少子高齢化が進む現代において、需要が高まっている職業であるケアマネージャー。
そんなケアマネージャーの試験ですが、どんな試験が行われているのかご存じでしょうか。
そこでこの記事では以下について紹介しています。
- なぜケアマネージャー試験の合格率は低いのか
- ケアマネージャーになるのに学歴は必要か
ぜひ最後までご覧下さい。
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ケアマネージャーの試験とは
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ケアマネージャーになるには介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりません。
試験は毎年一回、例年であれば10月頃に、勤務地・住所地である都道府県で実施されます。
受験するには「指定の業務を5年以上、かつ900日以上」勤務を経験している事が条件にあります。
「介護支援」「保健医療福祉サービス」の2つの分野から出題され、介護保険制度のこと、サービス計画について等が問われます。
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ケアマネージャーの合格率は?
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受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第20回(平成29年度) | 13万1560人 | 2万8233人 | 21.5% |
第21回(平成30年度) | 4万9332人 | 4,990人 | 10.1% |
第22回(令和元年度) | 4万1049人 | 8,018人 | 19.5% |
第23回(令和2年度) | 4万6415人 | 8,200人 | 17.7% |
参照:厚生労働省『第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』
厚生労働省『第33回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移』
上の表は直近4年のケアマネージャー試験の合格率推移です。
近年では合格率が20%前後となっています。
同じ介護職である、『介護福祉士国家試験』(令和2年度)は合格率71.0%です。
以上のようにケアマネージャー試験は他の介護資格試験と比べて、難関試験となっているのが伝わると思います。
合格率が低い理由とは?
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では、なぜこんなにもケアマネージャー試験は合格率が低いのでしょうか。
それには、問題形式と試験時間が関係していると言われています。
5肢複択の問題形式
合格率が低い最大の理由、それは問題の形式にあります。
同じ介護関係である『介護福祉士』の試験は5肢択一、5つの中から正解を一つ選ぶ方式となっています。
しかし、ケアマネージャー試験は5肢複択方式です。
つまり、5つの中から正解を全て選ぶ必要があるのです。
ケアマネージャー試験では、より確実な知識が求められます。
問題数・試験時間
ケアマネージャー試験の問題数は介護分野から25問、保健医療福祉サービス分野から35問、全60問です。
試験時間は120分となります。
一方、介護福祉士の試験は全125問、試験時間220分です。
比べるとそこまでに差がないように見えますが、先ほど言ったように問題の難易度が違います。
難しい問題が出題されているにも関わらず、一つの問題にかけられる時間は2分しかありません。
正確な知識だけではなく、素早い判断力も必要です。
問題数が少なめである分、間違えた時の減点が大きくなってしまうのも合格率が低い要因になっています。
その他、十分に勉強時間が取れないことが挙げられます。
受験するには、「指定の業務を5年以上、かつ900日以上勤務経験していることが必要」と説明しました。
受験者の多くは働きつつ勉強を行っているのです。
仕事で忙しくて、勉強時間が確保出来ない…といった声は珍しくありません。
試験を合格するためのポイント
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難関とされるケアマネージャー試験ですが、ポイントを抑え効率的に勉強することで、合格率を上げることが出来ます。
以下の点に注意して、合格を目指しましょう。
分野ごとにバランスよく勉強する
試験問題は「介護分野」「保険医療福祉サービス分野」の2つの分野から出題されます。
各分野に合格ラインが存在しているため、どちらかの分野に偏った勉強法では合格が遠のいてしまいます。
合格ラインはそれぞれの分野で70%前後だと言われており、バランスよく勉強するのが重要です。
用語を覚える
医療・介護の試験は専門用語がとても多いです。
ケアマネージャー試験も例外ではありません。
専門用語を知っていないと、そもそもどんな問題なのか理解出来ず、正解を導き出すのは困難になってしまいます。
法律や制度に関する出題でも、難しい専門用語が多く使われます。
最低限、基本的な専門用語は理解し、試験に望みましょう。
過去問を解く
ケアマネージャー試験では、重要項目が繰り返し出題されているため、試験勉強に過去問集を利用するのは合格率UPにつながります。
試験問題の全容を知ることができ、「一問2分で解く」というような、試験本番を意識した勉強方法も可能になります。
介護支援専門員実務研修とは
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難しい試験を突破したら、「すぐにケアマネージャーとして仕事がしたい!」と思う人が大半だと思います。
しかし、試験合格の後に『介護支援専門員実務研修』を受けなければなりません。
「介護支援専門員実務研修」は、ケアマネージャーとして必要な実務技能向上を目的に実施されます。
講義、演習内容の例は以下の通りです。
- ケアマネジメントに必要な基礎知識および技術
- 脳血管疾患や認知症などに関する事例からみる、ケアマネジメントの展開
ケアマネージャーになるために学歴は必要?
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ケアマネージャーになるのに学歴は必要ありません。
しかし、受験には「指定の業務を5年以上、かつ900日以上勤務経験していること」が必要です。
この指定の業務とは、国家資格を有する業務、または相談支援業務を指します。
国家資格を有する業務、それは医師・看護師・作業療法士・介護福祉士等であり、資格を得るために大学・専門学校を卒業することは必須です。
ケアマネージャーになるのに学歴はいらない、とされていますが、実際には上記の資格を持った人が受験することが多いです。
国家資格を有していなくても、相談支援業務に従事することで条件を満たすこは出来ます。
相談支援業務は、介護施設での生活相談員業務などが該当します。
ケアマネージャーの合格率のまとめ
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ここまでケアマネージャー試験とはどういった内容か、合格率が低い理由などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 試験合格率が低い理由は、5肢複択の問題形式・試験時間が短いことにある
- ケアマネージャーは学歴不問であるが、特定の資格を持っていないと受験資格を得られない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。