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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護施設>老人ホームでの運動会は何をするの?注意点も徹底解説します!

老人ホームでの運動会は何をするの?注意点も徹底解説します!

老人ホームでも定番の行事の運動会があります。
怪我がないように安全に行うことが重要です。

老人ホームの運動会は何をするのでしょうか?

今回は、老人ホームでの運動会について以下の点を中心にご紹介します。

  • 老人ホームの運動会の競技の種類
  • 運動会を開催する目的や注意点

老人ホームでの運動会を理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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運動会でのおすすめ競技

老人ホームで運動会をする際どのような競技が行われるのでしょうか?
老人ホームで運動会をする際のおすすめの競技をご紹介します。

借り物競争

借り物競争とは、カードが指定したものを借りて、ゴールを目指す競技です。
借り物としてよく記載されている物は、ハンカチ、杖、時計、湿布などがあります。

借り物競走は手軽にでき、テンポよく進めることができます。
また、周りの人と協力したり声を掛け合ったりすることで、多くの人と楽しくコミュニケーションがとれます。

借り物競走のテーマとして、

  • 昔学校の先生だった人など「○○だった人」
  • 「職員で1番カッコいい人、綺麗な人」

などという題材もあります。

注意点としては、急ぐあまり転倒する可能性があることです。
また、借りた物はすぐに返却しないと、無くしてしまうこともあります。

スタッフがしっかりと管理しながら、行うことが重要です。

車いす競争

車いす競争とは、独歩で移動できる方も車いすに乗り、速さを競う競技です。
長い距離で行うと翌日に腕の痛みなどに繋がる可能性もある為、10m程度の距離で競うのが良いでしょう。

注意点としては、走者を少なくして間を空けて行うことで、怪我を防ぐことです。
できるだけ間を空けてぶつからないように行い、スタッフが見守りながら安全に実施しましょう。

ボールリレー

ボールリレーは、ボールを横の人に回して速さを競う競技です。
座ったまま行えるので、普段のレクリエーションなどでもよく行われている競技の1つです。

ボールを回していく方法はいろいろあります。
例えば、2人1組で

  1. バスタオルを使って渡す
  2. 1人1人新聞紙を使って渡す
  3. ボールではなくスプーンを使ってピンポン玉を渡す

などです。

注意点としては、ボールを落とさないように集中するあまり、バランスを崩して転倒する可能性があることです。
入居者の方が椅子に座って行っていたとしても、転倒の恐れがあるため、スタッフの配慮が必要です。

玉入れ

玉入れのやり方は、

  • 入居者が円になり真ん中に低いかごを準備して入れる
  • 入居者が1列にならんで、スタッフがかごを持って入居者の前を移動していく

などがあります。

みんなで一斉に動きだして行うので、運動会も盛り上がるでしょう。

投げたボールが入居者の方に当たる可能性があるので、注意が必要です。
当たっても怪我をしない柔らかいボールを準備しましょう。

また、入居者が落ちたボールを拾おうとして、床のボールに手を伸ばすと同時に転倒する可能性も考えられます。
落ちたボールはスタッフが拾って渡すなどのルールを決めて行うようにしましょう。

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老人ホームで運動会を開催する目的

老人ホームで運動会を開催する目的は、

  • 身体機能の維持・向上
  • 脳の運動の活性化
  • コミュニケーションの促進
  • 楽しいと思える経験を得ることができる

など様々な目的があります。
それぞれの目的について具体的にご紹介します。

身体機能の維持・向上

競技を通して体を動かすことで、身体機能の向上を図ることができます。

老人ホームでの生活では、積極的に体を動かす機会が少なく、身体機能の低下が懸念されます。
運動会によって、競技を通して自然に手足を動かして運動をします。

普段の体操などでは拒否がみられるような認知症の方でも、運動会では参加して積極的に体を動かすこともあります。

脳の運動の活発化

手足を使って体を動かすことにより、脳の活性化にも繋がります。
老人ホームでの生活では、競う気持ちやハラハラする気持ち、達成感の共有などは脳にとって良い刺激になるとされています。

