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健達ねっと>健康お役立ち記事>栄養>亜鉛>サプリメント>【亜鉛の摂取は髪の毛に良い?】亜鉛が髪の毛に与える影響や不足するリスクをご紹介!

【亜鉛の摂取は髪の毛に良い?】亜鉛が髪の毛に与える影響や不足するリスクをご紹介!

亜鉛は髪の健康に重要な役割を果たすミネラルとして知られています。
そして、髪の悩みを抱える多くの人が、亜鉛サプリメントに興味を持っています。

では、亜鉛サプリメントは本当に髪の成長を助けるのでしょうか?

そこで、本記事では以下の項目を中心に解説します。

  • 亜鉛サプリとは?
  • 亜鉛サプリが髪の毛に与える影響
  • 亜鉛サプリが体に与える影響

亜鉛サプリの髪の毛に与える影響について参考になる情報を得られるので、ぜひ最後までお読みください。

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亜鉛サプリとは?

亜鉛サプリとは?まずはじめに、亜鉛サプリについてご紹介します。

亜鉛サプリとは、その名の通り亜鉛が多く含まれたサプリのことで、主に錠剤として販売されています。
メーカーや量にも寄りますが、他のサプリメントと比較してもそこまで高価ではなく、数百円〜数千円で購入できます。

また、亜鉛は体内で生成できない必須微量ミネラルの1種で、DNAやタンパク質の合成、味覚に関わる細胞の生成などに関係しています。
特に男性の場合は前立腺や性腺に多く含まれており、人間の生殖機能に関わる栄養素としても知られています。

亜鉛の摂取が髪の毛に与える影響については、次の項目で詳しくご紹介します。

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亜鉛サプリが髪の毛に与える影響

亜鉛サプリが髪の毛に与える影響本項目では、亜鉛サプリが髪の毛に与える影響について、以下の3つをご紹介します。

  • 髪の生成をサポートする
  • 育毛サイクルを正常に整える
  • AGAの進行を抑える

髪の生成をサポートする

亜鉛サプリが髪の毛に与える影響の1つ目は「髪の生成をサポートすること」です。

ご存知の通り、私たち人間の髪の毛は、タンパク質によって生成されています。
ただし、普段の食事から摂取したタンパク質がそのまま髪の毛に生まれ変わるのではなく、摂取したタンパク質は体内で一度アミノ酸に分解されます。
その後、体内でタンパク質を必要としている各部位に送られます。

そんなタンパク質にもいくつかの種類があり、私たち人間の髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質によって
生成されています。
髪の毛を作るためには、分解されたアミノ酸がケラチンに再合成される必要があり、この合成に必要な栄養素が「亜鉛」なのです。

つまり、亜鉛はタンパク質の合成に間接的に関わっており、新しい髪の毛を十分に合成するためには亜鉛を摂取する必要があるのです。

また、髪のハリやコシを保つためにも亜鉛は欠かせないため、髪の量やボリュームにも関わっていると言えます。

育毛サイクルを正常に整える

2つ目は「育毛サイクルを正常に整えること」です。

私たち人間の髪の毛は一定の育毛サイクルを通して成長と衰退を繰り返しており、そのサイクルのタイミングは各毛ごとに異なります。
特に若い間は毛髪全体の80%以上が成長を続けている髪の毛であるといわれており、常に毛根に位置する毛母細胞の分裂と増殖が繰り返されています。

そんな毛母細胞の分裂と増殖をスムーズに促進する役割を果たすのが亜鉛であり、亜鉛があるからこそ正常な
育毛サイクルが整えられるのです。

つまり、亜鉛不足によって育毛サイクルが乱れてしまうと、髪の毛の成長期が短縮されてしまい、
結果として抜け毛を引き起こしやすくなってしまうのです。

AGAの進行を抑える

3つ目は「AGAの進行を抑えること」です。

AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略称で、遺伝的要因とホルモンバランスの影響を受けることで毛髪の成長サイクルが短縮され、結果として髪の毛が徐々に細くなり短くなっていく状態を指します。
そんなAGAの原因となっているのが、ホルモン「5αリダクターゼ」であり、5αリダクターゼは体内の
テストステロンと結合することで脱毛を促進させてしまいます。

