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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>生理で関節痛はなぜ起こる?治療方法や月経前症候群について徹底解説!

生理で関節痛はなぜ起こる?治療方法や月経前症候群について徹底解説!

生理前には身体にさまざまな不調があらわれやすくなります。
たとえば膝・腰などの関節が痛む…という方も多いでしょう。
生理による関節痛はなぜ起こるのでしょうか。

本記事では、生理による関節痛について以下の点を中心にご紹介します。

  • 生理で関節痛が起こる理由
  • 生理による関節痛を和らげる方法
  • 生理以外の関節痛の原因

生理による関節痛について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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なぜ生理で関節痛が起こるのか?

生理によって関節痛が起こる理由は、主に3つあります。

1つめは、むくみによる体重増加です。
むくみとは、皮膚の下に余分な水分や老廃物が溜まった状態です。
生理前には身体が水分を溜め込むため、むくみが起こりやすくなります。

生理で身体に水分が溜まる理由は、子宮内膜の排出をスムーズにするためです。
そもそも生理とは、妊娠に備えて体内に形成された子宮内膜を排出するための現象です。

子宮内膜をスムーズに体外に押し出すにはある程度の水分が必要です。
そのため身体は生理前になると、自然に身体に多めの水分を蓄えるようになります。

体内の水分が増えてむくみが起こると体重が微増します。
すると関節にかかる負担が大きくなるため、関節痛が起こりやすくなるのです。

2つめは、関節包のむくみです。

「関節包」とは関節を包む袋のような組織です。
生理前には関節包もむくみやすくなります。

関節包がむくむと、関節周辺の血管や神経が圧迫されます。
そのため、関節に痛みが出やすくなるというわけです。

3つめの理由は、自律神経の乱れです。

自律神経は身体のさまざまな働きを制御している神経系です。
たとえばホルモン分泌・体温調節・血圧調節などが該当します。

生理前には自律神経がバランスを崩しやすくなります。
理由は、女性ホルモンのバランスが乱れるためです。

女性ホルモンの分泌元と自律神経は脳の同じ分野に存在します。
生理によって女性ホルモンのバランスが変動すると、影響を受けて自律神経も乱れやすくなるのです。

自律神経が乱れると心身にはさまざまな不調があらわれやすくなります。
代表的なのが関節痛です。

では、自律神経の乱れはどのように関節痛を引き起こすのでしょうか。
メカニズムの1つとして、交感神経の過度な活性化が挙げられます。

交感神経は自律神経を構成する神経系です。
交感神経には血管を収縮させて血圧を上昇させる作用があります。

つまり交感神経が過度に活性化すると、血管が収縮した状態が長く続きます。
血管が過度に収縮すると、全身に十分な血液が巡りません。
特に関節の血流が阻害された場合は、関節の組織が酸欠を起こすため、痛みなどの症状が出やすくなります。

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生理による関節痛の治療方法

生理による関節痛を軽減する方法をご紹介します。
生理前後の関節痛にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

血流をよくする栄養素を摂取する

生理による関節痛の主な原因は、交感神経の活性化による血行の悪化です。
生理による関節痛を改善するには、血行を促進することが大切です。
たとえば、血行促進を助けるような栄養素の摂取がおすすめです。

血行促進に役立つ主な栄養素・食品の例は次の通りです。

ビタミンEアーモンド・オリーブオイル・アボカド・大豆・かぼちゃ
EPA青魚・魚
DHA青魚・魚
マグネシウムバナナ・アーモンド・ほうれん草・ほたて

関節を温める

生理による関節痛があらわれた際は、痛む部位を温めるのもよい方法です。
温めると血行が改善されるため、痛みが緩和されやすくなります。

たとえば使い捨てカイロなどを使って、関節周りを温めましょう。
ブランケットや膝掛けを使って、関節を冷やさないようにするのもおすすめです。

日々の症状を記録する

生理による関節痛を改善するには、日々の症状を記録するのも1つの方法です。
具体的には、症状の種類や程度・症状があらわれたタイミングなどを記録しましょう。

症状の記録をつけると、関節痛のあらわれ方をパターン化しやすくなります。
関節痛が出やすいシチュエーションが分かれば、前もって準備したり避けたりすることが可能になります。

薬による治療

生理による関節痛が辛い場合は、薬物療法を選択するのもおすすめです。
たとえば鎮痛剤は、一時的にですが痛みを抑えられます。

生理による関節痛には「漢方薬」も有効です。

代表的な種類は次の通りです。

  • 葛根加苓朮附湯(かっこんかりょうじゅつぶとう)
  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
  • 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

漢方薬には、身体を温めたり、血管を拡張して血行を促進したりする作用が期待できます。


関節痛だけでなく、PMS全般を改善したい場合は、
ホルモン補充療法が効くこともあります。
「ホルモン補充療法」とは、薬剤で女性ホルモンを補う治療法です。

生理による関節痛を含めたPMSの多くは、女性ホルモンのバランスが崩れることで起こります。
一方、ホルモン補充療法にはホルモンバランスを安定させる作用が期待できます。
結果として、関節痛を含めたPMS全般の改善を見込めます。

魚の摂取頻度が高いと月経痛が少ない?

