような強い症状はなくだらだらと痛みが続く
  • 悪心や吐き気などの症状はない
  • 起こる頻度は人によって異なる

などです。

子供の緊張型頭痛の対処法は、片頭痛と同じように非薬物療法が第1となります。
子供の緊張型頭痛の場合は、以下のような事情があるからです。

  • だらだらと続く頭痛のため、鎮痛剤の使用タイミングがわからない
  • 薬の効果の確認が難しい

緊張型頭痛に対しても、大人が日頃の生活の様子をしっかり見ておく必要があります。

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頭痛の誘因となる食べ物

頭痛の誘因となる成分には、以下のようなものがあります。

  • グルタミン酸
  • 亜硝酸塩
  • ヒスタミン
  • チラミン

それぞれの成分を多く含む食べ物をご紹介します。

グルタミン酸

グルタミン酸を多く含む食べ物には以下のようなものがあります。

  • 化学調味料
  • 昆布
  • 白菜
  • 緑茶
  • トマト

亜硝酸塩

亜硝酸塩を多く含む食べ物には以下のようなものがあります。

  • ハム
  • ソーセージ
  • サラミ
  • いくら
  • たらこ

ヒスタミン

ヒスタミンを多く含む食べ物には以下のようなものがあります。

  • 赤ワイン
  • チーズ
  • マグロ類
  • カツオ類
  • サバ類

チラミン

チラミンを多く含む食べ物には以下のようなものがあります。

  • チーズ
  • チョコレート
  • ナッツ
  • 加工肉
  • 赤ワイン

頭痛予防にとり入れたい食べ物

マグネシウムとビタミンB2は、頭痛予防に効果が期待できる成分です。
マグネシウムは、セロトニンの分泌を促進する働きがあります。
分泌されたセロトニンは、神経の興奮(血管拡張)を抑制します。

ビタミンB2には、細胞内のミトコンドリアの働きを助ける作用があります。
ミトコンドリアは、頭痛と関係があるとされているのです。

マグネシウムの含有量の多い食品を以下に挙げます。

  • 穀類:発芽玄米、ライ麦パン
  • 海藻:干しひじき、あおさ、昆布、わかめ、海苔
  • 豆類:納豆、豆腐
  • 魚介類:干しえび、しらす干し、あさり、ししゃも
  • 野菜:切干し大根、ほうれん草、えだまめ、ゴボウ

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更年期障害による頭痛について

厚生労働省の「更年期症状・障害に関する意識調査」が公表されています。
公表されている調査の中から、頭痛に関係のあるものを抜粋して以下にご紹介します。

【女性の年代別更年期症状(頭痛、めまい、吐き気がよくある)】

年代症状の程度別割合(%)
症状が強い症状の程度は
中くらい
症状の程度は
弱い
症状が無い
40~49歳6.314.525.154.0
50~59歳6.512.124.756.7

出典:厚生労働省【「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果 (2022 年7月 26 日)(図表55)】

調査結果から、更年期症状のある方の半数弱は何らかの頭痛症状があることがわかります。

以下は頭痛に関係がある症状の調査結果の抜粋です。

【女性の年代別更年期症状(腰や手足が冷えやすい)】

年代症状の程度別割合(%)
症状が強い症状の程度は
中くらい
症状の程度は
弱い
症状が無い
40~49歳13.819.122.544.6
50~59歳11.921.123.443.5

出典:厚生労働省【「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果 (2022 年7月 26 日)(図表50)】

調査結果からは、半数以上の方が頭痛と関係のある症状を抱えていることがわかります。

【女性の年代別更年期症状(寝つきが悪い、または眠りが浅い)】

年代症状の程度別割合(%)
症状が強い症状の程度は
中くらい
症状の程度は
弱い
症状が無い
40~49歳10.716.222.151.1
50~59歳12.716.725.445.2

出典:厚生労働省【「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果 (2022 年7月 26 日)(図表52)】

結果からほぼ半数の方が頭痛を誘因する睡眠に関する問題を抱えていることがわかります。

【女性の年代別更年期症状(怒りやすく、イライラする)】

年代症状の程度別割合(%)
症状が強い症状の程度は
中くらい
症状の程度は
弱い
症状が無い
40~49歳10.017.329.343.5
50~59歳9.016.325.449.3

出典:厚生労働省【「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果 (2022 年7月 26 日)(図表53)】

結果から半数以上の方が頭痛を誘因する精神的ストレスを抱えていることがわかります。

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頭痛のまとめ

ここまで頭痛についてお伝えしてきました。
頭痛についての要点を以下にまとめます。

  • 頭痛には片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛のような一次性頭痛(慢性頭痛)とくも膜下出血など病気を原因とする二次性頭痛がある
  • 頭痛の原因には身体的・精神的ストレス、生活習慣、脳の視床下部が受ける刺激、病気などがある
  • 我慢してはいけない頭痛は、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞、脳動脈解離などを原因とするもので命にかかわることがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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