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健達ねっと>健康お役立ち記事>ストレス>女性に多いストレス性頻尿とは?その特徴と対処法を徹底解説!

女性に多いストレス性頻尿とは?その特徴と対処法を徹底解説!

緊張などでストレスを受けると頻尿になることがあります。
ストレスによる頻尿は、一時的な症状ではなく継続する場合があります。
そもそも頻尿とはどういう症状なのでしょうか?
ストレスによる頻尿とはどういう仕組みなのでしょうか?
本記事ではストレスによる頻尿について以下の点を中心にご紹介します。

  • 頻尿とはなにか
  • ストレスによる頻尿とは
  • 頻尿を改善する方法

ストレスによる頻尿について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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頻尿とは

頻尿とは、

  • 尿が近い
  • 尿の回数が多い

という症状を意味します。

一般的に頻尿とは、起床から就寝までの排尿の回数が8回以上の場合をいいます。
しかし、8回以下でも自分自身で回数が多いと感じる場合は頻尿といえます。

頻尿の原因となる過活動膀胱は、日本で1000万人以上が発症し、罹患頻度の多い病気です。
以下に頻尿になる原因について紹介します。

頻尿の原因

頻尿の原因には、

  • 疾患
  • 加齢
  • 冷え
  • 飲食物
  • 心因性

などがあり、1つもしくは複数が原因となり頻尿が起こると考えられています。
さらに詳細な内容を以下に紹介します。

疾患

疾患が原因となって頻尿になる場合があります。
女性特有の病気としては、

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 骨盤臓器脱

以上のものが挙げられます。
そして、頻尿の原因疾患としては以下のものが挙げられます。
泌尿器の疾患としては、

  • 過活動膀胱
  • 心因性頻尿
  • 膀胱炎(女性に多い)
  • 膀胱がん

などが挙げられます。
泌尿器以外の疾患としては、

  • 尿崩症
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病
  • 心不全
  • 脳梗塞(こうそく)

などが挙げられます。
以上の疾患を患っているときに、頻尿の症状が出る場合があります。

加齢

40歳を過ぎたころから、頻尿などの症状があらわれやすくなります。
主な頻尿の原因として、

  • 膀胱の活動が活発になる過活動膀胱
  • 感染による膀胱炎
  • 内臓を支える骨盤底筋のゆるみ
  • 前立腺肥大

などが挙げられ、生活の質すら低下させる要因になります。

その中でも過活動膀胱は、日本人の40歳以上の12.4%に見られます。
そして、加齢とともに割合は増加します。

また、高齢者の夜間頻尿は、

  • 高血圧
  • 利尿剤の内服

なども関係して増加傾向にあります。

冷え

冷えにより頻尿が起こる原因に、

  • 発汗できない分の尿量の増加
  • 膀胱の収縮による尿を貯めておく容量の減少

の2つが挙げられます。

寒さで発汗が抑制されて、水分が排出されずに体内に溜まりやすくなります。
体内の余分な水分が尿となり、尿の量が増えて頻尿になりやすくなります。

そして、膀胱は副交感神経によって膨張や収縮をしています。
体が冷えることが副交感神経の刺激となり、膀胱が収縮します。

膀胱が収縮することで容量がいっぱいになり、尿が溜められなくなります。
尿が溜められないため、頻繁に排尿することになります。

食べ物・飲み物

食べ物や飲み物が原因で頻尿になる場合もあります。
主に、

  • カフェイン
  • アルコール
  • 香辛料
  • 柑橘系のフルーツ
  • シュウ酸

などが挙げられます。

カフェインは利尿作用があり尿の排出量が増えるため、頻尿になりやすくなります。
そして、アルコールも利尿作用が強いです。

  • 香辛料を含む辛い食べ物
  • 柑橘系のフルーツ
  • シュウ酸を含む食べ物

以上の食べ物は膀胱を刺激する作用があります。
シュウ酸が豊富な食べ物は、

  • ほうれん草
  • タケノコ
  • なす
  • ピーナッツ
  • チョコレート
  • コーヒー
  • ココア

などです。

心因性

心因性頻尿は、泌尿器に関する病気がないのに、何回もトイレに行ってしまう状態です。

周囲の環境などに緊張することでストレスが溜まり、トイレが近くなります。
心因性頻尿の状態が一過性で終わらず、その後も継続する場合もあります。

心因性なので、通常は睡眠時に何も起こらず、夜間頻尿はないことが多いです。
そして、朝の起床時の排尿量も正常です。

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ストレスと頻尿の関係

緊張などでストレスを受けると、交感神経が優位に働きます。
交感神経が優位になることで、膀胱が緊張して尿意を催す場合もあります。

そして、ストレスによる自律神経失調症でも頻尿になることがあります。
以下に詳しい内容を紹介します。

緊張するとトイレに行きたくなるのはなぜ?

