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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>頭痛のツボには何がある?効果的なツボのやり方について徹底解説!

頭痛のツボには何がある?効果的なツボのやり方について徹底解説!

頭痛に効果が期待できるツボは多くあります。
頭痛の種類によってツボは異なります。

頭痛のツボにはどのようなものがあるでしょうか?
頭痛のツボの位置はどこでしょうか?
本記事では頭痛のツボについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 頭痛のツボは種類によって異なることについて
  • 頭痛のツボの位置について
  • 頭痛のツボのやり方について

頭痛のツボについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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頭痛のツボは種類によって異なる

頭痛のツボは頭痛の種類によって異なります。
以下頭痛の種類別のツボについてご紹介します。

  • 緊張性頭痛
  • 片頭痛
  • ツボ押しで対処できない頭痛

緊張性頭痛

緊張性頭痛は、頭・首・肩・顔にある頭痛のツボが効果的です。
緊張性頭痛は、身体的・精神的ストレスによって血流が悪くなって起こります。

したがって首や肩などの緊張した筋肉をほぐすツボが効果的になるのです。
緊張性頭痛に効果が期待できるツボには以下のようなものがあります。

【緊張性頭痛のツボ】

ツボの部位ツボの名称
頭・首・百会、風池、肩井
太陽、頷厭、印堂

片頭痛

片頭痛には、腕や手、足にある頭痛のツボが効果的です。
片頭痛は、さまざまな誘因で三叉神経の炎症や血管の拡張による神経の刺激で起こります。

片頭痛を起こす誘因は

  • ストレスや疲労
  • 女性ホルモン(月経や排卵、出産、更年期など)
  • 天候の変化
  • 光や騒音

などです。

したがって、頭や首回りの緊張をほぐすのではなく、頭から離れたところのツボが効果的です。
片頭痛に効果的なツボには以下のようなものがあります。

【片頭痛のツボ】

ツボの部位ツボの名称
腕・手手三里、合谷
崑崙、足臨泣

ツボ押しで対処できない頭痛

ツボ押しで対処できない頭痛があります。
ツボ押しで対処できない頭痛には以下のようなものがあります。

  • 病気を原因とする頭痛(くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍などの二次性頭痛)
  • 熱中症
  • ケガなどの外的要因による頭痛

これらは、重症化すると命にかかわることがあります。
そのため、早急に病院を受診する必要があります。

頭痛のツボの位置

頭痛のツボの位置を以下の部位に分けてご紹介します。

  • 頭・首・肩のツボ
  • 顔のツボ
  • 腕・手のツボ
  • 足のツボ

頭・首・肩のツボ

頭・首・肩には、百会・風池・肩井のツボがあります。
それぞれの位置を説明します。

百会(ひゃくえ)

百会は、頭頂部にあるツボです。
両耳を結んだ線と、鼻から垂直に上げた線が交わるところに少し凹があるところです。

風池(ふうち)

風池は、耳の後ろ側にあるツボです。
少し上を向いたときに、背骨にあてた手を上げていくと止まる所が起点です。
風池の位置は、起点と左右の耳の下を結んだ線のそれぞれの中間点です。

肩井(けんせい)

肩井は、首の付け根(風池の起点と同じ)と肩先を結んだ線の中間点にあるツボです。

顔のツボ

顔には太陽・頷厭・印堂のツボがあります。
それぞれの位置を説明します。

太陽(たいよう)

太陽は、こめかみ辺りにあるツボです。
位置は、眉尻と目尻を結んだ線の中間点から少し外側へ寄ったところにあるくぼみです。

頷厭(がんえん)

頷厭は、額の両側にあるツボです。
位置は額の角にある髪の生え際に指をあてて、口の開け閉めで動きが感じられるところです。

印堂(いんどう)

眉間の真ん中にあるツボです。

腕・手のツボ

腕・手のツボには、手三里と合谷があります。
それぞれの位置を説明します。

手三里(てさんり)

手三里は、腕にあるツボです。
位置は、ひじを曲げたときにできる腕の外側シワから指3本分手首側のところです。

合谷(ごうこく)

合谷は、手の甲側にあるツボです。
位置は、親指と人差し指の骨が交差するあたりです。

足のツボ

足のツボには、崑崙と足臨泣があります。]

それぞれの位置を説明します。

崑崙(こんろん)

崑崙は、足のくるぶし辺りにあるツボです。
位置は、くるぶしの外側とアキレス腱の間にあるくぼみです。

足臨泣(あしりんきゅう)

足臨泣は、足の甲にあるツボです。
位置は、小指と薬指の骨が交差するあたりです。

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頭痛のツボのやり方

頭痛のツボのやり方について以下に4つ挙げました。

  • 手指でツボを押す
  • 物を使ってツボを押す
  • ツボを温める
  • お灸

それぞれのやり方についてご紹介します。

手指でツボを押す

ツボ押しは強く押せばよいというものではありません。
手や指でツボを押すときの正しいやり方のポイントは以下の3つです。

骨のキワに押し付けるように押す

ツボ押しは単に押すだけでなく、骨のキワに押し付けるように押すと効果的です。
骨のすぐそばが、正しいツボの位置になるからです。
正しいツボの位置は、東洋医学の「気」の経路の入口の経穴にあたるのです。

