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危険ないびきとは?|いびきの種類やメカニズム、病気との関係を徹底解説

いびきをかく人は少なくありませんが、その背後には、潜在的な健康リスクが隠れていることが少なくありません。
また、危険ないびきとそうではないいびきの区別が付かず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、以下の項目を中心に解説します。

  • いびきのメカニズム
  • 危険ないびきの特徴
  • いびきと関係のある病気

危険ないびきについて参考になる情報を得られるので、ぜひ最後までお読みください。

いびきのメカニズムと種類

いびきは、睡眠中に気道が部分的に閉塞されることで発生する音です。
この音の原因やタイプを理解することで、適切な対策が講じられる可能性があります。

以下では、いびきのメカニズムと主な種類について詳しく解説します。

いびきのメカニズム

いびきは、気道が狭くなることで空気の流れが乱れ、周囲の組織が振動して音を発生させる現象です。
特に舌根や軟口蓋が喉に落ち込みやすい状態では、いびきが生じやすくなります。
これにより、いびきは不規則な音となり、睡眠の質を低下させることがあります。

いびきの種類

いびきにはいくつかの種類があり、それぞれに異なる特徴と原因があります。

以下では、主な種類について説明します。

単純性いびき症

単純性いびき症は、特に健康上の問題がない場合に発生するいびきで、音も比較的軽度です。
このタイプのいびきは、一時的な要因(例えばアルコール摂取や疲労)によって引き起こされることが多いです。

上気道抵抗症候群

上気道抵抗症候群は、気道の抵抗が増加することで発生するいびきです。
この状態では、気道の狭さが恒常的であり、しばしば肥満や解剖学的な問題が関与しています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止する深刻な状態です。
この状態は、気道が完全に閉塞されることで引き起こされ、通常は非常に大きないびきを伴います。

SASは健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、医療機関での診断と治療が必要です。

いびきの原因についてより詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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危険ないびきの特徴とは

いびきは単なる睡眠の乱れとして捉えられがちですが、特定の特徴を持ついびきは深刻な健康問題を示唆することがあります。

ここでは、特に注意すべき危険ないびきの特徴について詳しく解説します。

刺激を与えても起きない

通常のいびきとは異なり、危険ないびきの場合、強い刺激を与えても起きないことがあります。
このような場合は、脳が適切に酸素を供給できていない可能性があり、非常に危険です。

この特徴は、特に睡眠時無呼吸症候群と関連していることが多いとされています。

チェーンストークス呼吸

チェーンストークス呼吸は、不規則な呼吸パターンで、呼吸の停止と深い呼吸が交互に現れる状態です。
このようないびきは、心不全や脳の問題を示唆する可能性があり、早急な医療対応が必要です。

この特徴は、特に高齢者や心疾患を抱える人々に見られることが多いとされています。

いびきの音が大きい

危険ないびきのもう一つの特徴は、その音の大きさです。
通常のいびきよりも非常に大きな音を伴ういびきは、気道の深刻な閉塞を示す可能性があります。

このような状態は、気道を広げる治療や生活習慣の改善が必要となることがあります。

いびきと関係のある病気

いびきは、単なる睡眠の乱れとして捉えられがちですが、実はさまざまな病気と関係しています。

以下では、いびきが関与する主な病気について詳しく説明します。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、いびきと強く関連している代表的な病気です。

以下の3つが主な特徴です。

  • 非常に大きないびき
  • 日中の眠気
  • 集中力の低下

SASは生活の質を低下させるだけでなく、高血圧、心疾患、糖尿病などのリスクを高めるため、早期の診断と治療が必要です。

脳梗塞

いびきは、脳梗塞のリスクを増加させる要因とされています。
特に睡眠時無呼吸症候群の患者は、夜間の低酸素状態が続くため、脳への血流が不十分になり、脳梗塞を引き起こしやすくなります。

脳梗塞は、脳の一部が血液不足で機能しなくなる状態で、麻痺や言語障害などの重篤な後遺症をもたらす可能性があります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症(低下症)は、いびきを引き起こす可能性のある病気の一つです。

甲状腺ホルモンの不足により、体内の代謝が低下し、気道の筋肉や組織が弛緩しやすくなります。
その結果、気道が狭くなりやすくなり、いびきを発生しやすくなるのです。

また、甲状腺低下症には以下の症状が見られる場合があります。

  • 体重増加
  • 寒がりになる
  • 強い倦怠感

いびきによる脳卒中についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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いびきの原因やかきやすい人の特徴

いびきはさまざまな要因によって引き起こされることがあります。

以下では、いびきの主な原因と、いびきをかきやすい人の特徴について詳しく説明します。

肥満

肥満は、いびきを引き起こす主要な原因の一つです。
体重が増えることで喉の周囲に脂肪が蓄積して気道が狭くなるため、呼吸がしにくくなりいびきが発生しやすくなります。

肥満の人は、特に睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まるため、体重管理が重要です。

飲酒

アルコールの摂取は、筋肉の弛緩を促進し、喉や舌の筋肉も緩むことで気道が狭くなり、いびきを引き起こしやすくなります。
特に寝る前の飲酒は、いびきの頻度や音の大きさを増加させる原因となります。