緊張などのストレスによって、過活動膀胱が起こる場合もあります。

排尿筋は、膀胱の周辺にあり、普段は尿を溜めるために弛緩しています。
しかし、緊張などでストレスを受けると排尿筋は緊張し収縮します。

排尿筋が収縮することにより、尿が溜まっていなくても尿意を催します。
そのため、緊張すると尿が少なくても、トイレが近くなると考えられています。

過活動膀胱とは

過活動膀胱は、

  • がまんできないほどの尿意を感じる
  • しきりに排尿したくなる
  • 排尿をがまんできずに失禁する

少なくとも1と2の症状があり、ほかに原因となる疾患がない場合に診断されます。

主にストレス性によるものが多いです。
しかし、病気が原因の場合があり、さまざまな種類があります。

過活動膀胱は、

  • 脳血管障害
  • パーキンソン病
  • 認知症
  • 脊髄損傷
  • 多発性硬化症
  • 後縦靭帯骨化症
  • 脊柱管狭窄症

などの病気が原因で起こる場合もあります。

神経疾患がなくても、

  • 前立腺肥大症に合併する
  • 加齢による膀胱機能の変化も原因となる
  • 明らかな原因疾患はない

などの場合もあります。

自律神経失調症

ストレスによる自律神経失調症が原因で、頻尿になる場合もあります。

ストレスが溜まることで交感神経が優位になり自律神経のバランスが乱れます。
自律神経は体の器官を調整するため、バランスが乱れると体の機能に支障が出ます。

体の機能に支障が出ることで、全身にさまざまな症状が出る場合があります。
自律神経失調症の症状の中には、のどの渇きや頻尿、残尿感などがあります。

そのため、ストレスにより自律神経が乱れて、頻尿になると考えられています。

子供頻尿

子供は、ストレスによる心因性頻尿が多くあらわれるといわれています。
子供の心因性頻尿は、細菌やウィルスなどが原因で起こる膀胱炎の次に多いです。

心因性頻尿は排尿痛や発熱が見られないという特徴があります。

  • 集中しているとき
  • 寝ているとき

などには症状が見られません。

心因性頻尿が、一時的なものとして終わらず、常時おきる場合があります。

緊張していないときでも、頻尿が起こるかもという恐怖からトイレを意識します。
常にトイレを意識し、しきりに排尿することで頻尿になってしまいます。

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頻尿への対処法は?

頻尿の対処法としてとくに推奨されるのは、

  • 骨盤底筋を鍛える
  • 体重を減らす

この2つになり、膀胱訓練はこれらの次に推奨されています。
しかし、ともに即効性はないため、ほかの方法と組み合わせた対処が必要になります。

骨盤底筋を鍛える

女性の頻尿は、骨盤底筋との関係が深いです。

骨盤底筋は膀胱などを支えており、筋力が低下すると尿漏れなどが起こりやすくなります。
加齢により筋力は低下し、出産でも弱くなります。

改善するには骨盤底筋を鍛えることが重要になります。

  • 肛門と膣を体の中に絞り込むように縮める
  • 力がゆるまないように気をつけ、そのままの力で5つ数える
  • 5つ数え終わったら完全に力を抜いて5つ以上休む

以上の動作を、8回1セットとして、1日10セットを目標におこないます。

骨盤底筋のトレーニングは年齢を問いませんし、男性にも有効です。
一般的に効果があらわれるまでには1〜3ヶ月かかるので、継続することが大切です。

膀胱訓練をする

頻尿には膀胱訓練を行うことも有効です。

膀胱訓練とは、排尿の間隔を少しずつ長くしていく訓練法です。

尿意をもよおしたとき、5分間ほどトイレにいくことを我慢する

  • 5分間我慢できるようになると、少しずつ時間を延ばしていく
  • 最終的には、排尿の間隔が2〜3時間得られることを目標にする

尿意をもよおしてからの耐久時間が伸びることで、尿漏れのリスクも防ぎます。

体重を減らす

体重を減らすことは、過活動膀胱に対して有効性があるとされています。
過活動膀胱の対策に最も良いのはダイエットです。

ダイエットの体重減少により、尿失禁になりづらくなるという臨床試験の報告もあります。
食事と運動療法のほかに、肥満手術によるダイエットでも効果は認められています。

体重が8%減少した場合、6か月後の尿失禁回数が47%減少したというデータもあります。

頻尿に悩んでいる場合は、ダイエットをすることで解決することもあります。

アルコール・カフェイン・炭酸飲料をさける

アルコールやカフェイン、炭酸飲料などは利尿作用があります。
そのため、頻尿や尿失禁を悪化させる場合があります。

カフェインはコーヒーやお茶、栄養ドリンクにも含まれています。
アルコールは摂取した以上の水分が排出されてしまうため、水分補給にも適しません。

水、ハーブティー、ノンカフェインの飲み物に変更することも効果的です。

就寝前にアルコールなどを摂取すると、夜間頻尿の原因にもなります。
できるだけ摂取しないように気を付けることも大切です。

ストレスを溜めない

ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。
心因性頻尿の原因になるだけでなく、ほかの頻尿を引き起こすこともあります。

ストレスが溜まることで、交感神経が刺激されることでも頻尿の原因になります。
自律神経のバランスが崩れ、失調症の症状にも頻尿が含まれます。

心因性頻尿の場合は、

  • 心理療法
  • リラクゼーション法

などの治療方法もあります。
ストレスは溜め込まずに、こまめに解消することが重要になります。

病院に行くべき?

