介護食とは噛む力や飲み込む力が弱い方のために作られた食事のことです。
やわらかい食事、やわらか食、ソフト食、流動食などとも呼ばれます。
軟飯などを用いた舌でつぶせる胃にやさしい食事などが該当します。
食べる力が低下した方でも無理せず食べられます。
介護食にはどのような種類があるのでしょうか?
介護職を美味しく食べるためのポイントはあるのでしょうか?
本記事では、介護食について以下の点を中心にご紹介します。
- 介護食の種類
- おいしく食べるためのポイント
- 介護食を作るときのコツ
介護食について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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介護食とは?
※画像はイメージです
介護食とは、噛んだり飲み込んだりする力が弱い方のために、食べやすいよう工夫された食事のことをいいます。
高齢者や障がい者の方は、噛んだり飲み込んだりする力が弱くなることが多いです。
噛む・飲み込むのが苦手になると、食事をとることが億劫になりがちです。
そのため、栄養失調や食べたものが気管に入り込むことで誤嚥性肺炎などの病気を引き起こします。
食に関するトラブルを防ぐため、介護食は大切な役割を果たしているのです。
食事というのは、多くの人にとって幸せを感じる大切な時間です。特に介護が必要になった方にとっては、一番の楽しみといっても過言ではないくらい、人生において大切なものとなることがあります。「介護についての知識はないけれど、介護の分[…]
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介護食の1週間分の簡単なレシピ
※画像はイメージです
簡単に作ることができる介護食の週間レシピをまとめました。
具体的には以下の通りです。
月曜日:アボカドとツナのあえ物
材料(2人前)
アボカド1個、6Pチーズ1個、ツナ缶1缶、マヨネーズ小さじ1、めんつゆ適量
作り方
- アボカドの皮と種を取る
- アボカドを一口大に切る
- チーズを1cm角にする
- ツナ缶、マヨネーズ、めんつゆを混ぜる
- 4とアボカド、チーズをあえる
火曜日:パングラタン
材料(1人前)
6枚切り食パン1枚、牛乳60cc、レトルトカレー1パック、卵1個、ピザ用チーズ20g
粉チーズ適量
作り方
- 食パンの耳をカットして一口大に切る
- 食べやすいようピザ用チーズを刻む
- 耐熱皿にパンを敷き、牛乳を注ぐ
- 3の上からレトルトカレーをかけ、上にチーズをのせる
- 中央にへこみをつけて卵を落とす
- トースターで10分程度焼く
水曜日:柔らかハンバーグ
材料(2人分)
- ハンバーグ
ひき肉150g、絹ごし豆腐150g、玉ねぎ(加熱後)50g、卵1個、パン粉大さじ5
塩コショウ適量
- ソース
ケチャップ大さじ4、ソース大さじ4、砂糖小さじ2、バター10g、水300㏄
作り方
- 豆腐とパン粉を混ぜてなじませる
- 1と玉ねぎ、ひき肉、卵、塩コショウをフードプロセッサーに入れる
滑らかになるまで混ぜる
- 片手より少し小さい位のタネを作る
- クッキングシートをフライパンに敷き、3を入れる
- 水100㏄をフライパンに入れて二をし、中火で7~8分蒸し焼きする
- 蓋を取り、タネを取り出す
- ソースの材料全てフライパンに入れて加熱
- 6のタネをフライパンに戻し手から蓋をし、5~6分煮込む
木曜日:魚と豆腐のすりながし汁
材料(1人前)
白身魚40g、豆腐40g、だし汁60㏄、合わせみそ小さじ2、片栗粉小さじ1/2、水小さじ½
作り方
- 白身魚の骨と皮を取り除く
- 豆腐と合わせてフードプロセッサーで滑らかにする
- 鍋にだし汁、合わせみそを入れて温めて水溶き片栗粉でとろみをつける
- 2を鍋に流し入れ、火が通るまで煮る
金曜日:軟らかカレー
材料(1人前)
人参40g、玉ねぎ30g、じゃがいも40g、ミンチ肉(又はウィンナー)適量