そんな中、亜鉛は体内で分泌される「5αリダクターゼ」と呼ばれる脱毛ホルモンの増殖を抑え、薄毛予防にも
効果が期待できるといわれています。

亜鉛が髪の毛に与える影響については、以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

亜鉛サプリが体に与える影響

亜鉛サプリが体に与える影響

本項目では、亜鉛サプリが体に与える影響について、以下の3つをご紹介します。

  • 免疫力やアレルギー耐性を高める
  • 肌の質を高める
  • 生殖機能を改善する
  • 味覚を正常に保つ
  • うつ状態を緩和させる

免疫力やアレルギー耐性を高める

亜鉛サプリが体に与える影響の1つ目は「免疫力やアレルギー耐性を高めること」です。

亜鉛は、免疫力の要となる免疫細胞の機能を促進し、外部からの病原体や有害物質の侵入を防ぐための粘膜を
強化してくれます。
また、アレルギーなどによって引き起こされる炎症反応を適切に調節し、免疫反応を抑制する効果も期待できます。

普段風邪などを引きやすい、体調不良になりやすいという方は、ぜひサプリメントなどを通して亜鉛を摂取すると良いでしょう。

肌の質を高める

2つ目は「肌の質を高めること」です。

私たちの肌は、常に新しい細胞と入れ替わっていることに加え、怪我や外部からの刺激などによってもダメージを受けてしまいます。
そんな肌の新陳代謝と再生を促進させるのが亜鉛であり、傷や怪我などによってダメージを受けた肌などの回復を早めてくれます。

また、亜鉛には抗酸化作用があり、活性酸素による肌の酸化ダメージから細胞を保護する役割も果たしています。
肌への酸化ダメージを抑えることは、肌の早期老化を防ぎ、しわやシミの形成を抑えることと同義であり、結果として肌のハリや弾力を保つことにも繋がります。

生殖機能を改善する

3つ目は「生殖機能を改善すること」です。

免疫力や肌質にも良い影響を与える亜鉛には、生殖機能を健全に保つ効果が期待できます。
特に男性の場合は、精子を作る過程やテストステロンの生成にも亜鉛が関わっており、結果として男性の生殖機能やそれに関わる健康面に良い影響を与えていると言えます。

また、女性においても卵子の成熟を助け、排卵をスムーズにしてくれるとされています。

味覚を正常に保つ

4つ目は「味覚を正常に保つこと」です。

私たちが普段食事をする際に味を感じる際には、舌の上にある「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官が関係しています。
この味蕾の働きを正常に保つために欠かせないのが亜鉛であり、亜鉛が極端に不足すると味覚の感じ方が
変化する可能性もあります。

また、唾液は食べ物を溶かして味を感じやすくさせる機能があり、亜鉛は唾液の分泌を促進させる効果もあるとされています。

これらの側面から、亜鉛の分泌は味覚の活性化に欠かせない栄養素とされています。

 うつ状態を緩和させる

5つ目は「うつ状態を緩和させること」です。

亜鉛は神経細胞の刺激伝達にも大きく関わっており、感情のコントロールや記憶力を正常に保つことにも
影響しています。
神経細胞の刺激伝達は、感情のコントロールや記憶力の他にも、五感や思考力、ホルモンバランスにも関わっているため、より広い視点で見れば亜鉛はこれらの働きに間接的に関わっていると言えます。

感情の起伏が激しい方や、うつ状態になりやすいと感じる場合は、亜鉛が足りていない状態かもしれないため、ぜひサプリメントなどを通して積極的に摂取してみてください。

適切な亜鉛の摂取量

適切な亜鉛の摂取量

次に、適切な亜鉛の摂取量についてご紹介します。

これまで、亜鉛が髪の毛や体に与える影響について解説してきましたが、当然摂取すればするほど良いという
訳ではありません。
亜鉛の摂取における推奨量は年齢によって異なるとされており、年齢別に見ると以下のようになっています。

  • 0〜5ヶ月:2mg(目安量)
  • 6〜11ヶ月:3mg(目安量)
  • 1〜2歳:3mg
  • 3〜5歳:4mg
  • 6〜7歳:5mg
  • 8〜9歳:6mg
  • 10〜11歳:7mg
  • 12〜14歳:10mg
  • 15〜17歳:12mg
  • 18〜29歳:11mg
  • 30〜49歳:11mg
  • 50〜64歳:11mg
  • 65〜74歳:11mg
  • 75歳以上:10mg

(参照:健康長寿ネット)

また、亜鉛に限らず、サプリメントはあくまでも食事によって摂取できない栄養素を補う役割を果たすものであるため、健康促進を目的に過剰に摂取することは絶対に避けましょう。

亜鉛を摂り過ぎた場合の影響はこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

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一般的な生活で亜鉛は不足する?

