大豆は栄養価が高く、多くの方が摂取しているのではないでしょうか。
大豆の摂取にはメリットがありますが、適切な量やバランスが重要です。
では、大豆の食べ過ぎにはどのような影響があるのでしょうか。
本記事では、大豆の食べ過ぎについて以下の点を中心にご紹介します。
- 大豆の栄養と効果とは
- 大豆の食べ過ぎによる影響とは
- 大豆の目安摂取量について
大豆の食べ過ぎについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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大豆の栄養と効果
大豆は、植物性タンパク質や食物繊維、ビタミンやミネラルなど、多くの栄養素を含んでいます。
大豆には、次のような効果が期待できます。
骨粗しょう症の予防
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を持ちます。
エストロゲンは、骨の吸収と生成のバランスを保つ役割があります。
そのため、大豆を摂取することで、骨密度の低下を防ぎます。
更年期障害の緩和
大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと同様に、体温調節や気分の安定に関係する脳内物質の分泌を促します。
そのため、ほてりやイライラなどの更年期障害の症状の緩和が期待できます。
アレルギーの予防
大豆に含まれるサポニンは、免疫系の働きを強化し、アレルギー反応を抑えます。
また、大豆には抗酸化作用のあるビタミンEやポリフェノールも含まれています。
そのため、アレルギーの原因となる活性酸素の除去も行います。
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大豆の食べ過ぎによる影響
大豆の食べ過ぎは、健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
ここからは、大豆の食べ過ぎによる影響についてご紹介します。
腹痛・下痢・おなら
大豆は、食物繊維が豊富に含まれています。
そのため、大豆を過剰に摂取すると、腸内のバランスが乱れてしまいます。
その結果、腹痛や下痢、おならなどの消化不良の症状を引き起こす可能性があるのです。
また、一度に大量に食べ過ぎると腹痛になる可能性があります。
しかし、摂取量を守れば腸内の有害物質を掃除してくれます。
ホルモンバランスの乱れ
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをします。
そのため、食べ過ぎると女性ホルモンのバランスが崩れます。
結果として、月経不順や肌荒れなどの症状を引き起こすことがあります。
特に、閉経前の女性やホルモンバランスに敏感な方は、注意が必要です。
大豆製品を過剰に摂取することで、生理不順や、ホットフラッシュなどの症状を引き起こすことがあるからです。
また、男性でも大豆の大量摂取は、男性ホルモンのバランスを崩します。
結果、性欲低下や乳房の発育などの影響が出ることもあります。
太る
大豆を食べ過ぎると太ってしまう可能性があります。
大豆はカロリーも高めで、大豆100gでおよそ176kcalあります。
そのため、大量に食べると太ってしまうかもしれません。
大豆は適度に摂取することで、健康や美容に役立つ食品です。
しかし、食べ過ぎると太る原因になることもあります。
痛風
大豆製品を過剰に食べると痛風になりやすいとされています。
大豆製品には、プリン体が含まれるからです。
ただし、1日に納豆1パックを食べる程度なら、痛風になるとは考えにくいです。
肝臓がんのリスク
大豆イソフラボンは、女性ホルモンを調整します。
そのため、乳がんのリスクを下げる可能性があります。
一方で、同時に肝臓がんの発生を促進する可能性もあります。
一般的に、大豆や大豆製品を食べ過ぎても健康被害が出たという報告はありません。
しかし、特定保健用食品やサプリメントなどで強化された大豆イソフラボンを摂取する場合は、過剰摂取にならないよう注意しましょう。
甲状腺機能の低下
大豆には、ゴイトロゲンという甲状腺腫誘発物質が含まれています。
ゴイトロゲンは、甲状腺ホルモンの生成を妨害します。
具体的にいうとゴイトロゲンは、甲状腺にヨウ素を取り込ませることを阻害します。
その結果、甲状腺ホルモンが不足する可能性があります。
しかし、人間においても同じことが起こるかどうかは確かではありません。
極端に大量の大豆製品を摂取したり、イソフラボンのサプリメントを過剰に摂取したりする場合は注意が必要です。
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大豆の目安摂取量
大豆は栄養価が高く、健康への効果が期待される食材です。
しかし、適切な摂取量を知らずに摂り過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。
ここでは、大豆の目安摂取量について解説します。
目安摂取量
大豆の目安摂取量は、40〜50mgが1日の摂取目安量です。
目安として納豆なら1パック、豆腐で1/2〜1丁程度になります。
もちろん、個人差や体調によって変わる場合もあります。
そのため、自分に合った量を見つけることが大切です。
また、大豆製品によっても栄養価や消化吸収率が異なります。
このことから、バランスよく摂ることがおすすめです。
上限摂取量
大豆イソフラボンの1日摂取量の上限は、70〜75mgとされています。
これは、納豆にすると2.5パック、豆乳にすると300ml、豆腐にすると375g程度になります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。
過剰摂取はホルモンバランスを崩す可能性があるため、注意が必要です。
大豆製品は、毎日食べない方が良い?
大豆製品は、健康・美容効果が期待でき、分量を守り毎日食べた方が良いこともあります。
大豆製品に含まれるタンパク質は、食べ過ぎると胃腸に負担をかけることもあります。
一方で、大豆製品に含まれるイソフラボンは、骨粗しょう症の予防や更年期障害の緩和などにも効果的とされています。
そのため、適量であれば毎日食べても問題ありません。
大豆製品は適量であれば健康・美容効果が高く、毎日食べても問題ない場合もあります。
しかし、食べ過ぎには注意しましょう。
普段から大豆製品を意識していますか?
「大豆食品に対する関心度」に関する調査があります。
調査の結果、大豆食品に関心がある人は、「非常に関心がある」「やや関心がある」を合わせて7割弱となっています。
また、健康のために意識して飲食している大豆食品は、「納豆」「豆腐」が各6割強です。
大豆食品には、豆腐、納豆、煮豆、味噌、醤油などがあります。
また、脱脂大豆から食品用にタンパク質を分離した大豆タンパクを固形状、繊維状に加工した製品もあります。
大豆食品は、健康に良いとされるイソフラボンを含んでいます。
そのため、適量を食べることがおすすめです。
納豆と相性の悪い薬
納豆と抗凝固薬のワルファリンは相性が悪いため、一緒に摂ることは避けるべきです。
ワルファリンは血液を固まりにくくし、血栓を予防する薬です。
一方、納豆にはビタミンKが多く含まれており、納豆菌はビタミンKを合成します。
納豆を摂るとビタミンKの摂取量が増え、ワルファリンの効果を弱める可能性があります。
ワルファリンを服用中に納豆を摂ると、ビタミンKの影響によりワルファリンの効果が減少します。
その結果、血液が固まりやすくなる恐れがあります。
これは血栓予防の観点から重要な問題です。
以上の理由から、納豆とワルファリンを同時に摂ることは避け、医師の指示に従いましょう。
大豆の食べ過ぎまとめ
ここまで、大豆の食べ過ぎの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 大豆の栄養と効果は、骨粗しょう症の予防、更年期障害の緩和など
- 大豆の食べ過ぎによる影響は、腹痛・下痢・おなら、ホルモンバランスの乱れなど
- 大豆の目安摂取量は1日に40~50mg、上限摂取量は1日に70〜75mg
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。