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健達ねっと>介護お役立ち記事>血圧測定の正しい時間・方法は?注意点や高血圧の予防方法などを解説!

血圧測定の正しい時間・方法は?注意点や高血圧の予防方法などを解説!

 

血圧は私たちの健康状態を示す重要な指標であり、その測定は日常生活の一部となっています。
しかし、血圧は一日の中で変動し、その測定結果は測定時間によって大きく異なることがあります。

皆さんも一度は、「血圧を測るのに適切な時間はいつなのか?」という疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。

では、血圧を測る際の適切な時間とは何なのでしょうか?
また、なぜその時間が適切なのでしょうか?

この記事では、以下の項目を中心に解説します。

  • 血圧を測るのに適切な時間
  • 血圧を測る際の注意点
  • 血圧測定の習慣化のメリット

最後までお読みいただくことで、血圧測定の理想的なタイミングとその理由について理解を深めることができます。
ぜひ最後までお付き合いください。

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血圧を測る適切な時間とその理由

血圧を測る適切な時間とその理由

血圧は一日の中で変動し、その測定結果は測定時間によって大きく異なることがあります。以下では、血圧を測る適切な時間とその理由について詳しく説明します。

朝と晩に血圧を測る重要性

朝と晩の血圧測定は、健康管理における重要な要素です。
血圧は一日の中で変動し、特に朝と晩にはその変動が顕著に現れます。

朝の血圧は起床後1時間以内に測定することが推奨されています。
これは、朝方に血圧が急上昇する「早朝高血圧」が心臓病や脳卒中のリスクを高める可能性があるためです。

また、晩の血圧測定は就寝前に行うことが推奨されています。
これは、夜間に血圧が下がらない「夜間高血圧」が心臓病や脳卒中のリスクをさらに高める可能性があるためです。

血圧が測るたびに違う理由

血圧が測定するたびに変動するのは、血圧が様々な要素によって影響を受けるためです。
これらの要素には、

  • 季節
  • 時間帯
  • 精神状態
  • 睡眠状態

などが含まれます。

例えば、緊張や焦り、運動後や食事後などは血圧が上昇しやすく、逆にリラックスした状態や睡眠中は血圧が下がりやすくなります。
また、血圧は季節や時間帯によっても変動します。例えば、季節では春夏は低い傾向があり、秋冬にかけて高くなる傾向があります。

日本高血圧学会が勧める測定方法

日本高血圧学会は、血圧測定の適切な方法として、朝と晩の2回の測定を推奨しています。
具体的には、朝は起床後1時間以内、晩は就寝前に測定することが推奨されています。

また、それぞれの測定は2回行い、その平均値を記録することが推奨されています。
これにより、血圧の日内変動を正確に把握し、適切な血圧管理を行うことが可能になります。

血圧に左右の差はあるのでしょうか?
以下の記事で詳しく解説しています。

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血圧を測る正しい方法と注意点

血圧を測る正しい方法と注意点

​​以下では、血圧を測る正しい方法と注意点について詳しく説明します。

血圧を測る方法と手順

血圧を正確に測定するためには、適切な方法と手順が必要です。

まず、安静な状態で測定することが重要です。
測定前には5分程度安静にしてから、坐位か仰臥位で測定します。

また、測定部位は一般的に上腕部で行います。具体的な測定方法は以下のとおりです。

  1. マンシェット内のゴムの中央が上腕動脈の真上にくるようにして、指2本分入る強さでマンシェットを巻く
  2. 上腕動脈の拍動がふれる位置に、聴診器の膜側を当てる
  3. 「普段の血圧値+20mmHg」まで加圧し、3mmHg/秒くらいを目安に減圧して測定する

血圧を測る時の注意点

血圧測定時には、いくつかの注意点があります。

まず、血圧測定は静かな部屋で、過ごしやすい温度にすることが推奨されています。
測定前にタバコを吸ったり、飲酒やカフェイン摂取をしたりしないようにしましょう。

また、血圧を測るときの姿勢は「イスに座って脚を組まずに、背もたれにもたれてリラックスした状態」がよいでしょう。

血圧は1日の中でも変動し、運動後や精神状態によっても変化するため、測定する際は直前に運動はおこなわず、椅子に腰掛けリラックスした状態で2回ずつ計測し血圧の平均を記録すると良いです。

血圧を測る時の落とし穴

血圧測定には一般的な誤解や間違いがあります。

例えば、血圧計のカフを正しく装着しないと、血圧の測定結果が正確でなくなる可能性があります。
カフと腕の隙間に「指が1〜2本」入るように巻くと血管全体を均一に加圧することができるため、正しい値を測定することができます。

また、左腕だと心臓から近いため血圧が少し高く出てしまいます。

これらの点に注意しながら、正確な血圧測定を心掛けましょう。

血圧が高い時の過ごし方について、以下の記事で詳しく解説しています。

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血圧測定の習慣化とその効果

血圧測定の習慣化とその効果

血圧測定は私たちの健康管理において重要な役割を果たします。
しかし、多くの人々が血圧測定を日常的に行っていないのが現状です。

以下では、血圧測定の習慣化がもたらす効果とその重要性について詳しく説明していきます。

血圧測定の習慣化のメリット

血圧測定を日常的に行うことは、健康管理において、多くのメリットがあります。

まず、血圧測定の習慣化により、自分自身の健康状態をより正確に把握することができます。
これにより、

  • 高血圧症の早期発見
  • 生活習慣の改善

など、適切な対策を早期に講じることが可能になります。

高血圧症は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な血圧測定により早期に発見することが可能になります。
早期発見により、適切な治療を始めることができ、重大な合併症を防ぐことができます。

