脱水症状は暑い季節に起こりやすい病気ですが、実は夏以外にも起こる可能性があります。
代表的なのは下痢が続く場合です。
なぜ、下痢が続くと脱水症状を起こしやすいのでしょうか。
本記事では、脱水症状と下痢について、以下の点を中心にご紹介します。
- 脱水症状のセルフチェック方法
- 下痢で脱水症状が起こる理由
- 下痢の改善方法
脱水症状と下痢について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
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脱水症とは?脱水症状チェックをしよう
脱水症状とは、体内の水分が不足している状態です。
頭痛・嘔吐・イライラなど、さまざまな不調があらわれやすくなります。
脱水症状は、重症化すると意識混濁・失神などが起こることもあります。
さらに重篤になると、命を落とすことも少なくありません。
一方、脱水症状は自覚できないこともしばしばです。
そのため、気がついたときには症状がかなり進行していたというケースは多々みられます。
重症化を防ぐためには、早い段階で適切な休息・水分補給をしなければなりません。
なお、脱水症状のサインには以下があります。
爪の色
爪の色で脱水症状を判断する方法をご紹介します。
まず、親指の爪を反対側の親指と人差し指でつまんでください。
力加減は、爪が白っぽくなる程度が目安です。
次に、爪をつまんだ指を離します。
指を離して3秒以内に爪がピンク色に戻れば正常です。
一方、3秒以上爪が白っぽいままなら、脱水症状が起こっている可能性があります。
脱水症状によって爪の色が白くなるのは、血流悪化が原因です。
爪には無数の毛細血管があります。
脱水症状になると全身の血流が悪化します。
結果、毛細血管にまで血液が行き渡らなくなるため、爪の色が白っぽくなりやすいのです。
出典:厚生労働省「・爪を押してセルフチェック・」
手の甲
手の甲を使った脱水症状のセルフチェック方法をご紹介します。
まず、手の甲の皮膚を反対の手の指で軽くつまんでください。
皮膚をつまむときは、ハンカチを持ち上げるようにするのがポイントです。
次に、皮膚をつまんだ指を離します。
指を離してすぐに皮膚が戻る場合は正常です。
一方、指を離して3秒以上皮膚が戻らない場合は、熱中症が疑われます。
皮膚が戻らないのは、体内の水分減少により肌の弾力が減少していることが原因です。
なお、脱水によって皮膚が戻らない現象はハンカチーフサインと呼ばれます。
ハンカチーフサインが出る場合は、脱水症状がかなり進行している可能性が高いです。
尿の回数・色
脱水症状は尿でも判断できます。
一般的に、尿の色が濃いほど脱水症状の可能性が高いです。
具体的には、特に濃い黄色・茶色をしている場合は危険なサインです。
加えて尿の回数が少ない場合も、脱水症状が疑われます。
尿量の減少=体内の水分が少ないということであるためです。
ちなみに、成人は1日あたりに平均4~8回ほど排尿します。
1回あたりの尿の量は200~400mlです。
尿の量・回数が平均値より低い場合は、脱水症状を疑いましょう。
ただし、尿の量・回数は個人差があります。
もともと平均値より尿の量・回数が少ないという方は、普段の自分の排尿サイクルを参考にしてください。
いつもよりトイレの回数や尿の量が少ないと感じる場合、脱水症状の可能性があります。
出典:厚生労働省「尿の色で脱水症状チェック – あんぜんプロジェクト」
口の乾燥具合
口の中が乾燥している場合は、脱水症状の可能性が高いです。
脱水症状が起こると体内の水分量が少なくなり、唾液の分泌量が少なくなるためです。
ちなみに、口が乾燥すると以下のような症状があらわれやすくなります。
- 口の中がネバネバする
- しゃべりづらい
- 口臭
舌への違和感がある
脱水症状が起こると、舌にも違和感が出やすくなります。
原因は、唾液の分泌量が減少して口の中が乾くためです。