息を吐きながらツボを押す

ツボ押しでは、ゆっくりと息を吐きながら押すのが効果的です。
ゆっくりと息を吐き、副交感神経を優位に働かせることで体の緊張がほぐれます。
体の緊張がほぐれたところで、ツボの刺激を与えることができます。

5秒かけて3回ツボを押す

ツボ押しは、1つのツボに対し5秒かけて3回繰り返します。
ツボ押しは力をゆっくりと5秒かけて入れて、ゆっくりと抜いていきます。

力の加減は痛いけど気持ちがよい程度にしましょう。
がむしゃらに強く押すと筋肉の緊張が高まります。
その結果、炎症を起こすなどして痛みが出ることもあります。

物を使ってツボを押す

足裏部分をゴルフボールなどを使って押すのも、血行の改善に効果が期待できます。
足裏には、全身のツボが集まっています。

足裏には、片頭痛にも効果が期待できる湧泉という万能ツボがあります。
湧泉の位置は、足指を曲げたときに足裏で1番凹む所です。
ゴルフボールを使って強めに3秒押して、3秒緩めるのを数回繰り返すとよいでしょう。

ツボを温める

ツボの位置を押して刺激する他に、ホットパックや蒸しタオルで温めるのも効果的です。
緊張型頭痛では、ホットパックや蒸しタオルで首や肩などを温めます。

一方、片頭痛が起きているときは、頭や首周りを温めることは逆効果になります。
頭から離れた足などのツボを温めるのがよいでしょう。

お灸

頭痛対策には、お灸でツボを温めることで血行を改善する方法があります。
お灸は、鍼灸師により丸めたもぐさに火をつけて肌に直接据える方法です。

鍼灸師に施術してもらうほか、市販のお灸を使って自宅で行うこともできます。
市販のお灸には

  • 初心者用のやさしい温熱タイプ
  • しっかりほぐしたい方用の温熱がある程度あるタイプ

などもあるので、目的に合わせて選べるようになっています。

頭痛のツボで即効性があるもの

頭痛のツボで即効性のあるものを以下に挙げます。

  • 攅竹(さんちく)
  • 陥谷(かんこく)
  • 通谷(つうこく)

それぞれのツボについて説明します。

攅竹(さんちく)

攅竹は、頭痛に効く顔にあるツボです。
攅竹の位置は、眉間で両方の眉毛の生え始めの場所になります。

押し方は、両手の親指や人差し指を使って押し上げるように押しましょう。
攅竹は、頭痛と一緒に眼の疲れにも効果が期待できるツボです。

陥谷(かんこく)

陥谷は、頭痛に効く足の甲にあるツボです。
陥谷の位置は、人差し指と中指の間の溝を足首側になぞってくぼみで止まるところです。

左足であれば左手の親指を上にして足をつかむようにして挟みます。
親指で陥谷のツボをやや強めの力で押します。
陥谷は、眼の奥がズキズキと痛むような緊張型頭痛に効果が期待できるツボです。

通谷(つうこく)

通谷は、頭痛に効く足の甲にあるツボです。
通谷の位置は小指の付け根の外側で少しくぼんだところです。

押し方は陥谷と同じ要領で、足をつかむようにして親指で強めに押します。
後頭部が痛い頭痛の解消に効果が期待できます。

頭痛のツボを押してはダメなときとは?

頭痛のツボを押してはダメなときについて、以下に5つ挙げました。
それぞれについてツボを押してはダメな理由を説明します。

入浴の直前・直後

入浴の直前・直後のツボ押しは避けましょう。
入浴で血行がよくなっているところにツボ押しをすると、血流をさらに促すことになります。

過度な血流は心臓など体に負担をかけることになります。
入浴の直前もツボ押しも控えましょう。

血行がよくなっているところに入浴することで、血流をさらに促すことになるからです。
片頭痛が起きている場合は、血管を広げるような入浴やツボ押しそのものを控えるべきです。

食後の前後1時間

食後の前後1時間はツボ押しを控えましょう。
食後は消化にエネルギーを必要とするので全身の血液が消化器官に集まります。

食後にツボ押しをすると、全身の血流が改善され、消化器官の血液が減少することになります。
消化器官の血液が減少すると、胃腸などに負担がかかり胃もたれなど消化不良を起こします。

食前のツボ押しは、消化器官の働きを改善することになります。
ただし、代謝がよくなることで栄養や脂肪を吸収する力が増して太りやすくなります。
したがって、食事前後1時間のツボ押しは避ける方がよいでしょう。

