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健達ねっと>介護お役立ち記事>お役立ち情報>【もう迷わない!】介護食器の特徴や状況別のおすすめ介護食器をご紹介

【もう迷わない!】介護食器の特徴や状況別のおすすめ介護食器をご紹介

「介護食器を購入したいけど、なにを選べばいいのか分からない」
「介護食器を使うことによって、どんなメリットがあるのか知りたい」
介護食器を使ってご家族の食事をサポートしている方や、初めて介護食器を購入される方の中には、どんな基準で介護食器を選べばいいのか、悩まれる方もいるのではないでしょうか。

介護食器を選ぶときは、身体症状に合った食器を選ぶなど、介護食器を使う方のニーズに合った食器を選ぶことがとても大切です。

本記事では、介護食器について、以下の点を中心に詳しく解説します。

  • 介護食器を選ぶときのポイント
  • 介護食器を使うメリット
  • 介助者が食事のサポートで気を付けること

ぜひ最後までお読みください。

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介護食器とは

介護食器とは

まず、介護食器についてご紹介します。
介護食器とは、ご高齢の方や障がいをお持ちの方など、ご自身で食事を取ることに何らかの障がいを抱えている方が、食事を取りやすいように設計して作られた食器です。

たとえば、スプーンやフォークなどのカトラリーを握りやすくした介護食器や、食事が冷めないように、保温を保ってくれるお皿など、介護食器の形態は目的によって様々です。

介護食器を使うことによって、1人で食事をすることが困難な方が、介助者のサポートがなくても食事を取れるようになるなど、高齢者の自立支援などに効果があるとされます。
ご自宅などに食事の介助が必要な方がいらっしゃる方は、介護食器を活用して、食事支援のサポートを始めてみましょう。

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介護食器を選ぶときのポイント

介護食器を選ぶときのポイント

続いて、介護食器を選ぶときのポイントについて、以下の5つをご紹介します。

  • 身体症状に合わせて選ぶ
  • 識別しやすい食器を選ぶ
  • 食器の素材で選ぶ
  • 家庭用と外出先でつかう用途を選ぶ
  • 介助者の使いやすさで選ぶ

①身体症状に合わせて選ぶ

介護食器を選ぶときのポイントの1つ目は「身体症状に合わせて選ぶこと」です。
たとえば、病気やケガなどにより、手先に不自由がある方や、食べ物を飲み込む力が弱い方には、それぞれの障がいを解消してくれる食器を選ぶことが大切です。

介護食器を選ぶ際には、使う方の握力や視力の状態など、身体状況に合わせて食器を選ぶことをおすすめします。

②識別しやすい食器を選ぶ

2つ目は「識別しやすい食器を選ぶこと」です。
たとえば、視力が弱まっている方の中には、茶色いお皿の上に茶色い食べ物が置いてある場合、その食事が残っているのか、食事とお皿の境界線が分かりづらくなってしまいます。

食器と食事の色を分けて識別しやすくするだけでも、迷わず食べ物を取れるため、識別しやすい食器を選ぶことが大切です。

③食器の素材で選ぶ

3つ目は「食器の素材で選ぶこと」です。
介護食器には、シリコンやメラミン樹脂などで作られた食器があります。
シリコンで作られた食器は、陶器と比べると、軽量で持ちやすいことや、テーブルから落ちてしまっても、食器が割れにくいというメリットがあります。

食器の素材選びは、使う人の利便性を大きく左右するものになるので、素材にも着目しながら食器選びをしてみましょう。

④家庭で使う食器と外出先で使う食器を使い分ける

4つ目は「家庭で使う食器と外出先で使う食器を使い分けること」です。
外出先では、ご家庭のテーブルや椅子の高さが違うなど、食事をする環境が大きく異なる場合があります。

家庭用で使う場合は、長く使うことを目的に耐久性の高い介護食器を選び、外出先で使用する介護食器は、持ち運びが簡単で、落としても割れる心配のない介護食器を選びましょう。
そうすることで、異なる環境で使う際も、快適に食事を取れます。

⑤介助者の使いやすさで選ぶ

5つ目は「介助者の使いやすさで選ぶこと」です。
重いお皿や、洗いにくい食器を選ぶと、介助者が食事のサポートをすることを負担に感じてしまうケースがあります。
軽量で作られているお皿であれば、介助者が長い時間持っていても疲れにくいことや、洗いやすい食器であれば、片付けがスムーズに進むなど、食事サポートの負担が軽減されます。

