栄養ドリンクというと、疲れたときやこれから頑張りたいときに飲むものと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は寝る前の栄養ドリンクには意外な効果があることがわかっています。
そこで今回は以下について解説していきます。
- 寝る前の栄養ドリンクの効果とは
- 寝る前の栄養ドリンクの注意点とは
- 寝る前におすすめのドリンクとは
ぜひ最後までご覧いただき、寝る前の栄養ドリンクについての知識を深めていただけますと幸いです。
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栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
元気を出すためのドリンクといえば、栄養ドリンク・エナジードリンクなどが代表的です。
ところで、両者の違いはどこにあるのでしょうか。
決定的な違いは「名称」です。
名称は、各商品の栄養表示などで確認できます。
栄養ドリンクは医薬品または医薬部外品に分類されます。
医薬品は有効成分が配合されており、効果・効能が明確に表示できるものです。
たとえば「滋養強壮」「栄養補給」などのキャッチコピーが代表的です。
医薬部外品は医薬品に準ずる効果を期待できるものです。
一方、エナジードリンクの名称は清涼飲料水・炭酸飲料などです。
簡単にいえば、ジュース・嗜好品というわけです。
そのためエナジードリンクは、医薬品である栄養ドリンクと異なり、効果・効能を明確に表示することはできません。
たとえば「元気が出る」「スッキリする」のような抽象的な表現しか許されていないのです。
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寝る前の栄養ドリンクはあり!
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しかし寝る前に栄養ドリンクを飲んでも効果があります。
なぜ、寝る前の栄養ドリンクがいいのでしょうか。
実は、私たちの身体は睡眠中にあらゆる場所が成長ホルモンによって修復されています。
成長ホルモンは成長中の子どもだけでなく、大人になっても分泌されているホルモンです。
成長ホルモンの主な役割は、新陳代謝です。
新陳代謝によってダメージを回復することができますが、そのためには栄養が必要です。
とくにビタミンやタンパク質などは成長ホルモンの材料となるので、寝る前に栄養ドリンクを飲んで必要な栄養を補給することで新陳代謝を促し、疲労回復や美肌の維持に効果があるとされています。
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寝る前におすすめの栄養ドリンク
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今回は目的別に紹介していきます。
疲労の回復効果
疲労回復を目的に寝る前に飲む栄養ドリンクは、必須アミノ酸を多く含んだ商品がおすすめです。
必須アミノ酸のなかには「リシン」「トリプトファン」「バリン」といった疲労回復をサポートする物質がたくさん含まれています。
必須アミノ酸は、体内では合成されない栄養素ですから、栄養ドリンクで補給すると良いでしょう。
美肌効果
ビタミンB群と呼ばれる「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」は新陳代謝をサポートする働きがあります。
とくに女性は、寝る前にビタミンの入った栄養ドリンクを飲むことで、女性ホルモンが活発に分泌されるようになり美肌へと修復してくれます。
ビタミンだけでなく、ヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタといった美肌作りの効果が期待できる成分がプラスされた栄養ドリンクもあります。
免疫力を高めたい
風邪をひかないなど、免疫力を高めるための栄養ドリンクは、ビタミンB群やビタミンCを多く補給できる商品を選びましょう。
また、免疫力を高めるためのジオウ、ニンジンなどの生薬が入った栄養ドリンクもおすすめです。
肝機能回復
お酒を飲み過ぎた夜など、肝機能回復のための栄養ドリンクを飲むと二日酔いになりにくくなります。
お酒を飲むとアルコールが小腸で吸収されて肝臓へと運ばれます。
肝臓ではアセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸になって体外へと排出されます。
このときのアセトアルデヒドという毒性物質が原因で二日酔いの症状があらわれます。
タウリンを多く含んだ栄養ドリンクは肝臓の働きをサポートして、アセトアルデヒドの分解を早め、二日酔いの症状の緩和に効果が期待できます。
寝る前に栄養ドリンクを飲むときの注意点
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この注意点を守らずに栄養ドリンクを飲むと、効果が半減するばかりか、かえって健康を損なうことがあります。
カフェインの入っていない栄養ドリンクを選ぶ
栄養ドリンクのなかには、興奮剤としてカフェインが含まれる商品があります。
寝る前にカフェイン入りの栄養ドリンクを飲んでしまうと、寝つきが悪くなったり、利尿作用で夜中にトイレに起きたりすることがあります。
カフェインは一般的に若い人で1~2時間、高齢者で4~5時間の効果があるといわれています。
寝る前に飲む栄養ドリンクは、カフェインの入っていない商品を選びましょう。
アルコールを含まない栄養ドリンクを選ぶ
栄養ドリンクのなかには、アルコールを含んだ商品もあります。
アルコールは利尿作用があるため、夜中にトイレに起きるなど途中で目を覚ましてしまう原因となります。
また、アルコールは眠りを誘いますが、眠りは浅くなってしまいます。
