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健達ねっと>生活>防災>台風対策に何が必要?自宅での対策やおすすめグッズについて解説!

台風対策に何が必要?自宅での対策やおすすめグッズについて解説!

台風による被害は毎年のように発生しています。
台風から身を守るには、事前にしっかり準備しておくことが大切です。

では、台風対策ではどのようなことをすべきでしょうか?
台風の時に、どんな行動をすればいいのでしょうか?

本記事では、台風対策について以下の点を中心にご紹介します。

  • 自宅でできる台風の対策
  • 台風対策で備えるべき品
  • 台風が発生した場合の適切な行動

台風対策について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

自宅でできる台風対策8つ

自宅でできる台風対策をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

家の外の台風対策

家の外の主な台風対策は次の通りです。
台風の影響が強まる前に済ませておきましょう。

  • 窓・雨戸をしっかりと施錠する
  • 必要があれば雨・雨戸・屋根・塀は補修・補強する
  • 家周辺の側溝・排水口を掃除する
  • 風で飛ばされそうな物は固定するか、屋内へ移動させる

 

まず窓・雨戸はしっかり鍵をかけてください。
鍵をかけずにいると、大風で開いたり破損したりするおそれがあります。

加えて、雨・雨戸・屋根は必要に応じて補強してください。
たとえばフィルムを張ったり、板を打ち付けたりする方法が代表的です。

補強する理由は、風で物が飛ばされて来た際のダメージを軽減するためです。
ガラスなどが割れても破片を飛散しにくくする効果も期待できます。

台風前には家の周りの側溝や排水溝をしっかり掃除しておきましょう。
具体的には、ゴミ・葉っぱ・泥などを取り除いてください。

水はけをよくすることが、掃除の目的です。
水はけが悪いと、大雨のときに側溝や排水溝が詰まったり氾濫したりすることがあります。
側溝・排水溝の氾濫は床上・床下浸水などの原因となります。

風で飛ばされそうなものは前もって固定するか、片づけておきましょう。
植木鉢などの重量があるものは、まとめて紐でくくるのも良い方法です。

出典:宮古島地方気象台【台風への備え

家の中の台風対策

家の中の台風対策には次のような対策があります。

  • 非常用品を持ち出す準備
  • 避難先・避難経路の確認
  • 水・食料・照明の確保
  • パソコン・スマートフォンの充電

まずは、避難する際に持ち出す非常用品を準備しましょう。
しっかり準備しておくことで、余裕を持った避難が可能になります。

避難先・避難方法についても家族としっかり確認してください。
避難方法について全員が同じ認識を持っておくことで、万が一途中ではぐれても合流しやすくなります。

安全な避難経路の確認も忘れないでください。
たとえば浸水時に用水路などが水没すると、避難中に流されるおそれがあります。

避難先に向かうまでの道のりに危険がないか、事前に慎重にチェックしましょう。
危険がある場合は、多少遠回りでも別ルートを使う必要があります。

台風の前に、水・食料・照明を確保しておくことも大切です。
過去の台風では水・ガス・電気などのライフラインの停止が起きています。

水はバケツや浴槽などに前もって溜めておくのがおすすめです。
食料は調理なしで食べられる品を用意しましょう。
たとえばパン・缶詰などが代表的です。

照明は、懐中電灯やローソクなどで代用できます。
その他にも、自分で必要と思う品は前もって用意しておいてください。

停電に備えて、パソコン・スマートフォンなどのデジタル機器は充電しておきましょう。
パソコン・スマートフォンは、避難情報などの獲得に必要なツールです。
いざというときに充電切れを起こさないよう、いつでも使えるように備えてください。

