パーキンソン病とは進行性の神経の病気です。脳から出る指令が全身の筋肉にうまく伝わらず、動きが鈍くなったりかたくなったりします。主に体を動かすことに関して障害が出てきます。
よくいわれている身体機能に関する主な症状は4つ。無動/寡動、安静時振戦、筋固縮、姿勢反射障害です。
加えて、そこにあるはずのないものが見える幻覚や、起立性低血圧などの自律神経症状、失禁/便秘などの排尿排泄障害などなど…さまざまな身体機能障害が伴います。
事故の前から、何もしなくてもちょっと手がふるえていたりすり足気味だったり、祖母や母はじーちゃんの異変になんとなく気付いていたそうです。
ーーー
しかし、パーキンソン病を診断されてから約7年は症状もひどく悪化せず平穏な日々を送っていました。(ちょこちょこ失禁やバランスを崩しそうなことはありましたが…)
「発症年齢が若いと病気の進行が速い」ときいていたので、発症がわりと高齢だったし、このまま目に見えない速度で進行するくらいでずっと元気に暮らせるだろう…
そう思っていた2018年の冬のある晩、
じーちゃんが部屋の外に出たそのときーーー
どどどど……
ガッシャーーン!!
廊下からものすごい音がしました。