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くも膜下出血になる原因がストレスって本当?症状と予防策も解説

くも膜下出血は、脳出血や脳梗塞と同じく、脳卒中のひとつです。
脳卒中の種類のなかでも、とくに死亡率が高い恐ろしい病気です。

くも膜下出血には原因や前兆があるのでしょうか?
また、予防する方法にはどんなものがあるのでしょうか?

本記事ではくも膜下出血について以下の点を中心にご紹介します。

  • くも膜下出血の原因とは
  • くも膜下出血の前兆とは
  • くも膜下出血を予防するためには

くも膜下出血について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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くも膜下出血とは

くも膜下出血とは、くも膜と呼ばれる脳表面の膜と脳の空間にある血管が切れて起こる出血のことです。

脳は人間が生きていく上で欠かせない組織です。
そのため、脳は3層の膜、外側から「硬膜」「くも膜」「軟膜」で厳重に保護されています。
くも膜と軟膜の間にある隙間を「くも膜下腔」といい、そこに出血が起こった状態です。

くも膜下腔に出血が起こると、脳細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、壊死します。
そのため、くも膜下出血を起こすと、脳に損傷が起こり、死に至ることもあります

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くも膜下出血になる原因

くも膜下出血を発症する原因には、以下のものがあります。

  • 脳動脈瘤の破裂
  • 脳動静脈奇形
  • もやもや病
  • 頭部を強くぶつけた場合

原因を明らかにすることで、その後の治療方針に大きく影響を及ぼします。

脳動脈瘤の破裂

くも膜下出血の原因は、80%〜90%が脳動脈瘤の破裂です。

脳動脈瘤は、脳の中の動脈に「こぶ」のような塊ができた状態です。
この塊は、風船のように膨らむほど血管壁が薄くなり、破れやすくなります。
こぶが何らかの原因、たとえば高血圧や動脈硬化などで破裂することによって起こります。

脳動静脈奇形

脳動静脈奇形とは、動脈と静脈が直接つながってしまう血管の奇形です。
若年層の脳卒中の原因となる病気です。

動脈と静脈が複雑に絡み合い、とぐろを巻いている状態です。
この状態の血管は、正常な血管よりももろいことが多く、破れやすくなっています。

もやもや病

もやもや病とは、脳の太い血管が徐々に細くなっていく病気です。
太い血管からの栄養が十分でないため、補充しようと、細い血管が多く形成されます。
その様子がまるで、もやもやしているように見えるため、この病名が付きました。

 もやもや血管は、もともとか細い血管ですから、血管壁も弱くなっています。
血流が十分に補えなければ、脳梗塞や脳虚血になります。

また、細い血管に大きな負担がかかれば、血管が破裂し、くも膜下出血になります。

頭部を強くぶつけた場合

交通事故などで、頭部を強くぶつけた場合でも、くも膜下出血が起こります。
一般的なくも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂が原因です。

しかし、ケガが原因の場合は、外傷性くも膜下出血と呼んで区別します。

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くも膜下出血の原因につながる危険要因

くも膜下出血の原因は脳動脈瘤の破裂によるものです。
しかし、脳動脈瘤があっても、すぐに破裂するわけではありません。
そこには、脳動脈瘤を破裂させる危険要因がいくつかあります。

ストレス

ストレスは自律神経のバランスの崩れや、さまざまな体の不調のもととなります。
とくに女性は毎日の生活の中でストレスを抱え、くも膜下出血になりやすい傾向にあります。

飲酒

適度な飲酒であれば、血流をよくし、血圧を下げる効果があります。
しかし、お酒には利尿作用があります。
過度の飲酒は脱水症状を起こし血液がドロドロになり、脳動脈留の破裂の要因となります。

喫煙

タバコに含まれるニコチンやタール、また一酸化炭素は、血管の収縮を引き起こします。
喫煙者が非喫煙者と比べてくも膜下出血になるリスクが2.2~3.6倍になります。

高血圧

くも膜下出血の危険要因の中でも、とくに注意が必要なのが高血圧です。
血圧が正常な人と比べて3倍近くリスクが高まります。
血圧が高いということは、それだけ脳動脈瘤への圧力が高まるということです。
また血圧の乱高下はくも膜下出血の前兆ともいわれています。

遺伝

親族にくも膜下出血をはじめとする脳血管系の疾患がある場合には、注意が必要です。
このような家族歴を持つ人は、持たない人に比べてリスクが2倍も高まります。

加齢

歳を重ねると血管も脆くなり、動脈硬化も進みます。
とくに40歳くらいからくも膜下出血のリスクは高まり、50歳代で急激に発症する人が増えます。

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くも膜下出血が女性に多いのはストレスが原因?

