私たちは誰しもが歳をとり、いずれは誰かの介護が必要になる場合があります。
それ自体は、誰しもが直面する可能性のあることです。
しかし、今まで自分ができていたことができなくなることは、介護を受ける側にとっては莫大なストレスになります。
介護をする人は、被介護者がどういう状態かわからない。
耳の遠い人との付き合い方が分からない。
介護に時間を取られ仕事を変えざるを得なくなった。
被介護者は、どうやって自分の能力を維持していけばいいのかわからない。
相手が自分の状態を理解してくれない。などです。
そのため、介護の現場では相互理解に加え、介護に的した環境を作ることが必要になります。
本記事ではそのような高齢者の心と住居の側面からサポートしてくれる企業を3つ紹介いたします。
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テレワークネット合同会 社
会社概要
テレワークネット合同会社は2010年に東京都町田市に設立された会社で2021年から現在の名称で運営されています。
事業内容として
・WebRTC Web会議システムVivaMeetinの運営
・非対面面談システムmendan.netの運営
・決済機能付きオンライン接客サービスMeeChaaの運営
を主なサービスとして行っています。
そのサービスの質の高さは政府表彰をはじめとする第三者からの多数の評価を受けています。
政府をはじめ東京都、東京都中小企業振興公社など様々な公的機関から表彰・認定を受けており、確かな先端技術力と将来を豊かにするサービスを提供し続けていることが証明されています。
ではこの会社が介護とどういう関係があるのかというと、この企業自体がフルでテレワークを行い、介護者の就業支援を行っています。
介護離職は現在大きな社会問題の一つになっています。
日本の現状として高齢者の数に対して施設の数が足りていないのが現状のため、政府は在宅介護を推し進めています。
また、介護を受ける方も施設ではなく自宅で過ごすことを望んでいる人が60%を超えていることが社会保障審議会医療部会により発表されています。
しかし、その弊害として介護者が自宅にいなければならない時間が増えることです。
介護の量はその被介護者の状態により様々ですが、重たい人ほど介護者が自宅に拘束される時間が増えてしまいます。
在宅介護向けのサービスもありますが、利用時間が決められている関係上、介護者が1日何も心配せずに働ける時間というのはどうしても減らす必要があります。
そうなると、時短勤務や介護休暇を利用するということになります。
しかし、会社もそこまで余裕がある会社ばかりではないし、介護で疲れているのに通勤をしなければならないという状況にもなり結果として、仕事を辞めてしまうという状況に陥りやすいのです。
平成24年度厚生労働省委託調査の「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」によりますと、離職時の就業継続の意向については男女ともに5割強が「続けたかった」とし、二人にひとりは就業継続を希望していたことがわかります。
また離職後「負担が増した」としている人は、「精神面」について64.9%、「肉体面」について56.6%、「経済面」について74.9%であり、負担減となると考え離職したものの、逆に負担が増したとの回答割合が高くなっています。
時間制約を最小限にできるテレワーク
テレワークの特徴はまず通勤がないという点です。
平成28年度の調査では、通勤通学時間の全国平均は往復合計で1時間19分となっています。
もし、普段の生活から一日のうち1時間19分の空白の時間があれば、その時間を介護する側のリフレッシュに充てることも可能です。
また通勤が無ければ通勤電車で受けるストレスも避けられますので、介護する側の生活の質も向上し、余裕のある介護ができるようになるかもしれません。
仕事を続けたくても続けられない、その中で離職してかえって負担が増すとさらに「こんなはずではなかった、仕事を続けていればよかった」という気持ちが強くなり、それが介護をする側のメンタルにダメージを与えることも容易に考えられます。
現在はコロナの影響もありテレワークの需要やテレワークに対する理解が広まっています。テレワークネット合同会社はITで介護者の生活を助けています。
運営ブログ
在宅勤務介護日記
在宅勤務介護日記_避けて通れない部屋のにおい問題
また、テレワークネット合同会社はそのHPで介護ブログを掲載しています。
実際に社員の方が介護で困ったことやその体験談をブログに掲載しており、その中で自身が利用したり調査した介護用品やサービスの紹介をしています。
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株式会社 オトデザイナーズ
会社概要
株式会社オトデザイナーズは、元々リオンという補聴器のメーカーで聴覚の研究をしていた坂本 真一さんが2006年に設立したベンチャー企業です。
