ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
健達ねっと>健康お役立ち記事>女性の健康>乳がん検診とは?|検診の重要性・方法・年齢などについて解説

乳がん検診とは?|検診の重要性・方法・年齢などについて解説

日本で乳がんの患者数は年々増え続けているといわれています。
私たちの健康を守るためには、やはり早期発見、早期治療が重要となります。

そこで、本記事では以下の項目を中心に解説します。

  • 乳がん検診の重要性
  • 乳がん検診での検査方法
  • 乳がん検診は何歳から?頻度は?

乳がん検診について参考になる情報を得られるので、ぜひ最後までお読みください。

スポンサーリンク

乳がん検診とは

乳がん検診は、乳がんの早期発見と治療を目的とした重要な健康管理手段です。
早期に発見された乳がんは、治療成功率が高く、乳房温存治療が可能となります。

また、治療期間や費用を抑え、生活の質(QOL)を維持することが可能です。
乳がん検診には、マンモグラフィや超音波検査などの画像診断が含まれ、これらの検査は乳がんの早期発見に非常に有効です。

乳がん検診について

乳がん検診は、乳がんの早期発見を目指すための重要な手続きです。

早期(病期0期・Ⅰ期)の乳がんは、自覚症状がほとんどないため、自分自身で気づくのは難しいです。
そのため、マンモグラフィや超音波検査などの画像診断を含む定期的な検診が非常に重要となります。

乳がんの検診では、マンモグラフィと超音波検査のどちらか、あるいは2つを組み合わせて行います。

乳がん検診の種類とその特徴

乳がん検診にはいくつかの種類があります。
マンモグラフィと超音波検査は、それぞれが乳がんの特定の特徴を捉えるために使用されます。

ただし、マンモグラフィで確認可能な石灰化に関しては、超音波検査では確認が困難な場合もあります。

マンモグラフィ

乳房専用のX線撮影によって乳房の全体的な構造を詳細に描き出す方法です。
乳がんの初期段階である「石灰化」を検出するのに特に有効です。

超音波検査

乳房に超音波を当て、反射して返ってくる信号を画像化する検査方法です。
乳腺組織が豊富な若い女性でもしこりを発見でき、手で触れないほどの小さなしこりを見つけ出すことも可能です。

関連記事

会社勤めの方は、特に健康診断を受ける機会は多いのではないでしょうか。健康診断とは、様々な病気を早期発見するためにも、とても大切なものです。そんな健康診断には、種類があることはご存知でしょうか?本記事では健康診断の種類につ[…]

スポンサーリンク

乳がん検診の対象と頻度

乳がんは女性が最も罹患しやすいがんであり、早期発見のためには定期的な検診が重要です。
しかし、検診を受けるべき年齢や頻度はどの程度なのでしょうか。

乳がん検診を受けるべき年齢層と開始時期

乳がんは30歳代から増え始め、40歳代後半から50歳代前半では11人に1人が罹患するといわれています。
しかし、早期の乳がんはほとんど無症状のような状態で、自分で気付くのが困難なため、定期的な検診が必要となります。

特に、住民検診などにおける乳がん検診の対象年齢は40歳以上とされています。
40歳未満の方が乳がんを早期に発見するためには、日常的に自分の胸の状態を確認することが重要です。
何か違和感を覚えたら、すぐに専門の医療機関を受診しましょう。

定期的な乳がん検診の重要性と適切な受診頻度

乳がんの早期発見のためには、定期的な検診が非常に重要です。
自覚症状がない場合でも、国は2年に1回の定期的な受診を推奨しています。

小さな乳がんの場合、自覚症状が無いことが多いため、早期発見・早期治療のためにも定期的に乳がん検診を受けることが大切です。

乳がん高リスク群の人々とその対応策

乳がんに高いリスクを持つ人々には、特に注意が必要です。
40歳未満の方は乳腺が発達しており、マンモグラフィでは乳腺の異常が分かりにくいため、超音波検査を推奨します。

