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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>【マイコプラズマ肺炎とは?】具体的な症状やリスク、感染した場合の対処法をご紹介!

【マイコプラズマ肺炎とは?】具体的な症状やリスク、感染した場合の対処法をご紹介!

マイコプラズマ肺炎って何だろう?
「周りでマイコプラズマ肺炎が流行っているため、具体的な症状や対策が知りたい」

医療機関でマイコプラズマ肺炎と診断された方、あるいは身の回りでマイコプラズマ肺炎が流行している方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
マイコプラズマ肺炎は、その名の通り肺炎の一種で、世の中で肺炎と診断される病気のうちの2割程度がマイコプラズマ肺炎に該当するといわれています。

本記事では、マイコプラズマ肺炎について以下の点を中心に詳しく解説します。

  • マイコプラズマ肺炎と一般的な肺炎との違い
  • マイコプラズマ肺炎の症状
  • 肺炎マイコプラズマの潜伏期間

身近にマイコプラズマ肺炎に感染した方がいる、もしくはマイコプラズマ肺炎について詳しく知りたいという方は、本記事の内容を参考にしてみてください。

感染症の種類に興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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マイコプラズマ肺炎とは?

はじめに、マイコプラズマ肺炎について簡潔にご紹介します。
冒頭でもご紹介した通り、マイコプラズマ肺炎とは肺炎の一種であり、マイコプラズマという病原体によって引き起こされます。

そんなマイコプラズマという病原体は、肺炎だけではなく、体調不良や気管支炎などの症状も引き起こすとされており、大人よりも幼い子どもにかかりやすいといわれています。

また、病原体の潜伏期間が長いことや症状が軽いと判断して出歩いてしまう人が多いことから「歩く肺炎」とも呼ばれています。
一般的には、秋から冬ごろにかけて感染が拡大するといわれていますが、一年を通して幅広い年代の人に感染する病気です。

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マイコプラズマ肺炎と一般的な風邪の違い

次に、マイコプラズマ肺炎と一般的な風邪の違いについてご紹介します。
前述したように、マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマという病原体(菌)によって感染する肺炎であり、
咳や息苦しさといった症状が出るのが最も大きな特徴です。

とはいえ、発熱や倦怠感、喉の痛み、頭痛などの症状があるため、一般的な風邪と勘違いしてしまうことも。
マイコプラズマ肺炎の場合は熱が下がった後も3〜4週間ほど咳が続き、特に夜や朝の時間帯に症状が激しくなることが多いといわれています。

通常、体に大きな負担をかけなければ数週間程度で回復しますが、一部症状が深刻な場合は、重症の肺炎に発展したり、無菌性髄膜炎や心筋炎に発展することもあります。

また、特に子どもに多く見られることや抗生物質を使用して治療する点も、一般的な風邪との明確な違いです。

マイコプラズマ以外の風邪の原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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マイコプラズマ肺炎の症状

ここでは、マイコプラズマ肺炎の症状について、以下の6つをご紹介します。

  • 発熱
  • 全身の倦怠感
  • 頭痛
  • 鼻炎
  • 皮疹

症状①|発熱

マイコプラズマ肺炎の症状の1つ目は「発熱」です。
マイコプラズマ肺炎は、通常38〜39度程度の比較的高い熱を発症し、1〜2週間程度続くことが一般的です。

また、一度解熱剤などによって熱が下がった場合でも、再度発熱することもあり、すぐに体調が回復しない点も特徴です。
体内の免疫細胞がマイコプラズマ肺炎と戦っていることが原因とされています。

熱がある状態が長く続くと、水分不足によって脱水症状になってしまう危険性もあるため、こまめに水分を補給して安静にすることが重要です。

症状②|咳

2つ目は「」です。
マイコプラズマ肺炎によって引き起こされる咳は、痰が絡まないような乾いた咳から始まり、徐々に激しい咳に発展する傾向にあります。

それに加え、息苦しさによる喘息のような息遣いや、ゼイゼイという呼吸音が出てしまうことも、マイコプラズマ肺炎によって引き起こされる咳の特徴です。

また、咳は初期の段階から徐々に強くなる傾向にあり、熱が下がった後も比較的長く続くこともあるため、睡眠の妨げになってしまうこともあるでしょう。
咳の症状があまりにも深刻な場合や苦しさを感じる場合は、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

