「マイコプラズマ肺炎は大人も感染する病気?」
「大人がマイコプラズマ肺炎に感染したらどうすればいい?」
マイコプラズマ肺炎は、風邪の症状と似ている初期症状が出たあとに、乾いたような咳が長い期間続く病気です。
マイコプラズマ肺炎は、約8割が子どもに感染する病気ですが、大人でも若年層を中心に感染することがあります。
今回の記事では、以下の点を中心に詳しく解説します。
- 大人のマイコプラズマ肺炎の症状
- 感染した場合の仕事への対応
- マイコプラズマ肺炎の予防方法
大切な仕事を休まないためにも、大人も感染するマイコプラズマ肺炎の特徴を把握して、しっかりと予防しましょう。
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大人も感染するマイコプラズマ肺炎とは?
※画像はイメージです
マイコプラズマ肺炎とは、風邪によく似た症状を引き起こす病気で、子どもから若年層の大人まで感染が広がる病気です。
主な症状として、
- 発熱
- だるさ
- 咳
などの症状が出ます。
マイコプラズマ肺炎は、感染から数日程度で自然治癒するのが一般的ですが、一部の大人は重症化する可能性もあります。
マイコプラズマ肺炎が疑われる症状が出た場合は、市販の薬で対応せず、医療機関を受診することを心がけましょう。
以下の記事では、感染症の種類について詳しく紹介しています。
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大人のマイコプラズマ肺炎の症状
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本項目では、大人のマイコプラズマ肺炎の症状について3つご紹介します。
- 熱が長引くことがある
- 湿った咳がでることがある
- 呼吸不全など重症化リスクがある
熱が長引くことがある
1つ目は「熱が長引くこと」です。
マイコプラズマ肺炎に感染しても、1週間程度で症状が落ち着くケースがありますが、治癒期間には個人差があり、2週間程度は症状が続いてしまう方もいます。
仕事を休むことが難しい大人の方は、身体を休める時間が少ないことが原因で、症状が改善するまでに時間がかかることがあります。
大人の方でも症状が出ている間は、なるべく身体を休めることを心がけましょう。
湿った咳がでることがある
2つ目は「湿った咳がでること」です。
一般的にマイコプラズマ肺炎は、乾いた咳が続く場合が多いですが、大人がマイコプラズマ肺炎に感染すると、乾いた咳から徐々に湿性咳嗽に変わるケースがあります。
熱が下がった後に、長期的に乾いた咳や湿った咳が続く場合は、マイコプラズマ肺炎に感染している可能性があります。
症状の変化を把握して、医療機関を受診するなどの対応をとりましょう。
呼吸不全など重症化リスクがある
3つ目は「呼吸不全など重症化リスクがあること」です。
大人がマイコプラズマ肺炎に感染すると、重症化してしまうリスクがあります。
風邪と勘違いして、マイコプラズマ肺炎を放置することで、適切な処置が行われずに症状を重くしてしまう場合があります。
基礎疾患のある方は、呼吸不全を引き起こし入院が必要になるケースを引き起こす可能性があります。
そのため、マイコプラズマ肺炎と似た症状が出始めた際は、早めに医療機関を受診することを心がけましょう。
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マイコプラズマ肺炎の重症化を防ぐためにできること
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次に、マイコプラズマ肺炎の重症化を防ぐためにできる対策をご紹介します。
- 医療機関に受診しに行く
- 水分補給をしっかり摂る
- 免疫力を高める生活習慣を送る
- お酒やたばこを控える
- 症状が悪い状態が続くときは再受診する
医療機関を受診する
1つ目は「医療機関を受診すること」です。
仕事や家事に忙しい大人は、体調が悪くなったときに、市販薬や自然治癒で症状を和らげようとする人が多数います。
通常の風邪であれば、そのような方法で体調が戻る場合もありますが、なるべく自分で病気を判別せず、医療機関を受診しに行くことを心がけましょう。
マイコプラズマ肺炎は、通常の風邪と見分けが難しいので、症状を放置してしまうことにより、咳が1ヶ月以上続く場合があります。
肺炎などの重症化を防ぐために、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
水分補給をしっかり摂る
2つ目は「水分補給をしっかり摂ること」です。
マイコプラズマ肺炎を発症し、熱を引き起こすと、身体の熱を下げるために汗をかくため、体内の水分量が減ります。
そのことにより、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があるので、こまめにお茶や水を摂取することを心がけましょう。
また、水分補給を目的にアルコールやカフェインを摂取すると、利尿作用を引き起こすことで脱水に繋がってしまいます。
体調が万全になるまでは、アルコールやカフェインの摂取は控えましょう。
免疫力を高める生活習慣を送る
