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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>水虫臭がするのはなぜ?対処方法について徹底解説!

水虫臭がするのはなぜ?対処方法について徹底解説!

長時間、靴を履いた後の足や靴の臭いは、不快ですよね。
「水虫の臭い」が発生する条件には靴・汗・雑菌の3つが関係しているといわれています。

水虫臭の原因は水虫も関係しているものなのでしょうか?
水虫臭の対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?

本記事では水虫臭いについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 水虫臭い足の状態について
  • 水虫臭い原因について
  • 水虫臭の対処法について

水虫臭について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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水虫とは?

「水虫」とは、カビの1種である白癬菌(はくせんきん)が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気(感染症です。

白癬菌はたんぱく質を栄養源とするカビで、特に足などの高温多湿な環境を好みます。
水虫は足以外にも体のいたるところで発症します。
発症する場所で病名が異なり、足であれば足白癬、手であれば手白癬などと呼ばれます。

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水虫臭い足の状態

では、ここでは「水虫臭い足の状態はどの様になっているのか」について、説明していきます。

水虫の菌が臭いを出しているわけではない

水虫の人の足が臭いのは、水虫の菌が原因ではありません。
水虫の菌が臭いを出しているのではなく、足についている雑菌によるものです。

足についている雑菌は誰の皮膚にも普段から存在する「皮膚常在菌」です。
「皮膚常在菌」は、足のむれなどの環境が整うと、繁殖して臭いが発生します。
臭いは、細菌が作り出す「イソ吉草酸」「プロピオン酸」というニオイ物質が原因です。

水虫ができる足の状態と臭いが出る足の状態が同じ

水虫ができる足の状態と、臭いが出やすい足の状態は似ています。
水虫の原因菌は「白癬菌」というカビの1種で、外部感染するものです。

白癬菌は、人の皮膚にもともと存在する雑菌とは異なります。
しかし、白癬菌と雑菌のどちらも繁殖の環境は高温多湿と栄養分となるエサの存在です。

水虫ができている足の環境は臭いがしやすい

水虫が臭い直接の原因ではありませんが、水虫の足の環境は臭いがしやすい環境です。
水虫に感染した足の状態は、バリア機能が低下して皮膚が弱くなった状態です。

弱くなった皮膚は臭いの原因菌である雑菌が繁殖しやすい状態になっているのです。
したがって、水虫の足は雑菌が繁殖して臭いを発するので臭いといわれるのです。

足が不潔な状態になっている

水虫臭い足の状態は、不潔になっている状態です。
水虫の予防の基本は「清潔」と「乾燥」です。

水虫で足の臭いがするのは、足が不潔になって雑菌が繁殖しているからです。
靴を長時間はいて足が蒸れたり、汗や汚れで不潔な環境は雑菌の恰好のエサになります。

水虫臭の原因は?

水虫臭の原因について、以下に3つ挙げました。
それぞれの原因について説明します。

臭いを発する細菌類が繁殖している

水虫で足の臭いがするのは、臭いを発する雑菌(常在菌)が繁殖しているからです。

雑菌が繁殖して臭いを発するのは、足が水虫になるような不潔な状態にあるからです。
臭いは、以下のように「靴・汗・雑菌」の3条件が揃うと発生します。

  • 靴を長時間履いて足が蒸れる
  • 汗と汚れで不潔な状態が放置される
  • 雑菌が繁殖する

臭いの3条件は、水虫ができる条件とほとんど同じです。
水虫ができるような状態が、臭いを発する雑菌の繁殖を招いているのです。

水虫を治そうとする皮膚の入れ替わりの過程で臭いが起こりやすくなる

水虫を治そうとする体内の免疫システムの働きが、臭いを起こす原因になることがあります。
体内の免疫システムが働くと、皮膚の再生が促されて皮膚のターンオーバーが速まります。

ターンオーバーが速くなりすぎると、皮膚の表面が固まり切らない状態になります。
表面の皮膚が固まらない柔らかな状態は、雑菌の繁殖にとって格好の状態になるのです。

趾間びらん性水虫によって皮膚の抵抗力が落ちる

足白癬の中でも、趾間びらん性水虫(しかんびらんせいみずむし)は、強い臭いを起こします。
趾間とは足の指と指の間のことをいい、趾間びらん性水虫は足の指の間に見られる水虫で、皮膚の抵抗力を弱めます。

皮膚の抵抗力が弱まることで

  • 赤くジュクジュクになって皮がむける
  • 白くふやけてぶよぶよになる

などの症状があらわれます。

皮膚がやわらかい部分で抵抗力も弱いため、雑菌の繁殖がしやすい環境といえます。
雑菌の繁殖が活発になり、臭いもきつくなるのです。

水虫臭の対処法

水虫臭の対処法を、以下に4つ挙げます。
それぞれの対処法についてご紹介します。

足を洗う

水虫の臭いの対処法の基本は、足を洗うことです。

長時間靴を履いて蒸れたり、汗をかいた足は、雑菌で大変不潔な状態になっています。
足を洗うことで、水虫臭い原因菌である、雑菌の繁殖を抑えられるからです。
足洗いは石鹸やボディーソープを使いますが、水虫のある方は専用の石鹸が良いでしょう。

除菌用のシートで足を拭く

水虫の臭いの対処法には、除菌用のシートで足を拭き雑菌の繁殖を抑えるやり方もあります。
必ずしも石鹸やボディーソープが使えるときばかりではないこともあります。

コロナで常備しているアルコール除菌剤や、除菌ティッシュを活用するのも良いでしょう。
ただし、アルコール除菌剤は肌への使用が問題ないことを確認してから使いましょう。