ストレスは、血管を傷つけやすくします。
とくに女性はストレスの影響を受けやすいため、くも膜下出血のリスクを高めます

 ストレスだけではありません。
女性は、60歳以降になるとくも膜下出血を起こしやすくなるといわれています。
それは、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減るからです。
エストロゲンは、血管の炎症を抑え、血管が破れにくくする働きがあるからです。
実際、くも膜下出血は女性の発症率が男性に比べて1.5~2.2倍も高くなります。

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くも膜下出血を引き起こすストレスとは

ストレスは、万病のもとともいわれています。
とくに、くも膜下出血とストレスとは深い関係があります。

ストレスによる高血圧

ストレスを受けると副腎からアドレナリン、神経末端からノルアドレナリンが分泌されます。
すると心拍数が増加し血管が収縮、血圧が高くなります。
高血圧や血圧の乱高下は、脳動脈瘤への圧力となってくも膜下出血を引き起こします。

ストレスによる睡眠不足

ストレスによって脳や体は緊張状態となり、睡眠障害を引き起こします。
不眠症によって動脈硬化が進み、くも膜下出血の要因となります。 

ストレスによる過剰な飲酒

ストレス解消をお酒に求める方も多いでしょう。
適度な量であれば、かえって脳卒中のリスクを低減することもできます。
しかし、過度の飲酒が続くと血圧が上昇し、くも膜下出血のリスクを高めてしまいます。
ストレスで不眠に悩むと、お酒で何とか寝付こうとします。
お酒には耐性があるので、酒量は日々増えていきます。
こうなると、くも膜下出血の危険領域に足を踏み入れることになります。

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くも膜下出血の典型的な症状

くも膜下出血には典型的な以下の症状があります。

  • 激しい頭痛
  • 意識障害
  • 嘔吐

ほかの病気と見分けるためにも、その特徴を覚えておきましょう。

​​激しい頭痛

くも膜下出血は、非常に激しい頭痛を引き起こします。
脳の表面の出血が、脳や髄膜を刺激するためです。

「バットで殴られたような痛み」などと表現されます。

意識障害

動脈瘤が破裂した瞬間、脳内の圧力は血液により急激に高まります。

脳に血液が流れない状態になるため、意識がなくなったり、戻ったりを繰り返します。
脳圧が高い状態が続くと、意識が戻らない場合もあります。

嘔吐

くも膜下出血の特徴的な症状として「激しい嘔吐」があります。
「噴水状」といわれますが、激しい嘔吐や吐き気もよく見られる症状です。

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くも膜下出血の前兆症状

くも膜下出血は、早期発見が生存率に大きく影響します。
できるだけ早く処置するために、くも膜下出血の前兆症状を見逃してはいけません。

血圧の激しい上昇・下降

くも膜下出血の前兆症状で多いのが、血圧の激しい上昇・下降です。
数日前から血圧の乱高下を繰り返し、その後くも膜下出血を起こすケースが多くあります。

急な頭痛

急な頭痛は、くも膜下に少量の出血が起こっており、警告出血とも呼ばれています。
警告出血の状態で発見し治療すれば、ほとんど後遺症が残ることはありません。

風邪でもないのに、頭痛がなかなか治らないという場合は、くも膜下出血の前兆を疑います。

視力低下

くも膜下出血の前兆として、動眼神経麻痺が起こります。

まぶたが下がり、ものが二重に見えて、視力低下が見られます。
目の後ろの動脈に動脈瘤ができている場合に、動眼神経が圧迫されている状態です。

めまい

くも膜下出血の前兆である目の異常とともに、めまいが起こることがあります。
立ちくらみと勘違いすることもあります。

しかし、貧血などの症状がない場合は、くも膜下出血を疑います。

吐き気・嘔吐

くも膜下に少量の出血がある場合、吐き気や嘔吐といった症状があらわれます。
頭蓋骨内の圧力が高まり、気分が悪くなるためです。
頭痛とともに吐き気がある場合には、くも膜下出血を疑いましょう。