舌の違和感とは、具体的に以下のような症状です。
- 舌がヒリヒリする
- 舌の表面が赤黒くなる
- 舌の表面がカサカサしている
- 舌がひび割れている
手足
脱水症状が起こると、手足に症状があらわれることがあります。
手足に不調が出ている場合は、脱水症状がかなり進行している可能性が高いです。
具体的な症状には以下があります。
- しびれ・痙攣
- 痛み
- 手足に力が入らない
- まっすぐ歩けない
- 手足の冷え
脱水症状が起こると筋肉内の電解質のバランスが崩れます。
結果、筋肉痛やしびれといった症状があらわれやすくなります。
また、手足が異常に冷たくなることもあります。
原因は全身の血流悪化による体温の低下です。
脱水症状になると血液がドロドロになるため、血流が悪化します。
すると手足などの末端に血液が届きにくくなり、ひいては体温が下がりやすくなります。
もし手足の動き・感覚に何らかの違和感を感じる場合は、脱水症状を疑いましょう。
皮膚
脱水症状が起こると、皮膚が乾燥しやすくなります。
具体的な症状は以下の通りです。
- 手足がかさついている
- 脇の下が乾燥している
- 皮膚・唇がひび割れている
- 皮膚が弾力を失い、しぼんでいる
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なぜ下痢で脱水症状になるのか
脱水症状といえば、水を飲む量が少ないことで起こるというイメージがあります。
しかし実は、水分摂取以外で脱水症状が起こることは少なくありません。
代表的な原因として下痢が挙げられます。
それではなぜ、下痢が脱水症状を引き起こすのか、具体的にみていきましょう。
下痢で脱水症状になる原因について、以下の中見出しに沿って段階的に説明します。
そもそも下痢とはなぜ起きるのか
下痢によって脱水症状が起こるのは、体内から大量の水分が失われるためです。
下痢になりやすい方は、同時に脱水症状が起こりやすい方でもあるのです。
それでは、どのような方が下痢になりやすいのでしょうか。
下痢になりやすい原因として、代表的なものを3つご紹介します。
内服薬の副作用
持病薬などの副作用によって下痢が起こることがあります。
下痢が起こりやすい薬には以下があります。
- 抗がん薬
- 抗菌薬
- 免疫抑制薬
- 鎮痛剤
薬剤が下痢を招く原因はさまざまです。
たとえば胃腸に負担をかけて炎症を起こしたり、腸内の細菌バランスを崩したりするケースがあります。
薬の影響によって下痢が起こっている場合は、服用を中止すると快方に向かうことが一般的です。
栄養失調
栄養失調とは、人体の機能維持に必要な栄養が十分に摂取できていない状態です。
栄養失調が起こると内臓の働きが低下します。
すると消化器官の機能も低下するため、食べたものが十分に消化・吸収されなくなります。
結果、食べたものがそのまま体外に押し出されるため、下痢が起こりやすくなります。
下痢が起こると腸内での栄養吸収がうまく行われなくなります。
つまり栄養失調に拍車がかかるわけです。
結果、下痢がますます悪化するという悪循環に陥ることも少なくありません。
なお、最近は新型栄養失調が増加しています。
新型栄養失調とは、しっかり食べているにも関わらず、栄養が不足している状態です。
原因として、偏った食生活が挙げられます。
具体的には、野菜の摂取量が足りていないケースが多いです。
特にインスタント・外食中心の食生活を送っている方は新型栄養失調のリスクが高いです。
不潔な生活環境
生活環境が不潔な方は、下痢になりやすいです。
理由は、食べ物・飲み物に細菌が混じりやすいためです。
食べ物・飲み物と一緒に細菌が体内に入ると、腸で炎症を起こすことが少なくありません。
結果として、下痢・腹痛といった消化器官トラブルが起こりやすくなります。
特に下痢を引き起こしやすいのは水です。
現代日本の水道水は清潔に保たれているため、そのまま飲んでお腹を壊すことは稀です。