また、部屋の湿度を高く保ち、こまめに水分を補給することも重要です。

症状③|全身の倦怠感

3つ目は「全身の倦怠感」です。
マイコプラズマ肺炎に感染すると、通常の風邪などと同様に全身の倦怠感を感じます。

単なる疲労以上の体のダルさを感じ、長時間の睡眠でも疲れが取れないと感じることもあるでしょう。
体の倦怠感は、マイコプラズマ肺炎に体内の免疫が反応している証拠なので、無理をせず安静にしておくことが重要です。

症状④|頭痛

4つ目は「頭痛」です。
他の症状と同様に、頭痛も初期から長い期間続くことが多いといわれています。

持続期間や痛みの度合いは個人によって異なりますが、持続的な鈍痛として痛みが続くケースが多く、
頭痛に伴って、光過敏や音過敏、吐き気などの症状が現れることもあります。

頭痛の症状は、マイコプラズマ肺炎自体を治療すれば自然に治りますが、痛みが強い場合は、市販の頭痛薬を
服用して対処することをオススメします。

症状⑤|鼻炎

5つ目は「鼻炎」です。
マイコプラズマ肺炎における鼻炎症状は、上気道感染の一部として現れる症状です。

鼻炎の具体的な症状には、鼻づまりや鼻水、くしゃみなどがあり、マイコプラズマが鼻腔や副鼻腔の粘膜に感染し、炎症反応を引き起こすことで現れます。

また、鼻づまりは、炎症による粘膜の腫脹や分泌物の増加によって引き起こされ、呼吸困難や嗅覚の低下を
もたらすことがあります。

マイコプラズマ肺炎における鼻炎症状も、その他の症状と同様に比較的長い間続くことがあるため、
市販の鼻炎薬を活用して一時的に症状を抑えることも検討してみてはいかがでしょうか。

症状⑥|皮疹

6つ目は「皮疹」です。
皮疹は、マイコプラズマ肺炎に感染した全ての人に現れる症状ではなく、1割〜2割程度の感染者が発症するとされています。

また、感染直後ではなく感染後数週間後に現れることが多く、皮疹が現れる体の部位も人によって様々です。
マイコプラズマ肺炎による皮疹は、マイコプラズマ感染に対する免疫反応の一部として生じると考えられており、直接的な細菌感染によるものではありません。

皮疹は一過性で、数日から1週間程度で自然に消退しますが、稀に深刻な皮膚反応を引き起こすこともあるため、重症化したと感じた場合は医療機関に相談することが重要です。

マイコプラズマ肺炎の感染経路

ここでは、マイコプラズマ肺炎の感染経路についてご紹介します。
マイコプラズマ肺炎の感染経路は、主に飛沫感染接触感染の2種類に分けられます。

飛沫感染では、感染者の咳やくしゃみ、会話などによって感染します。
感染者が咳やくしゃみをすると、唾液や鼻水の微小な粒子に乗って病原体が空気中に放出され、
健康な人がこの飛沫を吸い込むことで感染してしまいます。

マイコプラズマ肺炎の病原体となるマイコプラズマは強い感染力を持っており、特に人混みや密閉された空間では注意が必要です。
飛沫感染を防ぐためにも、マスクを着用し、密閉された空間では、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。

一方接触感染は、感染者が触れたタオルやコップ、家具などを介して感染するものを指します。

また、感染者と直接握手を交わしたりするなどして感染することもあります。
可能な限り感染者との密接な接触を避けることが重要ですが、これが難しい場合は、接触後の手洗いや消毒を
徹底することが重要です。

マイコプラズマ肺炎への対策に限らず、外出した際や人混みに接触した際などは、手洗いうがいを徹底し、
健康管理を意識することをオススメします。

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マイコプラズマ肺炎の潜伏期間

ここでは、マイコプラズマ肺炎の潜伏期間についてご紹介します。

結論から述べると、マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は2〜3週間程度とされており、一般的な風邪のウイルスと
比較すると生存期間が長いといえます。
潜伏期間とは、病原体に感染してから症状が現れるまでの時間を指す言葉で、実際にマイコプラズマの病原菌が体内に入ってから2〜3週間後に症状が現れることを意味します。

とはいえ、マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は人によって個人差も激しく、数日後に感染するケースや1ヶ月以上症状が現れないケースもあります。
病原菌の潜伏期間が長いということは、その分感染対策が難しいということを意味し、明確な症状が出ていなくても他人にうつしてしまう危険性があります。

