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中でもココナッツオイルは、認知症予防に効果的な食品として注目を集めています。
なぜココナッツオイルは認知症予防に効果があり、どのように摂取すれば良いのでしょうか。
今回はココナッツオイルが認知症予防に良い理由と効果をご紹介した上で、摂取する際の注意点をご紹介します。
- ココナッツオイルが認知症予防に良い理由と効果
- ココナッツオイルの成分
- ココナッツオイルを摂取する際の注意点
- ココナッツオイルの代用食材
この記事をご覧いただき、ココナッツオイルについての知識を深めるための参考にしてください。
ぜひ最後までお読みください。
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ココナッツオイルは認知症予防に良い?
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私たち人間の脳はブドウ糖をエネルギー源としています。
しかし、認知症を発症するとブドウ糖を上手く利用できなくなり、脳がエネルギー不足に陥ります。
脳がエネルギー不足に陥ると当然働きが悪くなり、認知機能の低下を引き起こします。
そこで、脳の働きに役立つのがココナッツオイルです。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が含まれています。
中鎖脂肪酸は体内で分解され、一部がケトン体という物質に変わります。
さらに、中鎖脂肪酸には体内で吸収されやすく、エネルギーになりやすいという特徴があります。
脳はブドウ糖だけではなく、ケトン体もエネルギー源として利用できるのです。
そのため、中鎖脂肪酸を含むココナッツオイルを摂取することで脳のエネルギー不足を解消し、認知機能の改善に繋がるということです。
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ココナッツオイルが含む3つの成分
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ここまで、ココナッツオイルが認知症に良い理由と効果をご紹介しました。
では、具体的にどのような成分が含まれているのでしょうか。
ここからは、ココナッツオイルが含む3つの成分をご紹介します。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用を持ち、体内の脂質の酸化を防ぐ成分です。
血栓や動脈硬化、高血圧などを防ぐ効果もあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立ちます。
そのほかにもアンチエイジングに効果があり、しみやシワなど肌の老化を防いでくれます。
ココナッツオイルにはスーパービタミンEとも呼ばれるトコトリエノールという成分も含まれています。
トコトリエノールは、米ぬか油やパーム油などの限られた植物油にしか含まれていない貴重な成分です。
トコトリエノールは、強い抗酸化作用や、中性脂肪やコレステロールを下げる働きを持っています。
ラウリン酸
ラウリン酸は、優れた抗菌・抗酸化作用を持つ成分です。
ウイルスや細菌などから身を守る上、免疫力を高めて健康な体を維持する効果が期待できます。
さらに、ラウリン酸は抗炎症作用を持っているため、体内の炎症を防いで動脈硬化などの予防にも役立つとされています。
中鎖脂肪酸
先ほどもお伝えした通り、ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が含まれています。
中鎖脂肪酸は体内で分解されることで一部がケトン体に変わり、ブドウ糖と同様に脳のエネルギー源になります。
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ココナッツオイルを摂取する際の注意点
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認知症予防を始め様々な効果があるココナッツオイルですが、摂取する際に注意しなければいけないこともあります。
ここからは、ココナッツオイルを摂取する際の注意点をご紹介します。
普通に摂取する場合
ココナッツオイルの目安摂取量ですが、一日一回の大さじ2杯が望ましいとされています。
大さじ2杯と聞くと多く感じるかもしれませんが、ケトン体を作るためには一度にある程度の中鎖脂肪酸を摂取する必要があります。
一日の中で少しずつ摂取していても、ケトン体はなかなか作られません。
一度に大さじ2杯を摂取することを心がけましょう。
ケトン体は、糖質と一緒にココナッツオイルを摂取することで作られにくくなります。
そのため、菓子パンなどにかけて食べるのは意味がありません。
お茶やコーヒーなどに混ぜて飲むか、もしくはそのまま飲むことをおすすめします。
そして、もう1つ注意すべきことはココナッツオイルの過剰摂取です。
ココナッツオイルは大さじ1あたり約100㎉もあり、大さじ2を摂取するとお茶碗1杯分のご飯と同じカロリーになります。
体に良いからといって摂りすぎるとカロリーオーバーを引き起こし、結果的に体重やコレステロールの増加を招きます。
ココナッツオイルを摂取する際は甘いものや炭水化物の量を減らし、カロリー調整しましょう。
料理に加えて摂取する場合
ココナッツオイルは他の食用油とは違い、温度によって形状が変わります。
温度が25℃以上であれば液体になりますが、25℃以下になると白く固まってしまいます。
その場合は電子レンジで加熱するのではなく、湯煎で温めて戻すようにしましょう。
ココナッツオイルは炒め物や揚げ物などにも使用できますが、加熱しすぎると発火する危険があるので要注意です。
ココナッツミルクでも代用は可能
ココナッツオイルを切らしたり、近所のスーパーに売っていなかったりする場合はココナッツミルクでも代用可能です。
ココナッツミルクにも中鎖脂肪酸やラウリン酸が含まれているため、ココナッツオイルの成分と大きな違いはありません。
また、骨や歯にカルシウムを届けるマグネシウムや、むくみを改善するカリウムなどの栄養素が含まれています。
他のものでも代用できる?
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ココナッツオイルやココナッツミルク以外でも代用できるものがあります。
中でもえごま油やカカオ、アマニ油は認知症予防に効果があるとされているので以下で詳しくご紹介します。
えごま油
えごま油はα-リノレン酸という成分を豊富に含んでいます。
α‐リノレン酸は、摂取後に体内でDHA・EPAに変換されるという特徴があります。
DHAは脳神経を再生・保護する作用があり、記憶力の維持や向上に役立ちます。
一方、EPAは血液をサラサラに保つ作用があるため、血栓や動脈硬化などを予防する効果があります。
その結果、記憶力の低下や脳血管障害を防ぐと同時に認知症予防にも繋がるということです。
カカオ
脳の活動を支える働きを持つ栄養分の中に、たんぱく質の一種である脳由来神経栄養因子があります。
脳由来神経栄養因子はBDNFと称され、脳神経細胞の発生や維持、再生などを促す働きをしています。
記憶を司る部位である海馬に多く存在しており、神経細胞の活性化を担っています。
BDNFは加齢とともに減少していきますが、カカオを摂取することでBDNFに働きかけ、認知機能を高める効果があるのです。
アマニ油
アマニ油にはえごま油と同様、α-リノレン酸という成分が豊富に含まれています。
青魚にもDHA・EPAが多く含まれていますが、毎日魚を食べることが難しい方もいます。
その点を考慮すると、アマニ油やえごま油などの油から摂取できるということは、非常に効率的です。
ココナッツオイルと認知症のまとめ
今回は、ココナッツオイルと認知症予防についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、ケトン体に変換され脳のエネルギー源になる
- ココナッツオイルには中鎖脂肪酸の他、ビタミンEやラウリン酸など健康を維持するための成分が含まれている
- ココナッツオイルは一日一回大さじ2杯を目安にし、過剰摂取に注意しながら好みの食べ方で摂取すると良い
- ココナッツオイルと成分に変わりのないココナッツミルクでも代用可能
- えごま油やアマニ油、カカオはココナッツオイルと同様に認知症予防の効果を期待できる
これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。