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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>低血圧と食事の関係とは?おすすめの食べ物や食後低血圧についても解説!

低血圧と食事の関係とは?おすすめの食べ物や食後低血圧についても解説!

低血圧に悩む人々にとって、食事は重要な要素です。
食事を工夫することで、低血圧の改善が期待できるかもしれません。
とはいえ、具体的な食事のポイントが分からないことには始まりません。
そこで本記事では以下の項目を中心に解説します。

  • 低血圧の基礎知識
  • 低血圧を改善する食事習慣
  • おすすめの食べ物

健康な生活を送るための食事のポイントをお伝えしますので、最後までお読みください。

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低血圧とは

低血圧は一般的に、収縮期血圧が100mmHg未満の状態を指します。
しかし、この状態が必ずしも健康に影響を及ぼすわけではありません。
低血圧が健康に影響を及ぼすかどうかは、その種類や症状、そして個々の体質によります。

低血圧の種類と症状

低血圧は大きく分けて、急性低血圧慢性低血圧起立性低血圧の3つに分類されます。
急性低血圧はショックや一過性低血圧(起立性低血圧、食後低血圧、排尿後低血圧、透析後低血圧)などがあります。

一方、慢性低血圧は本態性低血圧、症候性低血圧、体質性低血圧に分けられます。
本態性低血圧は原因不明の低血圧による症状を認めるもので、症候性低血圧は低血圧を引き起こす原因疾患があります。
体質性低血圧は血圧が低いものの無症状で、通常の生活を送っている状態を指します。

低血圧の症状は多様で、めまい、ふらつき、立ちくらみのような代表的なものから、倦怠感、易疲労感、元気が出ない状態、眠気、手足の冷感などがあります。
また、血圧の低下が高度であれば失神発作や一過性脳虚血発作(TIA)を引き起こすこともあります。

低血圧の治療と検査

低血圧の中でも、特に重要な病態は心原性ショックです。

心原性ショックは収縮期血圧が90mmHg未満、または通常血圧より30mmHg以上の低下と定義されています。
非心原性ショックは普段の血圧が150mmHg以上の時は収縮期血圧が60mmHg以上の低下、110mmHg以下の時は収縮期血圧が20mmHg以上の低下と定義されています。

低血圧の治療や検査が必要となるのは、症状がある場合です。

ショックの5徴

  1. 蒼白(pallor)
  2. 虚脱(Prostration)
  3. 冷汗(Perspiration)
  4. 脈拍触知不良(Pulselessness)
  5. 呼吸不全(Pulmonary deficiency)

上の五つどれかを伴っていれば迅速な治療・検査が必要となります。
一過性低血圧もめまい、ふらつき、立ちくらみの症状を認め、血圧低下が高度となれば失神発作も起きますが、一過性低血圧は病歴聴取をしっかりすれば診断ができます。

出典:【低血圧とは

低血圧を引き起こす主な疾患

低血圧を引き起こす主な疾患には

  1. 心血管系
  2. 呼吸器疾患
  3. 内分泌疾患
  4. 神経疾患
  5. 薬物性
  6. 起立性低血圧
  7. その他(循環血液量の減少など)

があります。
これらの疾患は、聴診、画像(レントゲン、エコー)、心電図などで診断が可能であり、内分泌疾患は身体所見が重要となります。
それぞれの疾患に関しては専門的な知識が必要となります。

出典:日本心臓財団【低血圧をきたす疾患

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低血圧を改善するための食事習慣

低血圧は、立ちくらみやめまい、頭痛や食欲不振などの症状を引き起こす可能性があります。
大きな病気のリスクを飛躍的に上げることはありませんが、日常生活に支障をきたすこともあります。
そのため、”低血圧を改善する食事習慣”による改善が重要となります。
他の改善方法が少ない中、食事習慣の見直しは手軽に始められ、効果的な手段となります。

