今まで穏やかだった家族が頑固になったら、驚くとともに戸惑ってしまいませんか?
中には頑固さが原因で、会話が出来なくなりギクシャクしてしまっている家族もいるでしょう。
認知症で頑固になった家族にどう接したらよいのか悩んでいる人に、対処法と性格の変化について紹介します。
- 認知症を発症すると頑固になる理由
- 頑固になった方の対処法
- 認知症を発症しやすい方
認知症により頑固になった家族と向き合えるように参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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認知症を発症すると頑固になる?
認知症を発症すると様々な症状が現れ、初期症状として性格の変化が見られることがあります。
性格が丸くなるという方も中にはいますが、怒りっぽくなったり頑固になるといった方もいます。
認知症の方が頑固になることは自分の感情のコントロールが出来なくなってしまうことが原因だと考えられます。
本人も自分に表れる様々な認知症の心理的・身体的変化に、焦りと戸惑いを感じている中、自分を保とうとした結果頑固になっているとも言えます。
また高齢になると今までの豊富な経験や知識によって、若い方には負けないという気持ちになり、意見を言われても聞く耳を持たなくなる方も中にはいます。
そのような変化を周りに隠したいという気持ちの表れでもあると言えます。
このように頑固になるという変化は、家族にとって違和感を感じ、認知症が頭に浮かぶポイントの一つとも言えます。
しかし頑固になった理由が、認知症の初期症状とは一概には言い切れないため、判断に悩みます。
早期発見に繋げるためにも、頑固になったと感じるようでしたら病院に行くことをおすすめします。
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認知症により頑固になった方の対処法
認知症の症状だと分かっていても、頑固になった家族とコミュニケーションを取ることには難しさを感じます。
良かれと思い発言したことが、聞き入れてもらえなかったり怒りのきっかけになったりすると、介護者のストレスの元にもなりかねません。
ではどのように関わると、頑固になることを抑えられるのでしょうか。
以下で対処法をご紹介します。
ゆっくりわかりやすく話す
耳が遠くなり聞こえないことや、発言の意味を理解できないことを隠すため、頑固な態度を取っている方もいるようです。
家族の方は認知症を発症する前を知っていることもあり、以前と変わらず話しかけてしまいがちですが、本人の状態に合わせて話しかける必要があります。
話し方を変えることで、聞こえやすくなるとともに、会話を理解しやすくなり、本人は頑固な態度を取る必要がなくなります。
したがって話しかける際には、ゆっくりとわかりやすく話すことを心がけると良いです。
目線の高さを合わせる
誰でも上からものを言われると嫌な気分になります。
家族にはそのようなつもりがなくても、認知症の方は下に見られているのではないか、と不安感を抱くことがあります。
目線の高さを合わせることで、対等に扱ってもらえているという安心感を得ることができる、表情が見えやすいのでコミュニケーションをスムーズに行うことができるなどのメリットがあり、対処法として有効です。
否定しない、叱らない
認知症により自分に大きな変化が起こっていることは、本人が一番分かっています。
認識できないことや自分で作業できないことに対し、苛立ちや落ち込みは本人が一番大きく感じているため、それを家族が指摘してしまうことは避けるべきです。
認知症になってできないことが増えても、本人は意思もありますしプライドもあるということを忘れてはいけません。
回想法
認知症になっても全ての記憶を忘れてしまうわけではありません。
最近起こった比較的新しい記憶から忘れてしまい、幼少期など昔の記憶はしっかりと残っていることがほとんどです。
そのため認知症には回想法が有効であると言えます。
回想法とは、幼少期の話や遊びなどを通しコミュニケーションや脳の活性化を図るものです。
過去の家族で行った旅行先の話や好きな歌手の話などをすると会話が弾むかもしれません。
その他の性格の変化
頑固になること以外にも、認知症によって性格が変化する可能性があります。
ここでは頑固以外の性格の変化について紹介します。
怒りっぽくなる
認知症の症状を自覚すると、不安な気持ちは大きくなります。
またその感情をどこにぶつけたらよいのか分からないこともあり、イライラしてしまうのです。
人付き合いが悪くなる
物忘れなどの症状が出ることにより、人との付き合いを避けるようになります。
約束した日時を忘れてしまうことや、相手を思い出せなくなることで、人付き合いが怖いと感じてしまうためです。
また認知症により約束を守れなかったり、頑固な面が出てしまったりすることで周りの方とのトラブルが起こることもあります。
これも理由の一つとして考えられるかもしれません。
気遣いができない
感情をコントロールしたり、周りのことを考えたりすることが難しくなっていくため、自己中心的になる方もいます。
認知症を発症しやすい方
認知症になりやすい方となりにくい方にはどのような特徴があるのでしょうか?
以下で認知症になりやすい方となりにくい方の特徴を解説していきます。
認知症になりやすい方の特徴は、コミュニケーションを取ることが苦手、周りを気にしすぎてしまうといったことです。
脳の老化が認知症の進行を進める原因と言え、人との関わりは脳への刺激に大切な行動の一つです。
元の性格から怒りっぽい方や協調性のない方は、コミュニケーションを取ることが少なく認知症になりやすいと言えます。
また、周りを気にしすぎてしまい、ネガティブな思考を持っていると余計なストレスがかかり、進行を進める一つの原因になり得ます。
一方、周りの人と常に関わりを持ちコミュニケーションを取っている人や、細かいことに囚われず前向きでいられる方は認知症になりづらいです。
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認知症発症と頑固のまとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで認知症の発症によって性格が頑固になってしまう理由や対処法などを紹介してきました。
- 認知症の方が頑固になるのは自分の感情をコントロールできなくなるから
- 頑固になった方にはゆっくり、同じ目線に立って接することが重要
- コミュニケーションをとることが苦手、周りを気にしすぎてしまう方は認知症を発症しやすい。
少しでもこの情報がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。