お酒を飲んだ後

お酒を飲んだ後のツボ押しは避けましょう。
アルコールは、体内に入ると分解されてアセトアルデヒドという物質になります。

アセトアルデヒドは、血管を拡張させる働きがあります。
飲酒で血管が拡張しているところへ、さらにツボ押しで血流を促進することになります。

押したい部分が腫れや痛みがあるとき

ツボ押しをしたい部分にハレや痛みがあるときは、ツボ押しは避けましょう。
ツボ押しで強い刺激を与えると、炎症を起こして症状をさらに悪化させてしまうからです。

妊娠中

妊娠中はツボ押しを控えましょう。
特に妊娠初期など体調が不安定なときはなおさらです。
妊娠中は基本的に主治医に相談して行うことが大切です。

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頭痛のツボ以外の対処が必要な場合

頭痛のツボ以外の対処が必要な場合について以下の4つを挙げました。
それぞれの対処の仕方について説明します。

激しい頭痛のとき

くも膜下出血のように突然の激しい頭痛は、我慢すると危険な二次性頭痛です。
頭痛とともに吐き気や意識障害を伴い命にかかわる状態になることがあります。
以下のような病気の頭痛は、早急に医療機関を受診する必要があります。

くも膜下出血脳出血
脳梗塞脳動脈乖離
脳腫瘍髄膜炎
下垂体卒中高血圧脳症

熱い時期の頭痛

熱い時期の頭痛は、熱中症による頭痛の可能性があります。
初期の熱中症の症状は

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 足の筋肉がつる
  • お腹の筋肉のけいれん

などで、さらに症状が進むと以下のような症状があらわれます。

  • 頭痛
  • おう吐
  • ぐったりする

さらに重症化すると

  • 意識障害
  • 全身のけいれん
  • 高体温

などが起こり命にかかわる状態になります。

まずは体を冷やすなどの応急処置をします。
応急処置で症状が改善されないときは、躊躇せず救急車を呼ぶ対応が必要です。

頭をぶつけたとき

頭をぶつけたときなどは、先に病院を受診するようにしましょう。
たとえ、外傷がひどくなくても内出血などを起こしている可能性もあります。
ツボ押しをしてかえって症状を悪化させることもあります。

薬の使いすぎによる頭痛のとき

頭痛薬を使いすぎることで引き起こされる頭痛があります。
頭痛薬の使い方には注意が必要です。

ひどい頭痛で困っている人は、以下のような負のスパイラルに陥る傾向があるからです。

  • またつらい思いをする不安がある
  • 不安から自己判断で薬を飲む
  • 次第に薬の回数・量が増える
  • 薬の飲みすぎによる痛みの感受性が変化する
  • より痛みに敏感になって頭痛の頻度が増える
  • 頭痛が複雑化して薬が効かなくなる

頭痛の負のスパイラルに陥らないためには

  • 医師の診断を受けて頭痛が起きたときに服用する別の頭痛薬の処方を受ける
  • 薬を頭痛の予防的に使うことを避ける
  • 頭痛ダイアリーの活用(頭痛薬の使い過ぎていないかのセルフチェック)
  • 薬をなるべく使わない工夫(マッサージやツボ、生活習慣の見直しなど)

など、頭痛薬の上手な使い方を工夫する必要があります。
まずは病院を受診し、原因の薬に対する対処をしましょう。

薬の使い方

頭痛のツボが多いのは原因がさまざまであるため

頭痛のツボが多いのは、頭痛の原因がさまざまであるからです。
厚生労働省は、頭痛に対する補完療法の有用性についての情報を発信しています。

以下は、発信されている情報から抜粋したものです。
補完療法の対象である緊張型頭痛や片頭痛については、さまざまな原因があります。
緊張型頭痛については

  • 肩、首、頭皮、顎の筋肉の緊張
  • ストレスやうつ、不安
  • 働き過ぎ、寝不足、食事の欠食、飲酒

などを原因としています。

片頭痛については

  • 精神的不安やストレス
  • 食事や睡眠不足などの生活習慣
  • 光への暴露
  • ホルモンの変化(女性の場合)

などが引き金になるとしています。
頭痛には実に多くの原因があり、さらにそれらが絡み合って起こる症状といえます。

出典:厚生労働省【厚生労働省eJIM | 頭痛 | 各種疾患 | 医療関係者の方へ |「統合医療」情報発信サイト (ncgg.go.jp)

東洋医学では、体内に張り巡らされた「気」が通る経路があると考えています。
経路の出入り口がいわゆるツボで経穴と呼びます。

頭痛のツボも患部の頭だけでなく、全身に張り巡らされたツボと関係しているのです。
例えば、足の甲にある足臨泣という頭痛のツボは、足少陽胆経という経路でつながっています。
頭痛のツボは、頭などの患部に限らず全身に多くあることがわかります。

頭痛のツボのまとめ

ここまで頭痛のツボについてお伝えしてきました。
頭痛のツボについての要点を以下にまとめます。

  • 頭痛のツボは頭痛の原因の違いから緊張性頭痛と片頭痛で異なる
  • 頭痛のツボの位置は、緊張性頭痛は頭・首・肩や顔、片頭痛は腕・手、足にそれぞれある
  • 頭痛のツボのやり方には、手指や物を使う、ツボを温める、お灸をするなどがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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