超高齢社会の日本において、年々増加している認知症。
残念ながら、根本的な治療方法はまだ見つかっていません。
認知症のリスクを下げるためにも、日々の予防が大切です。
その中で、趣味を持つことが認知症予防に効果的ということをご存知ですか?
本記事では、認知症予防と趣味の関係について以下の点を中心にご紹介します。
- 認知症に対する趣味の効果
- 認知症予防に良い趣味
- 趣味を続けるコツ
- 趣味を始めるタイミング
認知症リスクを下げるためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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認知症に対する趣味の効果
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趣味がある方は、活動が活発になり脳に刺激が与えられます。
趣味を継続的に行う人の方が認知症をより予防できることもわかっています。
趣味に限らず、何かに自発的に取り組むことが大切です。
脳の活動が活発になり、認知症の発症を遅らせる効果が期待できます。
ただし、認知症を確実に予防できる方法はまだ見つかっていません。
趣味を継続したとしても、認知症を確実に防げるわけではないので注意しましょう。
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認知症予防に良い趣味
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ここからは、認知症予防に効果的な趣味について解説していきます。
認知症を予防するためには、自発的に行えるものであれば基本的には何でもいいです。
しかし、せっかく予防するなら少しでも効果的な趣味を選びたいという人もいるかと思います。
いくつか例をあげて紹介するので、参考にしてみてください。
運動系の趣味
日常的な軽いウォーキングは認知症予防に効果的です。
特に運動系の趣味は、認知症の前段階である軽度認知障害を改善させるケースがあります。
軽度認知障害とは、日常生活に支障がないものの認知機能に衰えがみられる状態のことです。
この場合、そのまま認知機能が衰えて認知症を発症してしまうケースも考えられます。
一方で、生活習慣の改善によって元の状態に戻る可能性もあります。
認知症だけでなく生活習慣病の予防にもなるため、少しずつ試してみてください。
手を使った趣味
手芸などの、手を使った趣味も効果的です。
そのほかにも麻雀や将棋といった手先と頭を同時に使うようなボードゲームも効果的とされています。
手芸教室など人とコミュニケーションをとるような場に出れば、さらに効果をあげられるでしょう。
嗅覚を使った趣味
認知症の初期症状において嗅覚の衰えがみられるケースがあります。
積極的に嗅覚を刺激し、脳を衰えさせないことが大切です。
また、懐かしい匂いであれば何かしらの記憶を思い出す可能性もあります。
料理など手作業と嗅覚を両立させる趣味は認知症の予防に効果的です。
趣味の無い人へのおすすめの趣味は?
趣味のない方へのおすすめの趣味で認知症予防になるものがあります。
認知症の予防になる趣味は以下のようなものがよいでしょう。
- 1人でできるもの
- 介護施設などでも手軽にできるもの
以下に認知症予防になる具体的な趣味を3つご紹介します。
【カメラ】
カメラは屋内でも屋外でも、また近くでも1人で撮影をすることができます。
近くの公園で季節の花や野鳥の撮影もできるでしょう。
撮った写真を他の方と共有したりコンテストに応募もできます。
外出や他の方との交流のきっかけにもなるので健康的な趣味といえます。
カメラやレンズなど初期投資や趣味が高じて高額になりがちなので注意が必要です。
【映画鑑賞】
映画鑑賞は動画配信を利用すれば自宅で手軽に楽しめます。
映画館での鑑賞であれば、外出のきっかけになり適度な運動にもなります。
手ごろな値段で多くの作品がみられる動画配信サービスが数社あります。
レンタルを利用の場合は再生機器が必要になります。
【囲碁・将棋】
囲碁や将棋は戦略を考えたりして頭を使うので認知症予防に適しています。
地域に囲碁や将棋のクラブがあれば外出で運動にもなります。
また、クラブでの対局を通じさまざまな年代の方とも交流が広がります。
インターネットのアプリを使えば、自分の好きな時や場所で楽しむこともできます。
趣味を続けるコツ
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認知症予防を目的として趣味を続けることは意外に大変です。
せっかく趣味を見つけたのだから、長い間楽しめるようにしたいですよね。
病気の予防や改善のための趣味と考えてしまうと、楽しめるものも楽しめなくなってしまいます。
ここからは長く趣味を続けるための工夫について解説していきます。
コミュニティに所属する
一人だとすぐ趣味に飽きてしまうという人もいるでしょう。
多くの人は、一人でモチベーションを保つのが難しいものです。
趣味を長く続けるためにも、何らかのコミュニティに所属することをおすすめします。
コミュニティであれば、共通の趣味をもった友人と色々なことを共有できます。
人間関係を構築でき、趣味のモチベーションを維持することにもつながります。
距離感を大切にする
趣味だからといって無理に続ける必要はありません。
人それぞれ自分にあった趣味の楽しみ方があります。
時間の限り趣味に打ち込みたい人もいれば、少しの時間楽しめればよいという人もいるでしょう。
一方的に強制されると、かえってストレスになって続かない場合もあります。
無理をせずに適切な距離感を大切にすることも重要です。
趣味を多く持つ
一つの趣味だけを維持するのが難しい人もいるでしょう。
複数の趣味をそのときの気分によって楽しんでみる、というのも選択肢の一つです。
いろいろな趣味を好きなときに楽しむことで、飽きを防ぐことができます。
大切なのは趣味を持つことであって、それを一つに絞る必要はありません。
むしろ複数の趣味を持った方が脳への刺激も与えられ、認知症予防につながる場合もあります。
人に教える役割を担う
人に物事を教えるというのは大変難しいです。
もし人に教えられるほど趣味に習熟しているのならば、教える役割に回るのも一つの手です。
趣味への理解が深まるだけでなく、人とのコミュニケーションによって脳の活動も活発になります。
認知症予防の効果を高めるためにも試してみてください。
趣味を始めるタイミング
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認知症予防は早期から行うことが重要です。
認知機能はいきなり衰えるということはなく、徐々に衰えていくものになります。
そのため日々の習慣が認知症予防になり、万が一発症した場合も進行の抑制が期待できます。
また青年期の趣味が高齢期の認知機能に大きな影響を与える可能性も高いです。
若いうちからさまざまな趣味を楽しんでいる人の方が、認知機能の低下率が低い傾向にあります。
認知症と趣味のまとめ
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ここまで認知症予防に効果的な趣味についてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。
- 趣味は脳に強い刺激を与えるため、認知症予防として有効
- 運動やコミュニケーションを取れる趣味がおすすめ
- 趣味を続けるコツは、コミュニティに所属することや人に教えること
- 趣味は可能な限り早期から始めることが重要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。