寝る前の栄養ドリンクは、ノンアルコールの商品を選ぶようにしましょう。
カロリーが低い栄養ドリンクを選ぶ
寝ているときは、当然活動量も減るためカロリー消費も少なくなります。
カロリーの高い栄養ドリンクを寝る前に飲んでしまうと、そのカロリーは脂肪として蓄えられてしまいます。
とくにダイエット中の方や糖尿病の方などは、寝る前の栄養ドリンクは、できるだけカロリーの低い商品を選ぶようにしましょう。
生活習慣の見直しをした上で飲むようにする
栄養ドリンクは、あくまでも食生活で足りない栄養素を補うものです。
栄養ドリンクに頼るのではなく、まずは食生活や生活習慣を見直すことから始めましょう。
その上で、足りないと感じた栄養素を栄養ドリンクで補っていくことが大切です。
過剰摂取に注意する
栄養ドリンクは「一般用医薬品」と「医薬部外品」の2種類があります。
一般用医薬品は薬剤師のいるドラッグストアで、医薬部外品はコンビニなどで購入することができます。
どちらも過剰摂取することで、副作用が出る危険性があります。
栄養ドリンクは、過剰に摂取したからといって効果がアップするものではありません。
むしろ肝臓に大きな負担を与えてしまうこともあります。
ラベルに付いている用法・用量は必ず守りましょう。
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薬を服用している方は医師・薬剤師に確認
医師から薬を処方されて飲んでいる方は、安易に栄養ドリンクを飲まない方がいいかもしれません。
栄養ドリンクと薬の相互作用によって、薬の効果を妨げてしまうリスクがあります。
定期的に薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してみましょう。
朝に飲むのがおすすめの栄養ドリンク
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それは、カフェインの入っている栄養ドリンクです。
カフェインには神経の鎮静をうながし、「アデノシン」という眠気の原因となるものの働きを妨げる作用があります。
朝、カフェインの入った栄養ドリンクを飲んでも、カフェインの効果は4時間程度です。
栄養ドリンクの効果が薄れてきたなと思って、さらに追加して飲むようなことは避けましょう。
栄養ドリンクの多くは「1日1本」を推奨しており、用法・用量が決められていることがほとんどですから、必ず守るようにしましょう。
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寝る前に飲むのがおすすめの飲み物
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もっと手軽に身近な飲み物で、寝ている間に健康や美容を強化しましょう。
白湯
白湯(さゆ)は、水道水の場合、一度沸騰させ続けたものを50℃
白湯を寝る前に飲むことで体温の上昇効果が得られます。
内蔵の温度が高くなるため血行もよくなり、新陳代謝が高まってダイエット効果だけでなく、美肌効果も期待できます。
体温上昇効果と尿意の点から白湯を飲むタイミングは、寝る30分前がおすすめです。
寝る30分前に飲んだら寝る直前にトイレに行くことで、途中目覚めてしまわないようにします。
白湯は寝る前だけでなく、朝起きて飲むことで便通をよくする効果もあります。
手軽でお金もかからないため、寝る前、寝起きに飲む習慣をつけるのも検討してみてはいかがでしょうか。
ホットミルク
ホットミルクは、寝る前に飲むと身体を温めて心身の緊張をほぐし、睡眠の質を良くします。
また、ミルクの栄養素には質の高い睡眠効果をサポートするものが多く含まれています。
たとえばカルシウムは、ホルモンの分泌を安定させ、神経の興奮を抑える働きがあります。
トリプトファンは、睡眠導入効果、鎮痛作用があり、神経伝達物質のセロトニンの原料となります。
ホットミルクを寝る前に飲むタイミングは、寝る1時間前です。
なぜなら、身体が温まって少し冷めてくる頃に、ちょうどトリプトファンが働いて眠気が出てくるからです。
また胃腸に入ったミルクを眠ったまま消化してしまうと、胃腸に負担がかかるため消化が終わる1時間前くらいに飲むことをおすすめします。
トマトジュース
トマトに含まれるリコピンという栄養素は、成長ホルモンを活性化する働きがあります。
成長ホルモンは、日中に紫外線などで傷ついた肌細胞を修復する働きがあります。
寝る前にトマトジュースを飲むと、美肌効果が期待できます。
トマトジュースは、冷やして飲むことが一般的ですが、あえて寝る前のトマトジュースは温めて飲みましょう。
トマトジュースを温めることで、リコピンの吸収率や蓄積率がアップします。
さらにリコピンの吸収率を高めるため、小さじ一杯のエキストラバージンオイルを加えてみるのもいいでしょう。
トマトジュースは塩分や糖分が無添加のものを選びましょう。
寝る前に塩分を摂取するとむくみの原因になり、余分な糖分も血糖値のコントロールを乱してしまうためです。
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寝る前の栄養ドリンクのまとめ
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この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 寝る前の栄養ドリンクの効果は「疲労の回復」「美肌」「免疫力アップ」「肝機能の回復」
- 寝る前の栄養ドリンクの注意点は「カフェイン成分」「アルコール成分」を含まず「低カロリー」であること
- 寝る前におすすめのドリンクは「白湯」「ホットミルク」「トマトジュース」など
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。