手足が冷える、体が冷たい、疲れやすいという方、もしかしたら冷え性かもしれません。
冷え性だからといってあまく見ていると、様々な不調につながります。
冷え性の症状を理解し、早めの対策と改善が必要です。
本記事では、冷え性の症状について、下記の内容を中心にお伝えします。
- 冷え性の症状をセルフチェック!自分はどのタイプ?
- 冷え性の症状が出る原因
- 冷え性の症状を改善する方法
ぜひ最後までお読みください。
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冷え性とは
冷え性とは手足の末端部分や腰などの体の一部、または全身が冷たく感じる状態を指します。
冷えの症状以外にも、次のような症状が出る場合もあります。
- 疲れ、だるさ
- めまい、頭痛
- 下痢、便秘
体を温める力が不足すると体の機能がうまく働きません。
冷え性は疲れやだるさ、めまいといった症状につながる可能性があります。
内臓が冷えている人は冷え性の自覚がないものの、お腹を壊しやすかったり、下痢になったりという不調がでやすくなります。
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冷え性の症状をセルフチェック!自分はどのタイプ?
冷え性にはいくつか種類があります。
自分の症状からどのタイプの冷え症かチェックしましょう。
タイプに合わせた対処方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
手足の冷えタイプ
手足の冷えを感じる方は四肢末端型の可能性があります。
特徴や症状は以下の通りです
- 手足やその末端が冷える
- 過度なダイエットを行っている人に多い
- 肩こりや頭痛がある
- 汗をあまりかかない
- 運動不足
末端型冷え性の方は、ダイエットや運動不足などの生活習慣が原因の可能性があります。
過度なダイエットをしていると、熱を生み出すエネルギーが不足しがちです。
エネルギーが不足すると手足の末端まで血液が行き渡らなくなります。
また運動不足によって交感神経が過剰に働き、手先足先の血管が収縮してしまいます。
ダイエットをする際は、食事制限ではなく運動と筋トレで、痩せやすい体づくりを意識しましょう。
食事量が極端に少ないと筋肉が落ち、基礎代謝も低下します。
基礎代謝が落ちると痩せにくく、体も冷えやすいです。
普段デスクワークなどで運動をあまりしないという方も、体を動かす習慣をつけるようにしましょう。
下半身の冷えタイプ
腰から下の下半身が冷えるという方は、下半身型冷え性の可能性があります。
下半身型冷え性の特徴と症状は下記の通りです。
- 手は温かいのに足が冷たい
- 顔がほてりやすい
- 30代以降の男女に多い
- 足がだるい、むくみがち
- デスクワークなどで長時間座っていることが多い
下半身型冷え性は、上半身は温かいので自分が冷え性であることに気付かない場合も多い冷え性です。
加齢で血管が細くなったり、筋力が低下したりすることで、下半身の血行不良が起こり下半身冷え性につながります。
またデスクワークなどで下半身の筋肉が硬直し、足の血のめぐりが滞ることも原因のひとつです。
下半身冷え性に当てはまる方は、スクワットなど、下半身を中心とした運動がおすすめです。
エレベーターやエスカレーターを避け、階段を使うようにするだけでも運動になります。
座っていることが多いという方は、こまめにストレッチや膝の曲げ伸ばしなどをして体を動かすように意識しましょう。
全身の冷えタイプ
常に体温が低く、年中寒さを感じている人は全身型冷え性かもしれません。
全身型冷え性の特徴と症状は下記の通りです。
- 季節を問わず寒さを感じる
- 体がだるい、疲れる
- 風邪をひきやすい
- 下痢をしやすい
- ストレスを感じやすい
全身型冷え性は、基礎代謝の低下が主な原因といわれています。
日ごろから適度な運動を意識し、バランスのよい食事をとるようにしましょう。
夏でも冷え対策を徹底し、服装や入浴で身体を温めるのも重要です。
ストレスも全身型冷え性の原因となるので、自分に合ったストレス発散方法を見つけ、生活に取り入れましょう。
