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健達ねっと>健康お役立ち記事>【マイコプラズマの血液検査を徹底解説】検査目安や他の検査方法についてもご紹介!

【マイコプラズマの血液検査を徹底解説】検査目安や他の検査方法についてもご紹介!

「マイコプラズマの血液検査はすぐに結果が出るのかな?」
「血液検査は他の検査と何が違うの?」
マイコプラズマの感染を疑う人の中には、医療機関で検査を行って正確な診断結果が欲しい人もいるのではないでしょうか。

マイコプラズマの診断に利用される血液検査は、他の検査と比べて精度が高く、より正確な診断を求めている人には適切な検査方法といえます。

そこで本記事では、以下の点を中心に詳しく解説していきます。

  • マイコプラズマの血液検査の詳細
  • マイコプラズマの診断時に利用する他の検査
  • マイコプラズマ肺炎診断後の治療方法

ぜひ最後までお読みください。

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血液検査とは

血液検査とは

まずはじめに、血液検査についてご紹介します。

一般的な血液検査では、身体の炎症や組織細胞の破壊によって増加するタンパク質「CRP」と「白血球」を調べます

しかし、マイコプラズマに感染しても、これらの数値にほとんど変化がないため、一般的な血液検査では、マイコプラズマ感染を判断しづらいというデメリットがあります。

そこで、マイコプラズマにおける血液検査ではCRPと白血球を見るのではなく、血液中のマイコプラズマ抗体の上昇を調査して診断します。
血液中のマイコプラズマ抗体を確認することで、他の数値を確認するよりも正確な診断ができるのです。

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マイコプラズマの血液検査の詳細

マイコプラズマの血液検査の詳細

本項目では、マイコプラズマの血液検査の詳細について、以下の3つのテーマに分けてご紹介します。

  • 採血の時期と回数
  • 結果が出るまでの期間
  • 精度の高さ

採血の時期と回数

マイコプラズマの血液検査の解説の1つ目は「採血の時期と回数」です。

マイコプラズマの血液検査では、症状があらわれ始めた頃とその後2週間ほど経って症状が回復してきた頃の2回に分けて採血します。
2回目の採血で、1回目と比べて4倍以上の抗原価上昇があればマイコプラズマであると確定診断します。

採血1回のみで判断する方法もありますが、その場合だと320倍の抗原価上昇を確認する必要があり、このような数値が数か月続いて出る子どももいるため、1回の採血では正確に診断することはできません。

子ども、大人に限らず2回の採血で検査する方がより正確な診断が出るので、通常は2回採血します。

結果が出るまでの期間

2つ目は「結果が出るまでの期間」です。

マイコプラズマの血液検査は2回採血するため、診断結果が出るまでに2週間以上の期間を要します

他の検査と比べても結果が出るまでの期間が長いため、診断結果が出たときには症状が改善していることも少なくありません。

精度の高さ

3つ目は「精度の高さ」です。

マイコプラズマの検査の中でも血液検査は特に精度が高いです。
そのため、より正確な診断が欲しい人には血液検査がおすすめであると言えます。

ただし、前述したとおり、診断結果が出るまでに2週間以上かかるため、その間の治療や療養については医師と相談する必要があります

また、症状によっては他の検査を行うこともあるので、必ずしも血液検査が受けられるわけではないことは知っておきましょう。

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マイコプラズマの診断時に利用する他の検査

マイコプラズマの診断時に利用する他の検査

本項目では、マイコプラズマの診断時に利用する他の検査についてご紹介します。

マイコプラズマの診断に利用されている主な検査方法は、以下の2つです。

  • 抗原検査
  • レントゲン検査

抗原検査

マイコプラズマの検査方法の1つ目は「抗原検査」です。

抗原検査では、喉の奥の粘膜を綿棒で拭い、採取した検体を検査キットにかけて陽性・陰性を判断します。

抗原検査のメリットとしては、約15分で結果が出ることです。
そのため、診断当日から薬の服用を開始でき、早期治療ができます。

しかし、検査の精度が低いので、本当はマイコプラズマに感染していたとしても、陽性反応が出ずに治療ができないということもあります
抗原検査の結果が陰性だった人の中には、もう一度別の検査を受け直すことでマイコプラズマ感染の確定診断を受ける人もいます。