介助によるストレスを軽減するために、介護用食器を選ぶ際は、介助者も使いやすい食器を選ぶことをおすすめします。

介護食器と食器の違い

介護食器と食器の違い

続いて、介護食器と通常の食器の違いについてご紹介します。

介護食器は、ご高齢の方や障がいをお持ちの方が、食事がしやすいように設計して作られた食器です。

通常の食器は、食事を華やかに彩るデザインで作られていたり、身体状況に関係なく、食器を幅広い人が使うことを想定したりして設計されています。

それに対して、介助食器は、身体的な症状をサポートするために設計されている食器なので、握りやすく作られている食器や、中身がこぼれないような設計がされています。
ご自身の身体状況に合わせて、介護食器や通常の食器をうまく使い分けたり、選んだりすることによって、いつまでも食事の楽しさを感じながら生活を送ることが可能になります。

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介護食器を使うメリット

介護食器を使うメリット

続いて、介護食器を使うメリットについて、以下の4つをご紹介します。

  • 安全に食事が取れる
  • 食べにくさが軽減される
  • 介助者の負担が減る
  • みんなで食事が楽しめる

①安全に食事が取れる

介護食器を使うメリットの1つ目は「安全に食事が取れること」です。
スプーンや箸などのカトラリーが持ちにくい障がいを持っている方が、握りやすい介護食器のカトラリーを使用することにより、自分の力で食事を取ることが期待できます。

また、お皿の底面に滑り止めなどが施されているため、食事をこぼすことや、こぼした食事が原因で、ケガややけどを引き起こすリスクが軽減されます。

病気やケガなどにより、通常の食器で食事をすることが難しくなった方が身近にいる場合は、介護食器の使用を検討してみましょう。

(※全ての方に安全ということではありません。)

②食べにくさが軽減される

2つ目は「食べにくさが軽減されること」です。
介護食器には身体状況に応じて様々なサポート対策がされている食器が多数あります。

たとえば、コップが手に取りづらい方には、取っ手の大きなカップや、食事をすくうのが苦手な方には、食事がすくいやすいように、お皿の形状が工夫されている食器があります。

介護食器を使うことで、食べにくさを軽減しながら、1人で食事が取れるようになります。

③介助者の負担が減る

3つ目は「介助者の負担が減ること」です。
食事の介助をする方の中には、1日3食の食生活を、介助の必要がなくなるまでサポートし続ける方もいます。

食生活のサポートを毎日続けていると、ストレスを感じることや、大変な局面にも対応しなければいけないときが訪れることもあります
そういった時に、介護食器を使うことによって、サポートを必要とする人が、自立した食事を取ることが期待できるので、介助者の負担が軽減されるケースがあります。

日々の身体状況をよく観察しながら、その時々に応じた介助食器を取り入れた介助生活を送って、介助の負担を減らす工夫をしてみましょう。

④みんなで食事を楽しめる

4つ目は「みんなで食事を楽しめること」です。
介護食器を使うことによって、利用者が感じる食べにくさや、安全性が確保されるため、自立した食事を取ることが期待でき、食事を取ることに対するストレスを軽減できます。

また介助者にとっても、自立した食生活を促すことで、食事の介助という精神的な負担が軽減されます。

その結果、食事そのものを楽しむようになり、みんなとの食事が楽しみになります。

(※全ての方に安全ということではありません。)

下記では、ユニバーサルデザインの包丁についても解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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介護食器が購入できる場所

介護食器が購入できる場所

続いて、介護食器が購入できる場所について、以下の3つをご紹介します。

  • 100円ストア
  • オンラインストア
  • ホームセンター

①100円ストア

介護食器が購入できる場所の1つ目は「100円ストア」です。
100円ストアでは、様々な介護用具を購入できますが、その中でも介護食器を取り扱う店舗があります。

介護食器を初めて使う人で、まずは試してみたいと感じている方は、100円ストアで購入できる商品から試してみましょう。

②オンラインストア

2つ目は「オンラインストア」です。
オンラインストアにも多数の介護食器が販売されています。

オンラインストアでは、商品の特徴や実際に購入した人のレビューを見ながら商品を選ぶことが可能です。
口コミを参考にしながら商品を選びたい方は、オンラインストアを活用して介護食器を選んでみましょう。