社長の坂本 真一さんの専門は難聴と補聴で、一般の方の聴覚心理なども研究しています。その音響心理を利用したゲームを任天堂から出したりもしています。
聴覚心理とは、耳に入ってくる音の物理的特性とそれが引き起こす
難聴は、ほとんどの人に表れる加齢の特徴です。
主な原因は、加齢によって、渦巻き状の内耳(蝸牛)の中にある有
有毛細胞は、音を感知したり、増幅したりする役割がありますので、障害を受けると、音の情報をうまく脳に送ることができないのです。
いわゆるモスキート音が聞こえないというのがわかりやすいと思います。
しかし、この加齢性難聴は誰にでも起こる反面、正しく理解しない
耳が聞こえ難くなることで引き起こされる、最も大きな問題はコミ
難聴になると情報を与える側と受け取る側の双方にストレスが生じます。
情報を与える側は相手がそれを受け取ってくれず、受け取る側は逆に受け取れないのです。
介護の現場では難聴の方は珍しくありません。
しかし、そのような状態が日常的に続くと、言っても分からないと
最悪、単なる加齢性難聴なのに、認知症と誤解されてしまうことも
この場合、与える側が受け取る側にどのような変化が起きているかを理解しにくいことが問題を大きくしています。
模擬難聴変換システム
株式会社 オトデザイナーズでは模擬難聴変換システムというサービスがあります。これは、難聴になった人がどのように日常を過ごしているかを体験できるものです。
私たちが話している言葉が実際の加齢性難聴の方にどう聞こえてい
さらにそれだけでなく、実際に
音の聞こえに関するアプリやシステムの開発
さらにオトデザイナーズでは、想いやりトークというアプリを開発し、社会貢献のために無償で提供し
これは、あなたの声を模擬難聴変換し、高齢者にどのように聞こえているのか模擬体験することができるアプリです。
また、話すスピードを判定したり、発音の仕方を直した方が良い言葉を指摘してくれます。
このアプリを用いれば、マスク越しの会話も伝わりやすくなります
また、オトデザイナーズは、これまで培った難聴に対する技術を踏まえ、高齢顧客との良質なコミュニケーション実現のための講習も実施しています。
有限会社げんごろう(言語朗)
会社概要
会話は人間の生活において欠かせないものです。
音声のコミュニケーションでは、人はスピーディに自分の欲求を訴えたり理解することができます。
それが阻害されると、一気に人と人のコミュニケーションは難易度を増してしまいます。
筆談では時間がかかり、手話や点字は習得までに時間を要し、かつ相手にも同じレベルの技量を要求されます。
有限会社げんごろうは朗読により言葉と声を鍛え高齢者の健康寿命を伸ばそうと取り組んでいる会社です。
1982年創立の任意団体、朗読アンサンブルれもんの会を法人化
社名のげんごろうは「言語」と「朗読」を合わせた創造語となっています。
営業内容は、シニアの介護予防「健康朗読」事業、朗読教室の運営と人材育成、公演企画制作、テキス
また、企業への出張研修も行っています。
健康寿命とは、介護の必要がなく健康的に日常生活が送れる期間で
一方、平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で、
たとえ、足腰がしっかりしていても認知症や記憶力の低下で自分の意思表示が正しくできない場合、それは健康であるとは言えず誰かの介助が必要になります。 2001年と比べてみると平均寿命も健康寿命も男女ともに延びていますが、平均寿命と健康寿命の差は縮小していません。
認知症予防朗読プログラム
認知症予防朗読プログラムは、株式会社げんごろうが行っている、声とことばを鍛えて、健康寿命を延伸するための専門プログラムです。
認知機能、口腔機能、嚥下機能の向上に効果があるメニューを盛り込んでいます。
このプログラムは、東京都健康長寿医療センター研究所と共同開発したプログラムであり、平成26年に実施した実証実験の結果、
- 1.言語機能の向上
- 2.記憶機能の向上
- 3.肺活量の向上
- 4.精神的健康の向上
などの有効性が認められています。
このプログラムは、自治体の介護予防普及啓発事業、
講座の実施後は、修了生での自主グループ活動を支援するなど、
健康朗読
健康朗読とは、朗読を通じ発語による脳の活性化と発語能力の維持、向上を目的としたプログラムです。
発語機能は、会話能力だけでなく嚥下能力にも密接に関係しており、発語機能を鍛えることで食べ物を飲み込む力も鍛えることができます。
このように人間だけが持つ「話す」という能力を最大限に引き出し、高齢者の生活が豊かになるお手伝いをするのがげんごろうの仕事です。
なぜ「朗読」なのか?それは、運動は1人で出来ても、
現在日本では、65歳以上の男性の10人に1人、
認知症予防、
げんごろうは、健康朗読の専門指導者「健康朗読指導士®」
人生100年時代を、生きがいを持ち、
セカンドライフの選択として、
皆さんも楽しみながら沢山「声」を出しましょう。