食後に腹痛が起こる理由には、さまざまな原因があります。
たとえば、胃の消化不良や食物アレルギー、消化器官の疾患などが考えられます。
では、なぜ食後に腹痛が起こり、どのような解消方法があるのでしょうか。
本記事では、食後の腹痛について以下の点を中心にご紹介します。
- 食後の腹痛で考えられる疾患とは
- 腹痛の検査方法とは
- 腹痛の治療方法・原因について
食後の腹痛について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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食後の腹痛で考えられる疾患
食後に腹痛を感じる場合、一時的なものであれば、安静にしていれば治まることが多いです。
しかし、食後の腹痛が続く場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
食後の腹痛で考えられる疾患には、どのようなものがあるのでしょうか。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流し、食道粘膜にびらんや潰瘍が生じます。
そのため、胸やけ、呑酸、心窩部の腹痛、咳などを示します。
胃酸が逆流することで、胃酸が食道に触れ、食道粘膜が傷つき、痛みを引き起こすことがあるでしょう。
慢性胃炎
慢性胃炎は、胃の粘膜に炎症が起こっている状態です。
胃の不快感(むかつき、もたれなど)や食後の腹痛などが出ることがあります。
慢性胃炎は、ピロリ菌感染やストレス、薬剤などが主な原因になります。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃から分泌される胃酸と、胃酸から胃壁を守る粘液の分泌のバランスが崩れ、胃酸によって胃壁が傷ついた状態です。
代表的な症状は腹痛で、空腹時だけでなく食後にも痛みが生じるという特徴があります。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は胃液によって胃や十二指腸の粘膜がダメージを受けた結果、壁がえぐれてしまった状態です。
食事と痛みとの関係は強く、空腹時に痛みを感じることが多いです。
また、食事をとると軽くなるという特徴があります。
胃潰瘍では、胃から食物などが出ていく食後60~90分に痛むことが多いです。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、お腹の不快感・下痢・便秘などが続く状態です。
検査では異常が見られないことが多いです。
しかし、腸が痛いとなると過敏性腸症候群や腸炎を疑われます。
何らかの病気によって腸管の狭窄が起こっている可能性もあるので注意が必要です。
クローン病
クローン病は、大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす原因不明の疾患です。
下痢や腹痛などを引き起こすことがあります。
また、クローン病は、厚生労働省によって難病指定されています。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、下痢や腹痛などの症状を引き起こす原因不明の疾患です。
また、潰瘍性大腸炎は、厚生労働省によって難病指定されています。
上腸間膜動脈症候群
上腸間膜動脈症候群は、上腸間膜動脈が閉塞します。
その結果、小腸や大腸の一部が虚血状態に陥り、激しい腹痛を引き起こす疾患です。
また、上腸間膜動脈症候群は、食後に発症することが多く、原因は不明です。
高齢者や女性に多く見られる傾向があります。
感染性腸炎
感染性腸炎は、細菌やウイルスなどの感染によって、腸管内に炎症を引き起こす疾患です。感染性腸炎は、下痢や腹痛などの症状を引き起こすことがあります。
また、感染性腸炎は、食中毒やノロウイルスなどが原因となることが多く、手洗いや調理の際の衛生管理が重要です。
虚血性腸炎
虚血性腸炎は、腸管の血流が不十分になることで、腸管の壊死を引き起こす疾患です。
食後の腹痛は、虚血性腸炎の症状の1つです。
虚血性腸炎は、下行結腸に好発するため、左側腹部から左下腹部が痛むことが多いです。
腸閉塞
腸閉塞とは、小腸または大腸の閉塞により、消化された物質が通常のように腸を通り抜けるのが困難になった状態です。