出典:政府広報オンライン【大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう】

台風対策におすすめなグッズ

台風対策として備えておきたいグッズをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

目的
充電用品PC・スマホの充電切れによる情報遮断を防ぐためポータブル電源・発電機つき充電器・手回しラジオ
身体を清潔に保つもの疫病を防ぐためウエットティッシュ・ボディーシート・水がいらないシャンプー・非常用トイレ・タオル・清潔な着替え
病気・ケガに備えるもの突然の体調不良に対応できるようにするため持病薬・ばんそうこう・包帯・アイスパック
食事に関するものライフラインが停止しても食事ができるようにするため非常食・保存水・カセットコンロ・レトルト食品・インスタント食品・パン
照明に関するもの停電に備えるため電池式のライト・ローソク

 

出典:政府広報オンライン【大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう】

出典:総務省消防庁【地震などの災害に備えて】

台風対策に必要な物品

台風での避難対策では、次のような品を準備しておきましょう。
1つのバッグ・リュックなどにまとめて、すぐに持ち出せるようにしてください。

食料品調理不要の非常食(缶詰・パン・インスタント食品・レトルト食品)・保存水・粉ミルク
充電用品ポータブル電源・発電機つき充電器・手回しラジオ
衛生用品ウエットティッシュ・ボディーシート・水がいらないシャンプー・非常用トイレ・タオル・清潔な着替え
医薬品類持病薬・ばんそうこう・包帯・アイスパック
防寒具毛布・衣類・ホッカイロ・保温用アルミシート
照明電池式のライト
避難道具現金・ヘルメット・軍手・地域のハザードマップ・貴重品(預金通帳・印鑑)・身分証明書・緊急ホイッスル
貴重品類現金・身分証明書・健康保険証

 

食料品・飲料水は家族全員、人数分を用意してください。
災害時は店が営業しないことがほとんどだからです。
災害物資もすぐに届くとは限りません。

食料品が手に入らない環境でも食べていけるよう、準備は万端にしてください。
乳幼児がいる場合は、粉ミルクや離乳食などの準備も忘れないようにしましょう。

充電用品は、スマホやPCの充電切れ対策として必要です。
災害時はスマホ・PCが重要な情報源になるため、充電環境も整えておくと慌てずにすみます。

衛生用品は、避難先での疫病を防ぐために必要です。
体調不良に備えて、最低限の医薬品類も準備しておきましょう。

夏場でも防寒具は忘れないでください。
屋外で過ごす際は、思った以上に冷え込むことがあるからです。

特に雨に濡れた場合・乳幼児・高齢者は体温を保持しにくいため、タオル・毛布類は多めに用意しましょう。

安全に避難できるよう、ライトや持ち出し用の非常用品は事前に準備してください。
忘れてはならないのが貴重品類です。

現金は、できれば小銭などを多めに備えておくのがおすすめです。
災害時はおつりが確保できないことが多いためです。

自宅に戻れなくなった場合に備えて、預金通帳・印鑑などは持ち出しておきましょう。
万が一の事態に備えて身分証明書を身に着けておくことも大切です。

たとえば身元が分からない状態になったときに、誰なのかを特定しやすくなります。
病気・ケガに備えて健康保険証も必ず携帯してください。

出典:政府広報オンライン【大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう】

出典:総務省消防庁【地震などの災害に備えて】

台風対策に必要な物品は何日分?

台風対策では、最低でも家族の人数×3日分の食料品・飲料水を準備しておくことが望ましいです。

余裕がある方は7日分を用意しておきましょう。
災害時は食料品が思うように手に入らないこともあるためです。

台風対策で準備すべき食料品・飲料水の目安をまとめました。
具体的な量は体格・年齢などにあわせて調整してください。

【成人1人分/1日につき】

主食パン×1
レトルトご飯×2
レトルト食品2~3個
インスタント食品1~2個
飲料水3L(飲用2L・調理や洗面用1L)
お菓子好みで調整

 

子どもは大人の2/3量を目安にしてください。
乳幼児がいるご家庭では、粉ミルク用に多めの水を用意しましょう。

出典:神奈川県山北町【非常食は何日分必要?

