不眠による日中などの不調が1か月以上続く場合は、睡眠障害の疑いがあります。
入院など、様々な検査を受けることで睡眠障害の程度や詳しい原因を突き止めることが可能です。
その結果症状の改善方法が見つかり、夜にぐっすり眠れるようになります。
本記事では、睡眠障害による入院費用などについて以下の点を中心に紹介します。
- 睡眠障害になる原因とは
- 睡眠障害の検査項目
- 睡眠障害での検査入院の流れ
日常生活で睡眠障害に陥りにくくするための方法も合わせてご紹介しています。
睡眠障害の入院費用など、睡眠障害を正しく理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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睡眠障害とは?
そもそも睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題があることを指します。
ここでは、睡眠障害の一つである不眠症について説明します。
不眠症とは寝つきや睡眠維持の問題が長期間続くことで日常生活に支障をきたす状態です。不眠症は主に以下の4つに分類されます。
- 入眠障害
- 中途覚醒
- 早朝覚醒
- 熟眠障害
これらの症状が1か月以上続き、日常生活に支障をきたしている場合に不眠症と診断されます。
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睡眠障害の原因
睡眠障害の原因は人によって様々ですが、主に以下のような事柄が関係しています。
- 心理的要因
- 身体要因
- 精神医学的要因
- 薬理学的要因
- 生理学的要因
それぞれ詳しく解説します。
心理的要因
家族や会社での人間関係のストレスなどにより、睡眠障害が起こることがあります。
ただ、ストレスはネガティブな事柄だけに生じるものではありません。
新しい環境での生活が始まったり、嬉しいことがあったりしたときも無意識にストレスを感じています。
身体的要因
高血圧や心臓病、糖尿病や呼吸器疾患などの病気は、睡眠障害を併発することがあります。
怪我や関節リウマチ、蕁麻疹などのかゆみを伴う疾患も、睡眠障害となる要素です。
精神医学的要因
うつ病などの精神疾患の多くが、睡眠障害を併発します。
落ち込んだり、憂鬱・不安な気分が長期間続いていたりするときは注意が必要です。
薬理学的要因
特定の薬(抗がん剤・自律神経や中枢神経に働く薬・ステロイドなど)の影響で睡眠障害になることがあります。
また、アルコールやニコチン、カフェインの多量摂取は睡眠の質を大きく低下させます。
生理学的要因
睡眠を妨げる環境として
- 海外旅行や出張などによる時差ボケ
- 夜勤シフトなどによる昼夜逆転生活
などのライフスタイルの変化が原因で、睡眠障害になることがあります。
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睡眠障害の検査・費用
睡眠障害における主な検査の種類は以下のとおりです。
1-1 睡眠ポリグラフ検査(PSG) | 1-2 CPAP圧設定検査 |
2 MSLT(睡眠潜時反復検査) | 3 MWT(覚醒維持検査) |
4 SIT(下肢不動化示唆検査) | 5 末梢神経伝導速度検査・H反射検査 |
6 肺機能検査 | 7 鼻腔通気度検査 |
8 脳波検査 | アクチグラフ(活動量計)検査 |
9-1 睡眠・覚醒パターンの測定 | 9-2 周期性四肢運動の測定 |
それぞれ詳しく解説します。
睡眠ポリグラフ検査(PSG)
目的 | 夜間睡眠状態を調べ、異常や日中の眠気の原因追及 |
検査対象 | 不眠症、中枢性過眠症(ナルコレプシー) 閉塞性睡眠時無呼吸 レム睡眠行動障害などの睡眠時随伴症 周期性四肢運動障害などの睡眠関連運動障害 |
所要時間 | 1泊2日 |
費用(3負担時) | 1万5,000円~5万円前後(病院により異なる) |
身体に複数のセンサー類を装着した状態で1晩過ごす検査です。
病室は個室が多く、モニターカメラが設置されているところもあります。
CPAP圧設定検査
目的 | PSG検査で睡眠時無呼吸症候群と診断された方への追加検査 |
検査対象 | 睡眠時無呼吸症候群 |
所要時間 | 1泊2日 |
費用(3割負担時) | 3,000円前後(病院により異なる) |
PSG検査とほぼ同じセンサー類を装着して行う検査です。
CPAP(シーパップ)圧設定検査はPSG検査時に、医師が必要と判断した場合に行われます。
鼻にCPAP用のマスクを装着して、空気圧をかけた状態のままで1晩を過ごします。
MSLT(睡眠潜時反復検査)
目的 | 昼間の眠気を評価し、過眠症の診断・重症度判定を行う |
検査対象 | 中枢性過眠症(ナルコレプシー) 特発性過眠症 |
所要時間 | 半日(日中) |
費用(3割負担) | 1万8,000円前後(病院により異なる) |
通常、PSG検査後に続けて行うことが多い検査です。