しかし不潔な容器に汲んだ水を飲んだり、調理に使ったりすると、水の中で繁殖した細菌を体内に取り入れることになります。
あるいは、トイレのあとに手をしっかり洗わない場合も要注意です。
排泄物由来の細菌が手に付着していることがあるため、そのまま飲食すると細菌を体内に取り入れることになります。
原因不明の下痢が続くという場合は、いちど生活環境を見直すことも大切です。
下痢が脱水症状を引き起こす原因
脱水症状とは、体内の水分が不足することで起こります。
体内の水分が不足する原因には、以下の2つがあります。
- 体内への水分補給量が少ない
- 体内から失われる水分の量が多い
もっとも代表的な原因は、水分補給量が少ないことです。
たとえば冬場などは水を飲む機会が減るため、脱水症状が起こりやすくなります。
なお、適切に水分補給をしていても脱水症状が起こることも少なくありません。
たとえば体内から失われる水分量が、水分摂取量を上回った場合には、やはり体内の水分量は減少に転じます。
体内から水分が失われる原因としては、下痢が代表的です。
なお、下痢とは水分が異常に多い便を指します。
具体的には、水分が90%以上の便が下痢と呼ばれます。
つまり下痢をすると、便と一緒に大量の水分が体外に排出されます。
結果、体内からの水分流出量が体内への水分補給量を上回るため、脱水に至りやすくなります。
体内から大量の水が失われる現象としては、下痢のほかに嘔吐・大量発汗・発熱などが挙げられます。
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下痢は世界的に危険な病気
下痢は身近な病気ではありますが、ときには命を奪う病気でもあります。
実際に、下痢は世界の子供の死亡原因の1・2位を争う病気と指摘されています。
下痢の原因として、細菌などに汚染された水・食べ物の摂取や、不衛生な生活環境が挙げられます。
下痢そのもので亡くなることは稀です。
下痢が死をもたらすのは、脱水症状を引き起こすためです。
下痢によって脱水症状が起こると、体内の水分と電解質のバランスが崩れます。
結果、人体の機能維持に支障をきたし、重篤な症状・死に至りやすくなります。
出典:厚生労働省「FORTH|最新ニュース|2017年|下痢症について (ファクトシート)」
子供の水分補給には注意が必要
上記でも説明したように、子供は大人と比べて体内の水分量が多いため、適切な水分補給がさらに重要です。
特に下痢などの場合は、早めの水分補給が必要です。
熱中症予防のための水分補給方法も紹介します。
子供の体の水分量とは
子供の体の水分量は年齢によって異なります。
一般的に、子供の体内水分量は約70~80%であり、大人の約60%よりも多いことがわかります。
年齢による体の水分量の違いをまとめました。
年齢 | 体内水分量 |
新生児 | 約80% |
乳児 | 約70% |
幼児 | 約65% |
成人男性 | 約60% |
成人女性 | 約55% |
高齢者 | 50~55% |
子供の体重が少ない場合は、常に脱水のリスクが高いため、暑い日だけでなく日常的に水分補給の習慣を持つことが重要です。
子供の水分補給の注意点
のどが渇いてからの水分補給は遅すぎます。
のどが渇いている時は、既に脱水症状が始まっている可能性が高いです。
特に下痢などで脱水が予想される場合は、元気がなくなる前の段階から十分な水分補給をすることが重要です。
元気がなくなると食欲もなくなる場合がありますが、食事よりも水分補給に重点を置きましょう。
食事は1週間程度摂らなくても体内のエネルギーは脂肪や筋肉から作り出されますが、1日水分を摂らないと体調が急速に悪化します。
重度の脱水症状では急性腎不全や心不全のリスクがあるため、手遅れになる前に水分摂取の準備をしておく必要があります。
つまり、日常的な適切な水分補給を習慣にしましょう。
普段から水分摂取の習慣を持つ
脱水予防のためには、脱水の時だけでなく普段の生活でも早めの水分補給が重要です。
