効能疲れたときや、もうひとガンバリしたいとき、栄養ドリンクを飲むという方は多いのではないでしょうか。
しかし栄養ドリンクが習慣化して、毎日飲んでいいのか心配になることもあります。
- 栄養ドリンクは毎日飲んでも大丈夫なのか
- 栄養ドリンクを飲み過ぎてしまうリスクとは
- 毎朝飲むおすすめの飲み物とは
ぜひ最後までご覧いただき、過剰な栄養ドリンクの飲み方を見直して健康維持にお役立てください。
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栄養ドリンクは毎日飲んでも大丈夫?
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栄養ドリンクは「医薬品」あるいは「医薬部外品」としての扱いになっています。
当然、効果が期待できますが毎日飲んでも大丈夫なのでしょうか。
決められた用法・用量を守ることが大切
栄養ドリンクは、決められた用法・用量を守って飲む範囲では毎日飲んでも大丈夫です。
栄養ドリンクにはいろいろな種類がありますが、主に疲労回復のために飲むケースが多いのではないでしょうか。
疲労回復を目的に飲む栄養ドリンクにはカフェインが入っているものが多く、脳を活性化させて眠気を抑えてくれる効果があります。
しかし、その効果はそれほど持続するものではなく4時間程度といわれています。
効果が切れたからといって立て続けに栄養ドリンクを飲んでしまうのは、かえって体の不調を引き起こし、健康にも悪い影響を及ぼします。
栄養ドリンクに頼らない食生活を
栄養ドリンクは、用法・用量を守っていれば毎日飲んでも問題はありません。
とはいっても栄養ドリンクを毎日飲むという方は、栄養ドリンクから一旦離れて、ここぞというときだけに限定してはいかがでしょう。
たとえばエネルギーチャージのために栄養ドリンクを飲む代わりに、バナナやおにぎりなどを食べましょう。
これらに含まれる糖質は疲労回復に効果があり、さらに栄養ドリンクに比べて血糖値の上昇が緩やかです。
また疲労回復に欠かせないビタミンB1やビタミンCは、豚肉、魚、玄米、野菜、果物に多く含まれています。
手軽に栄養補給ができる栄養ドリンクですが、毎日飲むというよりも栄養が足りないなと感じたら飲むというスタンスが大切です。
毎日のように栄養ドリンクを求めてしまうというのは、身体からのSOSのサインです。
栄養ドリンクに頼る前に、しっかりと休養を取ることが先決かもしれません。
栄養ドリンクの効果について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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栄養ドリンクの成分と働き
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栄養ドリンクの成分として含まれているものは、主に以下のとおりです。
- 糖類
- カフェイン
- アミノ酸
- タウリン
- ビタミン
- 生薬
それぞれの働きを順番に解説します。
糖類
糖類は、脳や筋肉のエネルギー源として必要な栄養素です。
血糖値を上昇させ、空腹をまぎらわせることができます。
カフェイン
カフェインに含まれる「アデノシン」には、眠気を抑制し脳を覚醒させる効果があります。
また、カフェインは作業効率のアップや、気分転換の効果も期待できる成分です。
アミノ酸
アミノ酸は基礎代謝を高め、筋肉や臓器などを形成するための重要な栄養素です。
摂取してから消化吸収されるまでのスピードが早く、素早いエネルギー補給ができます。
タウリン
エネルギーの代謝や産生に必要な、アミノ酸に似た栄養素です。
心臓や肝臓の機能を高め、コレステロールを減らす役割もあります。
栄養ドリンク剤の成分として、広く知られている栄養素の1つです。
ビタミン
ビタミンには、疲労回復や眠気に効果があります。
栄養ドリンクに含まれる主なビタミンは以下のとおりです。
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
ビタミンの主な効果をそれぞれ解説します。
【ビタミンB6】
- 食事によって摂取したタンパク質の吸収をサポート
- 免疫機能の維持
【ビタミンC】
- コラーゲンの生成
- 抗酸化作用により、ウイルスや菌に対する抵抗力を強める
【ビタミンE】
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- 身体に悪い影響をもたらす活性酸素を抑制する
生薬
自然界に存在する動植物やその一部を用いて作る、天然由来の薬の総称が生薬です。