バランスの良い食事

低血圧の予防には、栄養バランスの良い食事が欠かせません。
特に、タンパク質と鉄分は重要な栄養素です。
タンパク質はホルモンや酵素の働きを調節し、エネルギーを作り出し、細胞を構成します。

また、鉄分は血液中のヘモグロビンに含まれ、全身に酸素を運ぶ役割を果たします。
これらの栄養素をバランス良く摂取することで、血圧の安定に寄与します。

水分を十分に摂取する

水分摂取は血圧を上昇させ、低血圧を改善する効果があります。
血液の循環をスムーズにし、体の各部位への酸素供給を助けます。
特に暑い季節や運動後は、水分が失われやすいため、こまめな補給が必要です。

一日三食を守る

一日三食をしっかりと摂ることは、血糖値の安定血圧管理に役立ちます。
特に朝食は、一日の活動エネルギーを供給する重要な食事です。
朝食を抜くと血糖値が不安定になり、低血圧の症状を引き起こす可能性があります。

過剰な食事を避ける

食べ過ぎは血圧を不安定にさせる可能性があります。
特に、大量の食事は一時的に血圧を上昇させますが、その後急激に下がることがあります。
これは、食後に消化器官への血流が増え、全身の血流が減少するためです。
適量の食事を心がけ、食べ過ぎを避けることが重要です。

ゆっくりと食べる

食事はゆっくりと時間をかけて摂ることが推奨されます。
早食いは、腸に血液が集まり、脳への血液供給が減少する可能性があります。
これは、低血圧の症状を引き起こす可能性があります。
食事はゆっくりと噛むことで、消化を助け、血糖値の急激な上昇を防ぎます。

あたたかい食べ物を優先する

あたたかい食べ物は血液の循環を活性化させます。
体温を上昇させ、血管を広げることで血流が改善します。
これにより、血圧が安定し、低血圧の症状を和らげることができます。

食事の際にコーヒーを飲む

コーヒーに含まれるカフェインは一時的に血圧を上昇させる効果があります。
しかし、過剰な摂取は逆に血圧を不安定にする可能性もあるため、適量を心がけることが重要です。
また、カフェインには個人差があるため、自分自身の体調をよく観察しながら摂取することをおすすめします。

低血圧に効果的なおすすめの食べ物

低血圧は、血液が体全体に流れるだけの力がない状態を指します。
これが持続すると日常生活に支障をきたす可能性があります。
しかし、食事によって血圧を適切に管理することが可能です。
特に、一部の食品はその栄養素により、血圧を上昇させる効果があります。

チーズ

チーズは、特にチェダーチーズに含まれる栄養素「チラミン」が血圧を上昇させる効果があります。
チラミンは、神経伝達物質の一種で、血圧を調節する役割を果たします。
チーズを食べることで、このチラミンを体内に取り入れることができ、血圧を適切に維持するのに役立ちます。
また、チーズはその他の栄養素も豊富に含んでおり、健康維持に役立つ食品といえます。

ほうれんそう

ほうれんそうは、鉄分を豊富に含む食品として知られています。
鉄分は、血液の酸素運搬能力を高める役割を果たします。
これにより、血液の流れが改善され、低血圧の症状を緩和することが期待できます。
また、ほうれんそうにはビタミンミネラルも豊富に含まれており、全体的な健康維持に寄与します。

ブロッコリー

ブロッコリーには、ユビデカレノンという栄養素が含まれています。
ユビデカレノンは、エネルギー合成に必要な酵素を活性化する作用があります。
これにより、心拍機能が改善され、血流が良くなるとされています。
したがって、ブロッコリーを食べることで、低血圧の症状を改善することが期待できます。
また、ブロッコリーはビタミンC食物繊維も豊富に含んでおり、健康維持に役立つ食品といえます。

