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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症の対応>認知症の方との会話のコツとは?特徴や対応方法を解説します

認知症の方との会話のコツとは?特徴や対応方法を解説します

認知症の方と会話をする上では非常に大切なポイントがあります。
一体、認知症の方と会話をする際どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

今回は認知症の方の会話の特徴をご紹介した上で、会話で気を付けるポイントをご紹介します。

  • 認知症の方の会話の特徴
  • 認知症の方との会話で気を付けたいポイント

この記事をご覧いただき、認知症の方と会話をするときの参考にしてください。

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認知症の方の会話の特徴

認知症の方の会話の特徴

認知症の方の会話には特徴があります。
ここからは、認知症の方の会話の特徴を2つご紹介します。

 

会話が噛み合わない

注意力や記憶力、見当識の低下などにより、会話にズレが生じることがあります
例えば以下の3つのことが原因となり、会話が嚙み合わないことが考えられます。

  • 自分が話した内容を忘れてしまうため、何度も同じことを繰り返し話す
  • 同時に複数の情報を処理できないため、1つのことが頭に浮かぶとそれだけを繰り返し発言する
  • 相手の気持ちを察することが困難なため言葉の意味を理解できず、表面的な意味だけで捉える

会話が噛み合わないと腹が立ったり、話す気力をなくしてしまう方は少なくないでしょう。
しかし、認知症の方はわざと噛み合わない会話をしているわけではありません。
コミュニケーションに必要不可欠な社会的認知力が衰えることにより、必然的に会話にズレを生じてしまいます。

会話をしたがらない

認知症の方は自分ができないことが増えたり、思ったことを上手く伝えることが困難になります。
そして、自分がなぜ伝えられないのかも分からず、言葉が理解できない・伝えられないことにストレスを感じます。

その結果、人と会話をすることに恐怖心を抱くようになり話をすることが嫌になってしまいます。
話をすることが嫌になることで自宅に閉じこもり、他者との関わりを避ける生活を送るようになります。

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認知症における会話の大切さ

認知症における会話の大切さ

認知症になると脳のあらゆる機能が低下し、会話に支障がでます。

しかし、人との会話が日常生活からなくなると、不安や孤独感を抱きやすいです。
不安や孤独感を抱くことでさらに閉鎖的になり負のループに陥ります

人と会話をすることで脳が活性化され、認知症の進行を遅らせることが期待できます。
自分のことを話したり、相手の話を聞くことで記憶を維持したり、不安や孤独感が軽減される効果があります。

認知症の方との会話で気をつけたいポイント

認知症の方との会話で気をつけたいポイント

認知症の方と会話をするとき、気を付けなければいけないことがあります。
ここからは、認知症の方との会話で気を付けたいポイントを3つご紹介します。

 

会話の話題

認知症の方と会話をする際、どんな話題の話をするかが非常に重要なポイントです。
気を付けなければいけないことは、認知症の方が嫌がる話題を振らないことです。

これまでの人生の中で楽しいことばかりではなく、人に話したくない、思い出したくないこともあるはずです。
そういった話を無理やり聞き出そうとすると、余計に不安を煽り症状を悪化させる可能性があります。

また、認知症の方が嫌がる話をすることで「嫌な人」だと思われ、信頼関係にも影響します。
認知症の方が好きな番組や音楽、子供の頃の遊びなど気軽に話せてなおかつ楽しめるような話題を振りましょう。

話し方の工夫

認知症の方に対して早口で話したり、急に大きな声で話すことはかえって混乱を招く可能性があります。
認知症の方と会話をする際の話し方のポイントは、ゆっくり分かりやすく話すことです。

ゆっくり話すことで認知症の方が話を理解しやすくなります。
また、認知症の方は同時に複数のことを理解するのが困難です。

たとえば、「今日は暑いので水分をたくさん取らなければいけませんね、今からお茶を飲みましょう」と伝えたとします。
ですが、「暑い」「水分」「お茶を飲む」など同時に3つの情報が出ると理解ができず、混乱してしまいます。

そのため、なるべく短めに「お茶を飲みましょう」などと声をかけてあげれば理解しやすくなるでしょう。

聞き方の工夫

認知症の方と会話をしていると、私たちには理解できないような発言をすることがあります。
しかし、そこで否定したり怒ったりするとプライドや自尊心を傷つけてしまいます。

認知症の方も他の健常者の方と同様に感情があり、プライドを持っています。
認知症であることを理由に話を聞くことを疎かにするのは避けるべき行為です。

どんな話でも否定から入るようなことはせず、認知症の方の目線に立って共感しながら話を聞くことが大切です。
たとえネガティブな発言をしたとしても「なぜその発言をしたのか」を考え、原因を探ることが重要です。

認知症の方と会話をするときは同じ目線に立つことを意識し、認知症の方が見ている世界を一緒に見るような気持ちでコミュニケーションを取りましょう。

そういったことを心がければ認知症の方の抱えている不安や孤独感を取り除くことができ、信頼関係を築くことに繋がります。

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楽しみのない交流は認知症予防には繋がらない

楽しみのない交流は認知症予防には繋がらない

認知症予防には他者との交流が非常に大切ですが、ただ人と会って話せば良いというわけではありません。
たとえば、学校や職場に「自分と合わない」「苦手」と思う人がいたとします。
自分と合わない人と話すことで不安や孤独感が取り除かれ、ストレスが緩和されるという方はいないでしょう。

認知症予防に会話や交流は大事ですが、楽しくない会話や交流はかえってストレスの原因となります
何の楽しみも感じられない交流は認知症予防になるどころか、自分に余計な負担やストレスを与えるだけです。
自分と気の合う人と話すことや、楽しいと思える交流こそが充実感を得ることができ、認知症予防にも繋がります。

また、認知症の予防について詳しく知りたい方はこちらの記事も参照してみてください。

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認知症の方との会話のまとめ

認知症の方との会話のまとめ

今回は、認知症の方との会話についてご紹介しました。
認知症の方との会話についての要点を以下にまとめます。

  • 認知症との会話では会話が噛み合わないことや、会話をしたがらないことがある
  • 認知症の方との会話では会話の話題や、話し方・聞き方に気を付ける必要がある
  • 他者との会話や交流は認知症予防に効果があるが、楽しみを感じられる交流でなければ認知症予防にはならない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 学研グループと融合したメディア
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  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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