大人の場合、普段から500mlのペットボトル2本程度の水を飲むことで、体内に十分な水分を補給することができます。
普段から体内に水分を保持しておくことは、最も効果的な脱水予防策です。
水分は食事からも摂取されるため、3食しっかりと食事を摂るだけでも水分補給になります。
ただし、心臓病、肺疾患、慢性腎臓病などの疾患がある場合は、医師の指示に従って適切な水分補給を行ってください。
下痢の色で症状がわかる
下痢は色によって症状が異なります。
具体的にみていきましょう。
黄褐色は正常
黄土色~茶色の便は正常です。
なお、黄褐色の便は、下痢のようにドロドロではなく、バナナ・棒の形状をしていることがほとんどです。
黄褐色は、便に含まれるビリルビンに由来しています。
ビリルビンとは胆汁色素の1種です。
便の色が黄土色~茶色の場合、胆汁酸の分泌量は適切と判断できます。
黄色は高度な下痢便
黄色みが強い便が出る場合、胆汁酸が過剰に分泌されている可能性が高いです。
胆汁酸は体内下剤とも呼ばれており、大腸を洗浄する作用が高い物質です。
つまり大腸を水で洗い流す「お掃除役」というわけです。
よって胆汁酸が過剰に分泌されると、食べたものにかかわらず下痢が起こりやすくなります。
なお、黄色い下痢は、牛乳の飲み過ぎや下剤の服用時にも起こりやすいです。
その他の色
その他の便の色と原因・特徴などをご紹介します。
- 濃い茶色:肉類の食べ過ぎ
- 黒色:体内の奥深い場所での出血
- 赤色:肛門などからの出血
- 緑色:母乳由来または緑黄色野菜の食べ過ぎ
- 灰または白色:胆のう・肝臓の病気、感染症
下痢と併発し脱水症状に関連する症状
脱水症状では、下痢以外にもさまざまな症状があらわれます。
下痢の他に以下のような症状がみられる場合、脱水症状の可能性が高いです。
脱水状態であらわれやすい症状の一部をご紹介します。
嘔吐・吐き気
脱水症状が起こると、食べたものや胃液を吐くことがあります。
脱水症状の中でも中等度の症状です。
原因として、脱水による胃腸機能の低下が考えられます。
嘔吐すると体内の水分が大量に失われるため、脱水症状が加速する可能性があります。
熱(高熱・微熱)・悪寒・寒気
脱水症状は、しばしば体温の上昇を伴います。
理由は、水分不足によって汗の分泌量が減ることです。
体温をうまく下げられなくなるため、高熱・微熱・ほてりが出やすくなります。
発熱に伴って、ゾクゾクするような悪寒・寒気が出ることも少なくありません。
頭痛
頭にズキズキした痛みが出やすくなります。
原因は、体温の上昇によって、頭部に余分な熱がこもることです。
あるいは、大量の汗によって全身の電解質のバランスが崩れることも原因の1つです。
頭痛は熱中症の中等症状です。
筋肉痛
手足の筋肉に痛み・痙攣があらわれます。
あるいは硬直したり、つったりすることも少なくありません。
筋肉痛の原因として、大量発汗が挙げられます。
大量の汗をかくと、体内からは水分・ミネラルが大量に失われます。
すると筋肉内の電解質バランスが崩れるため、痛み・痙攣などがあらわれやすくなります。
特に、大量に汗をかいたあと、水だけを補給した場合に起こりやすい症状です。
水分・塩分が少なくなっている状態で水だけを補給すると、体内の塩分濃度が急激に低くなるためです。
急性胃腸炎
急性胃腸炎は、急激に胃腸に炎症が起こることです。
具体的な症状には以下があります。
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
急性胃腸炎では、下痢・嘔吐などがあらわれます。
すると体内の水分が一気に失われるため、脱水症状を併発しやすくなります。
めまい
視界がぐるぐる回っているように感じます。
立ち上がったときにふらつくこともしばしばです。
めまいの原因の1つは、脱水による頭部の血流の悪化です。
脱水症状になると全身の血液循環が悪くなります。
特に高い位置にある頭部には、血液が届きにくくなります。
結果、脳が酸欠を起こしてしまい、めまい・ふらつきなどがあらわれやすくなります。