コンソメ小さじ1、水80㏄、カレールー1かけ
作り方
- 人参、玉ねぎ、ジャガイモを細かく刻む
- 鍋に1とコンソメ、水を入れ軟らかくなるまで煮る
- 火を止めてカレールーを入れてとかす
土曜日:カボチャ煮
材料(1人前)
カボチャ50g、だし汁40㏄、ゲル化剤適量
作り方
- フードプロセッサーにカボチャ、だし汁、ゲル化剤を入れて滑らかにする
- 1を鍋に入れて弱火で煮る
- 耐熱皿に入れて冷ました後、冷蔵庫に入れて固める
- 固まったら食べやすい大きさに切って盛り付ける
日曜日:洋風茶碗蒸し
材料(2人前)
粉末カップスープの素1袋、牛乳200㏄、卵1個、6Pチーズ1個
作り方
- 卵と牛乳を冷蔵庫から取り出し室温に戻す
- ボウルに卵を入れて溶きほぐす
- 牛乳と粉末カップスープの素を入れて混ぜ合わせる
- チーズを1cm角に切り、耐熱皿に入れる
- 4に3を流し入れ、ふんわりラップする
- フライパンの上に耐熱皿の1/3程度の水を入れて煮立たせる
- 沸騰後火を止めて4を並べていれる
- フライパンに蓋をして弱火で7分蒸す
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介護食の種類
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介護食は食べる人の能力に合わせて作られます。
介護食には以下の4種類があります。
- 刻み食
- ソフト食
- ミキサー食
- ゼリー食
それぞれの介護食の特徴をご紹介します。
刻み食
刻み食とは、具材を細かく刻んで食べやすい大きさにした食事のことです。
刻み食の大きさは、1mm〜2cmほどです。
噛む力が弱くなった方や、歯にトラブルがあり食材を噛みきることができない方に向いています。
食材の固さは、通常の食事とあまり変わりません。
そのため、呑み込みが苦手な方は誤嚥に注意が必要です。
ソフト食
ソフト食とは、通常よりも柔らかく調理された食事のことです。
舌や歯茎で潰せる程度の固さが目安になります。
噛む力や飲み込む力が少し低下している方に向いています。
見た目は通常の食事とあまり変わらないため、食事への意欲は保ちやすいです。
通常の調理方法で煮込んだり茹でたり、という行程を長めにおこなって仕上げます。
圧力鍋などを使うことで、調理時間を短縮する方法もあります。
ミキサー食
ミキサー食とは、具材をミキサーにかけてペースト状・液体状にした食事のことです。
噛む・飲み込むことが難しい方でも食べることができます。
作り方は、ミキサーやハンディブレンダーを使用して食材が滑らかになるまでつぶします。
ただ、ミキサーにかけるだけではサラサラになりすぎて、うまく飲み込めない場合があります。
上手に飲み込めない場合は、とろみ材などを使用して粘度を調整します。
目安はポタージュ状ですが、食べる人によって異なります。
スタッフの方に相談しながら調整しましょう。
ゼリー食
ゼリー食とは、ミキサーでトロトロにしたものをゼリー状に固めた食事のことです。
舌でつぶさなくても容易に飲み込むことができるため、噛んだり飲み込んだりするのが難しい方でも食べられます。
また、液状に近いミキサー食とは異なり、好みの形に整えることができます。
見た目を常食に近づけることで、食べる方の視覚を刺激して、食べる意欲を高める効果も期待できます。
作り方はミキサーなどで具材をなめらかにしたあと、介護食固形化補助食品という介護食品を混ぜ合わせて形を整えます。
介護食を食べる際の注意点
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介護食に抵抗がある方は少なくありません。
そこで、介護食をおいしく食べるためのポイントを紹介します。
ポイントは以下の3つです。
- 正しい姿勢で食べる
- 家族と一緒に食べる
- 見た目とおいしさに配慮する
正しい姿勢で食べる
食事をするときはしっかり姿勢を正しましょう。
