超高齢社会となった日本において、年々増加している認知症。
そうした中、認知症に効果的なサプリメントが数多く販売されています。
「どれを選べばいいの?」と、迷われている方が多いのではないでしょうか?
本記事では、認知症に対するホスファチジルセリンの効果について以下の点を中心にご紹介します。
- ホスファチジルセリンについて
- 認知症に対するホスファチジルセリンの効果
- ホスファチジルセリンの効果的な摂り方
認知症予防の効果を高めるためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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ホスファチジルセリンについて
ホスファチジルセリンとは、動物の体細胞を構成するリン脂質の一種です。
特に脳細胞に多く含まれており、脳の機能改善やアルツハイマー病の改善、進行遅延、発症予防に効果があるとされています。
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認知症に対するホスファチジルセリンの効果
先ほど解説したように、ホスファチジルセリンは脳の機能改善やアルツハイマー病の改善・進行遅延に効果があるとされています。
ここからは、なぜホスファチジルセリンが認知症に効果的であるのかについて、2つの観点から詳しく解説していきます。
ホスファチジルセリンが脳の栄養素となる
1つ目は、ホスファチジルセリンが脳の栄養素とされているからです。
ホスファチジルセリンは、先ほど解説したように脳細胞の構成物質です。
脳内で合成されたホスファチジルセリンは、神経伝達に関わるホルモンの分泌を助けます。
神経伝達物質の分泌量が増加すると、脳の情報伝達がスムーズになるため記憶力や思考力が向上します。
一方、脳内からホスファチジルセリンが減少すると、脳の情報伝達が滞るようになります。
また、脳の情報伝達が阻害されると、認知機能や記憶力は低下します。
そのため、ホスファチジルセリンが減少すると、脳細胞が正常に働かなくなります。
ホスファチジルセリンは加齢に伴って減少するため、高齢者ほど記憶力や認知機能が低下しやすいです。
したがって、高齢者ほど認知症の発症リスクが高まります。
さらに、ホスファチジルセリンには、脳神経細胞の酸化を防ぐ作用もあります。
酸化を抑制することは、脳神経細胞の死滅を防ぐことにもつながるのです。
脳神経細胞の死滅を防ぐと、認知症の予防にも繋がります。
つまり、ホスファチジルセリンは認知症の改善効果だけでなく、認知症を予防する効果もあります。
脳の血流を促進させる
ホスファチジルセリンは、主に脳膜の弾力性を保つ物質です。
脳膜の柔軟性が保たれると、脳の血流が促進されます。
血行促進によって、脳細胞神経の隅々にまで酸素が届くため、認知機能の向上や維持が期待できます。
また、ホスファチジルセリンは、脳神経細胞を若返らせる効果もあります。
ホスファチジルセリンの効果的な摂り方
ホスファチジルセリンを摂取する際、どのくらいの量を摂ったらいいのかわからない方が多いです。
ここからは、ホスファチジルセリンの効果的な摂り方について詳しく解説します。
大量に継続的に摂取する
ホスファチジルセリンを摂取する時は、1日200mg~300mgを、最低1~2カ月は継続することを心がけましょう。
アルツハイマー型認知症の方を対象にした調査では、1日あたり200mg~300mgを60日~6カ月投与したところ、記憶力・注意力・集中力・異常行動に改善が認められました。
また、アメリカにおける臨床試験では、加齢性記憶障害の方に1日あたり300mgを12週間投与したところ、神経学的指標において改善がみられました。
以上のデータから、ホスファチジルセリンは、1日200g以上を長期的に摂取すると、認知症の改善効果があることが分かります。
組み合わせを意識する
ホスファチジルセリンなどのリン脂質は、DHAやEPAのほか、ビタミンEと相性がよいです。
脳内の情報伝達をサポートし、認知症を改善する効果が期待されています。
そのため、DHAやEPA、ビタミンEと同時に摂取することで相乗効果を期待できます。
とくにDHAやEPAは、ホスファチジルセリンと同じく脳の情報伝達を活性化させ、認知機能や記憶力向上に役立つ栄養です。
そのため、ホスファチジルセリンとDHA・EPAを同時摂取すると、認知症の改善により高い効果を期待できます。
ホスファチジルセリンを多く含む食品
ホスファチジルセリンが豊富な食品は、以下の通りです。
積極的な摂取を心掛けましょう。
- サバ
- 鶏の心臓
- レバー
- ニシン
- 白豆
- マグロ など
認知症予防に効果的な食品
先ほど、ホスファチジルセリンを多く含む食品について解説してきました。
しかし、上記の食品以外で認知症予防に効果的な食品はないのかと、疑問に思っている方も多いです。
ここからは認知症予防に効果的な食品について解説していきます。
ほうれん草
ほうれん草には、記憶力向上に役立つアルファリボ酸という栄養が豊富です。
さらに、ビタミンや葉酸なども豊富に含まれます。
ビタミンや葉酸は強い抗酸化作用があり、脳の老化防止を期待できます。
赤身の牛肉
牛肉の赤身部分には、記憶力の回復や維持に効果的なカルニチンが多く含まれます。
さらに、カルニチンはエネルギー代謝を上げ、細胞から毒性の化合物を取り除きます。
青魚
サンマ、アジ、サバといった青魚にはオメガ3脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれています。
先ほど解説したように、DHAやEPAは記憶力や判断力の向上が期待できます。
認知症に対するホスファチジルセリンの効果のまとめ
ここまで、ホスファチジルセリンと認知症に関する事柄についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- ホスファチジルセリンは、認知症改善効果のある脳の栄養素
- 認知症に対するホスファチジルセリンの効果は、「脳の栄養素となる」「脳の血流促進」
- ホスファチジルセリンの効果的な摂り方は、「1日200mg以上を最低1~2カ月以上摂る」
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。