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下痢の治し方・対処法
下痢によって脱水症状が起こっている場合は、まず下痢を治すことが大切です。
下痢の治し方・対処方法をご紹介します。
経口補水液・おすすめ飲み物の飲用
下痢になると体内から水分・ミネラル類が大量に失われます。
水分・ミネラル類が失われると胃腸が弱りやすくなるため、下痢が悪化することも少なくありません。
下痢の悪化を予防するためにも、失われた水分・ミネラルを補給する必要があります。
水分補給におすすめなのは以下のような飲み物です。
- 経口補水液
- スポーツ飲料
もっとも適しているのは経口補水液です。
人体に必要なミネラル・糖分が含まれているためです。
また、水よりも吸収率が良いため、効率よく水分・ミネラル類を補給できます。
スポーツ飲料もミネラル・糖分が豊富です。
しかし経口補水液と比べると、糖分の量が多い傾向がみられます。
そのため肥満の方や糖質制限をしている方は、できれば経口補水液での水分補給が望ましいです。
亜鉛の摂取
亜鉛には消化器官の働きをよくしたり、腸内の粘膜を正常に保ったりする作用があります。
簡単にいえば、腸の機能を向上させる働きがあるため、摂取によって下痢の改善が期待できます。
亜鉛が豊富な食品には以下があります。
- 牡蠣
- ほたて
- レバー
- 赤身の肉
- 大豆・大豆製品
栄養豊富・バランスの摂れた食事
下痢が起こると腸内での栄養吸収が行われにくくなります。
結果、体力が低下し、ますます腸機能が低下しやすくなります。
下痢を改善するには、腸機能を正常に保つ必要があります。
腸の健康を保つためにも、下痢のときは栄養バランスのよい食事をとりましょう。
なお、胃腸に負担をかけないために、消化のよいものを食べることも大切です。
- おかゆ・重湯
- やわらかく煮たうどん
- すりおろしたリンゴ
- 野菜スープ
医師への相談
下痢が長い期間続く場合や、激しい腹痛などを伴う場合は、医師に相談してください。
重度の下痢は、他の病気のサインである可能性が高いためです。
下痢症状が出やすいのは、たとえば大腸がん・食中毒などです。
重大な疾患を見逃さないためにも、下痢症状がひどいと感じる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
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脱水症状に関連する症状を持つ人の割合
脱水症状ではさまざまな症状があらわれます。
厚生労働省の発表をもとに、脱水の関連症状を持つ方の割合をご紹介します。
男性 | 女性 | |
体がだるい | 40.9 | 56.7 |
頭痛 | 24.4 | 56.6 |
めまい | 12.7 | 30.4 |
下痢 | 18.7 | 15.9 |
手足のしびれ | 32.5 | 39.4 |
食欲不振 | 7.7 | 10.5 |
出典:厚生労働省「第9表 有訴者率(人口千対),年齢(10歳階級)・性・症状(複数回答)別」
脱水の関連症状のうち、もっとも数が多いのは「体がだるい」です。
続いて、手足のしびれ・頭痛の数が多くなっています。
いずれも脱水症状の際に出やすい症状です。
ただし、各症状の原因が必ずしも脱水症状とは限りません。
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脱水症状と下痢のまとめ
ここまで、脱水症状と下痢についてお伝えしてきました。
脱水症状と下痢の要点を以下にまとめます。
- 脱水症状かどうかを見分けるには、爪の色・皮膚の状態・口や舌の乾燥具合を確かめる方法がある
- 下痢で脱水症状が起こるのは、下痢によって体内の水分が大量に失われるため
- 下痢の改善方法は、水分補給やバランスのよい食事、医師への相談など
最後までお読みいただき、ありがとうございました。