国が取り組む台風対策

近年は台風による甚大な被害が多発しています。
台風による被害を防ぐための国の対策をご紹介します。

XRAIN

XRAINは高性能気象レーダを利用した雨量観測システムです。
最大の特徴はリアルタイムで雨量を観測できる点です。

XRAINでは、雨雲の発生状況などから局所的な豪雨やゲリラ豪雨を予測できます。
雨量の把握は河川の氾濫などの危険な兆候を見逃しにくくなります。
民間レベルでいえば、ゆとりを持った避難・正確な防災を行いやすくなるのです。

XRAINは国土交通省が運用しています。
観測データは誰でも閲覧可能です。

出典:国土交通省【川の防災情報】

高解像度降水ナウキャスト

高解像度降水ナウキャストは、短時間の降水を予報するシステムです。
システムには、全国20カ所で集められた気象レーダーの観測データが利用されています。

高解像度降水ナウキャストの特徴は、解像度の範囲を250mまで狭めている点です。

従来の1kmから250mまで範囲を狭めることで、よりピンポイントかつ精度の高い降水予測が可能です。

 

降水ナウキャストでは1時間先までの降水を予測できます。
データは5分間隔で発表されます。

出典:気象庁【気象庁|降水短時間予報と降水ナウキャスト

土砂災害警戒情報

土砂災害警戒情報は、降雨による土砂災害の危険性が高まった際に出される警戒情報です。
主な目的は、市町村長による避難指示の判断材料とすることです。

また、土砂災害警戒情報は自主避難の目安としても活用されています。
警報が発令されたら、避難指示がなくとも、いつでも避難できるようにしておきましょう。

避難に時間がかかるお年寄りなどは、土砂災害警戒情報が出た時点で避難を始めるのもよい方法です。

土砂災害警戒情報は気象庁のHPなどで確認できます。

出典:気象庁【土砂災害警戒情報

台風が発生したら?

台風が発生した場合は、命を守るために次のような行動を心がけましょう。

行動具体例
不要不急の外出は控える買い物に行かない・河川や海や畑の様子確認は控える
気象庁・国土交通省が発信する情報をこまめにチェックするHPのチェック・テレビやラジオで災害情報を視聴する
避難に時間がかかる場合は準備しておく台風接近前に避難を済ませる
避難が難しい場合は家の安全な場所で救助を待つ崖の反対の部屋に行く・2階や屋根に上がる

 

出典:気象庁【台風への備え

台風発生時の高齢者の避難情報入手状況

高齢者の方は身体的な理由から、いざというときに迅速に避難できないおそれがあります。
適切に避難するには、こまめに避難情報をチェックすることが大切です。

一方で、高齢者などの情報弱者はリアルタイムでの情報キャッチが難しいこともあります。
高齢者の避難情報の入手状況は次の通りです。

【認知度】

60代(%)70代(%)80代以上(%)
警戒レベル68.152.138.1
ハザードマップ66.353.738.9
避難所等位置認知70.157.958.4

 

各情報は、年代が下がるにつれ認知度が下がることがわかります。
理由として、高齢者の方は情報取得ツールを使いこなせない点が挙げられます。

高齢者の場合、情報取得ツールの大多数はテレビです。
より具体的には、テレビ以外の情報源を持たない方は70代で43.5%・80代以上で53.4%に上ります。

テレビでは情報の発信までにタイムラグが生じることが少なくありません。
しかし災害の場面では、情報獲得の一瞬の遅れが避難の成功を左右することはよくあります。

高齢者の安全な避難を担保するには、まず避難情報を迅速に認知してもらうための対策が必要です。
たとえば各情報の認知度を高めたり、高齢者の方でも使いやすい情報ツールの開発が急がれます。

台風対策のまとめ

ここまで台風対策についてお伝えしてきました。
台風対策の要点を以下にまとめます。

  • 自宅でできる台風の対策は、窓や雨戸の施錠・補修、非常用品の準備、避難先や避難経路の確認など
  • 台風対策で備えるべき品は、最低でも3日分の食料や飲料水・衛生用品・医薬品・防寒具など
  • 台風が発生した場合の適切な行動は、不要不急の外出を避ける・災害情報のこまめなチェックなど

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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