3つ目は「免疫力を高める生活習慣を送ること」です。
免疫力は、あらゆる感染症や病気から自分の身体を守ってくれる大切な存在です。
そのため免疫力を高める生活習慣を送ることは、マイコプラズマ肺炎から身を守ることにつながります。
免疫力を高める生活習慣の方法は、
- 適切な運動をする習慣
- 栄養バランスがとれている食事管理
- 睡眠時間を確保すること
などです。
運動不足や食事の偏りを起こしやすい大人の方は、免疫力を高める生活習慣を意識して、日々の生活を見直してみましょう。
お酒やたばこを控える
4つ目は「お酒とたばこを控えること」です。
喫煙は肺や気管に悪影響を与える可能性があり、お酒を飲むことで脱水症状が加速する恐れがあります。
マイコプラズマ肺炎を軽視すると、肺炎など重症化に繋がるリスクがあるので、症状が落ち着くまでの間はお酒とたばこを控えましょう。
症状が悪い状態が続くときは再受診する
5つ目は「症状が悪い状態が続くときは再受診すること」です。
マイコプラズマ肺炎は、通常1週間程度で症状が落ち着く傾向があります。
1週間以上経過しても発熱やだるさが抜けない場合は、重症化する前に医療機関で再受診しましょう。
必要に応じて別の治療が必要になるケースがあります。
マイコプラズマ肺炎に感染した場合の仕事への対応
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次に、マイコプラズマ肺炎に感染した場合の仕事への対応を4つご紹介します。
- 医師の指示に従い、仕事を休む
- 適切なタイミングで復帰する
- リモートワークする
- 職場では感染対策する
医師の指示に従い、仕事を休む
1つ目は「医師の指示に従い仕事を休むこと」です。
マイコプラズマ肺炎に感染した場合、国から出勤停止命令などが発令されるルールは原則ありませんが、
発熱やだるさが落ち着くまでは、仕事を休みましょう。
無理に仕事をすることで、かえって体調を悪化させたり発熱をぶり返してしまう可能性があります。
しっかりと身体を休ませて、仕事復帰に備えましょう。
適切なタイミングで復帰する
2つ目は「適切なタイミングで復帰すること」です。
マイコプラズマ肺炎は、咳なくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染により感染を拡大させます。
仮に熱が下がったとしても、咳が残っている場合は周囲の方に感染させてしまう可能性があるので、医療機関や会社と相談しながら適切なタイミングで仕事復帰しましょう。
リモートワークする
3つ目は「リモートワークすること」です。
マイコプラズマ肺炎に感染しても、仕事を休めない場合は、周囲にマイコプラズマ肺炎を感染させないように、リモートワークを取り入れて対応しましょう。
リモートワークをすることで、出退勤に公共交通機関を使う必要がなく、周囲にマイコプラズマ肺炎を感染させてしまうリスクを回避できたり、自分の体力を温存できます。
職場のチームや上司と相談しながら、リモートワークで対応して感染拡大を防ぎましょう。
職場で感染対策する
4つ目は「職場で感染対策すること」です。
会社と相談した上で出社する際には、感染を広げないようにマスクの着用や手洗いうがいをこまめに行いましょう。
マイコプラズマ肺炎は、熱やだるさが取れた後も、乾いた咳が続く可能性があります。
周囲には喘息など持病を持っている方がいる可能性があるので、感染力が弱まったとしても咳が落ち着くまでは周りへの配慮を適切に行いましょう。
職場でマイコプラズマ肺炎の感染者が出た場合の対処法
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次に、職場でマイコプラズマ肺炎の感染者が出た場合の対処法をご紹介します。
- 他に症状が出た社員がいないか確認する
- 職場の消毒を徹底し感染拡大防止する
- しっかりと休ませる
他に症状が出た社員がいないか確認する
1つ目は「他に症状が出た社員がいないか確認すること」です。
マイコプラズマ肺炎の感染力は、インフルエンザに比べると弱い傾向にありますが、クラスターが発生していないか把握するために、体調不良の社員が出ていないか確認しましょう。
体調不良の社員をリモートワークなどに切り替えることによって、職場でのクラスター発生を防止することができます。
職場の消毒を徹底し感染拡大防止する
2つ目は「職場の消毒を徹底し感染拡大防止すること」です。
マイコプラズマ肺炎が感染しやすい環境は、空気巡回が充分に周りにくい空間や職場など、不特定多数の人が集団で過ごす場所があげられます。
職場でのクラスターを防ぐために、部屋の換気をしたりドアノブや固定電話などの共用物は、消毒をしっかり行うことで、飛沫や接触感染を防げます。
しっかりと休ませる
3つ目は「マイコプラズマ肺炎に感染した社員をしっかりと休ませること」です。
マイコプラズマ肺炎の症状が軽く仕事ができる状態にある人も、基本的に回復するまでの間は、しっかりと社員を休ませることを心がけましょう。
症状が軽いからという理由で働くと、かえって症状を悪化させたり、症状が長引いたりする可能性があります。
そうした事態を防ぐために、マイコプラズマ肺炎に感染した社員をしっかりと休ませることを心がけましょう。
マイコプラズマ肺炎は再発する?