肉体疲労や滋養強壮に効果があり、様々な種類があります。
栄養ドリンクの選び方
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続いては、栄養ドリンクの選び方を用途に合わせてご紹介します。
- 疲れているとき
- 風邪をひいたとき
- お酒を飲みすぎたとき
1つずつみていきましょう。
疲れているとき
【キューピーコーワαドリンク100ml】
販売会社 | 興和株式会社 |
医薬品分類 | 指定医薬部外品 |
タウリン含有量 | 1500㎎ |
カフェイン含有量 | 50㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1本 |
出典 キューピーコーワαドリンク 製品ラインナップ|キューピーコーア【公式サイト】
【アリナミンV50ml】
販売会社 | 武田薬品工業株式会社 |
医薬品分類 | 指定医薬部外品 |
タウリン含有量 | - |
カフェイン含有量 | 50㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1本 |
商品の特徴 | 抗疲労成分「フルスルチアミン」とビタミンB群を配合 |
風邪を引いたとき
【ユンケル黄帝液】
販売会社 | 佐藤製薬株式会社 |
医薬品分類 | 第2類医薬品 |
タウリン含有量 | - |
カフェイン含有量 | 50㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1回 |
商品の特徴 | 7種類の動物性・植物性生薬を配合 |
出典 ユンケル黄帝液 – ユンケル 疲れや風邪を引いた時の栄養ドリンク 佐藤製薬株式会社
【チョコラBBローヤルⅡ50ml】
販売会社 | エーザイ株式会社 |
医薬品分類 | 指定医薬部外品 |
タウリン含有量 | 1000㎎ |
カフェイン含有量 | 50㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1本 |
商品の特徴 | 体調不良の改善に加え、肌の不調にも効果 |
お酒を飲みすぎたとき
【エスカップ100㎎】
販売会社 | エスエス製薬株式会社 |
医薬品分類 | 指定医薬部外品 |
タウリン含有量 | 1000㎎ |
カフェイン含有量 | 50㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1本 |
商品の特徴 | 胃腸の働きを助けるカルニチン化合物の効果で二日酔い防止 |
【新グロモント100ml】
販売会社 | ライオン株式会社 |
医薬品分類 | 指定医薬部外品 |
タウリン含有量 | - |
カフェイン含有量 | 30㎎ |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1日1本 |
商品の特徴 | グルクロノラクトンなど肝機能の向上に効果な栄養素が配合 |
出典 新グロモントA|ドリンク剤・ビタミン剤 | ライオン株式会社
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栄養ドリンクの過剰摂取による悪影響
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栄養ドリンクを毎日欠かさず飲むという方、あるいは毎日2~3本飲んでしまうという方は、過剰摂取による悪影響が心配です。
どのような悪影響があるのかみていきましょう。
カフェインの効果による倦怠感
栄養ドリンクを飲んで、「元気が出る」「眠気がなくなる」といった効果が期待できるのは、カフェインが入っているからです。
一般的に50ミリグラム程度のカフェインが含まれますが、これはコーヒー一杯程度です。
しかし、「眠気覚まし効果」をうたっている栄養ドリンクには、100ミリグラム以上のカフェインが入っているものもあります。
カフェインには鎮痛作用があるため、一時的に疲れを感じなくなったり、眠気を取ることができます。
しかし、カフェインには神経毒性や依存性があります。
カフェイン入りの栄養ドリンクを常用していて、過剰摂取を続けていると中枢神経が過剰に刺激されます。
心拍数が上がり、興奮状態が続き、不眠からくる不安や倦怠感もあらわれます。
空腹時に過剰摂取することで、消化器官が刺激されて下痢や吐き気、嘔吐といった症状もあらわれます。
このような症状があらわれたら、栄養ドリンクを毎日飲むのはやめて、体調が戻るまで様子をみましょう。
糖尿病などの生活習慣病のリスクの上昇
栄養ドリンクを飲んだとき「甘い」と感じる方は多いのではないでしょうか。