魚をよく食べる方は、食べない方に比べて月経痛があらわれにくいと指摘されています。
理由として、魚に豊富なDHA・EPAが挙げられます。

月経痛の主な原因は、プロスタグランジンという物質です。
プロスタグランジンは子宮の収縮を促進する作用があります。
一方で、炎症を起こして月経痛などを生み出す物質でもあります。

DHA・EPAにはプロスタグランジンの生成を抑制する作用があります。
また、DHA・EPAは炎症そのものを鎮める働きも果たします。
いずれにしろ身体に炎症が起こりにくくなるため、月経痛の緩和につながるというわけです。

月経痛の改善を期待できる魚の摂取頻度は、週に1回以上です。
DHA・EPAは、魚の中でも特に青魚に豊富です。

出典:【生理の痛みに魚の効果?

月経前症候群(PMS)とは

「PMS」は生理前にあらわれる不調の総称です。
生理前の関節痛もPMSに含まれます。

ここからは、PMSの症状・原因などを紹介します。

月経前症候群(PMS)の症状

PMSでは、精神面・身体面の両方に症状があらわれます。
それぞれの代表的な症状は次の通りです。

身体的症状関節痛・腹痛・乳房の張り・腰痛・食欲増進・動悸・倦怠感・肌荒れ・むくみ・のぼせ・不眠・過眠
精神的症状イライラ・落ち込み・憂鬱・不安・集中力の低下

PMSの症状のあらわれ方は個人差があります。
たとえば1つの症状のみがあらわれる場合もあれば、複数の重い症状が同時にあらわれることもあります。

月経前症候群(PMS)の要因

PMSの主な原因をご紹介します。
心当たりがないか、ぜひチェックしてみてください。

ストレス

PMSの主な原因の1つがストレスです。
ストレスがPMSを引き起こす理由は、主に2つあります。

1つめは、セロトニンの減少と相互作用を引き起こすためです。
セロトニンは幸福感を高めたり、情緒を安定させたりする作用があります。
月経前はホルモンバランスの関係で、セロトニンが減りやすくなります。
つまり情緒が不安定になりやすいのです。

セロトニンが不足した状態でストレスがかかると、ますます情緒が安定しづらくなります。
結果として、イライラ・不安などの精神症状があらわれやすくなります。

2つめは、自律神経を乱すためです。
自律神経が乱れると、心身にはさまざまな不調があらわれやすくなります。

生理前はホルモンバランスの関係で、ただでさえ自律神経が乱れやすくなっています。
ストレスが加わると自律神経への刺激がさらに強まるため、PMSという形で心身に不調があらわれます。

几帳面な性格

几帳面な性格は、PMSを悪化させる原因の1つです。
几帳面な方は、自分にプレッシャーを与える傾向があるためです。

プレッシャーとはストレスです。
生理前にストレスがかかると、情緒が不安定になったり、自律神経が乱れたりしてPMSが悪化しやすくなります。
生真面目な方・正義感が強い方・完璧主義の方もPMSが悪化しやすいと指摘されています。

食生活の乱れ

食生活の乱れも、PMSを悪化させる原因の1つです。
食生活の乱れは、身体の冷えや血行悪化などを招くためです。

PMSが悪化しやすい食べ物の例は次の通りです。

  • 冷たいもの
  • 甘いもの
  • アルコール
  • カフェイン
  • ジャンクフード

体力の低下

体力や免疫力の低下もPMSの要因の1つです。体力・免疫力が低下すると、自律神経の調節がうまくいきにくくなるためです。

体力が低下する主な原因は次の通りです。

  • 加齢
  • 運動不足
  • 疲労
  • 睡眠不足
  • 風邪などの病気
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生理による関節痛を起こしやすい人

生理による関節痛が起こりやすいのは、たとえば次のような方です。

  • 食生活が乱れている方
  • 冷えやすい方
  • ストレスが多い方
  • 睡眠不足の方

上記に当てはまる方は、自律神経が乱れやすくなっています。
そのため、関節痛を含めたPMSが悪化しやすい傾向があります。

薬の使い方

生理による関節痛を起こしにくい人

生理による関節痛が起こりにくいのは、たとえば次のような方です。

  • 規則正しく生活している
  • 適度に運動している
  • ストレス解消に努めている
  • 衣類・防寒具を使って身体を冷やさないようにしている

生理痛以外が原因の場合がある

関節痛は、生理以外で起こることもあります。
生理以外の主な関節痛の原因は次の通りです。

  • 肥満
  • 冷え
  • 運動不足
  • リウマチ
  • 加齢
  • 痛風

関節痛の原因は、自分では判断しにくいものです。
もし気になる症状がある場合は、一度医療機関を受診するのがおすすめです。

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生理による関節痛まとめ

ここまで生理による関節痛についてお伝えしてきました。
生理による関節痛の要点を以下にまとめます。

  • 生理で関節痛が起こる理由は、むくみや自律神経の乱れなど
  • 生理による関節痛を和らげる方法は、血行の促進・患部を温める・薬物療法など
  • 生理以外の関節痛の原因は、加齢・肥満・関節リウマチなどの病気

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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