また、何らかの症状があって受診した場合は基本的に保険が適用されますが、症状がない定期的な検査であれば全額自己負担となります。

関連記事

日本人の2人に1人が一生のうち1度はがんを発症するといわれています。また、がんは生活習慣病のひとつでもあります。なぜがんになるのでしょうか。本記事ではがんと生活習慣病について以下の点を中心にご紹介します。 がん[…]

乳がん検診の費用と助成制度

乳がん検診は、早期発見と治療のために非常に重要な手段ですが、その費用は受診する方法や検診の種類によって異なります。
以下では、乳がん検診の費用と、それを軽減するための助成制度について詳しく説明します。

乳がん検診の費用について

乳がん検診の費用は、マンモグラフィ検診を受けるか、超音波検診(エコー)を受けるか、個人的に受けるか、自治体の検診で受けるか、会社負担で受けるかによって変わります。

全額自己負担の場合、マンモグラフィ検診は5,000円前後、超音波検診(エコー)は3,500円前後、両方受診した場合は10,000円前後になります。
ただし、診察やその他のケアなどを含めると、15,000円〜20,000円になる医療機関もあります。

政府の助成制度と無料受診の条件

自治体による市区町村の検診を2年に1度受診できます。
その場合、費用負担は、0円〜3,000円くらいで、市区町村によって金額が異なります。

また、夫が勤務する企業の健保組合の制度に従い受診することも可能ですが、企業によって一部負担か全額負担かが異なります。

民間保険と乳がん検診の補償

民間の保険会社も乳がん検診の費用を補償するプランを提供しています。
これらのプランは、保険料の一部として乳がん検診の費用をカバーするもので、検診費用の負担を軽減できます。

ただし、保険会社やプランによって補償内容は異なるため、詳細は各保険会社に問い合わせることをお勧めします。

乳がん検診の医療機関と選び方

乳がん検診は、早期発見と治療のために非常に重要なプロセスです。
しかし、どの医療機関を選ぶべきか、どのような点を考慮すべきかは一般的にはあまり知られていません。

以下では、乳がん検診を受けるための医療機関の選び方と、専門的な検査と診断が可能な機関の探し方について詳しく解説します。

乳がん検診を受ける医療機関の選び方とポイント

乳がん検診を受けるための医療機関選びは、自身の症状やニーズによって異なります。

自覚症状がなく、乳がん検診を受けたい場合は、検診(健診)センターが適しています
これらの施設は1次検診を専門に行っており、初めての方でも気軽に受診できるのが特徴です。
ただし、専門医がいるか、費用がどのくらいかかるかなどは所属する健保等で異なるため、事前に調べてから受診することが重要です。

一方、乳房にしこりや痛みなど気になる症状がある場合や、1次検診(マンモグラフィ・エコー)を受けた結果、要精密検査となった場合は、乳腺クリニックや地元の総合病院がお勧めです。
これらの施設では専門医が常駐しており、検診から乳がんかどうかの診断まで(場合によっては手術・治療まで)を1つの施設で完遂できます。

乳がんの専門的な検査と診断が可能な機関の探し方

専門的な検査と診断が可能な医療機関を見つけるためには、まずその医療機関が乳腺専門医を常駐させているかどうかを確認することが重要です。

ただ、乳腺専門医は日本全国で不足しています。
専門医のいる医療機関は多くの乳がん患者を担当し、毎日診療で忙しいのが現状です。

大学病院やがんセンターは、乳がんと診断された患者さんに対し、様々な治療を行っています。
しかし、自覚症状がない患者が検診を希望する場合は、治療中の患者を優先するため、予約に時間がかかることがあるかもしれません。

