認知症の治療方法として近年注目されているリコード法。
認知症を引き起こす根本原因の改善に焦点をあてたリコード法ですが、従来の治療方法と比べどのような違いや利点があるのでしょうか?
今回、認知症に効果的なリコード法について以下の点を中心にご紹介します。
- リコード法と従来の認知症療法の違い
- リコード法で主に取り組まれる内容
- ケトフレックス12/3で重要視されるエネルギー
リコード法を実施する時のためにも、参考にしていただけると幸いです、
ぜひ最後までお読みください。
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認知症のリコード法とは
リコード法は、認知症治療に効果的であるとして近年注目されている認知症治療法です。
リコード法の開発者は、アメリカのデール・ブレデセン医師です。
リコード法について深く知るために、従来の治療法とリコード法の両方を解説していきます。
従来、認知症発症者の大半がアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβ(ベータ)の蓄積が脳に悪影響を及ぼすことで発症します。
そのため、従来の治療法はアミロイドβの蓄積を防ぐ、または除去することが目的となっています。
一方リコード法はアミロイドβ蓄積の根本原因に焦点をあてた治療方法になっています。
デール・ブレデセン医師は、脳内の栄養不足や毒素から脳を守るための防御反応としてアミロイドβが蓄積すると考えたからです。
つまり、一人一人の原因に合わせた治療方法が必要だということです。
リコード法では、アミロイドβ蓄積の根本原因を以下の6つに分類しています。
- 炎症性
- 萎縮性
- 毒物性
- 糖毒性
- 血管性
- 外傷性
以上の要素は人によって異なるため、一人一人に合ったプログラムが組まれます。
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アルツハイマー型認知症の原因について
アルツハイマー型認知症の原因は、脳内に蓄積するアミロイドβとタウというたんぱく質です。
人間にはアミロイドβやタウを分解し排出する機能が備わっています。
しかし、老化などが原因で分解できず脳に蓄積してしまうようになります。
蓄積したアミロイドβとタウは脳にとって毒性を持つ存在となり、脳を萎縮させ認知機能に障害をもたらすこととなります。
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認知症にリコード法が注目されている理由
リコード法が注目される理由は、根本治療を目的としていることです。
現在認知症を根本的に治療する方法はありません。
あくまで症状の抑制が目的であるため、症状を抑制できたとしても認知症の改善とはなりません。
しかしリコード法は、アミロイドβが蓄積される根本原因の減少を目的としています。
そのため、認知症そのものを治すための治療法ともいえます。
根本治療を目的としていることで、リコード法の注目が高まっています。
一般的なリコード法のプログラム
リコード法は対象者一人一人に合わせたオーダーメードのプログラムです。
まずは現状の認知機能を把握するための検査を行い、身体の状況をチェックする必要があります。
血液検査や認知機能検査、筋力や体脂肪量を測定する体組成検査、栄養状態を調べる栄養解析、自律神経分析などの結果に応じてプログラムが組まれます。
プログラムの内容は基本的に食事療法と運動療法が中心です。
また、リコード法は保険適用とならないため、受診する前に費用を調べておくことをおすすめします。
食事
リコード法において特に重要なのが食事療法です。
リコード法では、肉ではなく野菜を中心とした食事により栄養バランスの改善が図られます。
野菜はビタミンが豊富なほか、食物繊維が豊富であることから腸内環境を整え毒素のデトックス効果を高めることが期待されます。
また、野菜中心の食事は血糖値の急上昇を防ぐことができるのも利点の一つです。
さらに、ビタミンやポリフェノールを含む食材を積極的に摂取することで、脳の炎症抑制や抗酸化作用にも効果が期待されます。
その他、リコード法ではインスリンの抵抗性を改善するため糖質の量を減らし、フィッシュオイルやMCTオイル、ココナッツオイルなどの脂質を積極的に摂り入れていきます。
こうした食事療法によって防ぐことができるのはアルツハイマー型認知症だけではありません。
栄養バランスの乱れから引き起こされる生活習慣病は、さまざまな認知症の発症リスクを高めるといわれています。
糖質や塩分の過剰摂取で引き起こされる糖尿病や高血圧症の予防は、脳卒中が原因となる脳血管性認知症の予防にもつながります。
さらに、アミロイドβはレビー小体型認知症の発症原因でもあるレビー小体というたんぱく質の発生も促すともいわれているためレビー小体型認知症にも効果があります。
このように、適切な食事管理は、アルツハイマー型認知症に限らず様々な認知症予防につながります。
運動
さらに、リコード法では運動療法も重要視されています。
運動によって脳血管の血流が良くなることで、認知症予防や症状抑制に効果があります。
特にウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動などが効果的です。
また、リコード法で行われる運動療法の運動時間の目安は週150分以上とされています。
1日に集中して行うよりも毎日少しずつ取り組む方が継続もしやすくより効果的です。
毎日20〜30分程度のウォーキングやジョギングを取り入れてみましょう。
リコード法の食事プログラム「ケトフレックス12/3」って何?
リコード法には「ケトフレックス12/3」という食事プログラムがあります。
ケトとは脂肪酸によって生み出されるケトン体というエネルギーのことです。
ケトフレックス12/3は、アミロイドβを減らす可能性が高い食事として注目を高めています。
私たちは一般的に、糖質から生み出されるブドウ糖によってエネルギー供給をしています。
しかしケトフレックス12/3の目的は、ブドウ糖ではなくケトン体によってエネルギー供給することです。
アルツハイマー型認知症の場合、ブドウ糖をエネルギーとして脳に取り組むことができなくなるため脳が慢性的にエネルギー不足になると言われています。
そこで、第2のエネルギーとなるケトン体を身体に取り込むため、ブドウ糖を生み出す糖質よりも良質な脂質を積極的に摂取していきます。
推奨されているオイルは、ナッツ類や魚類の脂質、ココナッツオイルやMCTオイルなどです。
また、空腹時間を12時間設け、就寝3時間前には食事を済ませることで、古い細胞を分解し生まれ変わるオートファジー機能が高まるとされています。
リコード法のまとめ
ここまで、認知症とリコード法についてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。
- リコード法と従来は、認知症の根本原因に焦点をあてている
- リコード法で主に取り組まれる内容は、食事療法と運動療法
- ケトフレックス12/3で重要視されるエネルギーは、ブドウ糖ではなくケトン体
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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