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結論、一度マイコプラズマ肺炎に感染しても再び感染する可能性はあります。
再び感染する可能性がある理由は、一度の感染で十分な免疫ができないためです。
マイコプラズマ肺炎は、市販の薬に効力はなく、医療機関の処置と抗生物質の薬を飲むことによって治癒していきます。
マイコプラズマ肺炎の抗体は生涯残るわけではないので、日々の感染対策に気を付けましょう。
マイコプラズマ肺炎の予防方法
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最後に、マイコプラズマ肺炎に感染しないための予防方法を4つご紹介します。
- 感染経路を把握すること
- 手洗いうがいを徹底すること
- 大人だからといって症状を軽視しないこと
- 人が多い場所への外出を避けること
感染経路を把握すること
1つ目は「感染経路を把握すること」です。
マイコプラズマ肺炎の感染経路は、咳などによる飛沫感染と、接触感染の2つあります。
身の回りにマイコプラズマ肺炎に感染している人がいる場合は、マスクの着用・手洗い・消毒を徹底することにより、感染する可能性を下げられます。
手洗いうがいを徹底すること
2つ目は「手洗いうがいを徹底すること」です。
手洗いには、手に付着した汚れやウイルスを洗い流してくれる効果が期待できます。
マイコプラズマ肺炎は、接触感染を通して感染するリスクがあるので、手洗いうがいを日頃から徹底することにより予防できます。
大人だからといって症状を軽視しないこと
3つ目は「大人だからといって症状を軽視しないこと」です。
マイコプラズマ肺炎は風邪とよく似た症状が出るため、市販の薬を使って症状を改善しようとする方が多くいます。
しかし、市販の薬には、マイコプラズマ肺炎の細菌に対して効果はありません。
そのため、症状を軽視せずに病院に行って正しい処置をしてもらうことを心がけましょう。
症状を放置すると、肺炎などを引き起こす可能性があるので軽視しないことが大切です。
人が多い場所への外出を避けること
4つ目は「人が多い場所への外出を避けること」です。
不特定多数の人が集まる場所に外出することによって、気が付かないうちにマイコプラズマ肺炎に感染している可能性があります。
病み上がりや体調不良が続いている人は、免疫力が落ちている可能性があるので、体調が万全になるまでは、人混みのある場所への外出を控えましょう。
感染症の予防方法について、以下の記事で詳しく解説しています。
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大人のマイコプラズマ肺炎まとめ
ここまで、大人がマイコプラズマ肺炎に感染した場合の症状や対策についてご紹介してきました。
要点を以下にまとめます。
- 大人のマイコプラズマ肺炎の症状として、熱が長引く、湿った咳がでることがある、重症化した場合の呼吸不全などが挙げられる
- マイコプラズマ肺炎に感染した場合、仕事では、医師の指示に従い仕事を休む、適切なタイミングで復帰する、リモートワークする、職場では感染対策するなどの対応をすることが重要
- マイコプラズマ肺炎の予防方法として、感染経路を把握する、手洗いうがいを徹底する、大人だからといって症状を軽視しない、人が多い場所への外出を避けるなどがある
大人だから大丈夫という考えでマイコプラズマ肺炎を軽視すると、思いもよらず重症になるリスクや周りに感染を広げてしまう可能性があります。
症状を軽視せずに、マイコプラズマ肺炎の感染予防と症状が出た場合の対策をとって、仕事に励みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。