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トップページ>認知症を学ぶ>ストレスによって認知症が発症する?原因から対策まで徹底解説!

ストレスによって認知症が発症する?原因から対策まで徹底解説!

高齢化が進む日本において、年々増加している認知症。
種類によっては、症状や原因は大きく異なります。

私たちにとって身近なストレスも原因になり得ることを知っていますか?

本記事では、ストレスと認知症の関係について以下の点を中心にご紹介します。

  • ストレスによって認知症が発症する理由
  • ストレスによって認知症が悪化する理由
  • ストレスの発散方法
  • 認知症の方にとってストレスとなること

認知症予防の効果を高めるためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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ストレスによって認知症が発症する理由

ストレスが長期間溜まると、ストレスホルモンが分泌され続きます
ストレスホルモンは全身の血流を悪くし、脳の神経細胞に必要な栄養や酸素が届かなくなります。

その結果、記憶を司る海馬が萎縮しやすくなり認知症を招くとされています。

定期的にストレスを発散できれば良いですが、1度溜まったストレスはなかなか解消されません。
ストレスと向き合うことは困難ではありますが、向き合い続けなければなりません。

また、ストレスによって「うつ病」や「高血圧」などを引き起こす可能性もあります。

うつ病はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と関係があるとされています。
さらに、高血圧は脳血管性認知症の原因でもある「脳梗塞」「脳出血」を招く危険性もあります。

したがって、年齢問わずストレスを抱え続けている方は、認知症や認知症と関わりのある疾患を発症するリスクがあるといえます。

もちろん認知症を発症する原因はストレスだけではありませんが、ストレスケアは大切です。

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ストレスによって認知症が悪化する?

ストレスは認知症を悪化させる原因にもなります。
先ほどお伝えした記憶を司る部位である海馬は、ストレスの影響を受けやすいです。

そのため、ストレスが溜まると海馬の神経細胞が死滅していきます

加齢とともに神経細胞は減っていくものですが、ストレスは死滅速度を加速させます。

ストレスが大きいと認知症の周辺症状が出現しやすく、症状の度合いも強くなります。

また、ストレスが溜まると意欲が低下し、何に対しても無関心になりがちです。
そのため、必然的に他人との関わりを避け自宅に閉じこもり、脳への刺激が少なくなります。

脳への刺激は認知症の改善・予防に非常に効果的です。

他人との関わりがない生活は心身に悪影響と言えます。

ストレスが認知症の方に与える影響は非常に大きいため、できるだけストレスのない生活を送ることが重要です。
元々の性格を変えることはできなくても、ストレスを減らすことは可能です。

周囲の方を含めて、ストレスを発散できる環境作りが大切です。

ストレスとアルツハイマーに関して興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください。

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ストレスの発散方法

ストレスを溜めないためには、適度に発散することが必要不可欠です。

では、どのようにストレスを発散すれば良いのでしょうか。

一人で抱え込まない

まず、ストレスが溜まる原因の1つに「1人で抱え込んでいる」ということが考えられます。

我慢や無理をして自分に蓋をしていると、ストレスがより蓄積されていきます。
1人で解決できることであれば良いですが、ときには周囲に助けを求めることも必要です。

そのため、自分1人で溜め込まず信頼できる方に悩みや愚痴を話しましょう。

ネガティブな感情を排出することが、ストレス発散に繋がります。

好きなことに打ち込む

また、自分の好きなことや趣味の時間を持つことも効果的です。

自分の心身に鞭を打ち続けるのではなく、ときには甘やかしてあげてください。

自分が「〇〇したい!」と思うことをするというのは、決してわがままでも自分勝手でもありません。
ずっと寝ていたいときは眠れば良いですし、何もしたくないのであれば何もしなくて良いです。

人は辛いときこそ自分の気持ちに鈍感になりがちですが、本心に気付いてあげられるのは自分自身です。

ストレスを溜めこまないためにも好きなことに打ち込みましょう。

ストレス解消グッズに関して詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。

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認知症の方との接し方

認知症の方は1人の人間として感情やプライドを持っています。

認知症の方に物忘れなどの記憶障害が起こると、周囲の方は間違いやミスを正したくなるかもしれません。
しかし、かえってストレスの原因となり逆効果です。

認知症の方と接する上で重要なことは、気持ちや価値観を認めることです。

叱ったり、責めるようなことはしてはいけません。
「嫌な人」と思われたり、「私のことを嫌っている」と感じ、より劣等感や孤独感を強めてしまう可能性があります。

また、認知症の症状を抑えるために行動を制限するのは、よりストレスを与えることになります。
無理に抑え込んでしまうと、その反動で感情が爆発し暴力行為に発展することも考えられます。

1度暴力行為に発展してしまうと落ち着かせるのが困難であるため、さらに状況を悪化させるでしょう。

したがって、認知症の方がやりたいことをやらせてあげて、やりたくないことは強制しないことが重要です。

認知症の症状は様々であり、「何でそんなことするの?」と理解できない場面が多いでしょう。

認知症の方と同じ目線に立ち、気持ちや価値観を認めることは心の安定に繋がります。

介護における家族のストレスに興味がある方は、こちらも合わせてお読みください。

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ストレスと認知症の関係のまとめ

ここまで、認知症とストレスの関係についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • ストレスが溜まると海馬の神経細胞の死滅速度が上がり、認知症の症状が現れやすくなる
  • ストレスによって他人との関わりがなくなると、脳への刺激が少なくなり認知症が悪化する
  • 自分の悩みを人に話したり、好きなことや趣味の時間を持つことがストレス発散に繋がる
  • 認知症の方を責めたり叱ったりせず、考えや価値観を認めてあげることが大切

これらの情報が皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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