全身型冷え性の症状は、甲状腺機能の低下によっても引き起こされる可能性があります。
症状がひどい、改善されないという方は、病院を受診し、相談するようにしてください。
内臓からの冷えタイプ
内臓型冷え性は、自分では冷え性だと気づきにくいタイプです。
下記の特徴と症状に当てはまったら、内臓型冷え性かもしれません。
- 下腹部が冷たい
- 便秘や下痢になりやすい
- 全身がだるい
- 風邪をひきやすい
- 湯船が熱く感じる
内臓型冷え性は自律神経の乱れにより、手足の末端部分の血管が収縮されなくなるのが原因といわれています。
手足の冷えはほとんどなく、内臓で血液が不足してしまうため内臓が冷えてしまうのです。
内臓が冷えると腸内環境の乱れや機能低下を引き起こすため、下痢や便秘につながります。
内臓が冷え体温が低い状態が続くと風邪をひきやすくなります。
体温が低いとだるさや疲れを感じやすくなるので、しっかりと対策が必要です。
生活習慣の乱れも内臓の冷えにつながるので、適度な運動と食事、睡眠で体を整えましょう。
「夏なのに手足が冷えている」「みんなは暑そうなのに自分だけ寒い」なんて感じたことはありませんか?夏も含めて一年中冷えに悩まされている方は多いと思います。本記事は、一年中つらい冷えに悩まされている冷え性の方に向けて、原因と対策をま[…]
冷え性の症状が出る原因
冷え症の症状が出る原因は様々です。
原因を知り、冷え性の対策につなげていきましょう。
運動不足
運動不足は冷え性の大きな要因です。
運動することで血行が促進され体が温まるので、運動不足は体の冷えに直結するといえます。
また、運動は自律神経を整え、ストレス解消にもつながります。ハードな運動が苦手という方は、ヨガやピラティス、ウォーキングなどの軽い運動から始めるのがおすすめです。
特にデスクワークや在宅勤務、車移動などで運動不足の人は、少しでも体を動かす習慣を身につけ、冷えない健康的な体づくりを行いましょう。
基礎代謝の低さ
基礎代謝は、生命維持のために最低限必要なエネルギーのことです。
基礎代謝は、年齢や性別、活動量などによって差があります。
基礎代謝が低いとエネルギーをつくるときの熱が発生しにくいため、体が冷えやすくなってしまいます。
基礎代謝は年齢とともに低下していきますが、筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、体を温かく保つことができます。
無理のない程度で筋トレを行い、冷え性改善につなげていきましょう。
食習慣の乱れ
乱れた食生活も、冷え性の原因となります。
特に外食やファストフード、コンビニ弁当などの偏った食事は冷えやすい体をつくります。
冷えない体をつくるには、体を温める食材を取り入れることが重要です。
生姜や根菜、香辛料には体を温める効果があるといわれています。
普段の食事に取り入れることで、身体の発熱を促し、冷え性の改善も期待できます。
また、筋肉をつくるにはたんぱく質が不可欠です。
筋トレと合わせて卵やささみ、胸肉などのたんぱく質を摂取すれば、効率よく筋肉を増やせるので、冷えない体づくりに効果的といえます。
血行不良
血行不良は自律神経の乱れ、運動不足、女性ホルモンの乱れによって起こるといわれています。
血行が悪いと手足の末端まで血液が行き渡らず、冷え性になってしまいます。
血行不良を改善するには、運動やストレッチが効果的です。
仕事の合間や毎日少しの時間でも運動を習慣にすれば、血行がよくなり、手足も温まってきます。
また、体を締め付けるような服を着ていると、血流が妨げられ血行不良につながります。
冷え性の方は服装も意識しするようにしましょう。
ストレス
ストレスは自律神経が乱れ血液循環が悪くなるので、冷え性の原因となります。
体にストレスがかかると交感神経が優位になり、末梢血管が縮小し血行不良へとつながります。
仕事や勉強、家事、育児などでストレスを抱えがちですが、上手に発散することが大切です。
ストレスを発散し、リラックスする時間をしっかりととることで、自律神経が整い、血液循環もよくなるでしょう。