食後の腹痛は、腸閉塞の症状の1つです。
腸閉塞は、下行結腸に好発するため、左側腹部から左下腹部が痛むことが多いです。
大腸がん
大腸がんは、大腸の内側にできるがんのことです。
代表的な症状は、血便、排便習慣の変化(便秘、下痢)、便が細くなる、残便感、貧血、腹痛、嘔吐などがあります。
ただし、食後の腹痛が大腸がんの症状としてあげられることは少ないようです。
急性・慢性膵炎
膵炎は、膵臓が炎症を起こす病気で、急性膵炎と慢性膵炎の2種類があります。
急性膵炎は、突然の激しい腹痛や吐き気、発熱などの症状があらわれます。
食後に腹痛が起こることもあります。
一方、慢性膵炎は、長期間にわたって膵臓が炎症を起こし、徐々に壊死していく病気です。初期の頃は急性膵炎様の激しい腹痛を数か月後ごとに繰り返す方が多いのです。
通常は7~8年ぐらい経過すると腹痛は徐々に軽くなります。
急性虫垂炎
虫垂炎は、虫垂の急性炎症で、典型的には腹痛、食欲不振、および腹部圧痛を引き起こします。
虫垂は、盲腸の先端にある袋状の器官で、消化管内の細菌が増殖することがあります。
そのため、細菌感染が原因で虫垂が炎症を起こすことがあります。
食後に腹痛が起こることもあるようです。
大腸憩室症
大腸憩室症は、大腸の壁にできた袋状の突起物で、一般的には症状がないことが多いです。憩室に感染や血流不足による炎症が起きた場合、腹痛や下痢、便秘などの症状があらわれることがあります。
尿路結石
尿路結石は、腎臓や尿管にできる石のことで、背中の激痛が典型的な症状です。
しかし、石の場所によっては無症状のこともあります。
食後に腹痛がある場合、尿路結石が原因の場合もあります。
胆嚢結石
胆嚢結石は、胆のうの中にできた結石のことです。
みぞおちの痛みや右肩の痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振などが主な症状です。
ただし、食後に腹痛がある場合に胆嚢結石が原因であるかどうかは、必ずしもそうとは限りません。
胆嚢結石は、食後に腹痛を引き起こすこともあります。
総胆管結石
総胆管結石は、胆管や総胆管に詰まった胆石によって、胆汁や膵液の流れがせき止められる状態をいいます。
強い腹痛などの症状を引き起こすことがあります。
また、胆管結石の場合は、胆管の中で胆石によりせき止められた胆汁に細菌が感染し、敗血症を引き起こすことがあります。
膀胱炎
膀胱炎は、膀胱内に細菌が感染することで起こる炎症です。
膀胱炎の原因は、大腸菌などの細菌が尿道から侵入することが多いです。
女性に多く、尿道が短く、膣口や肛門に近いため、細菌が侵入しやすいとされています。
膀胱炎の主な症状は、頻尿、残尿感、排尿時の痛みや刺激感などです。
また、腹部の下部に圧迫感や不快感を感じることもあります。
便秘
便秘は、排便が困難である状態を指し、腹痛や腹部膨満感が生じることがあります。
便秘による腹痛は、便やガスが大腸にたまることで生じます。
また、食後に腹痛が起こる場合は、食べ過ぎや飲み過ぎ、消化の悪い食事によってもたらされる場合があります。
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腹痛が起きた場合にチェックすること
腹痛は、さまざまな原因で起こる症状の1つです。
食べ過ぎや胃腸炎などの軽いものから、重いものまで、腹痛の原因は多岐にわたります。
ここでは、腹痛が起きた場合にチェックすることを詳しく解説いたします。
症状の特徴
腹痛の原因や症状の特徴もそれぞれ異なります。
しかし、一般的には以下のようなことがあげられます。
- どんな痛みか(鈍い痛み、鋭い痛みなど)
- いつから痛み出したのか
- お腹のどのあたりが痛むのか
- 痛みの場所は同じか移動しているか
- 痛みに波はあるか(痛みが強くなったり弱まったりする)
- 身体の向きを変えた際に、痛みが変わるか
- 腹痛以外の症状が見られるか(発熱、胃痛・胸痛、吐き気・嘔吐、下痢・便秘)
これらをチェックすることで、腹痛の原因を特定する手助けになるでしょう。
発症に関する心当たり
腹痛が発生する原因として考えられる要素は、一般的に以下のようなものがあります。
- 食べ物の摂取量や種類
- 飲み物の摂取量や種類
- 冷えやストレスなどの生活習慣