2時間ごと4〜5回、眠りに入るまでの時間を脳波観察しながら測定します。
ナルコレプシーは、10代の子供によくみられる睡眠障害の1つです。
症状としては、夜間の睡眠時間の長さとは関係なく起きる日中の耐え難い睡魔です。
そのため、授業などに集中できずに成績が低下するなどの影響がみられます。
MWT(覚醒維持検査)
目的 | 眠気を誘う状況下で、我慢して起きていられる能力を判定するため |
検査対象 | 薬剤効果・運転適性(トラックドライバー・バスの運転手など) |
所要時間 | 半日(日中) |
費用(3割負担時) | 保険適用外(病院によって異なるが、自費3万円程度) |
こちらもPSG検査後に行うことが多い検査です。
MWTは事前準備として、
- 睡眠日誌の記録(2週間以上分)
- 睡眠薬の確認
が必要な場合があります。
また、MWTは保険適用ではありません。
検査の際には、費用を含め医師にしっかり相談しましょう。
SIT(下肢不動化検査)
目的 | 夜間の下肢不快感を調べ、むずむず脚症候群診断の参考にするため |
検査対象 | むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群) |
所要時間 | 60分程度 |
費用(3割負担時) | PSG検査の費用に含まれていることが多い |
PSG検査前の1時間を、ベッド上で足をまっすぐ伸ばした状態で過ごします。
検査中に下肢の不快感があっても動かしたり触ったりしてはいけません。
末梢神経伝導速度検査・H反射検査
目的 | 電気刺激の神経伝達速度を測定し、末梢神経の機能を調べる |
検査対象 | 睡眠障害で必要だと医師が判断した場合 |
所要時間 | 60分~120分(検査する神経の本数によって異なる) |
費用(3割負担時) | 3,000円~(病院・検査する神経の本数によって異なる) |
足または手の末梢神経に電気刺激をする検査です。
電気刺激が神経に伝わる速度を測定し、末梢神経の異常の有無を調べます。
H反射検査は、神経に伝わった電気刺激が脊髄に到達した時の反応を見る検査です。
肺機能検査
目的 | 肺活量や、空気を出し入れする換気機能を調べるため |
検査対象 | 呼吸器疾患などが疑われ、必要と医師が判断した場合 |
所要時間 | 10分程度 |
費用(3割負担時) | 1,500円~(病院により異なる) |
スパイロメーターという測定機器を使用し、肺機能を調べる検査です。
鼻にクリップを装着し、測定機器とつながった筒を加えて息を吸ったり吐いたりします。
鼻腔通気度検査
目的 | 睡眠時無呼吸症候群の治療法選択のため |
検査対象 | 睡眠時無呼吸症候群 |
所要時間 | 5分程度 |
費用(3割負担時) | 900円程度(病院により異なる) |
片方の鼻腔をふさぎ、鼻呼吸をして空気のとおり具合を確認する検査です。
脳波検査
目的 | 脳波を調べててんかんなどの疾患と鑑別するため |
検査対象 | 睡眠障害が疑われ、てんかんなどの意識障害との鑑別が必要な場合 |
所要時間 | 60分~120分程度 |
費用(3割負担時) | 3,000円前後(病院により異なる) |
脳内で活動している電気信号を読み取ることで、特定の疾患などを見つけていく検査です。
アクチグラフ検査(睡眠・覚醒パターンの測定)
目的 | 睡眠と覚醒の日内分布を評価するため |
検査対象 | 不眠症・概日リズム睡眠障害 |
所要時間 | 1~2週間 |
費用(3割負担時) | 機器レンタルなどで費用が異なる(保険適用外) |
腕時計式の機器を利き腕と反対の腕に装着して活動量を測定する検査です。
入浴・水仕事の時以外(睡眠時も含め)常に装着して生活します。
不眠症や概日リズム障害の程度把握に重要な検査です。
アクチグラフ検査(周期性四肢運動の測定)
目的 | 睡眠中の周期的な運動(ぴくつき)を測定するため |
検査対象 | 周期性四肢運動障害など |
所要時間 | 自宅で夜間のみ3~5日 |
費用(3割負担時) | 機器レンタルなどで費用が異なる(保険適用外) |
周期性四肢運動の日差、治療効果や経過を観察する検査です。
就寝前に左右の足首または手首に小型機器を装着し、翌日起床後に外します。
日によって変動するため、自宅で複数晩の検査が必要です。
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睡眠障害での検査入院の流れ
ここまで睡眠障害に関連した検査内容を紹介してきました。
続いては、睡眠障害の検査でもっとも一般的な睡眠ポリグラフ検査の入院時の流れをご紹介します。
病院により多少異なりますが、これから検査を考えている方は参考にしてください。
- 電話などで検査を予約(入院する曜日が決まっている病院も多い)
- 検査当日の夕方に来院
- 会計・入院前診察・書類手続き・部屋案内
- 検査用のセンサー機器を装着し、そのまま消灯時間まで過ごす
- 就寝時間に合わせて検査開始
- 翌朝、検査終了・シャワーを浴びて退院
Q.検査中にやって問題ないことは?