姿勢が悪いと、むせたり飲み込みがうまくできなかったりします。
座位を取れる方は、できるだけベッドを離れてテーブルで食事をするようにしましょう。
場所を移動することは気分転換にもなります。
姿勢を正して食べることは身体の機能維持につながります。
正しい姿勢で食べるためのポイントは以下の通りです。
- 椅子は、深く腰掛けた状態で足が地面につき、膝が90度に曲がる高さのものを使用する
- テーブルは、腕を乗せて肘が90度に曲がるくらいの高さのものを使用する
- 椅子の背にはもたれず、上半身は少し前かがみになる
- あごを引いて上を向かないようにする
ベッドの上で食事をする場合、ベッドのリクライニング機能を使用しましょう。
できるだけ座った状態に近い姿勢をとるようにすることが大切です。
具体的には以下の通りです。
- 背もたれを45度以上の角度に調整する(体幹が安定しない場合は30度ぐらいでもよい)
- 頭の後ろにクッションやまくらを置き、首がやや前に傾くように調整する
- 介助する場合、介護者と目線の高さが同じになるように調整する
家族と一緒に食べる
1人で食事をするのではなく、できるだけ家族と一緒に食べるよう心がけましょう。
みんなで食べた方がおいしく感じますし、食べる意欲もわいてきます。
また、介護食が必要な方は歩行なども難しい場合が多いです。
1日中室内で過ごすことになるため、他人と交流する機会が少なくなりがちです。
変化や刺激が少ない生活を続けると、気分が落ち込みやすくなります。
家族と一緒に食事をすることは、精神面でのケアにもつながる大切なことなのです。
見た目とおいしさに配慮する
介護食を作るとき、安全性にこだわることが大切です。
しかし、こだわり過ぎると見た目が地味になりがちです。
見た目が地味すぎると、食べたいという意欲がわきません。
できるだけ、もとの形を崩さずおいしそうに見えるように工夫することも大切です。
食材ごとに刻んだりミキサーにかけて盛り付けると彩りよく仕上がります。
食材ごとの味を楽しむことができると、食べる人とって良い刺激になります。
ソフト食やゼリー食の場合、もとの食材の形に似せることで介護食に対する抵抗を減らすことができます。
介護食を作るときのコツ
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介護食を作るのは、手間がかかるといったイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
介護食を作る負担をできるだけ減らしたいものです。
そこで、介護食を作るときのコツを紹介していきます。
具体的には以下の4つです。
- 必要カロリーを把握する
- 普段の食事をアレンジする
- 食材の選び方・切り方を工夫する
- 介護用市販食品を活用する
必要カロリーを把握する
介護職を提供する場合、1日に必要なカロリー量を把握しておく必要があります。
男女・年齢・身体活動レベル別の1日に必要なカロリー量は以下の表の通りです。
性別 | 男性 | 女性 | ||||
身体活動レベル | 低い | ふつう | 高い | 低い | ふつう | 高い |
40~49歳 | 2250 | 2650 | 3050 | 1700 | 2000 | 2300 |
50~69歳 | 2050 | 2400 | 2750 | 1650 | 1950 | 2200 |
70歳以上 | 1600 | 1850 | 2100 | 1350 | 1550 | 1750 |
1日の必要なカロリー量(kcal/日)
普段の食事をアレンジする
普段の食事を作ってから介護食も作るとなると、時間も労力もかかります。
そこで、普段の食事を介護食にアレンジする方法をご紹介します。
具体的には以下のような方法です。
- のりなどのパサパサした食材は、とろみをつけると食べやすくなる
- 薄切り肉などの厚みがないものは、クルクルと巻くことで咀嚼(そしゃく)しやすくなる