食後低血圧について

食後低血圧は、食事後に血圧が下がる現象を指します。
以下では、食後低血圧の原因、症状、そしてそれを改善するための策について詳しく解説します。

食後低血圧の原因

食後低血圧の主な原因は、食事後に消化器系へ血液が移動した後、本来ならば交感神経が作動して血圧を保つべきところ、この反応がうまく機能せず血圧が下がることです。
特に、糖尿病患者や高齢者、自律神経の障害を持つ人に多く見られます。
また、食後のインスリンの分泌や、血管作動性の消化管ペプチドの放出が血管抵抗性を下げることも、血圧が下がる原因とされています。

食後低血圧の症状

食後低血圧の症状は人によりますが、一般的にはふらつき、めまい感、失神、転倒などが見られます。
しかし、血圧が下がっていても無症状の人もいます。
特に食後1~2時間の間に収縮期血圧(血圧の上の数値)が20mmHg以上下がると、食後低血圧の可能性が高いとされています。

食後低血圧の改善策

食後低血圧の改善策としては、まず食事の見直しが重要です。
過度な食事の摂取を避け、炭水化物を少なめにし、アルコールの摂取を控えることが推奨されます。
また、食事と一緒に水分補給を心がけ、食べた直後の急な起立や活動を避けることも有効です。
さらに、血圧を下げやすくする薬を服用している場合は、医師と相談して薬の調整を行うことも大切です。

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血圧の基準値

血圧は、私たちの健康状態を示す重要な指標の一つです。
しかし、自分が低血圧なのか、それとも正常なのか、あるいは高血圧なのかを判断するのは難しいかもしれません。
以下では、血圧の基準値について詳しく説明し、男性と女性の血圧の違いについても触れていきます。

血圧の基準値の理解

血圧は、心臓が血液を全身に送り出す力を測定したもので、収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)と拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)の2つの数値で表されます。

収縮期血圧は、心臓が収縮して血液を全身に送り出すときの圧力を示し、拡張期血圧は、心臓が拡張して血液が再び心臓に戻るときの圧力を示します。

血圧の基準値は、測定場所によって異なります。
一般的に、家庭での血圧測定の基準値は、収縮期血圧が135mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満とされています。
一方、診察室での血圧測定の基準値は、収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満とされています。

出典:【血圧測定

男性と女性の血圧の違い

男性と女性では、血圧の傾向に若干の違いがあります。
一般的に、若い男性は女性よりも血圧が高い傾向にありますが、年齢とともにこの差は縮小します。
また、閉経後の女性は血圧が上昇する傾向にあります。

これは、エストロゲンというホルモンが血圧を下げる効果を持っているためで、閉経後はこのホルモンの分泌が減少するためです。
しかし、これらは一般的な傾向であり、個々の血圧は生活習慣、遺伝、年齢など多くの要素によって影響を受けます。
したがって、自分の血圧が基準値内にあるかどうかを確認するためには、定期的な血圧測定が必要です。

自分の血圧を知る重要性

血圧は、心臓病や脳卒中などのリスクを予測する重要な指標です。
高血圧は、心臓に負担をかけ、血管を傷つける可能性があります。
そのため、血圧が高いと判断された場合、医療専門家のアドバイスを受け、適切な治療を受けることが重要です。

また、血圧は1日の中でも変動しますし、測定時の行動や状態などによっても異なってきます。
したがって、一度の測定だけでなく、一定期間にわたる血圧の変動を把握することが重要です。
血圧の管理は、健康な生活を送るための基本的なステップの一つです。
自分の血圧を知り、適切なライフスタイルの選択をすることで、健康的な生活を維持することができます。

薬の使い方

低血圧と食事の関係まとめ

ここまで低血圧と食事についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 低血圧はめまい、ふらつき、立ちくらみのような症状を引き起こす
  • 低血圧を改善する食事習慣はバランスの良い食事、水分の充分な摂取、一日三食など
  • おすすめの食べ物はチーズ、ほうれんそう、ブロッコリー

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
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  • 学研グループと融合したメディア
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  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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