靴下を抗菌加工の物にする

水虫の臭いの対処法の1つに、抗菌加工した靴下の着用があります。
抗菌加工の靴下には雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。

長時間靴を履く習慣のある方に、抗菌加工の靴下の着用をおすすめします。
メーカーの中には、水虫対策の抗菌成分を繊維に織り込んだ商品もあります。
水虫対策におすすめの靴下を、チェックしてみましょう。

蒸れやすい靴を履かない

蒸れやすい靴を履くのを避けることも、水虫の臭いの対処法の1つです。
靴の中は白癬菌や雑菌にとっては高温多湿の大好物な環境です。

長時間靴を履く習慣の方は、蒸れにくい靴を探してみてはいかがでしょう。
蒸れにくい靴を選ぶときのポイントは

  • 通気性がよく蒸れにくい素材が使われているか
  • 通気性の良いデザインか
  • 滑りにくい靴か(滑りやすいと踏ん張るので汗をかきやすい)
  • 防水機能の備わったものは避ける(蒸れやすい)

などがあります。

健達ねっとECサイト

水虫臭いのを治すために

水虫臭いのを治すためにできることを、以下に3つ挙げました。
それぞれについてご紹介します。

水虫自体を治す

水虫臭いのを治すためには、まず水虫自体を治すことが大切です。

足白癬の中には、水虫のために皮膚が弱くなって雑菌の繁殖が起こっている場合があります。
水虫を治して雑菌が繁殖しにくい状態に戻すことが、臭いのを改善することにつながります。
水虫自体に臭いの原因はありませんが、雑菌の繁殖の環境をなくすという方法です。

足を清潔にする

水虫の予防・治療の基本は、清潔・乾燥です。
特に水虫の発症しやすい足を清潔にすることが大切です。

足を清潔にすることが

  • 白癬菌の繁殖を防ぐこと
  • 雑菌の繁殖を抑えること

につながります。
水虫治療とともに、雑菌の繁殖しやすい環境を減らして水虫臭いのも治すことができます。

足を清潔にする方法は既に述べたように

  • 足を洗ったり除菌シートで足を拭く
  • 抗菌加工の靴下の着用
  • 蒸れにくい靴を履く

などがあります。
足を洗う場合は、石鹸やボディシャンプーの他、水虫専用の石鹸なども使いましょう。

病院で治療する

水虫臭いを治すためには、病院で治療することも大切です。

病院で治療することに、以下のようなメリットがあるからです。

  • 原因の特定ができる(水虫でない可能性もあるため)
  • 症状が軽いうちに病院を受診することで早く確実に治療できる

病院を受診することで、原因の特定や、水虫を含め、各診断症状にあった治療ができます。

薬の使い方

水虫臭くにならないための予防法

水虫臭くにならないための、予防法を以下に3つ挙げました。

それぞれの予防法についてご紹介します。

毎日同じ靴を履き続けない

水虫臭いにならないためには、毎日同じ靴を履き続けないことです。
毎日同じ靴を履き続けると、溜まった汗で臭いがしやすくなります。

水虫臭いの対策の基本は、水虫予防と同じく清潔・乾燥です。
汗で湿った靴を乾燥しないうちに履き続けるとさらに臭いが増すことになります。

靴のケアに関しては

  • 足のサイズに合った靴を選ぶ
  • 1日履き終わった靴は通気の良いところでしっかり乾燥させる
  • 同じ靴を履かないで何足かを交互に履く
  • 中敷きをこまめに替える
  • 除菌スプレーを使用する

などをすることで清潔と乾燥を保てるようにしましょう。

家の中を掃除する

水虫臭いの予防法では、水虫の患部だけでなく家の中を掃除し清潔にすることも大切です。

水虫になったところの皮膚がはがれて、部屋のあちこちに散ることがあるからです。
はがれてあちこちに散った皮膚の白癬菌は感染力のある菌です。
家の中を掃除して、白癬菌を除去し清潔に保つことは感染防止にきわめて重要なことです。

毎日必ず足を洗う

毎日必ず足を洗うことは、水虫の予防の基本であることは何度も述べてきました。

水虫予防・水虫臭い予防の基本は清潔・乾燥です。
そして最も清潔・乾燥にすべき場所は足になります。

毎日の足洗いが、水虫対策の基本と考えて実行されることをおすすめします。

水虫臭があるときは職場での共用はしない

2021年に「労働衛生基準」が改正されました。
改正の目的は社会状況の変化を踏まえたより良い職場環境を整えることにあります。

休憩室・休養所や更衣室・シャワー設備なども職場環境の大事な設備です。
設備基準は安全・安心に利用できるよう職場のニーズに応じて設けるよう求めています。

出典:厚生労働省【職場における労働衛生基準

改正の趣旨から、省令に規定される最低限の内容に加え実情に応じた対応が求められます。
例えば水虫に関していえば、水虫の臭いがある場合、

  • 休憩室・休養所
  • 更衣室・シャワー設備

などでは、共用になりがちなものに対する使用上の注意・配慮が必要となります。

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まとめ 水虫臭い

ここまで水虫臭いについてお伝えしてきました。
水虫臭いについての要点を以下にまとめます。

  • 水虫臭い足は水虫ができる足の状態と同じ雑菌の繁殖に適した状態である
  • 水虫臭い原因は水虫に対向する免疫システムの働きや趾間びらん性水虫による皮膚の抵抗力低下が雑菌の繁殖を促進するため
  • 水虫臭いの対処法には、足洗、除菌シートの活用、抗菌加工した靴下の着用、蒸れにくい靴を履くなどがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとう

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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