栄養ドリンクには生薬などが含まれていることも多く、飲み口をよくするために甘味料を多く入れてフレーバーを効かせています。
栄養ドリンクの成分表に炭水化物19gとあれば、糖質19gと考えられます。
一般的なシュガースティックが一本3gですから、一回に6本以上分の糖質を摂取したことになります。
毎日一本の栄養ドリンクだけでもこの量の糖質ですから、2本、3本と過剰に飲み過ぎれば、糖質の取り過ぎになってしまいます。
血糖値が上がることで、一時的に疲れが取れて元気になったように感じられます。
一方で急激に上がった血糖値を下げようとして、大量のインスリンが分泌されます。
この繰り返しを行っていると、血糖値が乱高下して糖尿病の予備軍となってしまう危険性があります。
このように、生活習慣病のきっかけを作ってしまうかもしれない栄養ドリンクの過剰摂取を避けるため、毎日飲むなら一本だけにし、できるだけ糖質を抑えたものにしましょう。
アルコール
栄養ドリンクによっては、少量のアルコールが含まれているものがあります。
アルコールは血行を良くする作用があり、一種の興奮剤のような役割があるので、こうした栄養剤を飲むと元気が出たような錯覚を覚えます。
ところが効果が切れると、飲む前よりも疲労感を感じてしまうことがあります。
嗜好品であるアルコールやカフェインは依存症になる可能性もあり、知らずしらずのうちに毎日飲まないと気持ちが落ち着かないといった症状が出ることもあります。
毎朝飲むことで健康につながる飲み物
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毎朝飲むことで健康につながる飲み物があります。
毎日の栄養ドリンクから少し離れて、習慣にしてみてはいかがでしょう。
白湯(さゆ)
白湯とは、お湯を沸かすだけの飲み物ですから、毎日続けることができます。
お湯を沸かして50℃くらいに冷ましてから、ゆっくりと飲むのが効果的な飲み方です。
「お湯を飲むだけで健康になるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
白湯は「朝の水分補給」「内蔵を温める」「血行を促進する」といった効果があります。
朝起きたばかりの内蔵は、まだ目覚めていません。
温かい白湯を飲むことで、内臓を目覚めさせることができます。
冷たい水よりも内臓に穏やかで、冷え性の方にとっても身体の芯から温めてくれます。
内蔵の働きや代謝機能がアップして便秘の改善やダイエット効果も期待できます。
白湯は水道水をやかんで沸かして作りますが、15分くらい沸騰し続けてカルキを飛ばすのが理想です。
時間がなければ、軟水のミネラルウォーターをレンジで温めて飲みましょう。
牛乳・豆乳
朝、一杯の牛乳や豆乳を飲むことで、消化器官が目覚め、便秘解消効果が期待できます。
また、豆乳はカロリーが控えめの上、女性ホルモンと同じイソフラボンや脂肪燃焼をサポートする豆ペプチドが多く含まれています。
女性にとっては、ぜひ毎日取り入れたい朝の飲み物です。
もし、冷たい牛乳や豆乳を飲むとお腹が痛くなるという方は、レンジで温めてから飲むといいでしょう。
トマトジュース
トマトといえばリコピンです。
リコピンは抗酸化作用が高く、疲労の原因である乳酸を抑える働きがあります。
朝起きたときに、前日の疲労感が取れていないと感じたら、トマトジュースを飲みましょう。
また、リコピンは油との相性がよく、吸収率のアップにつながります。
オリーブオイルをスプーン一杯加えて飲んだり、チーズトーストと一緒に食べたりするといいでしょう。
ビネガードリンク
ビネガーは、疲労回復や二日酔い症状の軽減などに効果を発揮します。
また、ビネガーに含まれるアミノ酸は美肌効果や筋肉の材料になります。
美と健康を維持するため、朝の飲み物として、毎日飲むことをおすすめします。
ビネガーは酸っぱくて苦手だと思っている方も、最近では飲みやすい果実ビネガーなどが販売されています。
ストレートで飲むのもいいですが、炭酸などで割って飲むとより飲みやすくなります。
毎日の栄養ドリンク摂取まとめ
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ここでは、毎日の栄養ドリンクの摂取について紹介してきました。
その要点を以下にまとめます。
- 栄養ドリンクは用法・用量を守っていれば、毎日飲んでもいい
- 栄養ドリンクを飲み過ぎることでのリスクは「カフェイン」「糖質」「アルコール」の摂り過ぎによる健康被害
- 毎朝飲むおすすめの飲み物は「白湯」「牛乳・豆乳」「トマトジュース」「ビネガードリンク」
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。