レントゲン検査

2つ目は「レントゲン検査」です。

レントゲン検査では、X線で胸部を撮影し、画像からマイコプラズマ肺炎の症状の有無を確認します。

レントゲン検査は、それ単体で判断するというよりかは、他の検査と併用して根拠材料とするために利用されています
そのため、まずはレントゲン検査を行って肺の状態を確認し、その次に抗原検査や血液検査を行って診断結果を出す医療機関もあります。

マイコプラズマ肺炎の症状と検査の目安

マイコプラズマ肺炎の症状と検査の目安

本項目では、マイコプラズマ肺炎の症状と検査の目安についてご紹介します。

マイコプラズマ肺炎になると、以下のような症状があらわれます。

  • 発熱
  • 全身の倦怠感
  • 頭痛
  • 乾いた咳

初期症状には発熱や全身倦怠感が見られ、3〜4日遅れて咳症状があらわれます。
特に咳症状は長期化しやすく、長引くにつれ、乾いた咳から湿り気のある咳へ変化していきます

マイコプラズマ肺炎は自然治癒で回復していく病気ですが、以下のような症状がある場合は重症化のリスクを考慮し、医療機関で早期検査を受けるのが望ましいです。

  • 発熱が1週間以上続く
  • 痰が絡む咳が1週間以上続く
  • 咳が激しくて眠れない
  • 息苦しさや息切れがある
  • ぐったりしている
  • 顔色が良くない
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検査が遅れると重症化のリスクがある

本項目では、重症化のリスクについてご紹介します。

マイコプラズマ肺炎は、軽症で済むことが多い病気ですが、稀に重症化してしまうことがあります。

重症化すると呼吸器不全の症状などが出て長期入院が必要になったり、以下のような合併症を引き起こすことがあるため大変危険です。

  • 髄膜炎
  • ギランバレー症候群
  • 膵炎
  • 肝機能障害
  • 貧血

重症化や合併症を避けるためにも、症状が長引いたり悪化するようであれば、早めに検査を受け、適切な治療を行う必要があります。

マイコプラズマ以外の風邪の原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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薬の使い方

マイコプラズマ肺炎診断後の治療方法

本項目では、マイコプラズマ肺炎と診断された後の治療方法についてご紹介します。

マイコプラズマ肺炎と診断されたときは、抗生剤の投与による治療を行います。
特にマクロライド系抗生物質はマイコプラズマを含む様々な細菌に効果が期待できるため、まずはじめに服用する抗生剤として知られています。

しかし、最近はマクロライド系抗菌薬に耐性を持つマイコプラズマもいるため、処方された抗生剤が効くかどうかは服用してみないと分かりません。
そのため、処方された薬を服用しても効果が感じられないときは、テトラサイクリン系抗菌薬ニューキノロン系抗菌薬に変更して治療を続けます。

また、抗生剤の中には、長期間の使用で8歳以下の子どもに成長への影響が出やすい薬や他の治療薬と飲み合わせの悪い薬もあるため、服用する薬は医師や薬剤師と相談の上で決定します。

医師にこれまで飲んできた薬や患者の年齢などの情報を共有すると、影響の少ない薬を選んで処方してくれるでしょう。

マイコプラズマ感染後の出勤・登校の目安

本項目では、マイコプラズマ感染後の出勤・登校の目安についてご紹介します。

マイコプラズマ感染後の出勤・登校停止期間については明確な定めがありません
そのため、自己判断で出勤・登校することになりますが、発熱がある場合は解熱後2日経過してから出勤・登校するようにしましょう。

また、咳などの症状が強いときは症状が落ち着くまでは外出を控え、療養に専念するのが望ましいです。

ただし、どうしても出勤・登校しなければならないときは、マスクを着用し咳エチケットを徹底して、感染を広げないよう配慮してください。

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自分・家族がマイコプラズマ肺炎になったときの注意点

自分・家族がマイコプラズマ肺炎になったときの注意点

本項目では、自分・家族がマイコプラズマ肺炎になったときの注意点についてご紹介します。

マイコプラズマの感染力は風邪やインフルエンザより弱いものの、十分な対策を行わないと人にうつしてしまったり、症状が改善しなかったりする恐れがあります。

自分・家族がマイコプラズマ肺炎になったときは、以下6つについて注意しましょう。

  • 感染を広めないよう感染予防対策を徹底する
  • 患者は隔離して療養する
  • 患者を子どもや妊婦と接触させないようにする
  • 栄養のある食事と十分な睡眠をとる
  • 自己判断で薬の服用を中止しない
  • 副作用の症状が出たら医師に相談する