- 魚類は火に通すとパサつきやすくなるので、あんかけにしたりとろみ剤を混ぜたりすることで飲み込みやすくする
食材の中には、水分が少なく飲み込みにくいものもあります。
水分が少ない場合、卵、豆腐、片栗粉などのつなぎになる食材を混ぜることで食べやすくなります。
食材を刻む・潰したい場合は、キッチンバサミやハンディブレンダーを使用すると簡単にできます。
食材の選び方・切り方を工夫する
介護食に向いている食材と向いていない食材があります。
介護職に向いている食材と向いていない食材をそれぞれご紹介します。
向いている食材
向いている食材は、イモ類や豆類です。
加熱したあと簡単に潰すことができ、食べやすい食材です。
向いていない食材
向いていない食材は、ゴボウなどの繊維が多い食材や葉野菜です。
繊維が残りやすく、裏ごしなどの工夫が必要になります。
作る人にとっては、調理時間がかかり負担が大きくなりがちです。
調理しやすい食材を選ぶことで、調理する人の負担を減らすことが大切です。
介護食に向いていない食材でも、工夫次第で食べやすくできます。
固さがある食材には、隠し包丁を入れたり繊維を断ちきるように切ると食べやすくなります。
肉類の場合は、削ぎ切りしたり麺棒などで叩いたりすることで柔らかくすることができます。
また、作りやすいからといって同じものばかりだと栄養バランスが偏ります。
できるだけ様々なものを作れるようにしておきましょう。
介護用市販食品を活用する
介護食として作りやすい料理は限られているため、レパートリーが少なくなりがちです。
そこで、市販の介護食を活用することをおすすめします。
市販の介護食の特徴は以下の通りです。
- 味や栄養バランスが整っている
- 調理形態が様々
- 規格化された食品
味や栄養バランスが整っており、調理形態も様々なものが販売されています。
そのまま食べるのも良いですし、好みに合わせて食材を足したり味付けを変更するのもよいでしょう。
また、市販の介護食は硬さやとろみの具合が規格化されています。
介護食を手作りするときの参考にもなります。
これから介護食を作るという方は一度購入してみてください。
介護食を売っている場所とは?
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介護食はどこで購入することができるのでしょうか?
主な販売先について解説していきます。
小売店|スーパー・ドラッグストア
スーパーやドラッグストアなどの小売店で介護食を購入することができます。
スーパーだと栄養補助食品コーナー、ドラッグストアなら介護用品コーナーに置いてあることがほとんどです。
取り扱っている介護食は、湯せんするか器に出して電子レンジで温めるレトルトタイプが主流です。
基本的に1食分ずつ販売されているので、必要な分だけ購入でき、むだな出費を抑えられるのもメリットのひとつです。
栄養成分や食べやすさなど、不明点をスタッフに確認できるのも強みです。
通販
楽天市場やAmazonなどでも介護食は購入可能です。
例えば、Webサイト内で「介護食」と検索すれば、さまざまなメーカーや種類の介護食を見つけられます。
また、同じ商品でも異なる出品者から販売されている場合、価格が異なる場合があります。
いろんな介護食を取り寄せられるのが大きなメリットです。
ネットで24時間いつでも注文でき、自宅まで配送してもらえるので、大量に購入したい場合にも便利です。
宅配弁当サービス
宅配弁当サービスは、介護食用にやわらかく調理された食材で構成された弁当を自宅まで届けてくれます。
大抵の場合、ネットや電話から注文でき、お好みの弁当を必要な分だけ購入できます。
弁当は大きく分けて常温・冷蔵・冷凍の3タイプあり、それぞれ配送方法や消費期限が異なります。
ほとんどの宅配弁当サービスでは定期便に対応しているため、注文の手間を省けるメリットがあります。
また、管理栄養士が献立を作っているケースが多いので、栄養バランスの整った食事を用意できます。
介護食の宅配サービスとは?