喫煙

喫煙は、気道の炎症や腫れを引き起こし、気道を狭くするため、いびきを引き起こす要因となります。

また、喫煙による鼻や喉の刺激が、呼吸の妨げとなり、いびきをかきやすくします。
禁煙は、いびきを減少させる効果が期待できます。

鼻炎

鼻炎やアレルギーなどで鼻が詰まると、口呼吸をするようになり、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。
特にアレルギー性鼻炎の場合、季節ごとに症状が悪化し、いびきの頻度も増えることがあります。

適切な治療やアレルギー対策が必要です。

加齢

加齢に伴い、筋肉が弛緩しやすくなり、特に喉の筋肉が弱くなることで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
さらに、加齢により肥満や他の健康問題が増えることで、いびきのリスクが高まります。

定期的な運動や健康管理が、いびきの予防に役立ちます。

いびきを改善する方法

いびきは、生活の質を低下させるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

以下では、いびきを改善するための具体的な方法について説明します。

ダイエットをする

体重を減らすことで、喉や気道の周りに蓄積された脂肪が減少し、いびきが軽減することが期待できます。
特に、肥満は気道を圧迫しやすいため、ダイエットによる体重管理は効果的とされます。

バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。

飲酒量を減らす

アルコールは筋肉を弛緩させる作用があり、喉や舌の筋肉も緩むことで気道が狭くなり、いびきを引き起こしやすくなります。
特に寝る前の飲酒は避けるようにし、飲酒量を制限することが重要です。

加湿する

乾燥した空気は、喉や鼻の粘膜を刺激し、いびきを引き起こしやすくします。

寝室の湿度を適度に保つために加湿器を活用することで、いびきの軽減が期待できます。

鼻呼吸を心がける

口呼吸は気道を狭め、いびきを引き起こす原因となります。
鼻呼吸を意識し、鼻づまりがある場合は適切な治療を受けるようにしましょう。

鼻呼吸を促進するために、鼻腔スプレーや鼻洗浄を試してみるのもおすすめです。

枕などの寝具を変える

適切な寝具を使用することで、気道の圧迫を軽減し、いびきを防止することが期待できます。
頭を少し高くする枕や、横向きに寝ることをサポートする抱き枕などを使用してみましょう。

快適な睡眠姿勢を保つことが大切です。

いびき対策用グッズを試してみる

市販されているいびき対策用グッズ(例:いびき防止マウスピース、鼻呼吸用テープ、いびき防止クッションなど)を試してみるのも一つの方法です。

自分に合ったグッズを見つけることで、いびきを軽減できる可能性があります。

クリニックでいびき治療をする

いびきが慢性的で深刻な場合は、専門の医師による診断と治療を受けることが必要です。
クリニックでの治療法には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)やレーザー治療などがあります。

専門の医師と相談し、適切な治療法を選びましょう。

いびきの治療法に興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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いびきは家族やパートナーとの関係に影響する可能性も!

いびきは単なる音の問題にとどまらず、家族やパートナーにも以下のような影響を与えることがあります。

  • いびきの音による寝不足
  • イライラやストレスの増加
  • 別室で寝ることによる親密な時間の減少

家族やパートナーとの関係を良好に保つためにも、いびきを軽減するための対策が重要になります。

具体的には、いびき防止用の寝具を使用したり、専門の医師の診断を受けたりするなどの方法が挙げられます。
さらに、パートナーと協力して問題解決に取り組むことで、関係がより強固になるでしょう。

いびきが関係に与える影響を最小限に抑えるためには、パートナーとのコミュニケーションが欠かせません。
お互いの気持ちや困りごとを率直に話し合い、理解し合うことで、いびきが関係に与えるネガティブな影響を軽減することが期待できます。

このように、いびきは健康だけでなく、家族やパートナーとの関係にも影響を及ぼすことがあるため、早めの対策が必要です。

参考:東北大学保険管理センター「たかが“いびき”、されど“いびき”

いびきに関するQ&A

いびきは健康にどのような影響を与えますか?

いびきは、睡眠時無呼吸症候群などの深刻な健康問題を引き起こすことがあります。

いびきを防ぐための生活習慣の改善方法は?

規則的な運動、バランスの取れた食事、アルコールの制限、禁煙、睡眠時の姿勢改善などが効果的とされます。

子供のいびきは心配すべきですか?

子供のいびきは、特に頻繁に発生する場合、扁桃腺やアデノイドの肥大、アレルギーなどの問題の可能性があるため、医師の診断を受けるようにしましょう。

いびきが突然ひどくなった場合、どうすればいいですか?

突然いびきがひどくなった場合は、睡眠時無呼吸症候群などの深刻な問題のサインかもしれません。
早めに医師の診断を受けることをお勧めします。

睡眠姿勢はどういびきに影響しますか?

仰向けで寝ると気道が狭くなりやすく、いびきをかきやすくなります。
横向きで寝ることで、気道の閉塞を防ぎ、いびきを軽減することが期待できます。

危険ないびきに関するまとめ

ここまで危険ないびきについてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • いびきのメカニズムとは、なんらかの要因で気道が狭くなり、空気の流れによって周囲の組織が振動して音を立てる、というものである
  • 危険ないびきの特徴としては、刺激を与えても目を覚まさなかったり、いつもよりも大きな音を立てていたりする場合が挙げられる
  • いびきと関係のある病気としては、睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞、甲状腺機能の低下などが挙げられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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