- 感染症やアレルギーなどの病気
- 薬の副作用
これらを確認することで、腹痛の原因を特定するのに役立ちます。
腹痛の検査方法
腹痛の原因を特定するためには、検査が必要な場合があります。
ここでは、腹痛の検査方法について見ていきましょう。
問診
腹痛の原因はさまざまで、問診によって原因を特定できます。
問診では、腹痛の症状や発生時期、食事や排便などの生活習慣、既往歴などを聞き取ります。
また、腹部の触診や打診などの身体検査も行われます。
血液検査
血液検査では、全身の状態や臓器の機能の障害の程度を調べます。
とくに重症の急性胃腸炎と判断された場合には血液検査を行うことが多いです。
ただし、腹痛の原因は多岐にわたるため、血液検査だけで原因を特定することは難しい場合があります。
腹部エコー検査
腹部エコー検査は、腹部に超音波を当てて、腹痛を誘発する疾患がないかを検査します。
肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、腎臓などが対象となります。
胃内視鏡検査
胃内視鏡検査は、口あるいは鼻からカメラのついた管を入れて、食道・胃・十二指腸の壁を観察する検査です。
口の中やのどの観察もします。検査時間は10分前後です。
内視鏡通過時に痛みを感じることがあります。
しかし、のどを通過する際に痛みを感じたり、人によっては嘔吐することもあるようです。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は、肛門からカメラのついた管を挿入し、大腸の内部を観察する検査です。大腸がんやポリープなどの病気を発見するために行われます。
内視鏡通過時に痛みを感じることがあります。
しかし、鎮静剤を使用することで痛みを和らげられます。
腹痛の治療方法・原因
適切な治療方法を選択するためには、まず腹痛の原因を特定することが重要です。
以下では、
- 原因がはっきりした場合
- 原因がわからない場合
の腹痛の治療方法についてご紹介いたします。
原因がはっきりした場合
腹痛の原因がはっきりした場合は、その原因に応じた治療方法を選ぶ必要があります。
胃炎や胃潰瘍などの胃の病気の場合は、胃酸を抑える薬や胃粘膜を保護する薬を服用します。
また、刺激物や冷たい飲食物を避けるなどの食事療法も大切です。
腸炎や腸閉塞などの腸の病気の場合は、下痢や便秘を改善する薬や整腸剤を服用します。
また、水分や電解質の補給や消化に良い食事をとるなどの対処法も必要です。
急性虫垂炎などの手術が必要な場合は、早めに医師に相談しましょう。
手術を行うことで、腹痛の原因を除去することができます。
腹痛の原因がはっきりした場合は、その原因に応じた治療方法を選ぶことが大切です。
自己判断せずに、医師の診断や指示に従ってください。
原因がわからない場合
腹痛は、さまざまな原因で起こることがあります。
原因がわからない場合でも、食生活の乱れ、生活リズムの乱れ、ストレスなどが原因の可能性が高いことがあります。
これらの要因は、胃腸の働きを悪くし、消化不良や下痢、便秘などを引き起こします。
また、免疫力や自律神経のバランスも崩れ、炎症や痙攣を起こしやすくなります。
腹痛の治療方法は、具体的には以下のような対策を取りましょう。
【食生活の改善】
食事は規則正しく、バランス良くとりましょう。
とくに朝食は、刺激物や油っこいものは避けましょう。
水分は十分に摂り、食物繊維や発酵食品などを積極的にとると良いでしょう。
【生活リズムの改善】
睡眠は十分に取りましょう。
睡眠不足は胃腸の働きを低下させます。
また、適度な運動も効果的ですが、無理な運動は逆効果です。
【ストレスの改善】
ストレスは胃腸に大きな影響を与えるため、ストレスをため込まずに発散しましょう。
趣味やリラックス法などを見つけて、実践することがおすすめです。
また、人と話すことも大切です。
心配事や悩み事を相談したり、気分転換したりしましょう。
腹痛の原因がわからない場合でも、これらの対策を取ることで腹痛を予防したり和らげたりできるでしょう。
しかし、腹痛がひどい場合や長引く場合は、自己判断せずに医師に相談することが大切です。
緊急性の高い腹痛の症状の見分け方
緊急性の高い腹痛の症状について、以下のようなものがあります。