体を動かしたり頭を使ったりする運動会は、認知症を予防する効果や進行を遅らせることが期待できます。

季節感を感じる

老人ホームなどの施設では、1年中温度が管理されており夏の暑さや冬の寒さを感じることがありません。
そのため、入居者の方は、季節感を感じることが少なくなっています。

運動会などの季節感が感じられる行事をすることで、普段の生活に良い刺激を与えることができます。

コミュニケーションの促進

老人ホームでは様々な地域の方が集まっています。
また、住み慣れた地域を離れることは孤独を感じることもあるでしょう。

運動会を通して、入居者の方々の会話が生まれます。
コミュニケーションを取ることで人間関係を作るキッカケになります。

楽しい、と思える経験を得ることができる

運動会を通して、他者と協力して「楽しい」と思える経験をすることで、生きがいにもつながります。
また、QOL(Quality of Life:生活の質)を上げることもできるため、運動会を実施し楽しいと思える機会作りをしていきましょう。

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運動会開催における注意点

老人ホームでの運動会をする上で、怪我などのリスク管理をすることが非常に重要です。
老人ホームでの運動会開催における注意点をご紹介します。

安全に進むよう配慮する

1番大事なことは、「安全に行うこと」です。

競技に集中するあまり、周りのことに注意が向かず転倒される可能性が考えられます。
どの競技でもスタッフが必ず後方につくなどして、安全に実施できるように配慮しましょう。

利用者同士のトラブルを避ける

運動会での競技を1対1で実施する場合、勝ち負けがはっきりとします。

勝ちにこだわるような方が負けた場合、トラブルに発展する可能性も考えられます。
できるだけ、チーム戦で行うなどしてトラブルが発生しないように配慮することも大切です。

老人ホーム内で1度トラブルが起きると長引いてしまうケースもあります。
もし、トラブルが起きてしまった場合は、しっかりとケアをしていく事も重要です。

計画書を綿密に作る

運動会を開催するに当たって、スムーズに実行するため計画を立てることも重要です。

例えば、

  • 商品の予算にどのくらい必要なのか
  • 競技をするに当たっての競技物の作成費

などお金に関わってくる部分もあります。

また、

  • 入居者の方の家族を呼ぶのか
  • 老人ホームスタッフの家族にも声をかけるのか

など競技内容以外にも考える点があります。

そして、競技に出場する方の決め方など、運動会をスムーズに開催する為に計画を立てましょう。

形式を大事にする

開会式や選手宣誓をしたりハチマキを準備したりするなど、運動会の形式を大事にして実施しましょう。
ただ競技をするだけでは、「レクリエーション」になってしまいます。

しっかりと「運動会」というものを認識して取り組むことで、老人ホームの行事として意味を持ちます。
また、老人ホームでの単調な生活に刺激が加わり、脳の活性化や季節感を感じることに繋がります。

コロナ禍でのレクリエーション

新型コロナウィルスの影響により、多くの人数で集まることが難しくなっています。
老人ホームに入居されている方達は、高齢であり免疫機能が低下している方達もいます。

感染症を予防しながらも、楽しくレクリエーションや運動会を実施することが施設に求められます。

コロナ禍でのレクリエーション対策は以下の通りです。

  1. 大きな声を出さない
  2. 物を共有する競技を避ける
  3. 入居者の方もマスクをする
  4. 隣りとの距離を空ける
  5. 定期的な換気を徹底して行う

カラオケは定番のレクリエーションですが、大きな声を出すことは感染リスクが上がります。
共有するものを避けたり、隣の人との距離を取ったりするなど、基本的な感染対策をしておくことが大切です。

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老人ホームで行われる運動会のまとめ

今回は老人ホームでの運動会についてご紹介しました。
老人ホームの運動会についての要点を以下にまとめます。

  • 運動会でのおすすめの競技は、借り物競争、車いす競争、玉入れなど
  • 運動会を開催する目的は身体機能の向上や、脳機能の活性化の促進
  • 運動会を開催における注意点は、安全面や利用者間のトラブルなどに注意する

これらの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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