自律神経の乱れ
自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで体の機能を正常に働かせます。
体の機能が正常に働くことで体が温まります。
自律神経が乱れてしまうと血液循環が不安定になり体が冷え、様々な不調を招いてしまいます。
自律神経の乱れは、ストレス、不規則な生活、女性ホルモンの変化などで起こります。
特に生活習慣の乱れは、積み重ねによって様々な不調を招く恐れがあるので、意識して改善しましょう。
喫煙習慣
タバコに含まれるニコチンは、自律神経を刺激し、血管を細くする作用を持っています。
縮まった血管はすぐには戻りません。
縮まった血管は血行不良を招き、慢性的な冷え性へとつながってしまいます。
さらに、タバコは呼吸する力を弱めたり、体を疲れやすくしたりします。
タバコは体の様々な機能に影響を与えるので、体を温めることが難しくなってしまいます。
喫煙習慣があり冷え性に悩んでいる方は、禁煙で冷え性が改善される可能性があります。
タバコの本数を少しずつ減らしていくことから始めてみてください。
男性は冷え性にならないの?|男女別で症状と原因を比較
冷え性は女性のイメージが強いのではないでしょうか。
その原因はいったい何なのか、男性は冷え性にならないのか、詳しく解説していきます。
女性の冷え性の原因
女性の冷え性の原因は主に下記のものです。
- 女性ホルモンの変化による自律神経の乱れ
- 筋肉量が少ない
- 鉄分不足
- 体を締め付ける服装
女性は生理周期により女性ホルモンが変化します。
女性ホルモンの変化に伴い自律神経も乱れやすく、血行不良へとつながります。
また、生理の出血や妊娠、授乳により鉄分不足になりやすく、血液量が減ることで体の隅々まで酸素を運ぶことができず、体が温まりにくくなります。
男性よりも筋肉量が少ないのも、女性の体が冷えやすい原因です。
筋肉による発熱で体が温まるので、筋肉量の少ない女性は発熱も少なくなり、冷え性へとつながります。
さらに女性特有の服装にも冷えの原因があります。
体のラインに沿った服や、締め付ける下着を着ていると、血行が悪くなります。
足を露出する服装も下半身の冷えにつながり、女性ならではの冷えの原因といえます。
男性の冷え性の原因
男性でも冷え性になる可能性はあります。
男性で冷え性になる原因は加齢による筋力低下、基礎代謝の低下が挙げられます。
男性の冷えは手足末端の冷えだけでなく、頻尿や腰痛、肩こりなどの不調が引き起こされることが多い傾向にあります。
女性に冷え性が多い理由
女性に冷えが多い理由は、男性と比べて冷えを引き起こす原因が圧倒的に多いことだといえます。
特に、女性ホルモンの変化は女性ならではの悩みであり、対策も難しいものです。
女性は体の構造上、冷え性になりやすいといえるので、対策をしっかりとし、うまく付き合っていくのが重要です。
冷え性の症状がある人がなりやすい「病気」とは
冷え性は放置していると様々な体の不調を引き起こします。
冷えがきっかけで起こる病気には、下記があります。
- アレルギー性鼻炎
- 膀胱炎
- 膠原病など
また、症状として冷えが現れる病気もあります。
- 子宮内膜症
- 甲状腺機能低下症
- バージャー病
- 全身性エリテマトーデス(SLE)など
冷え性だと思ったら違う病気が隠れていたというケースもあり、注意が必要です。
いつまでも改善されない、しびれや痛みがあるといった場合、すぐに病院を受診するようにしましょう。
冷え性の症状を改善する方法
冷え性を改善するにはどのような方法があるのでしょうか。
改善方法をいくつかご紹介します。
自分にあった方法、取り入れやすいものから始めてみてください。
薬物療法
栄養剤・サプリメント
体の内側から改善するために、栄養剤やサプリメントを取り入れるのも効果的です。
血行をよくする成分、体を温める成分が含まれているものがおすすめです。
ビタミンEは血管を健康に保ち、血液をサラサラにする働きがあります。
生理痛や更年期障害などの女性の悩みにも効果が期待できます。
また、体を温める生姜やトウガラシを使ったサプリや栄養剤もあります。