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サービス詳細
介護食の宅配サービスとは、栄養に配慮した健康的な食事を自宅までお届けするサービスで、一般的な出前やデリバリーとは考え方が異なります。
お年寄りの咀嚼嚥下力に配慮した介護食や忙しいけど栄養バランスに気をつけたい方向けの健康食、食事制限のある方向けの制限食など、様々なニーズに対応したものがあります。
宅配弁当を利用するメリット
宅配弁当を利用するメリットは下記の3つです。
簡単にやわらか食が食べられる
宅配弁当を利用する最大のメリットは、簡単にやわらか食が食べられることです。
やわらか食を調理するのは、食材をつぶす作業など大変な面が多いため、介護する側にとって非常に助かるポイントです。
栄養価が計算されている
宅配弁当には管理栄養士の監修がついているので、バランス良く栄養を摂ることができます。
なお、介護食は塩分やカロリーが高齢者向けに抑えられているので、安心して食べられます。
味が美味しい
例えば、噛まずにも飲み込めるムース食だと、食材がつぶされているので味付けが難しくなります。
しかし、宅配弁当は味にもこだわっているため、不味く感じることはありません。
宅配弁当を利用するデメリット
宅配弁当を利用するには、下記のようなデメリットも存在します。
普通の食事に比べると味は劣る
宅配弁当は味に配慮されて作られていますが、やはり、ペースト状の料理だと味付けも難しくなります。
不味いとまではいかないですが、とても美味しいわけではないということは認識しておきましょう。
満腹感はあまり得られない
介護食はやわらかいものが多いため、噛む回数が減り、満腹中枢は刺激されにくいです。
そのため、量をたくさん食べたいという方は、おかゆなども注文するようにしましょう。
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介護食を宅配で利用する際のポイント
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介護食の宅配サービスを量する上で注目すべきポイントをご説明します。
宅配業者の選び方
宅配業者を選ぶ上でのおすすめの基準について具体的にご紹介します。
介護食の種類
各宅食サービスで介護食用としてわらかい食事のメニューがあるサービスを選びましょう。
なぜなら、ご高齢になるにつれて噛む力が弱くなり、やわらか食というメニューが用意されているかというのは大事な基準になるからです。
また、やわらかい食事メニューのなかでも、「ムース食」という、さらにやわらかくしたメニューを提供している宅食サービスもあります。
味
毎日食べる宅食ですので、味はしっかり確認しておきたいですよね。
味の評価はサービスの評価や口コミなどを参考にするといいでしょう。
料金
宅食サービスは、下記のように料金設定が複雑で各社の料金比較が計算しにくい傾向にあります。
- 送料の有無が異なる
- 注文するセット数により料金が変わる
そのため、送料込みの1食あたりの料金を確認する必要があります。
よくある疑問
宅配サービスを利用する上でよくされる質問をご紹介します。
玄関まで歩いて取りに行けない人も注文できる?
配達スタッフの方によりますが、あらかじめに玄関まで歩けないことを伝えておけば、家の中まで持ってきてくれることは可能です。
介護保険サービスは適用される?
介護保険には配食サービスはありません。
ただ、自治体によっては調理が困難な高齢者に対して配食を行っているところはあるため、詳しくは各自治体に連絡しましょう。
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レトルトの介護食を活用しよう!
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レトルトの介護食について以下の4つをご紹介します。
- レトルトの介護食を使うメリット
- レトルトの介護食を使うデメリット
- レトルトの介護食を選ぶポイント
- レトルトの介護食はどこで売っているか
レトルトの介護食を使うメリット
レトルトの介護食を使うメリットには以下のようなものがあります。
- 食事を作る手間が省ける
- 非常食として長期保存、備蓄ができる
- 本人の食べる能力にあわせた選択ができる
- いろいろな味が楽しめる
- 毎回献立を考える必要がない
- 食べやすさ、栄養素、塩分に配慮がある
レトルトの介護食を使うデメリット
レトルトの介護食を使うデメリットには以下のようなものがあります。
- 手作りに比べ割高
- 慣れ親しんだ家庭の味と違う
- 見た目の変化に乏しい
- 湯せんや電子レンジ利用の手間
- パウチタイプは皿へ移すのが難しい
- 味が似通ったものになりやすい
レトルトの介護食を選ぶポイントは?