一般的な生活で亜鉛は不足する?

では、一般的な生活によって亜鉛は不足するのでしょうか。
結論から述べると、亜鉛は他の栄養素と比較しても普段の食事などからは摂取しにくい栄養素とされています。

例えば、亜鉛が豊富に含まれる食材には「牡蠣」が挙げられますが、牡蠣に含まれる亜鉛の量は100gあたり
約12-14g程度とされています。
サイズが比較的大きめの牡蠣でも平均20g程度であるため、12歳以上の方が十分に摂取するためには
1日あたり4つ程度の牡蠣を食べる必要があります。

もちろん、牡蠣以外にも亜鉛が豊富に含まれる食材はありますが、最も多く含まれる食材である牡蠣でも
それぐらい食べなければ、充分な摂取量とはいえません。

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亜鉛不足が髪の毛に与える影響

亜鉛不足が髪の毛に与える影響

本項目では、亜鉛不足が髪の毛に与える影響についてご紹介します。

前述したように、亜鉛は髪の毛にとっても必要な栄養素であり、過度に不足すると以下のような症状が現れる
可能性があります。

  • 髪の成長の遅れ
  • 脱毛
  • 髪質の低下
  • 白髪の発生
  • 頭皮トラブル

これらの症状を防ぐためにも、食事で摂取できない分はサプリで補うことをおすすめします。

亜鉛不足が健康に与える影響

亜鉛不足が健康に与える影響

次に、亜鉛不足が健康に与える影響についてご紹介します。

本記事でもご紹介した通り、亜鉛は、摂取することで髪の毛や体に様々な良い影響をもたらしますが、
不足することで体にマイナスの影響が及ぶこともあります。

亜鉛不足が健康に与える代表的な影響は、以下の通りです。

  • 免疫力の低下
  • 傷の治りの遅延
  • 肌質トラブルの発生
  • 生殖機能の低下
  • 精神面の不調

これらの症状を感じた場合は、亜鉛が不足している可能性があるため、食事やサプリメントなどで積極的に摂取することが重要です。

亜鉛が不足した場合のサインについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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亜鉛はサプリ以外でも摂取できる?

亜鉛はサプリ以外でも摂取できる?

既にご理解の通り、亜鉛はサプリ以外でも摂取することが可能です。

亜鉛に限らず、体に必要な栄養素はなるべく普段の食事から摂取することが望ましいと言えますが、
中には日常的な食事から十分に摂取することができない栄養素もあります。
亜鉛もそのような栄養素の1つであり、一般的な食生活から日常的に十分な亜鉛を摂取することは難しいとされています。

以下は、食材別100gあたりの亜鉛含有量を示したものです。

  • 牡蠣:13-14g
  • 牛肩ロース:5-6g
  • カシューナッツ:5-6g
  • アーモンド:4-5g
  • 牛もも肉:4-5g
  • 牛レバー:3.8g

これらの食材の含有量をみても分かる通り、亜鉛が含まれている食材、そして各食材に含まれている亜鉛の量は他の栄養素と比較しても少ないといえます。

栄養バランスを考えながら適切な摂取量を守って栄養素を積極的に摂取する姿勢は重要ですが、それでも十分に摂取することができない場合はサプリメントなどに頼って摂取すると良いでしょう。

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亜鉛サプリが髪の毛や体に与える影響のまとめ

ここまで亜鉛サプリが髪の毛に与える影響についてご紹介しました。

要点を以下にまとめます。

  • 亜鉛サプリとは、必須微量ミネラルの亜鉛が多く含まれたサプリメントのこと
  • 亜鉛サプリが髪の毛に与える影響は、髪の生成をサポートし、育毛サイクルを整えたり、AGAの進行を抑えたりする
  • 亜鉛サプリが体に与える影響は、免疫力を上げる・肌の質を高める・鬱状態の緩和などが挙げられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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