そのため、感染の疑いがある場合は、症状が現れていなくても適切な予防措置を意識することが重要です。

薬の使い方

マイコプラズマ肺炎の診断基準と検査方法

ここでは、マイコプラズマ肺炎の診断基準と検査方法についてご紹介します。

マイコプラズマ肺炎は、感染しても白血球や炎症反応に異常が起こりにくいため、通常の血液検査などでは診断が難しい病気です。
そのため、現在ではLAMP法と呼ばれる、DNAを直接検出する遺伝子検査が有効とされています。

LAMP法は、検査結果が出るまで少し時間がかかりますが、気道粘膜に付着した病原体を直接確認するため、
口を開けて検査するだけでマイコプラズマ肺炎の感染を確認できます。

また、マイコプラズマ肺炎の検査には、LAMP法以外にも以下のような検査方法が存在します。

検査方法検査内容
画像検査(レントゲン検査・CT検査)胸部のX線撮影を行い、肺の異常陰影を確認する検査
血液検査白血球数や炎症マーカーの上昇を確認する検査
遺伝子検査PCR法を用いて、患者の喀痰や咽頭ぬぐい液からマイコプラズマの遺伝子を直接検出する検査
迅速診断キット抗原検査キットを用いて、短時間でマイコプラズマ感染の有無を判定する検査

マイコプラズマ肺炎の検査方法は、症状や状況によっても適切な方法が異なるため、医師に相談した上で適切なアドバイスを受けることが必要です。

マイコプラズマ肺炎に感染した場合の対処法

最後に、マイコプラズマ肺炎に感染した場合の対処法について、以下の5つをご紹介します。

  • 安静にする
  • 水分補給を行う
  • 乾燥した空間を避ける
  • 市販薬を服用する
  • 医療機関を受診する

安静にする

マイコプラズマ肺炎に感染した場合の対処法の1つ目は「安静にすること」です。
本記事でもご紹介した通り、マイコプラズマ肺炎は倦怠感頭痛を伴うため、無理して体を動かしたりすると、体に大きな負担がかかってしまいます。

倦怠感がある、体がダルいと感じるのは、体内の免疫がウイルスと戦うためにエネルギーを消費しているからです。
マイコプラズマ肺炎に感染した際は、過度な運動や無理な活動は避け、十分な休息と睡眠を取ることで回復するのを待ちましょう。

水分補給を行う

2つ目は「水分補給を行うこと」です。
発熱や体調不良が続くと、体内の水分が不足し、さらなる体調不良や脱水症状を招いてしまうこともあります。

たとえ喉が渇いていなくてもこまめに水分を補給し、体内の水分バランスを整えておくことが重要です。

また、こまめに水分摂取を行うことで、解熱にも効果があるとされています。

乾燥した空間を避ける

3つ目は「乾燥した空間を避けること」です。
乾燥した空間は、ウイルスが感染しやすい環境だけでなく、喉にも負担をかけてしまいます。

過度に乾燥した空間に行くことは避け、自宅が乾燥している場合は加湿器や濡れタオルなどを使用して、
湿度を高めに保つことが重要です。

市販薬を服用する

4つ目は「市販薬を服用すること」です。
マイコプラズマ肺炎によってもたらされる頭痛や咳、発熱は、安静にして時間をおくことで徐々に回復するものですが、あまりにも症状が重い場合は市販薬を服用して一時的に症状を抑えることも検討しても良いかもしれません。

ただし、市販薬はあくまでも対症療法であり、マイコプラズマ肺炎の根本的な治療にはなりません。

使用前には必ず説明書をよく読み、用法用量を厳守することが重要です。

医療機関を受診する

5つ目は「医療機関を受診すること」です。
前述したように、マイコプラズマ肺炎を発症した場合は自宅で安静にすることが重要です。
しかし、過度に体調が優れない倦怠感に耐えられない、といった場合は医療機関を受診する必要があるでしょう。

医療機関で診断してもらうことができれば、合併症の有無や必要な薬を処方してくれるでしょう。

感染症の予防方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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マイコプラズマ肺炎まとめ

ここまで、マイコプラズマ肺炎についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • マイコプラズマ肺炎は、一般的な風邪と症状が似ているものの、熱が下がった後も3〜4週間ほど咳が続き、特に夜や朝の時間帯に症状が激しくなる点が特徴で、稀に無菌性髄膜炎や心筋炎に発展する可能性がある
  • マイコプラズマ肺炎の主な症状には、発熱や咳、全身の倦怠感、頭痛、鼻炎、皮疹などが挙げられる
  • 肺炎マイコプラズマの潜伏期間は2〜3週間程度とされており、一般的な風邪のウイルスと比較すると生存期間が長い

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 学研グループと融合したメディア
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