レトルトの介護食を選ぶポイントに以下の3つがあります。
- 本人の嚙む力飲む力にあったものを選ぶ
- 好みの味かどうか
- アレンジしやすいかどうか
それぞれのポイントをご紹介します。
本人の噛む力飲む力にあったものを選ぶ
本人の噛む力や飲む力に応じた区分の介護食を選ぶことが大切です。
本人のレベルと異なる区分の介護食を選ぶと誤嚥などを引き起こす原因になります。
好みの味かどうか
レトルト商品には和食から洋食まで種類が豊富にあります。
食べる楽しみを持続するためにも利用者の好みに合った介護食を選ぶことが大切です。
アレンジしやすいかどうか
簡単に以下のようなアレンジができれば食事が楽しくなります。
- 味付けのアレンジ
- 他の食材を加える
- ご飯にかけてどんぶり風に仕立てる
アレンジしやすい商品かどうかも選ぶ大事なポイントです。
レトルトの介護食はどこで売っている?
レトルトの介護食は以下のようなところで購入することができます。
- インターネット(通販)で購入:レトルト介護食メーカーの公式サイト、ECモール
- 宅配で購入 : 介護食の宅配業者
- 実店舗で購入:ドラッグストア、スーパー、ホームセンター、介護ショップなど
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介護食にはユニバーサルデザインフードを活用しよう
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ユニバーサルデザインフードとは、年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが利用できるよう考えられた食品のことです。
ユニバーサルデザインフードでは食品の食べやすさや、とろみの強さが規格化されています。
具体的には以下の通りです。
【食品の食べやすさ】
区分 | 噛む力 | 飲み込む力 |
容易にかめる | 硬いもの・大きいものが少し食べづらい | 普通に飲み込むことができる |
歯茎でつぶせる | 硬いものや大きいものが食べづらい | 食品によっては飲み込みづらいものもある |
舌でつぶせる | 細かくてやわらかい食品は食べられる | 水・お茶が飲み込みづらいことがある |
かまなくてよい | 固形物であると小さくても食べづらい | 水・お茶が飲み込みづらい |
【とろみの強さ】
区分 | とろみの強さ | 使用目安量 |
フレンチドレッシング状 | 1 | 1g |
とんかつソース状 | 2 | 1~2g |
ケチャップ状 | 3 | 2g |
マヨネーズ状 | 4 | 3g |
※使用目安量は、水・お茶100mlあたり
ユニバーサルデザインフードの規格に適合した商品には、どの状態なのかを示すマークが描かれています。
そのため、利用者は安心して商品を選ぶことができます。
また、認知度が高まるとともに品揃えや取扱店が増えています。
最近ではドラッグストアやスーパーでも購入できます。
介護食におすすめの食器
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介護食を自己摂取、または嚥下しやすい工夫の一つに介護食器の選択があります。
お皿が深く縁に返しがついているとスプーンで食べ物がすくいやすくなります。
また、皿の裏に滑り止めがついていると食器が動かず安定します。
コップやお椀などは握りやすい取っ手がついていると安定して持つことができます。
また、首が安定しない方や、寝たまま水分摂取する場合はストロータイプがおすすめです。
スプーンやフォークは柄が太い、また変形できるものは手になじみやすく使いやすいです。
お箸は2本がつながっている型の場合、手の震えや握力が低下しても使用できます。
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介護食まとめ
※画像はイメージです
今回は介護食についてご紹介しました。
介護食についての要点を以下にまとめます。
- 介護食は食べる方の状態に合わせた様々な形状がある
- おいしく食べるためのポイントは正しい姿勢でできるだけ家族と一緒に食べること
- 介護食を作るときは食材の選び方や切り方を工夫すると負担を減らせる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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