感染を広めないよう感染予防対策を徹底する

マイコプラズマ肺炎になったときの注意点の1つ目は「感染予防対策」です。

マイコプラズマは感染力が強くないため、集団感染のリスクは低いですが、飛沫感染や接触感染によって人にうつしてしまう可能性は十分あります。
そのため、自宅や外出先では感染予防対策を行い、周りに感染を広めないよう注意を払いましょう。

感染を広げないための予防対策は下の6つです。

  • マスクを着用する
  • 人混みを避ける
  • 長居を避ける
  • タオルや食器の共用を避ける
  • 手洗いうがいの徹底
  • 衣類はこまめに変える

また、仕事などで同じ場所に長居しないといけない場合は、室内の換気を行いましょう。
1時間に2回以上、窓を5分間空けると、菌が滞留した空気を外に排出できるのでおすすめです。

患者は隔離して療養する

2つ目は「隔離して療養すること」です。

家族のうち一人が感染すると、生活を共にする家族にうつしてしまう確率は90%と高めです。
家族や同居している人にうつさないためにも、行動は風呂やトイレなどの最小限にとどめて、自室で一人で療養するようにしましょう。

また、子ども部屋などで部屋を分けられないときは、仕切りを設けたり、2m以上離れて、一定の距離を保つことも必要です。

患者を子どもや妊婦と接触させないようにする

3つ目は「子どもや妊婦との接触」です。

子どもは大人と比べて免疫が低いため、短時間の接触でもマイコプラズマに感染する可能性があります。
また、妊婦が感染したときに胎児への直接的な影響はないものの、妊婦の発熱によって起こる低酸素状態は胎児に影響がある恐れがあります。

子どもや妊婦への接触が避けられないときは、マスクを着用するなどの感染予防対策をしっかり行い、接触も短時間に抑えてください。

栄養のある食事と十分な睡眠をとる

4つ目は「栄養のある食事と十分な睡眠」です。

免疫が下がっていると、薬を服用しても症状が回復しづらくなってしまいます。
そのため、療養中は栄養のある食事と十分な睡眠により、免疫を上げていくことも大切です。

発熱時で食欲がないときは、発酵食品のヨーグルトやビタミンが摂取できるカットフルーツなど、手間なく食べられるもので栄養をとりましょう。

自己判断で薬の服用を中止しない

5つ目は「自己判断で薬の服用を中止しないこと」です。

処方される薬は、用法用量を守ることで最大限効果が発揮できるため、途中で服用を中断すると、症状が再発したり、悪化してしまう恐れがあります。

症状が改善してきたとしても、自己判断で服用を中止することは避け、処方された薬はすべて飲み切るようにしましょう。

副作用の症状が出たら医師に相談する

6つ目は「副作用の症状」です。

処方される薬にもよりますが、副作用には以下のような症状が出ることがあります。

  • 吐き気
  • 下痢
  • 腹痛
  • 胃痛
  • 心室頻拍

特に、マイコプラズマの治療に利用するジスロマックという薬は、2歳未満の子どもに副作用として下痢症状があらわれることが多いです。

服用前後の変化を観察し、服用後に異変がある場合は、すみやかに医師に相談して薬の変更を行うなどの対応をしてください。

感染症の予防方法について、以下の記事で詳しく解説しています。

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マイコプラズマが人に感染しやすい時期

最後に、マイコプラズマが人に感染しやすい時期をご紹介します。

マイコプラズマは感染してから症状が出るまでの潜伏期間が2〜3週間と長めです。

その後は、発熱や咳症状などがあらわれている間が感染力のピークとなり、症状改善後も4〜6週間ほどは保菌状態になります。
発熱などの症状があるときは、他の人にもうつしやすい期間なので、外出は控えるようにしてください。

また、マイコプラズマ肺炎は年間通じて発生していますが、冬場にやや患者が増える傾向です。
帰宅後は手洗いやうがいを行い、日頃から体調管理に留意しましょう。

以下の記事では、感染症の種類について詳しく紹介しています。

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マイコプラズマにおける血液検査まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、マイコプラズマにおける血液検査の詳細や検査の目安となる症状などをご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • マイコプラズマの血液検査では、症状があらわれ始めた頃とその後2週間ほど経って症状が回復してきた頃の2回に分けて採血を行う
  • マイコプラズマの診断時に利用する他の検査としては、主に抗原検査とレントゲン検査の2つがある
  • マイコプラズマ肺炎診断後の治療方法として、マクロライド系抗生物質などの抗生剤の投与による治療を行うことが一般的

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
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