また、血圧測定の習慣化により、自分自身の血圧の変動パターンを理解し、生活習慣の改善やストレス管理など、自己管理の改善につながります。

血圧測定の習慣化による医療費・介護給付費の適正化

血圧測定の習慣化は、医療費や介護給付費の適正化にも寄与します。

高血圧症は、心臓病や脳卒中などの重大な疾患を引き起こす可能性があり、これらの疾患の治療には莫大な医療費がかかります。
血圧測定の習慣化により、高血圧症の早期発見と早期治療が可能となり、これらの疾患の発症を防ぐことで、医療費の増大を抑制することができます。

また、高齢者の健康管理においても、血圧測定の習慣化は重要であり、これにより介護が必要となるような状況を遅らせる、または防ぐことが可能となり、介護給付費の適正化にも寄与します。

血圧の目標値

血圧を測る際は、以下の数値を参考にしてみてください。

病院などでの血圧測定自宅での血圧測定
74歳以下の成人
糖尿病の方
冠動脈疾患の方
脳血管疾患の方
慢性腎臓病の方(たんぱく尿陽性)
抗血栓薬内服中の方
130/80mmHg未満125/75mmHg未満
75歳以上の高齢者
脳血管疾患の方
※両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価

慢性腎臓病の方(たんぱく尿陰性)
140/90mmHg未満135/85mmHg未満

(出典:嘉麻市ホームページ「ご家庭での血圧の測り方」)

血圧変動と生活習慣の関連性

血圧変動と生活習慣の関連性

血圧は日々の生活習慣や環境要因によって大きく影響を受けます。

以下では、血圧が高くなる要因、血圧が下がる要因、そして高血圧の原因となる生活習慣や環境要因について詳しく解説していきます。

血圧が高くなる要因

血圧が高くなる主な要因は、

  • 塩分の過剰摂取
  • 肥満
  • 運動不足
  • ストレス
  • 過度の飲酒・喫煙

などの生活習慣が関係しています。

これらの要因は、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力(血圧)を高め、持続的に血圧が高い状態を引き起こします
また、遺伝的要素も血圧が高めになりやすい体質を形成し、高血圧の一因となります。

血圧が下がる要因

血圧が下がる主な要因としては、

  • 自律神経障害
  • 脱水や出血による循環血液量の低下
  • 薬物(降圧薬、抗うつ薬など)の影響

があります。

これらの要因は、心臓から送り出される血液の量や血管の抵抗力を変化させ、血圧を下げる効果をもたらすとされています。

高血圧の原因となる生活・環境要因

高血圧の原因となる生活習慣や環境要因には、

  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 過重労働
  • 過剰飲酒
  • 寒冷
  • ストレス

などがあります。

これらの生活習慣や環境要因を改善することで、高血圧の予防や改善が期待できます。

即効性のある血圧を下げる方法について、以下の記事で詳しく解説しています。

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高血圧の予防と改善

高血圧の予防と改善

高血圧は、生活習慣病の一つで、食事や運動、生活習慣の改善により予防や改善が可能です。

以下では、食塩摂取量の制限、運動による血圧下降効果、そして高血圧の予防につながる食事や運動、生活習慣のポイントについて詳しく解説していきます。

高血圧の予防に欠かせない食塩摂取量の制限

食塩摂取量の制限は、高血圧の予防に非常に重要です。

日本人の高血圧の大きな原因は、食塩の過剰摂取とされています。
日本高血圧学会では、血圧が正常な人にも高血圧予防のために食塩摂取量1日6g未満を推奨しています。

また、日本人の食生活は食塩が多くなりやすい特徴があります。
全体的に薄味にし、かけしょうゆ、かけソースなどの習慣がある人は、つけしょうゆ、つけソースに改めるだけでも食塩摂取量が少なくなります。

運動による血圧下降効果

運動は血圧に対して有意な影響を与えます。
有酸素運動を行うことで、収縮期血圧(上の血圧)が2〜5 mmHg、拡張期血圧が1〜4 mmHg低下すると期待されています。

また、運動直後に血圧が下降し、そのまま下降した状態が約22時間続くことも特徴です。
適度な運動により頭部に適度な物理的刺激を与えることが、脳、さらには身体の健康維持に役に立つ可能性が考えられます。

高血圧の予防につながる食事や運動、生活習慣のポイント

高血圧の予防には、

  • 食事
  • 運動
  • 生活習慣の改善

が重要です。

食事では、塩分の適度な摂取や野菜・果物の積極的摂取、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控えることが推奨されています。

運動については、適度な運動が重要で、特に有酸素運動が効果的とされています。
生活習慣では、節酒、禁煙、ストレス解消が重要となります。

これらのポイントを意識し、健康的な生活を送ることで、高血圧の予防につながります。

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血圧を測る時間のまとめ

ここまで血圧を測る時間についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 血圧を測るのに適している時間は、朝と晩の2回で、具体的に朝は起床後1時間以内、夜は就寝前である
  • 血圧を測る際は、静かな部屋で、過ごしやすい温度にすることが推奨されており、測定前にタバコを吸ったり、飲酒やカフェイン摂取をしたりしないよう注意する
  • 血圧測定の習慣化により、自分自身の健康状態をより正確に把握することができ、高血圧症の早期発見や生活習慣の改善に繋がる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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