超高齢社会の日本において、年々増加している認知症。
認知症介護は家族の負担が大きく体調を崩す方も多いです。
もし介護に限界を感じたらどうすればいいのでしょうか?
本記事では、認知症介護の限界について以下の点を中心にご紹介します。
- 認知症介護によるストレスの解消法
- 認知症介護に限界を感じる理由
- 認知症介護に限界を感じた時に起こり得るリスク
介護の負担を軽減するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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認知症介護とは
認知症介護とは、認知症の方の日常生活の支援や身の回りのお世話をすることです。
単なる言葉以上に難しいものがあります。
認知症の方の記憶力や判断力、理解力が低下している場合、意思疎通も困難になります。
介護者の負担が増えると、本人にも悪影響を及ぼします。
自分のせいで迷惑がかかっていると感じ、塞ぎ込んでしまうケースも多いです。
本人のためにも家族のためにも、介護ストレスを軽減することが大切です。
また、認知症の介護について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
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認知症介護のストレス軽減方法
認知症介護において、介護者のストレス軽減は重要なテーマになります。
認知症の方だけでなく、介護者のケアも必要不可欠です。
ストレスに対処しないままでいると、介護うつや虐待に発展してしまうかもしれません。
以下、認知症介護者のストレス軽減方法についてご紹介します。
周囲に悩みを共有する
認知症介護に限界を感じないためには、一人で悩みを抱え込まないことが重要です。
まずは家族間で悩みを共有しましょう。
家族の協力を得られるだけでも介護負担は大きく変わります。
また、地域によっては定期的に認知症カフェを開催している場所もあります。
認知症カフェでは、同じく認知症介護に悩む人が集まり、互いの悩みを共有します。
気づきを得られたり、助言を受けたりなどが主な目的です。
認知症カフェにはケアマネジャーなどの専門家も参加しています。
悩み相談のつもりで気軽に参加してみましょう。
専門家に相談
協力を得らえない場合、専門家へ相談することがおすすめです。
認知症が進行し手に負えないような状態が続く場合は医療機関への相談が効果的です。
症状に応じて内服薬の調整や進行抑制のための治療を受けられます。
また、適切な関わり方などのアドバイスを受けられる場合もあります。
かかりつけの医療機関への相談もおすすめです。
医療ソーシャルワーカーや精神保健福祉士がいる場合もあります。
ストレス軽減のための制度やサービスを紹介してもらうことも可能です。
また、担当ケアマネジャーとのこまめな連絡によって、介護サービスの導入や変更が円滑に行えます。
そのほか、お住まいの地域にある地域包括支援センターも有効な相談先です。
医療機関よりも気軽に相談できます。
保健師やケアマネジャーなどが生活状況を把握しながら支援してくれる点も特徴です。
ケアプランを見直す
既に介護保険サービスを利用されている方におすすめの方法です。
担当ケアマネジャーに相談することでケアプランの見直しが行えます。
サービス利用限度内であれば、デイサービスやショートステイなどの利用回数を増やすことも可能です。
要介護認定の区分変更に不安がある方は担当ケアマネジャーへ相談してみましょう。
家族に代わって申請手続きをしてもらえる場合もあります。
現在のサービスに満足していない場合、ケアマネジャーへ相談することで解決に繋げられるかもしれません。
また、ケアプランについて詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
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介護施設の情報収集をする
ケアプランを見直しても介護負担軽減につながらない場合があります。
その際は介護施設の情報収集をしておくとよいかもしれません。
将来介護施設入所を検討したいと考えている方も、あらかじめ情報収集しておくことが大切です。
介護施設にはいくつかの種類があり、入所費用も安価な場所から高額な場所までさまざまです。
インターネットの情報発信サイトから調べることもできます。
そのほか、お住まいの地区の福祉課や担当ケアマネジャーからも情報を得ることができます。
可能であれば施設を見学させてもらったり、料金について説明を受けておくとよいでしょう。
施設入居を検討
以上の対策でも効果が見られない場合は、いよいよ施設入所を検討する必要があります。
無理して在宅介護を続けると、介護うつにつながる危険もあります。
一時的な施設入所を望む場合は介護老人保健施設がおすすめです。
リハビリによる機能維持を図りながら、介護負担軽減を期待できます。
介護老人保健施設は公的施設であるため、他の介護施設と比較すると安いことが多いです。
そのほか、長期的入所が必要な場合にはグループホームなどもあります。
まずは調べてみることが大切です。
認知症介護に限界を感じる理由
認知症介護に限界を感じる理由はさまざまです。
以下、認知症介護が限界と感じる理由について説明します。
わがままに耐えられない
認知機能の低下は記憶力をはじめ、理解力や判断力も低下させます。
記憶力が低下すると、何度も同じことを要求されます。
こうした意思疎通の難しさから、相手の要求がわがままに感じてしまうこともあります。
認知症のせいだとわかっていても耐えられない方も多いです。
離職せざるを得なかった
仕事と介護の両立は多くの方が抱える問題です。
誰かしら介護に専念できる人がいる家庭ばかりではありません。
仕事と介護の両立を余儀なくされる場合もあります。
平成29年の就業構成基本調査によると、介護や看護を理由に離職される方は年間約9.9万人もいます。
離職すれば介護負担を大きく軽減できますが、収入が減ってしまう側面もあります。
どちらの選択も介護者にとっては痛手となります。
肉体的な理由
認知症介護では、通常の介護よりも身体的負担が大きくなる傾向にあります。
危険認識力が低下しているため、ことあるごとに見守りや介護が必要となるからです。
また、時間の認識ができなくなることで、夜出かけたきり帰ってこないということも考えられます。
介護者は夜中でも目が離せない状況になるかもしれません。
さらに、現代では高齢化や核家族化の影響を受け、高齢夫婦のみの世帯も多くあります。
そこで問題となるが老老介護です。
老老介護とは、高齢者の介護を高齢者が担うことです。
介護者自身も持病を抱えていたり、身体機能の低下を感じながら介護を行っていることも少なくありません。
精神的な理由
認知症介護では、さまざまな要因からストレスを抱えてしまう可能性があります。
また、家族に相談できずストレスを増幅させてしまうケースもよく見られます。
そのほか、職場での介護休暇の取得などに気を遣うなどといった要因も考えられます。
認知症介護に限界を感じるとどうなる?
認知症介護に限界を感じたまま放置すると、大変危険です。
ストレスを溜め続けると、介護うつにつながることもあります。
最悪の場合、虐待にまで発展してしまうこともあるかもしれません。
介護で生じるストレスは、溜め込まずに解消していくことが大切です。
家族や専門家への相談、介護サービスによって一人で抱え込まずに対処していくことが重要です。
認知症介護の限界のまとめ
ここまで、認知症介護の限界についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 介護ストレスは、第三者への相談やケアプランの見直しで解消する
- わがままに耐えられず認知症介護に限界を感じる方もいる
- 認知症介護に限界を感じると、介護うつや虐待に発展するリスクがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。