トイレに行くことは可能ですが、検査員を呼ぶことが必要な病院もあります。
食事はできませんが、水などを飲むことは可能です。
Q.検査前・検査中にやってはいけないことは?
検査当日の昼寝はしてはいけません。
また、検査当日以降のカフェインを含む飲み物の摂取は控えましょう。
検査中は、雑誌や読書、携帯電話、ラジオなどの電子機器は使えません。
Q.睡眠障害での入院に必要な持ち物
- パジャマ
- 歯磨きグッズ(歯ブラシ・コップなど)
- タオル
- 翌日の着替え
- 普段服用している薬 など
病院によって用意されているアメニティが異なります。
予約時、もしくは入院前に確認しておくとよいでしょう。
Q.来院時間と退院時間
病院によって異なります。
センサー機器を装着する1時間~2時間前に来院指定している病院が多くみられます。
退院時間は朝6時半や7時半など、一般入院よりも早い傾向です。
検査後は、センサー機器を取り外し電極のペースト(クリーム)を落とすためにシャワー浴を行います。
希望時間を伝えることが可能な病院もあるため、事前に確認しておくと安心です。
Q.シャワーにはいつ入れますか
病院によって異なりますが、一般的には検査当日・翌日のシャワー利用が可能です。
シャンプーやボディソープなどが備え付けられているか確認しましょう。
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睡眠障害に悩んでも受診をしない人が多い?
「最近寝付けない」「夜中に何度も目が覚める」といった症状に対し、実際に病院に行く方はどのくらいいるのでしょうか。
実は、不眠の症状に悩む方の半数以上が、
- そのうち治るだろう
- 深刻なものではないから
- 不眠症治療薬の服用に抵抗がある
という理由で、病院受診まで至っていないということが分かりました。
不眠症治療に関してのイメージもネガティブなものが多く、なかなか踏み出せないといった意見も聞かれます。
現在の不眠症治療・治療薬の安全性は非常に高くなっています。
思い切って受診した方の7割以上が、不眠症状が改善されたと回答しているのも事実です。
風邪などと同じように、不眠症状は「病院で治療できる病気」になっています。
いずれ治るだろうと自分の大切な時間を無駄にせず、適切な治療を受けることが大切です。
普段の生活でできる睡眠障害対策
日常生活の些細な習慣を見直すことで、睡眠障害に陥る原因を減らすことができます。
- 就寝前のブルーライトを避ける
- 寝るためにアルコールを摂取しない
- 入浴の時間を見直す
順番に見ていきます。
就寝前のブルーライトを避ける
電子機器から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制します。
脳が興奮状態となって寝つきが悪くなり、睡眠の質も低下します。
そのため、ベッドにスマートフォンやパソコンの持ち込みはやめましょう。
寝るためにアルコールを摂取しない
アルコール摂取によって、寝つきはよくなるものの睡眠の質は低下します。
習慣化すると飲酒量が増えても眠れなくなり、アルコール依存症まで発展する恐れもあるのです。
睡眠薬の代わりにアルコールを摂取することは控えましょう。
入浴の時間を見直す
就寝時間の1~2時間前に、39~40度ほどのぬるめの湯船にゆっくりと浸かりましょう。
入浴によって、身体の奥の体温を一時的に上げることが目的です。
その後、体内温度が下がってくると、体内の温度変化により眠気が起こります。
眠気が出るタイミングでベッドに入ることで、スムーズに入眠できるでしょう。
睡眠障害の入院にかかる費用のまとめ
ここまで、睡眠障害の入院費用などについて解説してきました。
睡眠障害の入院費用などについての要点をまとめると以下のとおりです。
- 睡眠障害になる原因は、ストレス・病気や外傷・不安や抑うつ・環境の変化など
- 睡眠障害の検査項目は、睡眠ポリグラフ検査や睡眠潜時反復検査など
- 睡眠障害での検査入院は、夕方入院し、翌日朝に退院可能
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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