少子高齢化が進み、高齢者の方とのコミュニケーションは日々重要性を増しています。
高齢者コミュニケーター資格は高齢者とのコミュニケーション技術の向上を図るための資格です。
高齢者コミュニケーターとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
本記事では、高齢者コミュニケーターについてご紹介します。
- 高齢者コミュニケーターの概要
- 高齢者コミュニケーターを取得するメリット
- 受講講座の紹介
高齢者コミュニケーターについて理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
スポンサーリンク
高齢者コミュニケーターとは
高齢者コミュニケーター資格は、高齢者の身体的・心理的特性に配慮して、コミュニケーションを取ることを目的とします。
特に、高齢者と接する機会の多い介護現場において注目されているスキルです。
どんなスキルが身に付く?
高齢者コミュニケーターの学習は、「日本型」「欧米型」2つを合わせたコミュニケーション技術が中心となります。
高齢者が慣れ親しんでいる「日本型」と、的確に物事を伝える「欧米型」のコミュニケーションの実践をします。
なかなか思っていること、困っていることを口に出せない高齢者もいます。
そのような場面で役立つ「相手の尊厳を傷つけずに問題点を聞き出す」といったカウンセリング技術も習得できます。
どこで役に立つ?
高齢者コミュニケーターは、高齢者の利用が多い医療機関、介護施設で役立つことが期待できます。
また、ボランティア、飲食業などの接客サービスにも高齢者コミュニケーターの技術は役立ちます。
受験資格
高齢者コミュニケーターに関する講座を受講するために、条件や必要資格はありません。
高齢者コミュニケーター資格は、どなたでも受講可能です。
介護とは人の命に係わる仕事です。いろいろな専門性が求められるため、国家資格から民間の資格までさまざまな資格があります。具体的にはどのような資格があるのでしょうか?本記事では、介護の資格について以下の点を中心にご紹介します[…]
スポンサーリンク
高齢者コミュニケーターを取得するメリット
高齢者コミュニケーターの取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
高齢者コミュニケーターの取得メリットをご紹介します。
介護の実践ですぐに使える
高齢者コミュニケーターの学習内容は、介護現場を意識したものが多くなっています。
現在、介護職として働いている方々も、習得した技術をすぐに実践できます。
高齢者の身体的・心理的特性を学習することで、より効果的なサポートができます。
また、充実した介護サービスの提供が可能となります。
キャリアアップにつながる
高齢者とのコミュニケーション技術に長けている人は、病院や介護施設で、とても重宝されます。
高齢者コミュニケーターのスキルを持っていることをアピールできれば、就職・転職の時は有利に働くでしょう。
高齢者コミュニケーターに関する資格
高齢者コミュニケーターは、国家資格ではなく民間団体が認定する資格です。
民間資格が認定する資格をいくつかご紹介します。
高齢者傾聴スペシャリスト
NPO法人シニアライフセラピー研究所が監修している、ユーキャンの資格取得講座です。
「傾聴」は、相手の立場になって話を聞くことを意味し、高齢者とのコミュニケーションでは必須のスキルです。
また、高齢者傾聴スペシャリストは、傾聴を通じ高齢者の心のケア、QOL(生活の質)向上を図っていく専門家です。
介護コミュニケーションアドバイザー
一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
介護を受ける人たちの気持ちを理解し、生活場面での適切な声掛けや対応ができます。
また、信頼関係を築くための技術習得を目的としています。
認知症予防レクインストラクター
こちらも日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
認知症の予防目的に行う、レクリエーションの企画・実践方法などについて学んでいきます。
レクリエーション介護士
日本アクティブコミュニティ協会が認定している資格です。
レクリエーション介護士には、2級と1級があります。
2級は自分の趣味特技を生かしたレクリエーションについて学びます。
1級は利用者の状態や目的に合わせてレクリエーションを企画、実践することを学習します。
高齢者ケアストレスカウンセラー
一般財団法人職業技能振興会による資格取得講座になります。
高齢者の心理状況、社会的背景を理解し、高齢者のその人らしい暮らしをサポートする事を目的としています。
高齢者とのコミュニケーション技術のほか、ストレス対応や精神疾患についても学習できます。
生産性を上げるためのセミナー
介護の現場は常に人手不足で悩まされており、人材の有効活用と業務の生産性向上が課題となっています。
しかし、様々な理由で課題解決に向けた活動を実施できない介護事業所が多いのも実情です。
そのような問題を解消するため、厚生労働省では『介護現場(在宅系サービス)に置ける改善活動の支援・促しの有効性紹介セミナー』を実施しています。
セミナーは「紹介編」と「実務編」の2つがあり、内容は以下の通りとなっています。
セミナー | 内容 |
紹介編 | 介護サービスにおける生産性向上の取組意義 対話を促すコミュニケーションスキルについて |
実務編 | グループワークとディスカッション形式で実施 介護分野の生産性向上プロセスを支援するスキル学習 職員同士が意見を言い合えるよう促すスキルについて |
参加費は無料で事前申し込み制となっています。
興味のある方は、ぜひ一度ホームページを確認してみてください。
高齢者コミュニケーターのまとめ
今回は、高齢者コミュニケーターについてご紹介しました。
本記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 高齢者コミュニケーターとは、高齢者とのコミュニケーション技術を学んだ人
- コミュニケーションスキルの向上は、より質の高い介護サービスの提供、キャリアアップにつながる
- 民間団体による講座で高齢者コミュニケーターのスキルを学習できる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。