医療・ケア職のための未来型転倒対策ノート ―もしも転倒のない世界があったら―

内容紹介
【転倒対策の未来予想図はどうなっている!?】
高齢者の転倒は、ADLの低下や要介護状態への移行を早める重大なリスク要因であり、病院や施設にとって「許されない」「起こってはならない」事故として扱われています。
しかし、どんなに対策を講じても高齢者の多くは転倒リスクが常に高い状況にあり、転倒の完全な予防は困難です。
『医療・ケア職のための未来型転倒対策ノート ーもしも転倒のない世界があったら―』は、従来の転倒対策の課題を直視し、「転倒のない世界」という未来を具体的に描き出します。
【たとえば、こんな未来が待っている】
最新のテクノロジーを活用することで、人力に頼った予防から、リアルタイムで発生を予測・予防するシステムへの移行が可能になる未来はすぐそこまで来ています。
■AI(機械学習)を活用した転倒発生予測モデルの開発
■IoTセンサー(ウェアラブルセンサーなど)で収集したデータを解析し、仮想空間で未来を予測するCPS(サイバーフィジカルシステム)の概念導入
■リアルタイムでバランスの崩れを判断し、転倒前にエアバッグが作動する予防機器の可能性
これからの転倒対策は、目先のトラブルシューティングではなく、転倒転落予防の未来像から逆算して「いまできること」を提案し、来るべき未来を迎えてみてもよいのではないでしょうか。
AI、ICT、VR・AR、センサー、ロボティクスなど、進化が著しい技術が可能にする未来の転倒対策をのぞいてみよう!
目次
プロローグ
なぜ転倒対策に結果がなかなかともなわないのか考えてみよう
第1章 もしも転倒のない世界があったら
(マンガ)え、わたしがおばあさんに⁉ 夢の街で出会った転倒防止バディ
AIによる転倒予測/対話型AIぬいぐるみ/ベッドサイドシステム ほか
第2章 転ばない世界のアイテムBOX
(マンガ)転倒の心配ナシ⁉ 魔法の杖と空飛ぶプロテクター
転ばぬ先のロボット杖/転びにくい靴/身につけるエアバッグ/危険をスキャンするアプリ ほか
第3章 転んでもケガをしない街“ころころシティ”
(マンガ)街全体がバリアフリー! 驚きの公共インフラの秘密
転んだときだけ柔らかい床/転ばない住宅やまちづくり/次世代モビリティ ほか
第4章 シニアの学び舎
(マンガ)転倒対策は三位一体! 「転ぶプロ」になるための授業
安全に転倒する方法を習得していたら/筋力強化と痛み軽減のためのトレーニング/転びにくい生活のセルフケア/転びにくい身体をつくる栄養摂取 ほか
第5章 先端リハビリセンター
(マンガ)未来のリハビリ最前線! ロボットが寄り添う機能訓練
ロボット支援歩行リハビリテーション/ロボット支援バランス練習/XRを用いた転倒予防リハビリテーション ほか
第6章 転倒予防のチームワーク
(マンガ)レジェンド登場! AIロボット生みの親が語る未来
外来での転倒予防はチームで取り組む/病院でのチーム連携/介護老人保健施設でのチーム連携
(マンガ)転倒予防のプロ集結! チームで支える安心なくらし
DXと転倒予防教育/認知症高齢者が安全に動ける社会の実現 ほか
エピローグ
(マンガ)転倒対策の未来予想図は続いていく
執筆者一覧
総監修
鈴木 みずえ
浜松医科大学 医学部看護学科 臨床看護学講座 特命研究教授
国立長寿研究センター 特任研究員/静岡県立大学 看護学部 特任教授
工学監修
伊藤 友孝
静岡大学 工学部機械工学科 准教授
執筆者一覧(掲載順)
鈴木 みずえ
前掲
北村 新
東京工科大学 医療保健学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻 講師
大高 洋平
藤田医科大学医学部 リハビリテーション医学講座 主任教授
高野 渉
大阪大学 数理・データ科学教育研究センター 特任教授
加藤 真由美
金沢大学 医薬保健研究域 保健学系 看護科学領域・臨床実践看護学講座 教授
仲島 圭将
大阪大学 大学院医学系研究科 医療情報部講座 特任助教
奥 俊介
RoomT2(転倒転落研究会)副代表/パラマウントヘルスケア総合研究所
伊藤 友孝
前掲
小池 達也
白浜医療福祉財団 骨リウマチ疾患探索研究所 所長
山本 創太
芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授
今枝 秀二郞
日建設計総合研究所 都市部門 研究員
杉浦 太紀
株式会社 Magic Shields 取締役 COO
上内 哲男
独立行政法人地域医療機能推進機構 東京新宿メディカルセンター
リハビリテーション室 理学療法士長
小林 小百合
鎌倉湘南医療大学 看護学部看護学科・大学院研究科 教授
山田 実
筑波大学 人間系 教授
紙谷 武
東海学園大学 教育学部 養護教諭専攻 教授
牧迫 飛雄馬
鹿児島大学 医学部保健学科 理学療法学専攻 基礎理学療法学講座 教授
内山 昌代
浜松医科大学大学院 医学系研究科 看護学専攻 教務補佐員
平野 哲
藤田医科大学 医学部リハビリテーション医学講座 臨床教授
山﨑 薫
磐田市立総合病院 院長
饗場 郁子
国立病院機構東名古屋病院 院長
國分 千津子
聖隷福祉事業団 介護老人保健施設三方原ベテルホーム リハビリテーション課課長
作業療法士
鈴木 由紀
聖隷福祉事業団 介護老人保健施設三方原ベテルホーム 看護介護課係長 介護福祉士
宿野 真嗣
医療法人社団慶成会 青梅慶友病院 リハビリテーション室 理学療法士 主任
梅原 里実
高崎健康福祉大学 保健医療学部看護学科 教授/認知症看護認定看護師
油野 規代
福井医療大学 保健医療学部看護学科 准教授
平松 知子
金沢医科大学 看護学部 教授
大磯 義一郎
浜松医科大学 医学部 医療法学 教授/日本医科大学医療管理学/
帝京大学医療情報システム研究センター
















転倒・転落の未来をのぞいてみたら
やるべき今が見えてくる!
マンガでわかる最新の転倒対策
医療・ケア職のための未来型転倒対策ノート ―もしも転倒のない世界があったら―
定価:2,420円(税込)
2025年12月25日発売
A5判/136ページ
ISBN:978-4-05-802149-1