- 持続する腹痛:多くのお腹の痛みは波があるが、持続する場合は虫垂炎や腸閉塞などを疑う
- 血便+腹痛:虚血性腸炎や感染性腸炎などの可能性がある
- 発疹+腹痛:食後にじんましんや腹痛を伴う場合は強いアレルギー(アナフィラキシー)を疑う
- 突然の腹痛:胆石発作や尿路結石、子宮外妊娠などが原因となることがある
- 手術歴のある方の腹痛:手術後に癒着やヘルニアが生じることがあり、腸閉塞や嵌頓を起こすことがある
以上のような場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。
下痢をした場合の注意点
下痢をした場合に取る行動を以下にあらわしています。
- こまめな水分補給を心がける
- 下痢止め薬は、食中毒が原因で下痢を起こしている場合は使用しない
- 下痢の原因が食中毒である場合は、医師の指示に従う
- 下痢の原因が細菌感染である場合は、抗生物質を処方されることがある
- 下痢の原因がウイルス感染である場合は、自然治癒力を高めるために安静にする
下痢の症状が出ているときは体内の水分が便と一緒に外に出て、脱水状態に陥りやすいため、こまめな水分補給が必要です。
下痢止めは一時的に便の回数を減らす効果があります。
しかし、必要以上に使用すると副作用が起こる恐れがあります。
また、食中毒や感染性胃腸炎などの場合は、下痢止めで毒素や菌が体内に留まってしまうこともあります。
自己判断で服用するのではなく、医師や薬剤師に相談しましょう。
もし下痢が長く続いたり、発熱や腹痛、血便などの重篤な症状があったりした場合は、早めに医師に相談してください。
胃痛や腸の痛みを起こす主な食中毒
食中毒は、食べ物や飲み物に含まれる細菌やウイルスなどの微生物によって引き起こされる病気のことです。
ここでは、食中毒の原因となる菌やウイルスについてご紹介いたします。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、鶏・豚・牛等の動物の腸管や河川・下水道等の自然界に広く生息する細菌で感染します。
感染源は、生肉や卵、生野菜などに含まれることが多いため、十分に加熱調理することが大切です。
ノロウイルス
ノロウイルスの感染源は、感染者の手指や食品などを介して口から感染することが多いです。
そのため、手洗いや十分に加熱調理することが大切です。
O157
O157の感染源は、牛肉や野菜などの食品を介して口から感染することが多いです。
そのため、十分に加熱調理することが大切です。
カンピロバクター
カンピロバクター腸炎は、カンピロバクター属の細菌に感染することよって引き起こされる感染性腸炎の1つです。
感染源は、生肉、特に鶏肉などの食品を介して口から感染することが多いです。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは、生食用の貝類や海産物によく付着しているため、十分な加熱処理を行うことが大切です。
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食中毒の原因・症状・発症時間一覧表
主な食中毒の原因・症状・発症時間を以下の表にあらわしています。
病因物質名 | 主な感染経路等 | 発病までの時間 | 主な症状 |
シアン化合物 | 工業用用途(メッキなど)、化学繊維の燃焼でガスが発生 | 数秒~1分程度 | 失神、痙攣、呼吸麻痺 |
有機リン | 農薬・殺虫剤・除草剤など | 数分 | 縮瞳、痙攣、失禁、嘔吐 |
トリカブト | 鑑賞用の花・漢方薬にも使う | 数十分 | 嘔吐、下痢、呼吸困難 |
貝毒 | 二枚貝 (ホタテガイ・ムラサキガイ・ アサリ・カキ)など | 30分から数時間 | 麻痺、水様下痢、嘔吐、吐き気、腹痛 |
セレウス菌 | 肉類、スープ類、焼き飯、ピラフなど中途半端な加熱料理 | 嘔吐型は1~5時間、下痢型は8~15時間 | 嘔吐型は黄色ブドウ球菌食中毒に類似、下痢型はウエルシュ菌食中毒に類似 |
黄色ブドウ球菌 | 常在菌・化膿した手などによる調理 | 1~5時間 (平均3時間) | 嘔気、嘔吐、腹痛 (下痢) |
フグ毒 | ふぐの肝臓・卵巣など | 5分~45分 | 嘔吐、しびれ、麻痺 (呼吸筋など) |
リステリア | 乳製品・食肉加工品など | 数時間~概ね3週間と長い | 発熱、頭痛、悪寒、嘔吐 |