以下のような自覚症状がある場合には、病院に行くことを推奨します。

頻尿残尿感夜間頻尿
排尿痛尿に潜血尿失禁
尿閉排尿困難腎臓あたりが痛む
尿道口から膿が出る排尿症状を伴う発熱PSAが高い

何科を受診?

膀胱や腎臓の症状は泌尿器科の領域になります。
しかし、内科でも尿検査によって膀胱炎の有無を確認できます。

膀胱炎の場合は抗生物質による治療で、膀胱内の細菌を除去します。
抗生物質などの処方は内科でも可能で、治療の説明も内科で行うことが可能です。

しかし、以下のような複雑な原因がある場合は、全て泌尿器科で対応することになります。

  • 尿道カテーテル使用中の感染
  • 膀胱内憩室の場合
  • 女性特有の疾患の場合
  • 生殖機能の問題による膀胱炎

などです。

なぜ女性に多い?

頻尿は男性に比べ、女性に起こる場合が多いです。
女性は男性に比べ尿道が短いため、菌が侵入しやすく膀胱炎になりやすいです。

そして、子宮筋腫など女性特有の病気が関係している場合もあります。
ほかに、女性は男性に比べ冷え性になりやすいことも関係して頻尿になりやすいのです。

さまざまな要因が男性に比べて、頻尿を引き起こすリスクが高いのです。

膀胱炎

女性は男性に比べ尿道が短く、雑菌などが侵入しやすく、膀胱炎になりやすいです。
そして、妊娠中は非妊娠時に比べ、さらに膀胱炎になりやすくなります。

膀胱炎が起因となり、頻尿や尿漏れが起こる場合があります。

子宮筋腫

子宮筋腫も女性特有の疾患です。
膨らんだ腫瘤が、周辺の臓器を圧迫して、さまざまな症状が出る場合があります。

膀胱が腫瘤に圧迫されると、尿を貯める容量が減り頻尿や尿失禁の原因にもなります。
また、尿道が圧迫されることで、排尿困難や尿閉になる場合もあります。

冷え

冷え性が男性より女性に多いのは、女性が男性に比べ

  • 筋肉量が少ない
  • 脂肪が多い

以上が原因になります。

筋肉量が少ないということは、熱を発生させる力が弱いということになります。
そして、脂肪は熱の伝導が悪く、すぐに温まりにくいという特徴があります。

そのため、女性は男性に比べ、冷え性になりやすいのです。

ストレス

ストレスによる心因性頻尿も女性が多い傾向にあります。

女性は男性より頻尿や尿漏れになりやすく、それが恐怖や不安になりやすいです。
そのため、頻繁に排尿をすることで、尿漏れのリスクを減らそうとして頻尿になります。

そして、加齢やホルモンバランスの変化で起こる、更年期障害の症状の場合もあります。
イライラすることも更年期障害の1つに挙げられています。

更年期障害に心当たりがあれば、婦人科で相談することも必要になります。

尿漏れ

女性は男性に比べ、尿道の長さが短く、尿漏れを起こしやすいです。
そして、尿漏れの対策には、パッドなどを利用する方法もあります。 

食事や運動療法などで尿漏れが改善しても、完全に解消するのは難しい場合もあります。
不安なときは尿漏れに対応したパッドなどを利用することを推奨します。

運動不足

骨盤の底には骨盤底筋という筋肉があり、骨盤内の臓器を支えています。
女性は男性に比べると筋肉の量が少なく、運動不足になりやすいです。

加齢や運動不足などにより骨盤底筋の筋力が低下すると、

  • 膀胱の位置が下がる
  • 膀胱自体の筋力も低下

などの影響があらわれます。

その結果、

  • 膀胱に尿を溜める
  • 尿を最後まで出し切る

などの排尿のコントロールができなくなります。

骨盤底筋の筋肉を鍛えるほかに、膀胱経の経絡を伸ばすことで解消する場合もあります。
膀胱経の経絡は太ももの裏からふくらはぎの外側を通り、伸ばすことで効果があります。

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のどが渇くのは、頻尿が原因?

手の震え
頻尿が原因でのどが渇く場合もあります。
しかし、更年期などが原因となる場合もあります。

更年期障害には頻尿と多汗などの症状があり、水分不足になりやすいです。
そして、自律神経の乱れによる、唾液の調整の乱れが原因でのどが渇く場合もあります。

のどが渇くことにはさまざまな要因があるため、頻尿が原因とはいい切れません。

ほかに、頻尿とのどが渇く症状がある病気として、

  • 尿崩症
  • 糖尿病

などが挙げられます。

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ストレスと頻尿まとめ

ここまで、ストレスによる頻尿についてお伝えしてきました。
ストレスによる頻尿の要点をまとめると以下の通りです。

  • 頻尿とは1日の排尿回数が8回以上あるなどの尿に関する病気
  • ストレスによる頻尿とは心因性頻尿と呼ばれている
  • 頻尿を改善する方法は筋トレやダイエットなどが有効

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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