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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症の入院基準とは?施設や費用についても解説します!

認知症の入院基準とは?施設や費用についても解説します!

「認知症の方を介護できなくなったら」と不安を抱えながら介護をしていませんか?
認知症の方が入院できれば安心ですよね。

今回は認知症の方の入院基準についてご紹介します。

  • 認知症で入院ができる基準
  • 認知症の方が入院できる施設
  • 入院を嫌がった場合の対応

入院基準について解説したうえで、入院可能な施設をいくつかご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。

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入院が必要な状態

認知症の診断を受けているだけでは、入院基準を満たさないことがあります。
ここでは、認知症の方で入院が必要となる状態について3つご紹介します。

精神保健福祉法による判断

精神保健福祉法の基準にしたがって、入院が必要となる場合があります。
入院の必要性の判断として、精神障害によって自分自身を傷つける、他人に害を及ぼす危険性がある場合と定められています。
認知症の症状によって、自身を刃物で傷つける、他人に暴力を振るうなどの行動がみられる場合が考えられます。

介護者の生活を阻害する場合

精神保健福祉法による判断に加えて、介護者の生活を阻害する場合に入院が必要と判断されることがあります。

介護者の生活を阻害する場合とされる判断基準は、以下のようなものです。

  • 妄想や幻聴、幻視、幻覚などが目立つ
  • 些細なことで怒鳴り、暴力などの興奮行動を起こす
  • 気分の落ち込み、不安などが目立つ

このような症状を基準として、認知症の症状によって介護者の生活が阻害されるときに入院が可能となることがあるのです。

専門医による入院医療が必要な場合

非薬物療法で改善がみられないが、治療や薬を拒否するなどで、専門医による入院医療が必要だと判断されることがあります。

薬の量や種類の調整を行い、精神症状や身体症状などの改善が必要であるといった基準で専門医が判断し、入院することになります。

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入院可能な施設

認知症の症状で入院が可能となる施設についてみていきましょう。
認知症の症状がみられても入院可能な医療機関はあるのですが、ここでは入院可能な施設を2つご紹介します。

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターを設置している病院への入院が可能な場合があります。
幻覚などの精神症状や行動障害があり、服薬の調整などが必要な場合の入院治療にも対応しています。

認知症疾患医療センターは、鑑別診断や医療機関の紹介、認知症の相談ができる場所でもあります。
専門医のほか、精神保健福祉士や臨床心理士、認知症看護認定看護師など、認知症の専門医が対応をしてくれます。

認知症治療病棟がある病院

入院可能な施設として、認知症治療病棟がある病院が挙げられます。
認知症治療病棟に入院できる基準は、精神症状や行動障害がみられることといわれています。

薬物療法に加えて、生活機能回復訓練や運動療法、作業療法などが行われており、生活能力を保つための取り組みも行われています。
薬物を使った治療の場合、薬による副作用もあるため、本人の状態を観察し、薬の種類や量を調整しながら行われます。

入院費用の目安

認知症の方が入院する場合、どのくらいの入院費がかかるのかみていきましょう。

慶応義塾大学医学部の推計によると、認知症治療のために入院をした場合、一人当たり34万4300円が必要とされています。
所得によって基準額は変わりますが、75歳以上の後期高齢者医療保険の場合は、一割負担です。
限度額適用・標準負担額減額認定証という、負担額減額の制度を利用することで医療費の上限が定められます。

入院費用は
収入などによって異なるので、正確な入院費は施設やお住まいの自治体で確認しましょう。

入院を拒否したら

入院先が見つかっても、本人が入院を拒否すると入院できない場合があります。
本人をだまし、無理に入院をさせると、認知症の症状が悪化してしまう場合もあります。

本人が入院を拒否した場合の対処法について、考えてみましょう。

入院を拒否する理由を聞く

まず、なぜ入院を拒否するのかを考えることが大切です。
怒りの感情をぶつけてしまうと、入院に対するマイナスな感情が強くなってしまいます。
入院を拒否するときは、理由を内に秘めていることが多いです。

以下にいくつか例をあげます。

  • 家を追い出されると感じている
  • 入院すると帰れないと思っている
  • 人の世話になりたくない
  • 認知症だと自覚していない

入院を拒否する理由を、確実に知ることはできないかもしれません。

入院することを受け入れるまでには、時間がかかる場合もあります。
焦らずに話を聞いて、本人が拒否する気持ちを理解することが必要なのです。

専門機関に相談する

どのように対応すればよいのか、わからなくなった時には認知症疾患医療センターやもの忘れ外来などの専門機関に相談してみましょう。
精神保健福祉士などの専門医に相談できるだけでなく、状況に応じて医療機関の紹介なども行ってくれます。

病院へ行かなくても、電話で相談することができる場合もあります。

健達ねっとECサイト

認知症の入院基準のまとめ

今回は認知症の入院基準についてご紹介をしました。
認知症の入院基準について、以下に要点をまとめます。

  • 認知症の方の入院基準は、精神保健福祉法の判断基準や精神症状など
  • 認知症の方が入院できる施設は、認知症疾患医療センターや認知症治療病棟がある病院など
  • 認知症の方が入院を嫌がった場合は、嫌がる理由の理解、専門機関に相談することが必要

これらの情報が少しでも、皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
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