ウエルシュ菌 | 多種多様の煮込み料理 (カレー、煮魚、麺のつけ汁、野菜煮付け)など | 8~12時間 | 下痢、腹痛(通常は軽症で1日で回復) |
ボツリヌス菌 | 瓶詰、缶詰、レトルト類似食品、真空パック食品など | 8~36時間 | めまい、言語障害、頭痛、嚥下障害、呼吸困難、乳児では便秘 |
サルモネラ属菌 | 卵、またはその加工品、食肉など | 8~48時間 | 悪心、腹痛、下痢、嘔吐、発熱(菌種により異なる) |
腸炎ビブリオ | 魚介類 (刺身、寿司、魚介加工品)とその二次汚染など | 平均12時間 | 腹痛、激しい下痢、嘔気、嘔吐、発熱 |
病原性大腸菌 (下痢原性大腸菌) | 牛肉の加熱不足 (牛レバー刺し、ハンバーグ、牛角切り ステーキ、牛タタキ)、牛の糞を堆肥に使った野菜など | 12~72時間 | 下痢 (血性を含む)、腹痛、発熱、嘔吐 |
ノロウイルス | 貝類(二枚貝)、調理による食品の汚染(二次汚染) | 24~48時間 | 嘔気、嘔吐、激しい下痢、腹痛、頭痛 |
カンピロバクター | 食肉(鶏刺し、生レバー等の生食など)、飲料水、生野菜、牛乳など | 平均2~3日と長い | 腹痛、激しい下痢、発熱、嘔吐、筋肉痛 |
エルシニア | 食肉、サンドイッチ、野菜ジュース、井戸水など | 平均2~5日と長い | 腹痛、下痢、発熱、そのほか虫垂炎様、症状など多様な症状 |
キノコ毒 | ツキヨタケ・クサウラベニタケ・ カキシメジなど | 毒性の種類により異なる | 嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、昏睡 |
O157 | 牛や羊、豚などの家畜の腸内に生息している菌など | 平均12~60時間 | 激しい腹痛と下痢、血便が出ることもある |
出典:厚生労働省【食中毒を疑ったときには】
出典:農林水産省【食中毒の原因と種類】
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食後の腹痛に関するよくある質問
食後の腹痛に関するよくある質問には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下でそれぞれ見ていきましょう。
食後にお腹が痛くなるのはなぜ?
食後にお腹が痛くなる原因は、ピロリ菌感染、食生活の乱れ、食中毒、ストレスなどです。
また、食べたものがうまく消化されていないこと、つまり消化不良になっていることが原因の場合もあります。
腸が痛い場合は、過敏性腸症候群や腸炎を疑われます。
出典:【食後に毎回腹痛を起こす…食後の腹痛の原因は?】
ストレス性胃腸炎とは何ですか?
ストレス性胃腸炎とは、不安やストレスが原因で起こる胃腸の炎症をいいます。
症状は、腹痛をはじめ、便秘・下痢・吐き気・めまい・疲労感・不安感・肩こり・頭痛などが見られることがあります。
ストレス性胃腸炎の治し方は、ストレスを減らすことが大切です。
また、食生活の改善や運動なども有効です。
出典:【急性腸炎ってなに?ストレスが関係する?原因や症状について】
ご飯を食べるとお腹が痛い何科?
ご飯を食べるとお腹が痛くなる場合は、いくつかの原因が考えられます。
左上腹部の痛みは、胃食道逆流症や過敏性腸症候群などの消化器系の疾患が原因の場合もあります。
ただし、医師による診断が必要なため、胃腸内科や消化器内科を受診しましょう。
出典:【腹痛:原因は?下痢や吐気もあるの?病院に行くタイミングは?治療は?】
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食後の腹痛まとめ
ここまで、食後の腹痛の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 食後の腹痛で考えられる疾患は、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍など
- 腹痛の検査方法は、問診、血液検査、腹部エコー検査、胃内視鏡検査など
- 腹痛の治療方法・原因は、腸炎などの腸の病気の場合は、下痢や便秘を改善する薬や整腸剤を服用
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。