意識低下

くも膜下出血の前兆として、意識低下があります。
気を失うところまではいかなくても、意識が低下してボーッとしている状態です。

目の焦点が合わないなどの症状があれば、要注意です。

頭の違和感

意識の低下とともに、頭の違和感を覚える人もいます。
もやもやとした状態や、ボーッとした状態が続く場合、くも膜下出血の前兆の可能性があります。

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くも膜下出血の検査方法 

くも膜下出血が疑われた場合、以下の検査が行われます。

  • CTスキャン
  • MRI
  • MRA
  • 3次元CT血管撮影
  • 脳血管撮影検査

詳しく説明していきます。

CTスキャン

CTスキャンは、くも膜下出血の有無、状態を詳しくみるために、初めに行う検査です。

患部を輪切りにして画像化します。
脳のむくみや脳血管の縮みで、引き起こされる脳損傷もわかります。

MRI

磁気を使った画像撮影検査です。
任意の断層像を撮影でき、放射線被膜がないのが特徴です。

くも膜下出血の発症から時間が経ち、CTスキャンでわからない場合に行います。

MRA

MRIと同じように、磁気を使って画像撮影します。
脳の管を撮影し、くも膜下出の出血の原因や、脳動脈瘤の有無や大きさなどを検査します。

3次元CT血管撮影

3次元CT血管撮影は、患部を3次元で撮影し、脳動脈瘤の場所や形、大きさを調べます。
くも膜下出血の手術前に行います。

脳血管撮影検査

3次元CT血管撮影では十分なデータが取れない場合に行うのが、カテーテルによる脳血管撮影です。

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くも膜下出血の治療方法 

くも膜下出血の治療方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 開頭クリッピング術
  • 血管内コイル塞栓術(動脈瘤塞栓術)

それぞれ、くも膜下出血の状態や年齢、体力など総合的に判断して治療方法を決めます。

開頭クリッピング術

開頭クリッピング術は、開頭によって出血を取り除く術式です。
脳の隙間から破裂した動脈瘤を取り出し、金属製のクリップで出血を留めます。

開頭クリッピング術は、長い歴史と実績のある術式で、根治性に優れています。
しかし、頭に傷が残ること、脳に直接触れることなど、体に負担が伴います。

血管内コイル塞栓術(動脈瘤塞栓術)

足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、脳の動脈まで到達させる術式です。
破裂した血管の内部にコイルを詰めて動脈瘤を閉塞させます。

開頭することなく手術が行えるので、体への負担を最小限に抑えられます。
しかし、比較的新しい術式のため、長期的な実績に関しては不明確です。

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くも膜下出血の生存率は?

くも膜下出血を発症したとき、その生存率はどれくらいなのでしょう。

くも膜下出血を発症する人は、1年で人口10万人当たり約20人です。
日本の人口が1.258億人ですから、1年間に25,160人がくも膜下出血を発症しています。

そのうち30%が治療によって後遺症もなく社会復帰を果たしています。
しかし、残念ながら半分の人が初めての出血で死亡、残りの20%に後遺症が残ります。

 病院に運び込まれても、夜間救急などで適切な治療が施されなかった場合もあります。

その場合は、24時間以内に再出血が起こりやすくなります。
さらに半年以内には50%で再出血します。

また、くも膜下出血では昏睡状態になるほどの重症患者は、治療できないケースがほとんどです。

 生存率は年齢によっても大きく変動します。
40歳代で発症した場合の生存率は90%です。
60歳代では生存率75%、70歳代では生存率50%と高齢になるにしたがって、生存率は低くなります

 さらに、くも膜下出血で病院に運び込まれた状態でも生存率が大きく変わります。
自分の力で病院にたどり着いた、あるいは病院についてからも意識があった場合は、生存率80~90%となります。
一方で、意識不明の状態で救急車で運び込まれた場合の生存率は10~20%となります。

 くも膜下出血は一刻の猶予のない病気です。
くも膜下出血の前兆症状が出たら、すぐに病院に行くことが生存率に直結します。

くも膜下出血の後遺症とリハビリ

くも膜下出血を発症すると、以下の後遺症が残ることがあります。

  • 運動障害
  • 嚥下障害
  • 言語障害
  • 高次脳機能障害

それぞれ、症状とリハビリ方法について解説します。

運動障害

くも膜下出血による運動障害で多いのが、半身が動かなくなることです。
これを片麻痺と呼んでいます。

リハビリ方法

理学療法士や、作業療法士が担当します。
どの程度の運動障害があるのかを見極め、基本動作の自立をめざします。
具体的には、「寝返り」「座る」「立つ」といったリハビリが行われます。

