栄養ドリンクにはさまざまな種類があり、種類によって効果も異なります。
自分の今の体調を改善したい、予防したいなど目的に合わせた栄養ドリンクを選ぶことが大切です。
本記事では、栄養ドリンクの効果について以下の点を中心に解説していきます。
- 栄養ドリンクの効果
- 栄養ドリンクの効果的な飲み方
- 栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
ぜひ最後までご覧いただき、栄養ドリンクの効果的な飲み方にお役立てください。
栄養に興味がある方は下記の記事も併せてお読み下さい。
栄養素は、健康を保つために欠かせない成分です。栄養素には具体的にどのような働きがあるのか御存じですか。本記事では栄養素について、以下の点を中心にご紹介します。 五大栄養素とは 五大栄養素の働き 一日あたりの[…]
スポンサーリンク
栄養ドリンクにはどんな効果がある?
※画像はイメージです
栄養ドリンクは、目的によって配合されている栄養や成分が違ってきます。
ここからは栄養ドリンクの効果について解説していきます。
疲れを回復させる
疲れを取るために栄養ドリンクを飲む方も多いのではないでしょうか?
頭・身体を使うと活動量が増え、糖質・脂質・タンパク質といった栄養素を身体が欲します。
頭を使ったときに甘いものが欲しくなるというのは、脳が大量の糖質を欲しているからです。
また、身体を使ったときには筋肉の材料となるタンパク質や熱の元になる脂質を補給しなくてはなりません。
さらに、これらの栄養素をエネルギー変換するためにはビタミンB1、B2、B6やタウリンといったビタミンB群が必要になります。
眠気覚まし
眠気覚ましに効果のある栄養ドリンクには、カフェインが配合されています。
カフェインは、眠気の原因となるアデノシンという物質の働きを抑える効果があります。
カフェインは眠気を覚ましてくれるとともに、疲労を感じさせなくする効果があります。
そのためカフェイン入りの栄養ドリンクを飲むと、なんとなく元気になった気分になるのです。
しかし、実際はカフェインによる錯覚ですから、疲れは取れたわけではないことを自覚しましょう。
栄養ドリンクのなかでも眠気覚ましに特化したドリンクは容量が少なく、カフェインの分量が多いので覚醒効果が高くなります。
風邪予防
風邪の予防や風邪の引き初めに栄養ドリンクを飲むと効果を発揮します。
ビタミンB群やビタミンCが不足すると、身体の粘膜が弱くなって外部から風邪ウイルスの侵入を許してしまいます。
また、同時に抵抗力の低下を招いてしまうため、発熱、せき、鼻水といった風邪症状があらわれます。
風邪を予防したい、初期症状のうちから何とかしたいという場合には、ビタミンなどの栄養補給をメインにした栄養ドリンクを選びましょう。
また、抵抗力を高めるための「ジオウ」「ニンジン」「ショウキョウ」といった生薬が配合された栄養ドリンクも効果的です。
二日酔いの軽減
一般的に二日酔いの症状とされるのは頭痛・吐き気です。
上記の症状は、体内に入ったアルコールを肝臓で分解する過程で出てくる「アセトアルデヒド」という毒性の強い物質が原因となっています。
栄養ドリンクで二日酔いに効果のある成分は「タウリン」「ウコン」「オルニチン」「ビタミン類」です。
これらの成分が胆汁の分泌を促進し、肝臓の機能を高めてアセトアルデヒドの分解を早めます。
スポンサーリンク
栄養ドリンクによる健康への悪影響
※画像はイメージです
栄養ドリンクは、用法・用量を守っていれば、疲労回復や風邪予防などの効果が期待できます。
しかし、過剰摂取することで健康への悪影響も懸念されます。
ここからは栄養ドリンクによる健康への悪影響を解説します。
カフェインの効果による倦怠感
疲労回復や眠気覚ましの効果をうたった栄養ドリンクには、カフェインが配合されています。
カフェインは神経を鎮静化させるアデノシンという物質とよく似た分子構造をしています。
そのため、本来アデノシンが結合すべき場所にカフェインが入り込んで、アデノシンの作用を抑制してしまいます。
そうなると、神経は鎮静化することができず、興奮状態が続くことになります。
カフェインによる一時的な興奮状態の持続は、4時間ほどで収まります。
しかし、カフェイン摂取が日常的に行われていると、中枢神経が過剰に刺激され、めまい、心拍数の異常増加、不眠による倦怠感が続きます。
糖尿病などの生活習慣病リスクの上昇
栄養ドリンクには、エネルギーの元となる糖質が多く含まれています。
糖質を摂取することで、脳や身体の疲労感を取る効果があります。
しかし、この効果も長続きするものではありません。