③ホームセンター

3つ目は「ホームセンター」です。
ホームセンターでは無数の介護食器を実際に手に取りながら介護食器を選べます

ホームセンターでは、豊富な介護食器のラインナップに加えて、購入しやすい価格帯の商品が多数用意されているので、実際に商品を手に取りながら比較して購入してみましょう。

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おすすめの介護食器3選

おすすめの介護食器3選

続いて、おすすめの介護食器について、以下の3つをご紹介します。

  • 色の違いが分かりやすいお皿
  • 握りやすいスプーン
  • 目盛がついているコップ

①色の違いが分かりやすいお皿

おすすめの介護食器の1つ目は「色の違いが分かりやすいお皿」です。
白内障を抱えている方や、視力が弱まっている方の中には、お皿と食事の境界線の認識が難しいと感じる方がいます。
色の違いが分かりやすいお皿を選ぶことで、お皿のどこに食事が置かれているのか明確に判断できます。

また、誤って食事をこぼしてしまったり、食事を残してしまうことを防ぐことが可能です。

②握りやすいスプーン

2つ目は「握りやすいスプーン」です。
病気やケガにより、手先の力が弱まっていたり、手の動きに不自由を感じたりする方には、握りやすいスプーンがおすすめです。
握りやすいスプーンを活用することによって、食事を自身ですくって口に運べるようになるので、自立した食生活を送ることが期待できます。

また、握りやすいスプーンは、長時間持っていても疲れにくい素材で作られているので、手に力が入りにくい方でも、持続してスプーンを握り続けられます。

③目盛りがついているコップ

3つ目は「目盛りがついているコップ」です。
目盛りがついたコップで水分補給をすることで、どのくらいの水分量を摂取しているのか確認できます。
たとえば、ご高齢になると、体内水分が失われやすくなり、熱中症や水分不足に陥りやすくなることがあります。

目盛りつきのコップを使えば、1日の摂取水分量を把握することが可能なので、水分不足や過剰摂取を防ぐことが期待できます。

ユニバーサルデザインスプーンに興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。に興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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介助者が食事のサポートで気を付けること

介助者が食事のサポートで気を付けること

最後に、介助者が食事のサポートで気を付けることについて、以下の3つをご紹介します。

  • 正しい姿勢で食べる
  • 食事を急がせない
  • 誤嚥や意識喪失をしたら、迅速に対応する

①正しい姿勢で食べること

介助者が食事のサポートで気を付けることの1つ目は「正しい姿勢で食べること」です。
食事を取るときは、可能な限り背筋を伸ばしてリラックスした姿勢を取ることが大切です。

正しい姿勢を保つことで、消化の促進や誤嚥を防止でき、食事中に発生する事故を防ぐことが期待できます。

②食事を急がせない

2つ目は「食事を急がせないこと」です。
食事を手に取るスピードや咀嚼ができる力やスピードには個人差があります。

食事を急がせることによって、食事が喉を詰まらせてしまったり、誤嚥してしまったりするリスクが発生する場合があるので、その方のペースで食事を取りましょう。

③誤嚥や意識喪失をしたら、迅速に対応すること

3つ目は「誤嚥や意識喪失をしたら、迅速に対応すること」です。
万が一、食事中に誤嚥や窒息、体調の変化が見られた場合には、直ちに食事を中断して、迅速に対応しましょう。

必要に応じて救急車を手配して処置をするケースもあるため、誤嚥や窒息をした場合の対応方法を知っておく必要があります。

迅速な対応と適切な処置をして、食事中に起こる事故を回避できるようにしましょう。

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介護食器を活用して楽しく食事をしよう

ここまで介護食器について紹介してきました。
以下に要点をまとめます。

  • 介護食器を選ぶ際には、利用する方の身体状況に合わせて選ぶ
  • 介護食器を使うメリットは自立した食支援ができることや、食事が楽しくなる
  • 介助者が食事のサポートで気を付けることは、万が一の急変や事故に備え、適切な対応を把握しておくことである

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 学研グループと融合したメディア
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  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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