覚醒状態がハッキリしない日がちょくちょく増えてきたなか、また新たなパーキンソン病の症状が目立つようになってきました。それは、「幻覚」です。
じーちゃんの場合、見えたのは「ゆう」という名前の子どもでした。
夕飯の時、わたしたちには見えない子どもが現れます。
こちらが「いない」と言っても、じーちゃんにとっては子どもがそこに「いる」ので、話がすれ違ってしまいます。
ごみ箱が「ゆう」に見えるのか、自分のご飯をスプーンですくって食べさせようとしていました。
「このゴミ箱は子どもではない」ということを分かってもらおうとごみ箱を触ると、じーちゃんには「ゆう」に手をあげているように見えるのでしょう。余計にうまくいきません。
ご飯の時間が長引くとだんだんじーちゃんの電池が切れてきて「オフ」の状態になってしまいます。そうなると介助が一気に大変になります。「オフ」になってしまう前に、なんとかそれらしい理由をつけてご飯を食べ進めてもらうしかありませんでした。