効果が切れるたびに栄養ドリンクを飲んでしまうと、糖質の過剰摂取になります。
糖質の過剰摂取は、肥満へのリスクが高まります。
また、血糖値が乱高下するとインスリンの分泌も乱れて、糖尿病を発症する危険性も考えられます。
アルコール
栄養ドリンクに有効成分を溶かし入れるときに必要となるため、中にはアルコールを含む栄養ドリンクもあります。
もちろん微量なので、飲酒運転になることはありません。
注意しなければならないのは、常用している薬との飲み合わせです。
アルコールを含んだ栄養ドリンクを一緒に飲むことで薬の効果を打ち消してしまう、あるいは逆に強めてしまうという可能性があります。
さらにアルコールも薬も肝臓で解毒されますから、肝臓に負担をかけてしまうこともあります。
常用している薬がある場合は、処方した医師か薬剤師に飲み合わせを聞くべきです。
栄養バランスに
※画像はイメージです。PR ※CLINICFORの情報提供元CLINICFORAGAは疾患であるため、必要な治療を施さなければ治すことはできません。さらに、AGAは進行性の脱毛症のため、できるだけ早く治療を始めないと手遅れになっ[…]
栄養ドリンクが効き始めるまでの時間
※画像はイメージです
栄養ドリンクの効果が出るのは、飲んでから30分~1時間後とされています。
効き始めるまでの時間を計算したうえで、効果がピークに達して欲しい時間の30分~1時間前に栄養ドリンクを飲みましょう。
栄養ドリンクの効果を高めるタイミング
※画像はイメージです
栄養ドリンクは、基本的にいつ飲んでもOKということになっています。
しかし、飲むタイミング次第で効果を最大限に引き出すことができます。
たとえば頭をスッキリさせて仕事に集中したいという場合には、朝の出勤前や仕事を始める前に飲むと効果的です。
美容のためや明日に疲れを残したくない場合には、ノンカフェインの栄養ドリンクを就寝前に飲むと効果がさらにアップするでしょう。
二日酔い対策に栄養ドリンクを飲む場合には肝臓の働きを助ける準備のため、お酒を飲む30分前に飲むと効果があります。
目的に合わせて栄養ドリンクを飲む最適なタイミングを選ぶことで、より効果を得ることができます。
栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
※画像はイメージです
栄養ドリンクと同じように、疲れたときにエナジードリンクを飲むという方も多いのではないでしょうか?
エナジードリンクと栄養ドリンクはどこが違うのでしょう。
栄養ドリンクは「医薬品」や「医薬部外品」扱いで、効果や効能有効成分が明記されています。
一方で、エナジードリンクは「清涼飲料水」扱いで効果や効能をうたってはいけません。
栄養ドリンクは、身体に必要な栄養素が含まれています。
一方でエナジードリンクは栄養面での効果は希薄ですから、気分をスッキリさせたいときなどに飲むものとしてとらえた方がいいでしょう。
エナジードリンクにもカフェインや糖分が含まれているので、清涼飲料水だからといって過剰に摂取すると健康への悪影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。
栄養ドリンクは口内炎に効果あり?
※画像はイメージです
口内炎が痛くて食欲が落ちているとき、コンビニの棚には栄養ドリンクがたくさんあります。
特に注目すべき栄養素はビタミン類です。
以下は各ビタミンの主な効果です。ビンの側面の含有率を確認して、口内炎対策に適したドリンクを選ぶ参考にしてください。
- ビタミンB2:細菌への抵抗力を高め、粘膜を修復します。
- ビタミンB6:皮膚や粘膜の修復、疲労の解消に効果的です。
- ビタミンC:ストレスに対する抵抗力と免疫力を高めます。
- ビタミンA:粘膜に働きかけ、細菌から守ってくれます。
栄養ドリンクの効果のまとめ
※画像はイメージです
ここでは、栄養ドリンクの効果について紹介してきました。
記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 栄養ドリンクの効果は「疲労回復」「眠気覚まし」「風邪予防」「二日酔いの軽減」
- 栄養ドリンクはいつ飲んでもOKだが、目的別に効果的なタイミングがある
- 栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは「医薬品・医薬部外品」と「清涼飲料水」であること
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。