また、施設によっては他の病院の医師からの紹介状が必要となる場合もあります。

したがって、

  • 何か気になる症状がある
  • 他施設で悪性の可能性が高いといわれた
  • 要精査となった
  • セカンドオピニオンをしたい

などの理由がない場合は、基準を満たした医療機関での受診をお勧めします。

健達ねっとECサイト

乳がん検診における細胞診とその重要性

乳がん検診は、早期発見と適切な治療を可能にする重要なプロセスです。
その中でも、細胞診は特に重要な役割を果たしています。

細胞診とは何か

細胞診は、がんが疑われる部位から細胞を採取し、その形状や性質を顕微鏡で観察することで病状を診断する方法です。
乳がんの場合、しこりや乳頭からの分泌物などから細胞を採取します。

細胞診の結果は、

  • 「検体適正」
  • 「検体不適正」

に分けられ、さらに

  1. 「正常あるいは良性」
  2. 「鑑別困難」
  3. 「悪性の疑い」
  4. 「悪性」

の4項目に分類されます。

これにより、乳がんの可能性を早期に検出することが可能となります。

細胞診の重要性と乳がん検診への影響

細胞診は、乳がんの早期発見に大いに貢献しています。
乳がんの初期症状はしこりの形成であり、細胞診によってそのしこりが良性か悪性かを判断できます。

また、細胞診は非侵襲的な検査であるため、患者への負担が少ないという利点もあります。
しかし、細胞診だけでは確定診断が難しい場合もあり、そのような場合は組織診が推奨されます。

薬の使い方

乳がん検診についてのQ&A

乳がん検診は、乳がんの早期発見に重要な役割を果たします。
しかし、検診については多くの疑問や不安があります。
以下のQ&Aでは、乳がん検診に関する一般的な疑問を解決します。

乳がんになりやすい人ってどんな人?

乳がんになりやすい人の特徴として、以下のようなものがあります。

  • 初潮が早い
  • 閉経が遅い
  • 出産をしていない
  • 高齢初産
  • 閉経後に肥満になった
  • 血縁者に乳がんの人がいる

これらの要素は乳がんのリスクを高める可能性がありますが、これらの要素がない人でも乳がんになる可能性はあります。

マンモグラフィと乳房超音波、どっちがいい?

マンモグラフィと乳房超音波は、それぞれ異なる情報を提供します。
マンモグラフィは、乳房のX線画像を提供し、微細な異常を検出するのに有効です。

一方、乳房超音波は、乳房の内部構造を詳細に視覚化し、特に乳腺組織が密集している若い女性や、乳腺の量が多い女性に有効です。
両方を併用することで、より高い精度の検査が可能になります。

乳がん検診は受けない方がいい?

乳がん検診は、乳がんの早期発見に役立ちます。
早期発見すれば、治療の選択肢も増え、予後も良好になる可能性が高まります。

したがって、乳がん検診は受けることを推奨します。
特に40歳以上の女性や、家族に乳がん患者がいる方は定期的に検診を受けることが望ましいとされています。

乳がん検診は恥ずかしいです。

乳がん検診は、乳房を触診したり、マンモグラフィなどで画像検査するため、恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。

しかし、医療スタッフはプロフェッショナルであり、患者さんのプライバシーを尊重します。

また、検診は乳がんの早期発見に非常に重要であることを理解し、不安を克服することが大切です。

乳がんの予防法は?

乳がんの予防法としては、健康的な生活習慣を維持することが重要です。
これには、バランスの良い食事、適度な運動、アルコールの摂取を控える、肥満を避けるなどが含まれます。

また、定期的な乳がん検診を受けることで、早期発見・早期治療につながります。

乳がん検診のまとめ

ここまで乳がん検診についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 乳がんは女性が最も罹患しやすいがんであり、早期発見のためにも乳がん検診は定期的に受診することを推奨している
  • 乳がん検診にはマンモグラフィと超音波検査の2種類がある
  • 乳がん検診は基本的には40歳以上の方を対象として行っており、年2回の受診を推奨している

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク