2018年の春。頭をケガしてから1ヶ月。
その頭のキズがようやく治ってきて処置のために病院に通わなくてもよくなったため、デイサービスを利用できるようになりました。
よく転ぶようになる前までは市が運営する体操教室に週1回ほど行っていましたが、介護認定を受けてから施設を利用するのは初めて。
初めての場所なので、慣れるまでは週3日ほど午前中だけ利用することになりました。朝お迎えの車で施設に行きお風呂に入れてもらい、お昼ごはんを食べずに帰るというプランでお願いし利用を始めました。デイサービスではお風呂に入れてくれるので、夜自宅での入浴介助の負担が減ったのはありがたいことでした。
デイサービスに行き初めてしばらくたった頃、環境に慣れてきたのか、こんなことを言い始めました。
はじめは昼食前に帰ってきていたじーちゃん。ひとりだけ午前で帰ってしまうことを引け目に感じていたのか、夕方まで施設にいたいと言いました。施設を利用することに対して嫌がるかなぁと少し心配していたので「夕方まで」と自ら言ったのには驚きました。利用料は昼食や午後施設にいる分少し高くなってしまいますが、本人の意思ということもあり利用時間を長くしてもらうことにしました。
デイサービスでの様子はじーちゃん自身あまり語ってくれないので詳しくはわかりませんでしたが、お気に入りの理学療法士さんや介護福祉士さんのおかげで帰りはいつもニコニコでした。
じーちゃんに、家以外の居場所ができたようです。
と同時に、デイサービスに行っている時間は母も介護から一時的に解放されて、以前よりは少し余裕ができたのではないかと思います。
介護施設利用というと、「年寄りみたいだからイヤ」という理由で拒否される話もまわりからちょくちょく聞いていたし、じーちゃんはちょっと頑固なので受け入れてくれるか心配でした。しかし、施設のスタッフのみなさんのおかげで居場所のひとつとなりました。