食事で摂取するのが難しい方は、サプリメントで気軽に摂取してみるのもよいかもしれません。
漢方薬
漢方薬は冷え性改善に効果的なものが多くあります。
末端の冷えに効果が期待できるもの、体全体を温めるものがあり種類も豊富です。
漢方の種類により効能も違うので、自分の症状に合ったものを選びましょう。
漢方薬は、継続することで効果が期待できるものなので、即効性を求めるのではなく、毎日続けて飲むようにしましょう。
食事療法
食事療法では体を温める食材や、血行をよくする食材を意識して摂るようにします。
体を温める食材は、下記のようなものが挙げられます。
- 生姜
- ニンニク
- ねぎ
- 根菜
- 味噌
- 梅干し
ビタミンE、ビタミンB群、鉄分を多く含む食品も、冷え性改善に効果的といわれています。
発酵食品は体を温めてくれる食材です。
味噌汁の具材を根菜に変えれば体が温まる簡単な一品になります。
たんぱく質も、筋肉をつくるのに欠かせない食材です。
筋肉の維持、増加のために積極的にたんぱく質をとるようにしましょう。
生活習慣の改善
冷え性で悩んでいる方は、生活習慣を見直してみましょう。
食事、運動、入浴、睡眠、どれも体を温めるのにとても重要な役割を担っています。
特に、体を動かすことは血行をよくし、体の機能を働かせるために欠かせません。
運動と筋トレで筋肉量を増やし基礎代謝を下げないように習慣づけましょう。
また、普段シャワーで済ませているという人は、湯船につかる入浴習慣をつけるのがおすすめです。
体を芯から温めることで全身が温まり、質のよい睡眠にもつながります。
質のよい睡眠は自律神経を整えるのにも有効です。
体は毎日の習慣の積み重ねでつくられています。
冷えない体をつくるために、できることから始めましょう。
冷え性の症状のタイプ別に傾向と対策!!
冷え性は4つのタイプに分類されます。
それぞれ傾向と対策が異なりますので、自分がどのタイプに当てはまるのかを知り、正しく対処していく必要があります。
四肢末端型冷え性
四肢末端型冷え性は、手足とその末端部分が冷える冷え性です。
女性に特に多い冷え性で、過度なダイエットや栄養不足が原因の1つとして考えられます。
冷えている手足を温めるよりも、内臓を温めることで末端まで血液が行き届く場合があるので、体の内側から温めるように意識しましょう。
下半身型冷え性
下半身型冷え性は、上半身は温かく、下半身が冷えるのが特徴です。
骨盤のゆがみなどが原因で下半身の血行不良が起こり、冷えにつながっていると考えられます。
姿勢が悪い、足を組む癖がある、座りっぱなしのことが多いという方も、血行不良につながりやすくなります。
適度にストレッチを取り入れながら、下半身の負担を軽減していきましょう。
全身型冷え性
全身型冷え性は、季節を問わず体が寒いという方に当てはまります。
基礎代謝の低下が原因で起こりやすい症状です。
基礎代謝の低下により免疫力が下がります。
免疫力の低下は風邪をひきやすくなったり、お腹を下しやすくなったりと、様々な不調につながります。
食事や運動で体を健康に保ち、内側から温めるように意識しましょう。
内臓型冷え性
内臓型冷え性は、内臓に血液が行き届かず、内臓が冷えてしまっているタイプです。
内臓が冷えているため体の機能にも影響が出ます。
内臓の冷えは下痢や倦怠感を起こし、風邪もひきやすくなってしまいます。
自律神経の乱れで血液循環が悪化している可能性があるので、ストレスを軽減し、リラックスする時間を持てるように意識しましょう。
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冷え性の症状のまとめ
冷え性の症状についてお伝えしました。
冷え性の症状についてまとめると以下の通りです。
- 冷え性には下半身型、手足末端型、全身型、内蔵型の4種類のタイプがある
- 冷え性の原因は自律神経の乱れや基礎代謝の低下、生活習慣によるものが多い
- 冷え性を改善するためには、生活習慣の見直しが必要
本記事の内容が、少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。