筋肉の増強や関節の可動域の拡大、バランス、歩行訓練なども行われます。
日常生活を安全に送れるように、繰り返し訓練します。

嚥下障害

飲み込む感覚に障害が起こります。
上手に飲み込めない、食べられない、すぐにむせてしまうなどの症状があります。

リハビリ方法

嚥下障害は、言語聴覚士が担当します。
内視鏡やエックス線透視装置を使い、飲み込み具合を調べます。

具体的なリハビリとしては、発声練習、舌の運動、首回りや肩回りの筋肉を動かすなどがあります。

言語障害

言葉は出るが、「ろれつが回らない」「舌がもつれる」といった障害が出ます。
また、言葉が出にくい、言い間違いが多いなどの失語の後遺症もあります。

リハビリ方法

言語聴覚士が担当する方法です。

発声練習やゆっくり話す練習、舌の運動、口周辺のストレッチなどが行われます。
病状に応じて、文字盤やカードを使った、コミュニケーションの練習も行います。

高次脳機能障害

高次脳機能障害は、日常生活に支障を及ぼす症状があります。

症状としては、遂行機能障害・注意障害・記憶障害・行動と感情の障害・注意障害・半側空間無視・失認などです。

リハビリ方法

言語聴覚士が担当します。 

まず、高次脳機能障害という障害について、理解を深めることから始めます。
それから、日常活動を危険なく送れるように、注意点や理解を深めます。

リハビリは、反復練習を重ねることが大切です。

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くも膜下出血を予防するには

くも膜下出血は、生活習慣と深く関係しています。
そのため、以下のような生活習慣の改善が大切です。

  • 高血圧の改善
  • 禁煙
  • 飲酒を控える
  • 生活習慣の見直し
  • 定期的な検診

詳しく解説していきます。

高血圧の改善

高血圧は、くも膜下出血を含む脳卒中を引き起こすリスクを高めます。

高血圧の方は、そうでない方と比較すると、くも膜下出血による死亡リスクは約3倍高くなります。
男女別に詳しく見ると、男性は2.97倍、女性は2.70倍です。

塩分をできるだけ控え、血圧のコントロールに努めましょう。

禁煙

喫煙者は非喫煙者に比べると、くも膜下出血のリスクが2.2倍~3.6倍も高くなります。
禁煙外来などを積極的に利用し、禁煙に取り組みましょう。

飲酒を控える

過度の飲酒を続けると、血圧が上昇し、くも膜下出血のリスクが高まります。
アルコールの1日の適量は20gとされ、休肝臓日を設けることが大切です。

生活習慣の見直し

くも膜下出血の原因は、生活習慣に大きく関わってきます。
適度な運動、ストレスをためない、バランスのよい食生活、質のよい睡眠が大切です。

定期的な検診

一部の動脈瘤に関しては、遺伝による家族発症が認められています。
家族にくも膜下出血にかかった人がいる場合、リスクが多少上がると考えられます。

その場合、脳ドックなどの定期的な検診が有効です。
40代になったら、危険因子を持つ人は一度受診しておくと安心です。

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くも膜下出血は女性の方が発症リスクが高い

脳血管疾患の内訳を、男女別に見てみます。

脳内出血では、男性が17,957人、女性が14,819人です。
総数32,776人に対し、男女ともほぼ半数ずつになっています。

しかし、くも膜下出血では、男性が4,319人、女性が7,412人です
総数11,731人に対し、女性の方がくも膜下出血を発症するリスクが高いことがわかります。

また、女性は70歳代以降で、くも膜下出血を発症しやすいこともわかっています。
女性ホルモンのエストロゲン減少に関係するのではないかという説があります。

閉経後のホルモン補充療法により、くも膜下出血のリスクが減ったという報告もあります。
そのため、閉経後の女性は、くも膜下出血に十分注意しなくてはなりません。

出典:厚生労働省「国内での死亡例の発生状況について」

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くも膜下出血のまとめ

ここまで、くも膜下出血についてお伝えしてきました。
くも膜下出血について、要点を以下にまとめます。

  • くも膜下出血の原因は、脳動脈瘤の破裂によるものが多い
  • くも膜下出血の前兆は、「激しい頭痛」「意識障害」「嘔吐」などがある
  • 予防には、生活習慣の見直しや定期的な検診が大切

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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