夜によく寝られない悩みを持つ方がいます。
夜中に起きた後なかなか眠れず、20代の方でも悩まれている場合があるのです。
では夜中に目覚めて眠られない中途覚醒の原因とその対策とはどのようなものでしょうか?
本記事では20代の中途覚醒について以下の点を中心にご紹介します。
- 中途覚醒とはどのような状態なのか
- 20代の中途覚醒はなぜおきるのか
- 20代の中途覚醒の対策と方法
- 中途覚醒のリスク
20代の中途覚醒について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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中途覚醒とは
中途覚醒とは、夜中に目が覚めその後眠れない状態のことです。
トイレなどで1回ほど目が覚めて、その後すぐに寝られるのであれば問題ありません。
しかし再度眠れないのであれば問題になります。
また寝たいと感じても、なかなか寝付けない状態になるのです。
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20代の中途覚醒の原因
20代の中途覚醒の原因について
- ストレスを感じている
- 生活リズムが一定ではない
- 就寝前のスマホ操作
それぞれ解説します。
ストレスを感じている
ストレスを感じていることが原因の場合があります。
職場の人間関係や仕事量など、職場のストレスが原因になることがあります。
20代で働き始めて仕事に慣れないうちは、ストレスが溜まりやすいです。
ストレスで脳に疲労が溜まっていると、睡眠の質が低下してしまいます。
睡眠の質が低下すると、睡眠が浅くなり中途覚醒になりやすいです。
生活リズムが一定ではないため
生活リズムが一定でないことが原因の場合があります。
20代から夜勤などを行っている場合は、起きて活動する時間帯が変わるため熟睡できない場合があるのです。
睡眠に関わるホルモンにメラトニンがあります。
日光を浴びることで、脳からメラトニンが分泌されなくなり覚醒します。
夜勤などで生活リズムが崩れて日光を浴びる機会が減ると、メラトニンのコントロールができなくなり睡眠の質が下がります。
従って、20代と若い場合でも生活リズムが一定でなければ、睡眠障害になる恐れがあるのです。
就寝前のスマホ操作
就寝前のスマホ操作が中途覚醒の原因になっている場合があります。
就寝する直前までスマホを見ることにより、脳が刺激され睡眠の質を下げることがあるのです。
スマホやパソコンなどの画面の光を見ると、脳は昼間だと錯覚してしまいます。
脳が昼間の状態にしようとするため、交感神経が刺激されて脳や体が興奮してしまうのです。
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20代の中途覚醒への対策
20代の中途覚醒への対策として
- 生活環境の見直し
- 昼寝は短時間にする
- 入浴はぬるま湯
- 睡眠環境の見直し
それぞれ説明します。
生活環境の見直し
生活習慣の見直しをする対策があります。
生活リズムがずれている方であれば、同じ時間に起床して同じ時間に床につくようにします。
生活リズムが一定であれば、体内時計が安定して睡眠の質が高まります。
就寝前のスマホやテレビなども控えることで、脳が興奮せず入眠しやすい環境を作ることができます。
従って規則正しく同じ時間に寝るように心掛けて、就寝前はスマホを見ないなど工夫をすることが重要です。
昼寝は短時間にする
昼寝は短時間にする対策があります。
昼寝を20〜30分することで、作業効率を上げる効果があります。
しかし30分を超える昼寝をすると逆効果になります。
30分以上寝ると、脳も休む深い睡眠になってしまいます。
日中に深い睡眠を取ってしまうと、夜の睡眠の質が低下します。
従って昼寝は20〜30分にして、長時間昼寝をしないようにします。
入浴はぬるま湯
入浴はぬるま湯で浸かる対策があります。
ぬるま湯で20分程度浸かることで、体を温め、眠気を誘う効果が期待できます。
体温が上がった状態から下がると、人の体は眠気を感じるようになります。
暑い温度で入浴すると目が覚めてしまうので、ぬるま湯で入浴すると眠気を感じやすいのです。
睡眠環境の見直し
睡眠環境を見直す対策があります。
枕や布団、照明など睡眠の質を上げるための対策をすることで入眠しやすくなるのです。
外からの音や光の刺激を受けると、覚醒してしまう場合があります。
外からの光が入ってしまう場合は、遮光カーテンなどを使用して光を遮るとよいです。
寝具なども体に合わないものを使用すると、睡眠の質を下げる恐れがあります。
布団や枕など体に合わない場合は、変更するか元に戻すとよいです。
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中途覚醒などの不眠症を放置するリスク
中途覚醒などの不眠症を放置するリスクとして
- 日常生活に影響が出る
- 糖尿病や高血圧になりやすい
- うつ病などの精神疾患を引き起こす
それぞれ解説します。
日常生活に影響が出る
日中に影響が出る恐れがあります。
中途覚醒が多く睡眠の質が悪くなることで、日中に強い眠気を感じるようになります。
日中の眠気が原因で、仕事や学習などに影響が出る場合があるのです。
出典:厚生労働省【睡眠障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)】
糖尿病や高血圧になりやすい
糖尿病や高血圧になりやすいです。
不眠症になることで、生活習慣病になるリスクが高くなるのです。
夜に質のよい睡眠をとると、インスリンの働きが良くなり血糖値を抑えます。
しかし睡眠不足になると、体内でインスリンの働きが悪くなり血糖値が増加します。
従って、糖尿病になる恐れがあるのです。
夜に質のよい睡眠をとると、副交感神経が優位になり血圧が低下します。
夜に何度も中途覚醒してしまうと、交感神経が優位になり血圧が上昇してしまいます。
従って、高血圧になる恐れがあるのです。
うつ病など精神疾患を引き起こす
うつ病など精神疾患を引き起こす恐れがあります。
不眠が長引くことで睡眠不足になり、怒りっぽくなったり元気がなくなったりする場合があります。
朝から気分が悪い状態で過ごすため、不調や疲れが出てしまいます。
疲れや不調から不安やストレスが出てしまい、長期間続くとうつ病や精神疾患になる恐れがあるのです。
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日本の大学生が一番睡眠時間が短い?
日本の大学生が、各国の中で一番睡眠時間が短いという調査結果があります。
大学生の生活スタイルは授業やサークル活動、アルバイトなど多くの活動を自由にできるようになります。
朝遅くまで寝ていて、夜遅くまで起きている生活をする方もいます。
規則正しい生活をしないと、睡眠の質が低下して睡眠障害になる恐れがあります。
24カ国の大学生に不健康の自覚があるか質問すると、日本の大学生が一番不健康の自覚をしているといわれています。
睡眠時間の短さが、就床時刻の遅さと、イライラや不安、落ち込みなどの精神的な愁訴、成績の下降などが関係している結果もあるのです。
20代の中途覚醒のまとめ
今回は20代の中途覚醒について書いてきました。
20代の中途覚醒のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 夜中に起きた後、なかなか寝られない状態
- 20代の生活リズムの乱れと、寝る前のスマホ操作が原因
- 規則ただしい生活を心がけて、睡眠環境や寝れるようにするための工夫を
- 放置すると糖尿病や高血圧などの病気になる恐れがある
20代の中途覚醒の情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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